「リビングでは、足を伸ばしてくつろぎたい!!」
そんな時、便利なのが寝椅子です。
寝椅子には、様々なデザインがあり、有名どころでは、イームズのラウンジチェアやコルビジュエのLC4などがありますが
「こんな大きな椅子、我が家の狭いリビングには置けない」
「こんな高価な椅子、我が家のインテリアには合わない」
なんて思う方も多いのでは?
寝椅子の目的は、ふくらはぎから頭の後ろまでをすっぽり覆うフォルムに、身体を預けてリラックスすること。
これを聞いて「リクライニング出来る座椅子でも問題ないのでは?」と思った方も多いかもしれませんが、座椅子は床生活がメインの家具。
なので、ソファをリビングに置いて、ソファの高さに合わせた家具配置をしている場合「TVやテーブルが座椅子で使うには高すぎる」というデメリットがあるんですね。
また、座椅子は「いかにも安っぽい」という雰囲気で、おしゃれなインテリアを作るには向いていない…。(決して、座椅子の悪口を言ってる訳ではありません。)
お洒落に見えて、狭いリビングにも置ける寝椅子には、どんなものがあるのか、素敵なリビングインテリアを見ながら考えていきましょう。
寝椅子の使い方&レイアウト&インテリア実例-目次
1.狭いリビングの寝椅子の使い方
1-1.寝椅子をソファに組み込む
寝椅子には、冒頭で解説したような単独のチェア以外に、I字ソファの一部に奥行きの深いシートを組み込んだソファ一体型タイプがあります。
IKEAのKIVIK シーヴィクやSÖDERHAMN ソーデルハムンがこのタイプで、ソファと寝椅子が同じデザインなので統一感があり、見た目はコーナーソファのよう。
寝椅子が一人分しかないのがデメリットですが、狭いリビングにコンパクトに寝椅子をレイアウトするのに適しています。
腰窓の下にニッチ型の収納スペースを作り、収納スペースの前に寝椅子が来るようにソファをレイアウトした例。
脇にある収納から本などを取り出して、寝椅子にゴロンと寝転んでくつろぐ…。
収納場所と寝椅子の関係がとても参考になる事例です。
窓を背にソファをレイアウトし、ウォールシェルフの前に寝椅子を持ってきた例。
読書が趣味なのかな?
6段のウォールシェルフには、本がびっしり!!
このレイアウトなら、寝椅子を踏み台して、シェルフの高い位置にある本を取ることが可能ですね。
リビングの隅にソファをレイアウトし、壁寄りに寝椅子を持ってきた例。
壁に沿って寝椅子が置いてあるので、リビング全体が広々とした印象。
TVの位置は、ソファの正面と思いきや、向かって右側の壁に埋め込んであります。
リビングの壁の端から端までいっぱいにソファ+寝椅子をレイアウトしたリビング例。
ソファの前にあるオットマンをソファとくっつけると、もう1か所、寝椅子が完成!
ソファを選ぶ際、この事例を見倣って、正方形のオットマンのオプションがあるデザインにするのもありかも。
壁を背にソファ+寝椅子をレイアウトしたリビング例。
寝椅子を窓側にして、開放感たっぷり!!
手前に寝椅子があるよりも奥にある方が、床に広いスペースが空くので、広々とした印象になります。
リビングダイニング
リビングダイニングの壁に沿って、4人掛けダイニングテーブル、ソファ+寝椅子をレイアウトした例。
1個前の事例のダイニング付きバーション。
最近のマンションによくある間取り(縦長リビング)の事例なので親近感!
