好きな素材や好みのカラーでコーディネートした部屋。
雰囲気をもっとよくするには、照明器具の存在が欠かせませんよね。
このサイトでも、「リビング照明-選び方で20倍お洒落に!基本と厳選照明インテリア実例31選」や「ダイニング照明-ペンダントを使った“超”おしゃれなインテリア実例33選」で、照明器具を使ったおしゃれな演出方法を紹介していますが、インテリアをプロっぽく見せる照明器具の使い方の代表と言えば間接照明。
間接照明は光源を隠し、漏れる光で部屋を演出する技ですが、壁や家具の陰に照明器具を置けば良いという訳ではありません。
何も考えずに照明器具を置いた場合、「せっかく、間接照明をつけたのに思ったほど効果が感じられない。」という失敗も起こりえます。
そこで今回は、海外のおしゃれな間接照明コーディネート例を“インテリアの色や素材によって見え方が異なる明るさの違いの解説”とともに紹介していきます。
「光でおしゃれに部屋を演出したい!!」
そう思い立ったら、先ずは、光とインテリアの色・素材をトータルに考慮して目指すイメージに近づけてみましょう。
間接照明テクニック-目次
1.光の強調面と内装による見え方の違いを知っておこう
1-1.光源の位置と感じ方
部屋のどの面にどのくらいの光を当てるかによって雰囲気や明るさの感じ方は大きく変わります。
天井
光で天井面を強調すると上方への広がりが出ます。
壁
壁面を強調すると横への広がりを演出できます。
高さ
光源の位置が高いほど開放感があり活動的な雰囲気になり、低いほどゆったりと落ち着いた雰囲気になります。
照度の高い蛍光ランプは高い位置、照度の低い白熱ランプは低い位置で使うのに適しています。
1-2.内装の仕上げ色と反射率
照明の明るさの印象は、内装やインテリアの色に影響されます。
壁や天井の色に応じて照明器具を選ぶのがコツで、白っぽくて光沢があり光を反射しやすい内装なら明るく感じるので照明は控えめで良いですが、濃い色調で光沢のない内装の場合は、光を吸収して暗く感じるので、ワンランク上のW数のランプを選ぶようにしましょう。
間接照明を使う場合は、暗い色の面に光を当てても効果が低くなるので照射面の色に応じて明るさを調整しましょう。
白
黄
グレー
緑
茶
青
赤
1-3.内装材の反射率
壁紙クロス、レンガ、タイルなど、壁の素材によって光の反射、吸収が異なります。
素材そのものの光沢の有無も考慮して部屋をドラマチックに演出しましょう。
白壁
淡色タイル
白ペンキ
白布(木綿)
ひのき(白木)
障子紙
たたみ
コンクリート
赤レンガ
黒ペンキ
黒布(木綿)
2.間接照明を活用した超絶おしゃれなインテリアコーディネート実例
装飾壁+間接照明
新築なら、天井や壁に装飾壁を作って、間接照明を入れるとグンと雰囲気が良くなります。
壁の隙間から見える光の効果で空間の広がりを演出した事例を8つ。
グレーの装飾壁を作り天井と壁の間、天井と天井の間に間接照明を入れた例。
まるで高級なホテルのような寝室!!
光の陰影のおかげで、部屋に奥行感が感じられますね。
下がり天井を作り、周りに間接照明を入れた寝室の例。
ベッドルームですが、この天井は、リビングやダイニングにも応用できます。
下がり天井+間接照明をリビングに作った例。
フラットな天井と比較すると天井が高く感じますね。
寝室の一部の天井を高くして間接照明を入れた例。
写真だけ見てると、上に天窓があるかのような雰囲気です。
1個前と同じように壁際に天井高の高いスペースを作り間に間接照明を入れたリビングの例。
アクセントクロスと間接照明のコントラストが絶妙♪
こんなおしゃれなリビングで過ごしてみたいです。
同じように壁際に天井高の高いスペースを作り間に間接照明を入れたリビングの例ホワイトバージョン。
ただの白の壁でも、十分おしゃれ♪
縦長リビングの天井を壁から5cm程度離れた場所から作り、天井の壁の間に間接照明を入れた例。
リビングの奥行と高さを感じさせる演出法。
このリビング、格好良すぎます。
腰壁の位置から壁を5cm程度前に出し、間接照明を入れたリビングの例。
美術館や博物館のような素敵な演出!!
壁も、少しこだわるだけで、こんなにおしゃれな雰囲気になるんですね。
ディスプレイ+間接照明
背後にライトを入れた黒の丸のオブジェをデスク前に飾った例。
太陽や月を連想させる宇宙的な印象も。
黒のフレーム入りの写真を壁に飾り、上部にブラケット照明を取り付けた例。
アートや写真に間接照明をプラスするのはインテリアの王道。
リビング、ダイニング、廊下など、壁をおしゃれに演出するのに使いたいですね。
壁に5cmほどの棚板を取り付けて、アートを飾り、天井にレール式のスポットライトをレイアウトした寝室の例。
眠るだけの部屋に、この演出は贅沢過ぎる!!
