重厚感があり、ハードな印象が濃いレザー(合成皮革)のソファ。
ひと昔前は、重役室や応接間など、特別な部屋の高級感をUPするのに、よく使われていましたが、最近では、洋風建築やDIYの普及によって、普段使いの部屋にでも、レザー素材のソファをコーディネートした事例を多く見かけるようになりました。
とは言え、“レザーソファ”と聞くと、その素材感から「生活感少なめのアーバンスタイル」や「ダークカラーでまとめた暗めのインテリア」「古ぼけた家具を集めたヴィンテージインテリア」などしか合わないのでは?と思ってしまいがち。
しかしながら、レザーソファが合うインテリアは、この3つだけなく、清潔感を感じる北欧インテリアや女性好みのフェミニンスタイルと組み合わせても問題がありません。
レザーソファで多く見受けられる4色(茶・黒・白・グレー)のソファをコーディネートした4つのインテリアスタイルを紹介しますので、好みのインテリアを見つけて下さいね。
テイスト別レザーソファのインテリア実例-目次
1.スッキリ&重厚感重視!モダンインテリアとレザーソファ
1-1.ブラウン
ナチュラルブラウンの木目が綺麗な内装のリビング&キッチンに、キッチンを背に、薄い茶色のレザーソファをコーディネートした例。
木の色と合わせたようなソファなので、馴染んで見える!
木製家具は、内装色よりも濃いダークブラウンで統一してあります。
薄めの茶色のフローリングのリビングに、キャメルのレザーソファを対面式にレイアウトした例。
カジュアル&リッチな空間。
壁面のオープン収納棚は、ホワイト×薄い茶色なので、壁の端から端、床から天井まである大きな家具でも、開放感がUPして見えます。
1-2.ブラック
ミディアムブラウン系のフローリング&建具のリビングに、黒のレザーソファをコーディネートした例。
この何もない感じがまさにモダン。
テーブルは、モダンインテリアにありがちな鏡面素材やガラス製ではなく、建具と同じ木目調にして、温もりのあるリビングを演出。
ミディアムブラウンのフローリングのリビングに、重厚感のある黒のレザーソファと黒のレザーチェア×2を対面式にレイアウトした例。
ソファは、コルビジュエのLC3ソファかな?
ソファそのものにモダンデザインを取り入れた、生活感ゼロのリビング例です。
1-3.ホワイト
ホワイトレザーのコーナーソファとホワイト鏡面のTVボード兼リビング収納家具を対面式にレイアウトしたリビング例。
白を基調とした空間に、アイボリーやベージュをプラスして温もりをUP。
清潔感と開放感を感じるリビング例です。
床:フローリング、天井:板貼のリビングに、ホワイトレザーのフロアソファをコーディネートした例。
メインのソファはホワイトですが、補助ソファは黒。
ラグは黒にホワイトのライン入り、リビングテーブルは真っ白といった具合に、白と黒だけを使ってバランス良くまとめたインテリアの作り方が、とても参考になります。
1-4.グレー
グレーのレザー製L型ソファとグレーのラグ、黒のテーブルをコーディネートしたリビング例。
「床が白っぽいタイルだから、この色のソファが似合うのかな?」と思いましたが、薄いグレーや白っぽいフローリングにも合いそう。
暗めのグレーのレザー製コーナーソファとグレーのラグをコーディネートしたリビング例。
見た目がシャープと言うより、くつろげるようにデザインされているという印象。
個人的には、壁面にドアみたいな板を立てかけてアートを飾るディスプレイの仕方が気になるところです。
2.冷たさと温もりのバランス重視!北欧インテリアとレザーソファ
2-1.ブラウン
ベージュのラグにヴィンテージ感のある茶色のレザーソファをコーディネートした例。
薄いグレーと薄いピンクのクッションコーディネートが北欧感をUP。
私だったら、黒に白でアルファベットをプリントしたカジュアルデザインのクッションを組み合わせてしまって、北欧感をゼロにしてしまいそう。
茶色レザーのチェスターフィールドソファと木の板で作ったようなゴツゴツしたテーブルをコーディネートした例。
黒の壁にグレーの食器棚を組み合わせたセンス抜群のリビングダイニング。
北欧というより、ヴィンテージという雰囲気ですが、フランスの北欧インテリアの事例です。
茶色レザーのチェスターフィールドソファとダークブラウンの木製楕円形テーブルをコーディネートした例。
1個前の事例と似たようなソファなのに、組み合わせるテーブルのデザインやラグの色(柄)が違うだけで、こんなにも雰囲気が変わるなんて…。
こちらのリビングダイニングの方が、フェミニンな印象かも。
2-2.ブラック
隙間が目立つナチュラルブラウンのフローリングに、ツルンとした黒のレザーソファと茶色のカウハイドラグ、茶色の木製リビングテーブルをコーディネートした例。
黒のレザーソファなのに、どっしりとした存在感を感じないのは、ソファの脚が高めで木製だから?