この事例も「リビング空間とダイニング空間の間に寝椅子」ではなく、窓側に寝椅子をもってくることで広々とした一体感のあるレイアウトになっています。
壁と腰壁を背に、ソファ+寝椅子をレイアウトしたリビングダイニング例。
ダイニングを背もたれが高いソファベンチにして、ベンチの背もたれを壁に。
こんなソファベンチはオーダー家具でないと作れないですが、リビングとダイニングの棲み分けが出来てる上に「寝椅子のすぐ隣に壁がある」という安心感もあります。
壁を背にソファをレイアウトし、両端に寝椅子を置いたリビングダイニングの例。
ソファ+寝椅子がダイニング空間を見守ってるような雰囲気。
この置き方は「食べる」「くつろぐ」「リラックスする」を同じ空間で行えるので、2人以上の生活の場合は孤独感が減少します。
1-2.ソファを置かずに寝椅子だけでインテリアを作る
- リビングで、TVを見たり、スマホをいじったり、本を読んだりする時、座ってる時よりも寝転んでいる時の方が多い
そんな習慣がある方は、横長のソファではなく縦長の寝椅子を中心とした家具レイアウトにするのがおすすめです。
また、4畳半のリビングに寝椅子とソファを置いた場合の比較をすると
- ソファを2台を置くのは無理でも寝椅子なら2台置きが可能
- 2台置きなら大人2人が寝転んだ状態でくつろげる
など、住人以外が利用することが無いリビングなら寝椅子の方が使い勝手がUPします。
一人用
部屋の中央に、S字型の寝椅子をレイアウトした例。
「趣味の部屋」といった感じで、とってもおしゃれ!
本、CD、レコードなどの壁面収納のデザインが格好良い。
クネクネ曲がった本棚は、ブックワーム17 by Kartellで日本でも購入可能です。
コーナーに背を向けてS字型の寝椅子をレイアウトした例。
寝椅子の後ろには4枚パネルの衝立、向かって右側にはアルコール類を置いたコンソールテーブルがあり、特別な雰囲気を演出。
休日前の一人酒に最適かも…。
縦長の部屋に、壁に向かって薄いグレーのS字型の寝椅子を置いた例。
向かって右側は窓になってるので、このレイアウトも夜景を見ながら一杯に最適。
プライベート時間を優雅に過ごせそうな雰囲気です。
収納家具の前に通路スペースを空けて、グレーの寝椅子を置いた例。
ソファを置くスペースが十分あるのに、この部屋の座る家具は寝椅子とハンギングチェアのみ。
これまでの事例の寝椅子とは異なり、見た目がソファっぽい雰囲気です。
一人用寝椅子+本棚
壁面いっぱいの本棚兼収納家具の前に通路スペースを空けてベージュの寝椅子を斜めにレイアウトした例。
寝椅子の両脇にはサイドテーブルと引き出しチェストがあり、飲み物置き場やメガネ(虫眼鏡)収納として活用できそう。
手の届く範囲(しかも両側)に色んなものが置けるのは、縦長デザインの寝椅子だからこそですね。
ベッドの隣に腰までの高さのオープン本棚を置き、ブルーの寝椅子を並べた例。
何というアイデア!!
本棚で見られたくないベッドが隠れてる上に、寝椅子とベッドの両方から本が取れる!
一人暮らしの参考にしても良さそうな事例です。
床から天井、壁の端から端まである本棚兼収納兼ディスプレイ家具の前に、ブルーの寝椅子を置いた例。
本棚の下部の収納開き扉に寝椅子がくっつけてあるので開かずの間状態ですが、寝椅子から手が届く範囲に本棚を確保。
オープン棚って、棚板を等間隔に取り付ける場合が多いですが、この事例のように、最下段の背を低くして、本を横に積み上げる方法もありですね。
一人用寝椅子+窓
腰窓の真下に、黒レザーの格好良い寝椅子を置いた例。
カーテンが開閉できるスペースのみ確保して寝椅子をon。
寝椅子の他にチェアが2個しかなく、ソファは無し。
我が家のでっかいソファも、9割が寝転んで活用してるので「ソファを廃棄して、寝椅子に変えると、もっとリビングが広く見えるかも…」と、この事例を見て思いました。
ちなみに、この寝椅子は、ベルセロナデイベッドです。
2面を窓に囲まれたリビングに、真っ赤なレザー製の寝椅子と収納になったオットマンスツールを置いた例。
何という空間の贅沢使い!!