リビングでも応用できそうな間接照明の事例です。
ダウンライトを効果的に活用した例
角度を変えることができるダウンライトを使って、ダイニングの壁面のディスプレイ+アートを照らした例。
壁に映る陰影が素敵♪
こんなおしゃれなダイニングなら、長居してしまいそうです。
階段上の踊り場の壁にディスプレイ空間を作り、ダウンライトの灯りで演出した例。
50cm×1mほどの狭いスペースですが、こんなインテリアがあるだけで、グンとおしゃれに♪
玄関やリビングの一角でも真似できそうですね。
天井の梁下にダウンライトを埋め込み鏡を照らしたリビングの例。
マンションの梁でもできそうなアイデア。
梁と壁の壁紙クロスの色が違うところもポイントです。
リビングの壁に細長い棚板を取り付け、天井のダウンライトで陰影を作った例。
昼間の写真なので雰囲気が伝わりにくいですが、このリビング、夜になったら雰囲気が良くなりそうだと思いませんか?
スタンド照明を間接照明として応用した例
ソファ横のスタンド照明を間接照明的に後ろの壁に向けて照らしたリビングの例。
照明を隠すスペースや壁が無い場合は、こんな風に照明器具の向きをわざと変えるのもありですね。
ブラケット照明を間接照明として応用した例
ダイニングの白い壁に電球色のブラケット照明を2灯つけた例。
ぬくもりのある明かりがリラックスできる暖かそうなダイニングを演出しています。
ベッドのヘッド部分の壁にアーム式のブラケット照明を取り付けて、壁を照らした例。
灯りの向きを自由に変えることが出来る照明なら、実用的、間接照明、どちらにも活用できますね。
ベッドのヘッド部分の壁にシルバー色のブラケット照明を取り付けて、黒の壁を照らした例。
1.の項目で、壁の色と光の反射率を解説した通り、壁面が黒の場合、灯りを使って雰囲気を出すのは難しそうですね。
ホームオフィスの壁にアーム式のブラケット照明を取り付けて、明かりをミラーに映した例。
ミラーに照明器具が映り込むので、間接照明の効果も2倍!!
照明と鏡を組み合わせる技は、一度は挑戦したいインテリアの一つです。
コードの長い照明を間接照明として応用した例
ベッドフレームにコードの長い照明器具を10個取り付けた例。
照明器具が丸見えなので、間接照明とは言わないかもしれませんが、面白いので掲載。
1個前と同じような照明器具をリビングの床に直置きしたミラーの周りに施した例。
ネオンサインみたいなポップな印象です。
コードの長い豆電球のようなデザインの照明器具を壁に4個取り付けた例。
これ、可愛過ぎ♪
子供部屋かな??
階段に間接照明を使った例
階段の裏に照明器具を取り付け、階段を照らした例。
注文住宅でないと、こんな照明の使い方はできなさそうですが、おしゃれ過ぎます!!
階段の手すりの下に照明を取り付けた例。
雰囲気が素敵♪
ニッチ棚・ウオールシェルフに間接照明を入れた例

Inspired Design Ltd
ベッドのヘッド部分に奥行のある収納を作り、スタンド照明とミニランプで光の陰影を作った例。
素敵な雰囲気の寝室♪
バーカウンターのような雰囲気です。
壁面いっぱいのオープンシェルフの2か所に照明器具を埋め込み、オブジェを飾った例。
同じオープン部でも、光がある場所と無い場所があるので、明るい場所が余計に目立つ!!
目線より低い位置なら、照明器具も隠れるので、オープン棚を使って同じような演出をする場合は、照明の場所も参考にしたいですね。
ダイニングにあるオープン棚に間接照明を入れた例。
オープン部の奥側上部に細長い照明を入れた例です。
1個前の例とは違い、オープン部全部に照明が入っているので、また違った雰囲気です。
デスク上のオープンシェルフの中に照明器具を埋め込んだ例。
12個のオープン部全部に照明が入っています。
シャープに伸びる光と影が、出来る人のホームオフィスを演出していますね。
リビングの壁面にニッチを3か所作り、ギターを飾って、上下に間接照明を入れた例。
ショップディスプレイのような演出法。
好きなアイテムなら、展示品のような飾り方もありかもしれません。
リビングの一角にあるデスクスペースの壁にダウンライトを埋め込んだダークブラウンの棚板を取り付けた例。
電源が必要なので、新築の段階から計画しておかなければなりませんが、棚板+ダウンライトってもっとも簡単な間接照明の演出法だと思います。
ブルーLEDを間接照明として活用した例
ベッドの下にブルーLEDを入れた例。
ベッドが宙に浮かんでいるかのよう!!
一人暮らしで、ここまでのインテリアを実現する必要性があるのかは疑問ですが、おもしろいですね(笑)
カウンターキッチンの足元にブルーLEDを取り付けた例。
まるでバーみたいなキッチン!!
美味しくお酒が飲めそうです。
間接照明は、単に照明器具を見えないところに取り付けて雰囲気をアップさせるだけでなく、インテリアの色や素材にもこだわってベストマッチにした方が効果が絶大だということが少しは伝わったでしょうか?
「リビングでアクセントクロスなどで、白以外の壁紙と間接照明と組み合わせる場合は、黒やダークブラウンなどの暗い色は、光の陰影が目立ちにくい。」
間接照明さえあれば格好良いインテリアにできるものだと思ってた私は、間違ってこんな組み合わせ方をしていたかもしれません…。
[参照元:Houzz Inc]
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