斜めになった高めの背もたれがあるソファなので、ゆったりとくつろげそうな予感です。
黒のレザー製2Pソファ、ホワイトのリビングテーブル、暗めのベージュのラグをコーディネートした例。
1個前の事例とうって変わって、重厚感たっぷり!
見た目に落ち着きを感じる北欧リビングを作りたい時に参考にすると良さそうな事例です。
ツルンとした黒のレザー製2Pソファ、黒のリビングテーブル、明るいグレーのラグをコーディネートした例。
黒と薄いグレーを中心にした冷たいカラーコーディネートに、観葉植物で癒しをプラス。
「北欧インテリアと言えばグレーが中心のコーディネートだ」と思っていたのですが、ソファを黒にするのもアリですね。
2-3.ホワイト
ホワイトレザーのコーナーソファ、ホワイトのTVボード、ホワイトのオープン棚収納、ホワイトのダイニングテーブルセットをコーディネートした例。
家具を全て白で統一した雪の中にいるかのようなインテリア。
ラグやクッションでベージュをプラスし、温もりをUPさせた素材使いにも注目です。
ホワイトレザーのフロアコーナーソファ、アイボリーのラグ、アイボリーのリビングテーブルをコーディネートした例。
冷っと冷たさを感じるカラーコーディネートですが、白が中心なので開放感が半端ない!!
同じ白でも、ムートンっぽい素材を使ったクッションをコーディネートして、見た目の暖かさをプラス。
2-4.グレー
シェブロンパターンのフローリングに、グレーのレザーソファとナチュラルブラウンの木製サイドボードをコーディネートした例。
この床にグレーのソファ、しかもレザーを組み合わせるセンスが素敵!
真っ黒なレザーよりも上品さがUPして見える気がします。
薄い茶色のフローリングのリビングに、コロンと丸いシルエットのグレーのレザーソファ、木肘掛け付きのホワイトとダークグレーのチェアをコーディネートした例。
静寂・上品・広々の3つを併せ持つ、素敵なリビング。
寒々しく感じないように、ラグとチェアには厚みのあるファブリックが使ってあります。
3.お家をカフェっぽい雰囲気に!インダストリアルインテリアとレザーソファ
3-1.ブラウン
コンクリートっぽい床のLDKに、明るい茶色のレザーソファと天板が茶色(木)の黒のテーブルをコーディネートした例。
黒をポイント的に使ったカラーコーディネートが格好良い!
黒と茶色を使って、こんなにまとまりのあるインテリアが作れるなんて知らなかった…。
茶色のレザーソファとユニオンジャック柄のヴィンテージなトランクテーブルをコーディネートした例。
隣にあるダイニングには、黒のアイアンと木を使ったインダストリアルデザインのダイニングテーブルセットをon。
部屋自体は、シンプルなホワイトの長方形タイプで、板(木目)と黒を組み合わせて、インダストリアル風にアレンジしたインテリア例です。
3-2.ブラック
コンクリート天井のリビングに、黒のレザーソファとグレーのラグをコーディネートした例。
ソファの真正面にあるオープン棚収納はインダストリアルデザイン。
ソファは、飾り気の無いモダンデザインです。
排気ダクトがむき出しの一部が赤系のレンガ壁のリビングに、黒レザーのフロアコーナーソファをコーディネートした例。
ラグにはフリンジ付きの薄いグレー×ホワイトのパターン柄をチョイス。
サッシの色(黒)とソファの色が同じなので、統一感があり、とっても格好良い!
