ダイニング空間に食事をするスペースを作る時、「ベンチを置いてみたい!!」と思ったことはありませんか?
ダイニングベンチは、座る人数に融通が効き、見た目もすっきり!
ダイニングチェアと比較するとコンパクトに収まるので、狭いダイニングスペースにも置くことが可能。写真を見て「カフェみたい♪」と憧れる方も多いかもしれませんね。
でも、使い慣れた1人1脚のダイニングテーブルセットとは異なる食事スタイルなので、「実際に使ってみるとどうなの?」という不安も残ります。
そこで今回は、ダイニングベンチの使い勝手やメリット&デメリットを24の実例とともに紹介していきましょう。
ダイニングベンチの使い勝手と実例-目次
1.ダイニングベンチを置く前に知っておきたいこと
1-1.ダイニングベンチの使い勝手
ダイニングベンチは、見ての通り細長い椅子です。
1人1脚のダイニングチェアと比較すると見た目にすっきり感があり、空間を広々と見せる効果もあります。
また、座る人数に融通が効き、場所も固定されないので、5人、7人といった奇数人数の対面座りも“ぼっち席”を作らず、団らんの場を保つことが可能です。
1-2.ダイニングベンチのメリットとデメリット
ダイニングベンチのメリットは、先ほども書いた通り、座る人数が場所を固定されないこと。
1人1脚対応ではないので、ゆったりと2人、くっついて3人と言った具合にベンチの幅に合わせて座る位置を変えることができます。
これは、住人以外の人が食事に参加するホームパーティーなどで、重宝するスタイルです。
また、下の事例のようにベンチの幅をテーブルより狭くしておくと、使わない時テーブルの下にしまっておくことができます。
リビングダイニングがひとつながりになったワンルームの場合、奥行の狭い浅いベンチをリビング側にレイアウトすると、リビングとダイニングの通路幅を広々と確保でき、空間全体に開放感を生み出すことが可能です。
しかし、一方で、ダイニングベンチにはデメリットも。
それは、ベンチに3人以上座る場合、真ん中に座る人の身動きが制限されてしまうことです。
ちょっと席をはずしたい時、左右の人を巻き込んでしまうので、余程、気心の知れた間柄でないと気を遣いすぎるかも知れません。
また、片手で動かせるダイニングチェアとは異なり、ベンチの脚同士の隙間が広い為、掃除が楽そうに思えますが、ダイニングベンチは重いので、掃除の際動かすのが困難な場合も。脚周りに埃がたまりやすいので気をつけましょう。
2.ダイニングベンチのレイアウト実例集
2-1.背もたれがないオープンタイプのダイニングベンチ実例
ダイニングテーブルを空間の中心に置き、長手方向にベンチを置くスタイルは、長さが強調されるので空間を広々と見せたい時におすすめです。
では「なぜ広々と見えるのか?」。それは、インテリアの基本レイアウトでもある“視線の抜けを作る”、“視線を低く”に合ったスタイルだからなんですね。
ダイニングチェアだと背もたれが腰の位置まであるので、どうしても視線がそこで止まってしまいますが、テーブルより低い位置に座面だけが長く続くベンチスタイルの場合は、視線を遮ることなく、向こう側の景色や壁が目に飛び込んできます。
実際に部屋の中心にダイニングテーブルとベンチをレイアウトしたお部屋を見て、すっきり感を実感してみましょう。
ベンチ×2セット
10畳以上ある広いワンルームにベッド、ソファ、ダイニングテーブル&ベンチをレイアウトした例。
質感のある飴色のダイニングテーブルとベンチの組み合わせが格好良いインテリアです。
座面が狭めのベンチなので、広い部屋が余計に広く見える♪
この部屋は、夫婦2人暮らしなのだそうですよ。
ライトグレーの床色のダイニングスペースにナチュラルデザインのダイニングテーブル&ベンチのコーディネート例。
北欧デザインのシンプルなシルエットが素敵♪
和っぽい雰囲気もして、とっても親近感がわいてきます。
ベンチ、ダイニングテーブル、チェアを同じ木の素材で統一した例。
ナチュラルインテリアが好きな人の心を鷲掴みにしそうなインテリアですね。
観葉植物との相性がぴったり♪
ダークブラウンの床色のダイニングにダークブラウンのダイニングテーブルと黒のレザーシートベンチを2脚レイアウトした例。
レトロインテリアやカフェスタイルの参考になりそう!!
レザーシートのベンチはネットでも良く見かけるので簡単に手に入るかも。
ベンチ×2セット+チェア
ナチュラルブラウンの床のダイニングスペースにホワイトのダイニングテーブルとナチュラルウッドのベンチのコンビネーション。
長手方向にベンチを2台、短手に丸チェアを2脚レイアウトしたスタイルです。
テーブル、ベンチ、チェアはセット品かな?
ステンレスの脚が清潔感溢れるダイニングを演出していますね。
ナチュラルブラウンの床に、重みのあるデザインのダイニングテーブル&ベンチをレイアウトし、短手にピンクの一人掛けチェアを置いた例。
ベンチにこのデザインの一人掛けチェアを組み合わせる発想は無かった!!
ベンチだけが置いてあるのを想像するとチェアがあった方が“和み”を演出できている気がします。
ミディアムブラウンの床色のダイニングスペースに質感のあるダークブラウンのダイニングテーブルをレイアウトし、長手に丸太タイプのベンチ、短手に茶色のレザーチェアをコーディネートした例。
木の暖かさを感じる素敵なダイニング!!
