近年増えてきたリビングとダイニングに間仕切りが無い横長リビングや縦長リビング。
この間取りに家具をレイアウトする方法は、こちらで一部紹介していますが、朝食時の情報番組や夕食時のニュースなど、TVを見ながらご飯を食べたいという方も多いでしょう。
我が家の場合、TVは生活に欠かせないと考える主人がいるせいか、TVは必需品となっていて、各部屋に1台置いています。(の割には1日トータル1時間も見てないのですが…)
でも、最初から全部の部屋にTVがあったわけではなく、最初は、リビングのメインTVだけで、それをダイニングから見るという形式を取ってました。
しかし、家具のレイアウト上「ダイニングからリビングのTVを見るのは大変見辛い。」という訳で、ダイニングに1台増やし、和室に増やし…という感じで、現在は5台。
最初からリビングダイニングでTVを見ると想定していれば、後からTVを増やす必要はなかったのかも…と。
そこで、今回は、縦長・横長リビングにTVを置く場合の家具レイアウトを紹介するとともに、その際のメリットやデメリットも考えてみようと思います。
縦長横長リビングダイニングのダイニングから見やすいTVレイアウト-目次
1.ダイニングからTVを見たい場合に考えられるリビングダイニング家具レイアウトパターン【基本】
まずは、縦長・横長リビングでリビング側にTVを置き、ダイニング側からTVを見る時に想定できる家具レイアウトとダイニングからのTVの見やすさを考えてみましょう。
1-1.縦長リビングのダイニングとTVレイアウト
【パターン1】のダイニングを90度回転したパターンです。
【パターン2】のダイニングはそのままに、リビングの家具レイアウトを90度回転させたパターンです。
【パターン3】のダイニングを90度回転したパターンです。
【パターン4】のリビングを180度回転したパターンです。
【パターン5】のダイニングを90度回転したパターンです。
他のレイアウトは、ダイニングテーブルの片側からTVが全くTVが見えません。
1-2.横長リビングのダイニングとTVレイアウト
【パターン1】のダイニングを90度回転したパターンです。
【パターン2】のリビングを90度回転したパターンです。
【パターン3】のダイニングを90度回転したパターンです。
【パターン4】のリビングを180度回転したパターンです。
【パターン5】のダイニングを90度回転したパターンです。
他のレイアウトは、ダイニングテーブルの片側からTVが全くTVが見えません。
2.ダイニングからTVが見やすい家具レイアウトパターンとインテリアコーディネート例【推奨】
それでは、1.ダイニングからTVを見たい場合に考えられるリビングダイニング家具レイアウトパターン【基本】でおすすめした家具レイアウトのコーディネート実例を見てみましょう。
2-1.縦長リビングのTVレイアウト
ダイニング側からも見やすい位置にリビングのTVを壁掛けした例。
TVボードの上にTVを置くと、ソファの背もたれで画面が見切れてしまうことがありますが、壁の高い位置に取り付ければ良いのか…。
ソファとダイニングチェアを紫色で統一するコーディネートもおしゃれです。
リビングの壁に壁面収納型のTVボードを設置して、ダイニング側からも見えるようにした例。
なるほど~。
1個前の事例もそうですが、ソファの背もたれの上よりも20cmほど高い位置にTV画面が来るようにレイアウトするには、リビングに置く家具の選定も重要ということに。
最初から、この案が浮かんでたら、我が家もダイニング側にもう1台TVを置く発想が出なかったのかも。
(TV1台分無駄遣いした気が…)
ナチュラルな木目の壁面収納兼TVボードをリビングに置き、ダイニング側からもTVを見れるようにレイアウトした例。
左手前に対面キッチンがあるのですが、キッチンからもTVが見えるレイアウトです。
ソファとダイニングチェアを同じグレーにしたカラーコーディネートも参考に。
TVの背面の壁を木目にして、TVを壁掛けにして、ダイニング側から見えるようにしたレイアウト例。
4対4の8人掛けのダイニングテーブルの事例なので、リビングダイニング自体がとてつもなく広いのですが、TVがある壁だけを違うニュアンスにするアイデアが素敵!!
本物の木は無理でも、壁紙クロスで応用できそう。
床から天井まであるリビング収納の真ん中だけを空けてTVを置き、ダイニング側からも見えるようにした例。
作り付け家具かな?
