前回紹介したベージュのインテリア。
ドアや扉、床など、お部屋を構成する材質のほとんどは、木なので、同系色のベージュは、
- コーディネートがしやすい
- 温かみがある部屋を作れる
といった特徴があります。
一方で、ALLベージュでまとめた部屋は、「無難な」「変わり映えがしない」といった印象もあり、インテリアにこだわりたい方には「何か物足り無い」と感じてしまうことも。
そんな時は、もう一色、ハッキリと目立つ色を追加するコーディネートがおすすめです。
ベージュのインテリアに、「温かみのある暖色」「すっきりと見せる寒色」「季節を問わない中性色」「上品さをUPする無彩色」の4パターン、合計12種類の色をプラスしたコーディネート例を紹介しますので、参考にして下さいね。
ベージュ+1色のインテリアコーディネート実例-目次
1.ベージュ+暖色のインテリア例
1-1.赤
ベージュ+赤の組み合わせは、暖色同士の組み合わせなので、お部屋の温もりがUPします。
クッションやアートに、やや暗めの赤をプラスすると、エレガントなインテリアになります。
ベージュのカーテン&壁の寝室に、ダークレッドのファブリック製ローチェアを2個置いた例。
コロンと丸いフォルムが可愛い!
寝室の事例ですが、リビングにスペースがあるなら、こんな椅子を1個置いてアクセントカラーを加えるのもありかも。
ソファ&ラグを薄いベージュでまとめたリビングダイニングのリビングテーブルとサイドテーブルを赤のペンキで塗装したようなヴィンテージ感のあるデザインにした例。
綺麗なソファ&ラグに、敢えて汚い(?)家具を組み合わせるセンスが何とも…。
ダイニングテーブル横の壁にも、赤を使ったアートを飾り、空間全体で統一感のあるカラーコーディネートがしてあります。
ダークベージュのコーナーソファに、オレンジっぽい赤のニットクッションを置き、背面の壁に赤の油絵を飾った例。
ソファサイドのテーブルの上には赤の花、リビングテーブルの上には赤の本をon。
生活感がまるでないソファ周りですが、赤をバランス良く取り入れたコーディネートの仕方は、とても勉強になります。
1-2.ピンク
ベージュ+ピンクの組み合わせは、温もりもちろん、可愛らしさもUP!
灰みがかったベージュには鮮やかなピンク、赤みがかったベージュにはくすんだピンクを組み合わせるのがおすすめです。
ダークベージュのファブリックソファとグレーのラグを敷いたリビングに、明るいピンクのパターン柄のクッションをコーディネートした例。
華やかでエレガント!!
2Pソファ、1Pソファを対面にレイアウトでき、さらに通路にスツールも置けるような広いリビング例ですが、ソファ+クッションの組み合わせ方を真似るだけでも、おしゃれなインテリアが作れそうな予感です。
赤みがかったベージュのソファに、くすんだピンクのクッションとブランケットを乗せ、窓にピンクのカーテンを掛けた例。
家具は全て白で統一し、ピンクでエレガントな雰囲気を演出した素敵なコーディネート。
TVを壁掛けにして、下部にマントルピースを取り付けるアイデアが、とても参考になります。
1-3.オレンジ
ベージュ+オレンジの組み合わせは、温もりに加え、エネルギッシュな印象がUP!!
カーテン、ラグ、クッションの全てにオレンジを使うのではなく、離れた位置に、1か所または2か所使うと、おしゃれ感がUPして見えます。
ベージュのソファに、ベルベット素材のオレンジのクッションを乗せ、カーテンもオレンジでコーディネートしたリビング例。
くつろぎやすそうなリビングカラー。
カーテンがちょっぴり暑苦しいような気もするので、締めることが多いカーテンの場合はベージュ色の方が良いかも。
ベージュのオットマンスツールの上に、オレンジのファーを乗せたリビング例。
ベージュの他に使ってあるのは、ダークブラウンと薄いグレーとホワイト。
上品で高級感もあるコーディネートの仕方が、とても参考になります。
ダークベージュのソファとオレンジのラグを組み合わせ、壁面にダークオレンジの油絵を飾った例。
暖色なのに、広々とした雰囲気。
ミディアムブラウンのフローリングに、オレンジ色のラグを敷くと暑苦しく感じそうですが、ソファがグレー系のベージュなので、スッキリとした印象です。
1-4.黄色
ベージュ+黄色の組み合わせは、温もりに加え、明るい雰囲気がUP!!
黄色をプラスする場合は、白が多めの黄色(リームイエローなど)をチョイスすると、ベージュと上手く馴染みます。
ダークベージュのソファを置いたリビングの空きスペースに、薄い黄色のプフを2個コーディネートした例。
このプフ、ジャガイモみたい!