テーブルの上にある細長い布は“テーブルランナー”と呼ばれるもの。
これ、あった方がダイニングがおしゃれに見えますね♪
ベンチ+チェア
ダークブラウンの床色のダイニングスペースにモダンなダイニングテーブルに1枚板の細長いベンチをレイアウトし、反対側にイームズチェアを4脚並べた例。
このベンチ2.5mくらいあるかな?
ダイニングが広すぎて親近感がゼロですが、1枚の無垢板、独特の歪な形が素敵♪
1枚板はオークションでも手に入るので、気になる方は探してみると良いですよ。
無垢の1枚板を4枚使って、2枚をダイニングテーブル、2枚をベンチにした例。
同じ木なので、セット品みたいな印象です。
ダイニングテーブルは、天板に隙間があってはいけないと思ってましたが、幅の狭い板で2つのテーブルを作り、それをくっつけるという発想もあるんですね。
木目が目立つダイニングテーブル&ベンチの組み合わせ。
ベンチは1面のみで残り3面にチェアを4脚レイアウトした例です。
椅子+ベンチを組み合わせる場合、壁側は椅子、オープン(通路や隣接する空間がある)側にベンチを置いた方が、部屋が広く見えますね。
2-2.キッチンカウンターとダイニングベンチのレイアウト実例
マンションの間取りなどで主流となっているキッチンカウンター。
対面式のキッチンにダイニングベンチをレイアウトしたい時に参考になりそうな例を9例紹介します。
キッチンと平行レイアウト
キッチンの並びにダイニングテーブルをレイアウトし、ベンチと丸チェアをコーディネートした例。
木の質感が素敵なダイニングキッチンですね♪
こんなキッチンは注文住宅でないと実現不可能な気がしますが、インダストリアルっぽいダイニング&ベンチの素材感はとても参考になります。
縦長リビング
キッチンカウンターと平行にダイニングテーブルとベンチをレイアウトした例①。
キッチンカウンターと平行ににダイニングテーブルとベンチをレイアウトした例②。
①も②も、ダイニングテーブルの向きは90度動かしても差し支えない感じですが、このレイアウトの方が自然光がダイニング空間に平等に注ぎ込みますね。
キッチンカウンターと平行ににダイニングテーブルとベンチをレイアウトした例③。
これは、狭いマンションでダイニングベンチを使いたい時に参考になりそうなレイアウトの仕方。
ベンチをカウンターの下の壁にぴったりとくっつけてあるので、リビング側(写真には写ってませんが、ダイニングの手前)が広々と使えそうです。
キッチンカウンターに対して直角にダイニングテーブルとベンチをレイアウトした例①。
縦長リビングの間取りの長さを強調する奥行を感じさせる置き方ですね。
キッチンカウンターに対して直角にダイニングテーブルとベンチをレイアウトした例②。
テーブルとベンチの色だけが木の色、他はホワイトのみのコーディネートなので、1個前の事例と比較すると、こちらの方が広々とした印象です。
横長リビング
キッチンカウンターに平行にダイニングテーブルとベンチをレイアウトした例①。
キッチンカウンターに対して垂直にダイニングテーブルとベンチをレイアウトした例①。
キッチンカウンターに対して垂直にダイニングテーブルとベンチをレイアウトした例②。
どの事例も写真の向かって右側にリビングが隣接している間取りです。
私は①の置き方の方がリビングから見た時、奥行が感じられそうなので好きかな?
2-3.壁を背もたれにしたダイニングベンチ実例
最後に、ダイニングベンチを壁際にぴったりとくっつけて、壁を背もたれにした事例を5つ紹介。
ダイニング空間の角スペースを利用して、ダイニングテーブルを壁付けにし、ベンチも壁に寄せた例。
ベンチと反対側に背もたれのあるチェアが2脚あるので、どの席に座っても、体を預けることができますね。
ダイニング空間の角スペースを利用して、ベンチをL字にレイアウトした例。
写真のようなベンチは家具屋さんか大工さんに作ってもらわないと無理かもしれませんが、ベンチの下は収納になっているので狭い日本のお家に合いそう!!
7人掛けのダイニングスペースをコンパクトにまとめた事例です。
階段の壁をベンチの背もたれに活用したダイニングの例。
ダイニング空間の中心にテーブルを置ける間取りなのですが、敢えて壁際に寄せてあります。
カフェっぽいインテリアが素敵!!
細長いダイニングスペースの壁際にベンチを置いて、ダイニングテーブルをレイアウトした例。
部屋の真ん中に長いダイニングベンチを置く場合だと、真ん中に座った人が抜ける時、ベンチをまたぐ方法もあるのですが、この置き方だと移動箇所は左右のみ。
ベンチとテーブルの間の狭さを見ると、もしかして、食事のときだけ、部屋の中心に移動させる方式かも…。
ダイニングスペースの壁際に壁面収納+ベンチをレイアウトし、格好良いデザインのダイニングテーブル&チェアを置いた例。
これもオーダー家具でないと実現できそうにないインテリアですが、アイデアが素敵ですね。
店舗っぽいおしゃれなダイニング空間、憧れます!!
[参照元:Houzz Inc]