この事例のような組み方が出来る既製家具をお探しの方は、IKEAのLIATORP(リアトルプ)やHEMNES(ヘムネス)を参考にすると良さそうです。
2-2.横長リビングのTVレイアウト
TVボードをフロートタイプにし、TVを壁掛けにして、ダイニング側からも見えるようにレイアウトした例。
正確には、図面で紹介した長方形ダイニングテーブルのパターンではないのですが、6人掛けのダイニングを楕円形にすることで、TVが見やすい席が4人分できてるので掲載。
TVの両サイドに短いシェルフを2段取り付けたインテリアの演出の仕方も素敵です。
壁掛けTVにホワイトのTVボードをコーディネートし、ダイニング側からも見やすい位置にレイアウトした例。
黒・白・ダークブラウンで作るインテリアが格好良い!!
10畳以上あるリビングダイニングの事例ですが、白の面積が多いカラーコーディネートは狭いリビングダイニングにおすすめなので、ぜひ真似てみて下さいね。
リビングの高い位置(床から2m辺りがTVのセンター)にTVを壁掛けにして、ダイニング側から見やすい位置にレイアウトした例。
TVの下が暖炉になってるのでこの位置にしかTVが置けなかったのかもしれませんが、この位置、実は、TVがとっても見やすい。
今、横長リビングで、「ベランダの掃き出し窓のちょっと上くらいの位置にTVがあったら…。」とダイニングからリビングに向かって首をひねってみたのですが、TV台の上にある画面を見る場合よりも、目線を上にする方が首が疲れない気がしました。
3.縦長・横長リビングでダイニングからTVが一番見やすい家具レイアウト【おすすめ】
最後は、リビングダイニングで、ダイニング側からもリビング側からもTVが見やすい変わった家具のレイアウト5つと“こんな発想したことない”と見てびっくりしたレイアウトを2つ紹介。
最初に紹介するのは、縦長リビング・横長リビング、どちらにも使える“リビングとダイニングの間の壁にTVをレイアウトする”方法です。
リビング側の掃き出し窓とダイニング側の掃き出し窓の間にある壁面にTVを壁掛けにした例。
下部が暖炉になった事例ですが、暖炉が無い場合は、下部にTVボードを置いてもOK。
ダイニングテーブルの向きは90度回転させた方がTVが見やすいですが、リビングダイニング兼用のTVレイアウトに「なるほど~」と納得。
1個前の事例と同じパターンで、リビングダイニングが広く家具デザインがゴージャスな高級仕様バージョン。
これもダイニングの向きは90度回転させた方がTVが見やすいですが、外の景色を楽しむなら、この方向で。
1個前の事例と同じパターンで、TVボードに乗せたTVをリビングのダイニング寄りにレイアウトした例。
ソファは、右奥の壁から手前の壁を背にしたコーナータイプです。
この位置にTVがあると、ちょっと画面の方向をダイニング側に変えるだけでダイニングからTVが見れますね。
ソファをダイニングの方向に向けてレイアウトし、リビングとダイニングの間にキャスター付きのTVボードをレイアウトした例。
この発想は無かった!!
家具を壁に沿ってレイアウトするのは部屋を広く見せる基本中の基本ですが、ソファをこの位置に持ってくるなんて…。
このレイアウト、リビングダイニングがめちゃくちゃ広く見えますね!!
これはキッチンとダイニングの例ですが、右側にあるのがリビングだと想定すると、どちらからでもTVが見やすい壁にTVが壁掛けしてあります。
これもダイニングは90度回転させた方が良いかな?
ダイニングの壁にTVを壁掛けにして、リビングに置いたソファからも見えるようにしたレイアウトした例。
これまでの事例は、全てリビング側のTVをダイニングから見るパターンでしたが、これは逆。
ソファとTVは対だと思ってたので目から鱗です。
一方の壁に沿ってソファ、もう一方の壁に沿って壁掛けTV+TVボードをレイアウトし、間に7人掛けのダイニングテーブルセットをレイアウトした例。
何だコレ!?
リビングにはソファ、ダイニングにはダイニングテーブルセットという一般的な考え方を覆す、とダイニングの棲み分けをわざと作らないレイアウトが斬新過ぎる!!
「リビングダイニングにフルで家具を置いたら狭くなってしまう…。」という場合に参考にすると良いかも。
いかがでしたか?
「TVはリビングに置くもの。」という固定概念で、ついついリビングの家具のレイアウトを優先的に考えがちですが、リビングダイニングの場合は、ダイニング側からの見え方も想定しておくということが重要。
我が家の場合は、この想定が最初にできてなかったので、
(イメージ)
こんな感じでダイニング専用の32型のTVを壁掛けしてますが、TVをつけているのは食事時間はわずか15分。(夕食時のみ)
この時間の為だけにTVを買ったのは失敗だったような気がしています。