黄色のアイテムが2個あるだけで“パッ”と明るい印象。
黄色の色効果がわかりやすいインテリア事例です。
ダークベージュのソファとライトグレーのカーペットをコーディネートしたリビングに、ホワイト×イエローのギンガムチェックのスツールを2個コーディネートした例。
ソファ用クッションもホワイト×イエローのギンガムチェック。
イエローの他に、くすんだ水色も取り入れた可愛らしさも感じるインテリアコーディネート例です。
2.ベージュ+寒色のインテリア例
2-1.ネイビー(暗めの青)
ベージュ+ネイビー(暗めの青)の組み合わせは、開放感のある格好良いインテリアを作りたい時に最適。
アートやインテリア小物、ファブリックの模様など、ほんのちょっぴりプラスするだけでOKです。
ダークベージュのソファとダークベージュのラグをコーディネートしたリビングに、暗い青×ホワイトのパターン柄のブランケットと暗い青×ダークベージュのパターン柄のファブリックスツールを組み合わせた例。
ほんのちょっぴり暗い青を取り入れるのにパターン柄を上手く活用するアイデアに脱帽。
「色を足す」と聞くと、単色のアイテムを探しがちですが、こんなコーディネートの仕方もあるんですね。
ベージュのファブリックソファの前に、暗い青の正方形スツールを置き、背面の壁に青のアートを飾ったリビング例。
ソファの上にも、暗めの青が入ったパターン柄のクッションを2種類on。
ギザギザ模様とストライプの柄on柄の組み合わせ方が、とても参考になる事例です。
2-2.青
ベージュ+青の組み合わせは、清々しい雰囲気がUP!
空や海などを連想させるコーディネートで開放感もUPします。
ダークベージュのソファを置いたリビングの壁に、デザインが異なる青の植物のアートを4枚飾り、テーブルの上に青の壺を2種類置いた例。
アートとインテリア雑貨で青を取り入れた簡単コーディネート。
中央に大きなアートを1枚、両サイドに小さなアートを2枚ずつ縦にレイアウトするシンメトリーな飾り方が参考になります。
ベージュのソファの上に、クッションを青・水色・青の順に3個置き、ソファ背面の壁に青空が映える自然の写真の分割アートを飾り、テーブルの上にも青の小物を飾った例。
クッションを斜めに置くアイデアがおしゃれ!
ソファに座った後、ぐちゃぐちゃになるので、毎回整える必要がありますが、ソファの置き方1つで、ホテルのラウンジのようなラグジュアリーさが出せるなんて…。
2-3.水色
ベージュ+水色の組み合わせは、開放感に加え、エレガントな雰囲気がUP!!
ベージュと馴染む、灰みがかった白っぽい水色をチョイスすれば、上品さも生まれます。
ベージュのソファに、ベージュの水玉・水色の単色・水色×グレーのペイズリー柄の3種類のクッションをシンメトリーにコーディネートした例。
ソファコーディネートが素敵過ぎっ!!
「クッションは、座る時邪魔になるから置かない」という方もいらっしゃるかもしれませんが、おしゃれなインテリアには欠かせないアイテムです。
丸いアームがついたエレガントなソファに、水色のパターン柄のクッションと水色のストールをコーディネートした例。
上品なコーディネート!
木製のテーブルや木製のオールを組み合わせてあるので、親しみやくつろぎ感もある。
程よい生活感を出した、開放感もあるインテリア例です。
3.ベージュ+中性色のインテリア例
3-1.緑
ベージュ+緑の組み合わせは、癒し感がUP!
抹茶みたいな暗い緑、薄い黄緑等、どんな緑とでも相性抜群です。
白に近いベージュのソファに、黄緑色の単色クッションと黄緑色のパターン柄のクッションを置き、ホワイト×黄緑のギザギザ模様のラグをコーディネートした例。
ターコイズブルーも取り込んだ、ビーチを連想させるカラーコーディネート。
この部屋で過ごしてると、程よい涼感を得られそうな予感です。
ベージュのソファとベージュのラグのリビングに、暗い黄緑の円柱型のスツールと暗めの緑のストライプ柄のクッションをコーディネートした例。
和室にいるかのような癒しの空間。
床に近い家具ばかりをチョイスし、天井付近のスペースを広く取るレイアウトの仕方は、狭いリビングで真似ると開放感がUPするのでおすすめです。
ベージュのソファとベージュのラグをコーディネートしたリビングに、黄緑色の単色ラグとファブリックスツールをコーディネートした例。
家具は、ほとんど黒に見えるダークブラウン系。
クッションにも、家具と同じダークブラウン系がプラスしてあるので統一感ばっちり!!
めちゃくちゃ広く、壁面に柳のような木のアートが施してある特殊な部屋ですが、ソファ&クッション&ラグ&家具の色使いは、一般的な広さのリビングでも参考にできます。
3-2.紫
ベージュ+紫の組み合わせは、高貴な印象がUP!