3-3.ホワイト
茶系のレンガ壁に壁掛けTVをコーディネートしたリビングに、ホワイトのレザー製コーナーソファを置いた例。
ラグはフラットなアイボリー、リビングテーブルはシルバーの床置きタイプ。
壁掛けTVの下に、無垢の一枚板を脚付きで取り付けて、低いテーブルのような見た目にするアイデアが参考になります。
コンクリート壁&木板天井のリビングに、真っ白なレザー製ソファをコーディネートした例。
この内装で、黒レザーではなく、白レザーを合わせるなんて…。
ソファが真っ白な分、部屋全体が広々と見えますね。
配管や配線が丸見えのリビングに、フカっとしたデザインのホワイトレザーのコーナーソファを置いた例。
インダストリアルな部屋には、カクカクとしたシャープなデザインのソファか、チェスターフィールドソファのようなゴージャスタイプを組み合わせるものだと思ってましたが、こんなにゆったりと落ち着くデザインのソファを組み合わせるのもアリなんですね…。
3-4.グレー
ダークグレーのレザー製コーナーソファと、木製パレットにキャスターをつけたようなデザインのリビングテーブルを組み合わせた例。
真っ黒ではなく、限りなく黒に近いグレーのソファというところにセンスを感じます。
後ろに見えるオープンキッチンのキャビネット色とソファの色が同じなので一体感がありますね。
黒っぽいフローリング&茶系レンガ壁のリビングに、ダークグレーのレザー製コーナーソファをコーディネートした例。
リビングテーブルには、ヴィンテージ感溢れる茶系のレザー製トランクテーブルを活用。
2つの異なる色のレザーを使ったコーディネートが、とっても格好良いです。
4.可愛さの中に格好良さをプラス!ヨーロピアンスタイルとレザーソファ
4-1.ブラウン
朽ち果てた素材感のグレー系フローリング&ブルーの壁面のリビングに、使い込んだ感のある茶色レザーのチェスターフィールドソファをコーディネートした例。
シルバーのリビングテーブルとシルバーの壁面オブジェがエレガント。
3面の壁を真っ黒、天井と残り一面の壁を青にした内装が、ヨーロピアンな雰囲気を演出しています。
装飾天井にシャンデリアを組み合わせたリビングに、茶色のレザー製コーナーソファをコーディネートした例。
この天井の雰囲気なら、ソファは丸みを帯びたデザインでアイボリーかベージュを組み合わせてしまいそうですが、格好良い茶色レザーでも合うんですね。
ファッションで言えば、ふんわりとフェミニンなワンピースに、レザー製の茶色のショートブーツを組み合わせるような感じかな?
猫足チェアや猫足テーブルがあるリビングに、焦げ茶色のレザー製チェスターフィールドソファをコーディネートした例。
収納家具や洋服ハンガーは、薄いグリーンのシャビーシック系デザイン。
インテリアの甘辛コーディネートと言ったところでしょうか…。
4-2.ブラック
薄いグレーの壁のリビングに、黒レザーのチェスターフィールドソファをコーディネートした例。
シルバーフレームの大きなミラーやゴールドのフロアランプ、パターン柄のカーペットがヨーロピアン。
リビングダイニングを一つの空間として捉えた家具のレイアウトの仕方も参考になります。
4-3.ホワイト
天井にモールディングを施し、シャンデリアを下げたリビングに、ホワイトレザーのコーナーソファをコーディネートした例。
こんなにエレガントな部屋なのに、ハードに感じるレザーを組み合わせるなんて…。
優雅さを感じる照明器具のコーディネートの仕方が参考になります。