ダイニングの主役であるテーブルと椅子をセット購入せずに別々で揃えた場合、ダイニングチェアをバラバラにするというコーディネート法があります。

このバラバラコーディネートには、

• ①ダイニングチェアの種類(デザイン)も色も全く違うものにする
• ②ダイニングチェアにある程度の統一感を持たせる

の2種類があります。

①は、具体的に言うと、下記の事例のように、色んなタイプのチェアを好き勝手に並べる方法。

このパターンは、「ダイニングチェアをバラバラにする3つのアイデア&厳選33例」の「色もデザインもバラバラにする」で詳しく紹介しているのですが、このダイニングを見て「ごちゃごちゃしてる気が…」「おしゃれに見えない」と感じる方も多いでしょう。

そう思ってしまう理由は、置かれている4つのダイニングチェアの素材、デザイン、色が全部違うからなんですね。

「違う種類のダイニングチェアを使いたいけど、ここまで不揃いなのは嫌。」「違う種類のチェアをさり気なくおしゃれにコーディネートしたい。」という方のために、今回は②をご紹介。

②は、種類の違うダイニングチェアでも、一定の共通点を持たせることで、上の事例のようなゴチャっとした印象を軽減し、なおかつ、おしゃれな印象をもたらす手法です。

この方法は、ダイニングチェアだけを買い替える時や追加する際にも使えるので、ぜひ参考にしてみて下さいね。

1.種類が違うダイニングチェアの色を統一する

違う種類のダイニングチェアを数パターン集めたダイニング空間を一から作る時やチェアを数脚買い足す時に、チェアの色を同じにすることで“デザイン違い”の違和感を軽減させるのが、このパターンです。

木製の薄い茶色のダイニングテーブルに、曲線、直線、エレガントなど、3種類のグレーのウッドチェアをコーディネートした例。

パッと見、チェアの種類が違うのに気づかなかった!
デザイン違いの木製チェアの木の部分だけをグレーでペイントしたものかな?

家具の色を塗り替えるのって大げさに思えるかもしれませんが、素材の上からそのまま塗れる塗料もあるので「色を同じにしたい!」という場合は、使ってみるのもアリかも。

ダークブラウンの格好良い木製テーブルに、真っ黒なチェアを6種類コーディネートした例。

有名なチェアばかりなので格好良い!
素材は、樹脂一体成型、木製、アルミニウムなど種類がバラバラですが、“黒”という共通点があるので、まとまって見えます。

チェアは、チェア ワン by マジス、マスターズ　by Kartellなど、1脚3万円以上するものばかりですが、デザイナーズ家具でまとめた空間は、インテリアの格上げにも一役買っています。

白の木製テーブルに、4種類のウッドチェアをコーディネートした例。

全部、ホワイトなので清潔感&開放感たっぷり!!
背もたれがパネル形状+シルバー脚のチェアのところに、他のチェアと同じような背もたれが柵のようになったデザインを置いた方が統一感が出るかな?と個人的には、思います。

ホワイトの円形テーブルに、塗装が剥がれ気味のホワイトの3種類の木製チェアをコーディネートした例。

シャビーシックな雰囲気が可愛い!
マジマジ見ないと、椅子のデザインが違うことに気づきませんね。

暗い茶色の木製テーブルに、ナチュラルブラウンの質感の良さそうな木製チェアを4脚コーディネートした例。

座面から下は同じデザインで、背もたれだけ微妙に違うのが何ともおしゃれ!
「どうやってこのチェア達を集めたのだろう?」と思っていたら、Family Chairsという4種類の椅子がワンセットになった既製品でした。

日本の通販でも購入可能なので、気になる方は“Design House Stockholm ファミリーチェアーズ”で検索してみて下さいね。

焦げ茶色の木製テーブルに、アクアブルーにペイントした木製チェアを3種類、コーディネートした例。

背中をガシっとホールドしてくれそうな椅子のデザインが素敵!
木の部分が木の色をしていないところも面白いですね。

ちなみに、ペイントカラーはAruba Blue by Benjamin Mooreです。

茶色の木製円形テーブルに、2種類の木製テーブルをコーディネートし、オレンジでペイントした例。

これまた奇抜な色!
一番手前にあるチェアだけ座面が高いので、子供用かな?