ゴールドやシルバーを使った家具やシャンデリアとも相性が良いので、華やかな部屋を演出することも可能です。
ベージュ×ホワイトのストライプ柄のソファに、光沢のある紫の単色クッションを置き、対面のチェアのファブリックを紫×ホワイトのパターン柄にした例。
何というエレガントさ!!
左側にあるソファは無視して、正面のソファを参考に。
ダークベージュのソファに、薄い赤紫のチェック柄のクッションとグレーのクッション、薄い赤紫のブランケットをコーディネートした例。
上品、かつエレガントなコーディネート!!
洋服にありそうな、こんな柄のクッションを敢えて買おうと思ったことが無かったので、クッションの組み合わせ方が、とても参考になります。
ベージュのソファの背もたれから座面にかけて、紫のストールを渡し、上にベージュのクッションを2個乗せた例。
「寒い時期に重宝するひざ掛けをソファの色とコーディネートする」
「頂き物のプリント柄のミニ毛布を何の考えも無しにソファの上で使っていたのでは、こんなにおしゃれなリビングは作れないなぁ~」と反省。
4.ベージュ+無彩色のインテリア例
4-1.ホワイト
ベージュ+ホワイトの組み合わせは、冷たい雰囲気がUP!
テーブルやインテリア小物でホワイトをプラスすると、すっきりとした印象になります。
ダークベージュのソファとグレーのラグをコーディネートしたリビングに、ホワイトのテーブルとホワイトのスツールを置いた例。
リビングの中心に、軽い印象のホワイトを持ってくることで開放感がUP!!
「白は汚れが目立つから…」と敬遠しがちですが「このテーブルとスツールが黒だったら…」と想像すると、ここまでの開放感は生まれない気がします。
ダークベージュのフロアソファに、グレーのパターン柄のラグを組み合わせ、ホワイトのクッションと鏡面ホワイトの引き出しテーブルをコーディネートした例。
テーブルの上にも、ホワイトのイルカの置物&本&壺をon。
コーナー部をスチールで固定したようなデザインのトランクテーブルが、とっても格好良いです。
4-2.グレー
ベージュ+グレーの組み合わせは、上品な印象がUP!!
ダークグレーよりも白に近いライトグレーをプラスした方が、広々とした部屋を演出できます。
ライトベージュの3Pソファにグレー×ホワイトのパターン柄のクッションを乗せ、ライトグレーのラグをコーディネートしたリビング例。
上品でスキっとした印象。
この事例のようなカラーコーディネートは、無機質な印象の内装にしか合わないのかと思ってましたが、木を使った窓&ドアのある温かみのある内装でも似合うんですね。
ほとんど白に見えるベージュのレザー製ソファに、ライトグレーのストールとクッションをコーディネートした例。
ソファのひじ掛けに掛けてあるストールは、「使った後、ポイと掛けてあるだけではないの?」と思ってしまいますが、上にクッションを乗せて押さえてあるので、インテリアコーディネートの一部。
クッションもストールもボコボコしたデザインをチョイスして、見た目の温かみがプラスしてあります。
ほとんど白に近いベージュのソファとベージュのモコモコしたラグをコーディネートしたリビングのカーテン&壁&クッションをグレーにした例。
リビングの中央がすっきり見えるせいか、暗いグレーがあまり目に入らない…。
ダークなグレーを使うと「暗い」「狭い」といった印象がUPするのかと思いきや、バランスをキチンと考えれば、このリビングのような開放的な雰囲気も出せるんですね。
4-3.黒
ベージュ+黒の組み合わせは、格好良さや重厚感がUP!!
狭いリビングの場合は、クッションやランプシェードなどの小物に黒を使って、なるべく圧迫感の出ないコーディネートを目指しましょう。
ベージュのソファ&ラグ&カーテンをコーディネートしたリビングに、黒のクッションをコーディネートした例。
黒のクッションを1個ではなく、ベージュ・グレー・黒の順にすることで、浮いた印象を軽減。
TV前の床にも、真っ黒なプフを2個置いて、真っ黒なTVの液晶画面とのバランスが取ってあります。
白に近いベージュのコーナーソファに黒のクッションを乗せ、カーテンも黒にしたリビング例。
ラグは、薄いベージュのカウハイド。
このソファのクッションも、全部黒ではなく、グレーやダークベージュの単色クッションと組み合わせてあります。
ダークベージュのソファとライトグレーのラグのリビングに、ホワイト×黒のパターン柄&黒のパターン柄の2種類のクッションをコーディネートした例。
クッションの組み合わせ方が素敵過ぎるっ!!
壁の一部が黒くしてあるリビング例ですが、クッションコーディネートだけを真似てもOK。