ソファも置ける十分なスペースがあるのに、1台の寝椅子とコンパクトな収納だけ…。
しかも、寝椅子に座った状態で、自然溢れる開放的な外の景色が堪能できる羨ましいレイアウトになっています。
二人用
茶色レザーの寝椅子を2台、リビングテーブルを挟んで平行に並べ、TVに向かってレイアウトした例。
2人とも寝転びながらTVが見れる!!
「長時間の映画鑑賞に最適な家具チョイスだ!」と映画好きな我が家の参考になった事例です。
掃き出し窓の前に、ライトグレーの寝椅子を2台、サイドテーブルを挟んでレイアウトした例。
こんなリッチそうな空間に憧れる!!
プールサイドに置いてあるビーチベッドでよく見かけるレイアウトの仕方なので、リゾート感がUPして見える気も。
腰窓に向かって同じデザインの寝椅子を2台、ハの字にレイアウトした例。
何という置き方…。
目の前が窓一択なので、退屈しそうな気もしなくもないですが、昼寝&ごろ寝専用スペースとして活用するには、これくらい簡素でもOKかも。
2.広いリビングの寝椅子の使い方
2-1.窓前にスペースを確保し寝椅子をコーディネートする
- 昼間の光を利用できる特別感のある読書スペース
- 景色を眺めながらリラックス
など、優雅な印象もUPします。
ホワイトのソファ&チェア&TVボードを置いたリビングの窓辺に、ホワイトの寝椅子を置いた例。
白で統一してあるので家具点数が多くても広々とした印象。
寝椅子は、背もたれが無く両側にひじ掛けだけがついたデザインなので、ベンチのような使い方も出来そうです。
6畳ほどのリビングに、壁を背に黒のソファを置き、腰窓の下にライトグレーの寝椅子をソファの方に向けてレイアウトした例。
窓と寝椅子の間に円形のサイドテーブルを置き、頭側にはフロアランプをon。
お一人様時間を「景色を眺める」「読書する」「くつろぐ」など、様々なシチュエーションで過ごせそうな空間です。
リビングの出窓の前にホワイトの寝椅子を置き、寝椅子とリビング空間の間にホワイトのふかふかラグを敷いた例。
ラグが加わることで、より特別感がUP!!
ソファと寝椅子に同じような色&柄のクッションが組み合わせてあるので、空間全体の統一感もあります。
大きな掃き出し窓の前に、ベージュの寝椅子を置いた例。
リビングの中央に敷いてあるラグの範囲内に、ソファと寝椅子が収まってるので、一体感がUP!
しかしながら、寝椅子の方は、窓との間に、サイドテーブルとフロアランプがあり、ソファとは違う使い心地が良さそうな空間になっています。
掃き出し窓の前に、アンティークな猫足タイプの寝椅子をレイアウトした例。
置いてあるだけで絵になる!!
窓が斜めになってるので、この変形リビングなのかな?
余ったスペースを格好良く、おしゃれに活用したコーディネートが、とても参考になります。
2-2.ソファと寝椅子を並べてコーディネートする
ただし、寝椅子はソファよりも奥行きがある家具なので「通路スペースが十分に確保できるか?」を確認してから置くようにしましょう。
ホワイトの2Pソファの隣に、黒のサイドテーブルを挟んで、くすんだブルーの寝椅子を置いた例。
カラーコーディネートが優雅で上品!!
このレイアウトだと、ソファからも寝椅子からもTVが見える!
くつろぎやすそうな寝椅子の取り合いになってしまう気も…。
2-3.ソファと寝椅子を対面にレイアウトする
ただし、ソファの正面にTVがある場合、寝椅子からTV画面が見えなくなってしまうので、向きや置く場所に注意が必要です。
ソファの対面に斜めに寝椅子を置いた例。
ソファの幅と寝椅子の長さを平行に置いて、寝椅子のみを傾けた感じ。
ソファとTVは直角で、寝椅子からのTVの位置は正面という配置になっています。
ソファの対面に寝椅子をレイアウトした例。
この寝椅子も斜め置きですが、ソファは窓と平行、寝椅子は窓に対して斜め配置になっています。
しかも、寝椅子はソファの方向ではなく、窓向き。
「ソファと寝椅子で団らん」ではなく「寝椅子は一人でくつろぐ専用」といった雰囲気です。