ペイントカラーは、Mandarin Red by Pantoneです。

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2.色が違うダイニングチェアでデザインを統一する

色が違うダイニングチェアのデザインを同じにすることで“色のバラバラ感”を軽減させるのが、このパターンです。

木製の長方形ダイニングテーブルを8個の木製チェアで囲み、座クッションの張地をレトロな水色&黄緑&パターン柄にした例。

質感や色に統一感があって素敵!!
生地はColefax & Fowlerという海外のもの。

日本でも指定の生地で椅子を作ってもらえる家具屋さんもあるので、生地の色や柄にこだわりたい場合は、オーダー家具を検討してみるのもありですよ。

茶色の木製テーブルに、赤、ピンク、黄色のL字型のレザーチェアをコーディネートした例。

ダイニングキッチンが椅子の色で明るく&可愛く見える!!
ダイニングテーブルとチェアがセットになった既製品では、このダイニングの雰囲気は実現できないかも!

足が歪曲したレトロな木製長方形テーブルに、オレンジ、イエロー、紫、緑の木製チェアをコーディネートした例。

レトロで懐かしさを感じる素敵なダイニング!
座面は全て黒レザーで、フレームのみペイント。

こんなダイニングチェアの組み合わせ方、初めて見ました。

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3.種類が違うダイニングチェアでもテイストを重視する

色もデザインも違うダイニングチェアのテイストを揃えることで、パッと見の違和感を軽減させるのが、このパターンです。

長方形の木製テーブルに黒スチール脚の木製チェア4種類をコーディネートした例。

似たデザイン&脚の色が同じなので、統一感バッチリ。
この事例のような古い感じのチェアは、海外から中古家具をコンテナ輸入してるリアル家具ショップを巡れば見つかりそう。

スクールチェアを数種類並べると、似たようなコーディネートになりそうな予感です。

円形のテーブルに、1940～1960年代にデザインされた有名なチェアを4種類コーディネートした例。

デザインがバラバラなので、これまで紹介した事例と比べると「椅子を寄せ集めた」という雰囲気。
チェアは、Yチェア by ハンス・J・ウェグナー、プライウッドチェア by イームズ、アームシェルチェア by イームズ、ワイヤーチェア by イームズです。

木製の長方形テーブルに、2種類のデザインの木製チェアを水色とクリーム色にペイントしてコーディネートした例。

エレガントかつ古い感じが素敵!
天井の色とチェアの色を同じティファニーブルーにするアイデアも、とても参考になります。

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4.テーブルの面ごとに同じ種類のダイニングチェアを置く

既存のダイニングチェアと違う種類のチェアを買い足す時、チェアのレイアウトを重視することで“揃っていない印象”を軽減させるのが、このパターンです。

ホワイトの木製長方形ダイニングテーブルの長手に屋外に置くような黒っぽい折り畳み式のチェア、短手にエレガントなホワイトのチェアをコーディネートした例。

ダイニングにガーテンチェアを置くアイデアがおしゃれ!
座った時の安定感は少なそうですが、大勢が並ぶ長手に華奢なデザインのチェアを持ってきて開放感をUPさせるレイアウトの仕方が、とても参考になります。

黒い木製長方形テーブルの長手にベージュのファブリックチェア、短手に背もたれが高い黒のファブリックチェアをコーディネートした例。

短手にあるチェアは、家長や偉い人の席っぽい雰囲気。
ちょっぴり風格も感じるコーディネート例です。

黒い木製長方形テーブルの長手にベージュのファブリックチェア、短手に背もたれが高い赤のファブリックチェアをコーディネートした例。

1個前の事例と似てますが、黒のチェアが赤に変わった途端、一気にカジュアルな雰囲気に!
新たに椅子を買い足す場合は、デザインもさることながら、色にもこだわっておしゃれなダイニングを作りたいものですね。

茶色の木製長方形テーブルの長手にメッシュデザインのチェア、短手にブルーのファブリック製ハイバックチェア、もう一方の長手にベンチをコーディネートした例。

リビングとの境界線側のチェアを背もたれ無しにした、開放的なレイアウト。
ハイバックチェアは、リビングのくつろぎ用だと思ってましたが、ダイニングテーブルと組み合わせるのもありなんですね。

木目が綺麗な長方形テーブルの長手に編み込みデザインの黒のチェア、短手に黒のレザーチェアをコーディネートした例。

何この格好良さ!
デザインも素材もバラバラですが、2:1でバランスが取ってある&色が同じなので違和感ゼロです。

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