インテリアを上質に見せるには、カラーコーディネートや家具のレイアウト、デザインなど様々な要素を考える必要がありますが、忘れがちなのが照明器具のデザインです。
このサイトでも、これまでリビングやダイニングをお洒落に演出する効果的な照明器具の使い方を何回か紹介していますが、「そもそも、おしゃれな照明器具ってどんなのがあるの。」という疑問を感じる方も多いのでは?
海外製の照明で真っ先に思い浮かぶのは、IKEAですが、IKEAの照明は、リーズナブルな分、間近で見るとチープな印象も。(←IKEAの照明器具を買って取り付けたけど、数年後に他メーカーのものに買い替えた人。)
インテリアを格上げするなら、海外で愛されているデザイン性の高い照明器具を取り付けてみては?
という訳で、イタリアの照明器具メーカー、FLOS(フロス)の照明をコーディネートした事例を紹介しながらセンスのある部屋を紹介していきたいと思います。
FLOSの照明は、アクタス、ヤマギワ、カッシーナのショールームで実物を見ることができますし、日本でも購入できるので、気になる方は参考にしてみて下さいね。
FLOS(フロス)の照明を使ったインテリア例-目次
1.FLOS FUCSIAのインテリア例
FLOS FUCSIAはアッキーレ・カスティリオーニがデザインした円錐型のペンダント照明です。
2灯
FUCSIAを6人掛けの長方形ダイニングテーブルの真上にコーディネートした例。
ガラス×黒のモダンなインテリアとペンダント照明のデザインが合ってる♪
スマートなデザインの照明器具のおかげで、インテリアが数倍、おしゃれに見える気がきませんか?
3灯
FUCSIAをキッチンカウンターの上に等間隔で3灯レイアウトした例。
カウンターの真上にペンダント照明を垂らすの、憧れます!!
カフェっぽい印象ですね。
1個前の事例と同じく、キッチンカウンターの真上にFUCSIAを3灯、等間隔でレイアウトした例。
こちらの事例は、アイランドの上の照明に使った例ですが、細長いシーリングライトが天井にペタっとあるよりもハイセンスに見えますね。
天井高の高いダイニング空間の長方形のダイニングテーブルの真上にFUCSIAを3灯、等間隔でレイアウトした例。
北欧っぽい、ぬくもりのあるデザインの家具にモダンな照明器具をコーディネートすると、バランスがよく見えます。
事例は、8人掛けのテーブルなので3灯使いですが、4人掛けなら2灯でもOKかな?
円形のダイニングテーブルの真上にFUCSIAを高さ違いにレイアウトした例。
同じ照明器具でも、吊るし方や高さによって受ける印象が違ってきますね。
円形ダイニングテーブルならペンダント照明も円形に、長方形ダイニングテーブルなら横並びに…、という具合に家具とのバランスを考えてレイアウトすると良さそうです。
多灯
8人掛けの長方形ダイニングテーブルの真上にFUCSIAを12灯、間隔を空けないでレイアウトした例。
ダイニングテーブルの長さが3m以上あるので、親近感がわきにくいかもしれませんが、同じデザインの照明器具をギュッと詰めたインテリアの作り方は、デザイン性が高く見えますね。
6人掛けの長方形ダイニングテーブルの上にFUCSIAを10灯、間隔を空けないでレイアウトした例。
1個前の事例と似てますが、こちらの事例は黒でまとめたシックなダイニング空間にFUCSIAを組み合わせた例なので、スッキリとした印象です。
奥に見えるリビングとのカラーコーディネートの仕方は、ワンルームタイプのリビングダイニングの参考にも。
2.FLOS Glo-Ball Sのインテリア例
Glo-Ball Sは、ジャスパー・モリソンがデザインしたピンポン玉のような白のシェードが特徴のペンダント照明です。
1灯
Glo-Ball Sを長方形ダイニングテーブルの真上に1灯コーディネートした例。
黄色のチェアとシンプルなペンダント照明のコンビがとってもキュート♪
カジュアルなインテリアが好きな人には、たまらない事例かも。
2灯
カウンターキッチン(アイランドキッチン)の真上にGlo-Ball Sを2灯、レイアウトした例。
ホワイトのキッチンの清潔感を倍増させる照明使いが素敵!!
球体の照明器具は一見、圧迫感がありそうに思えますが、色が白なので軽やかな印象も。
縦長のリビング空間のコーナーソファの上とソファの背面の通路の上にGlo-Ball Sをコーディネートした例。
リビングに同じデザインのペンダント照明を2灯、レイアウトする発想は無かった!!
ソファに隠れて見えませんが、もしかすると、ここにはデスクスペースがあるのかも。
3灯
キッチンカウンターの上にGlo-Ball Sを3灯、等間隔でレイアウトした例。
1個前のトピックで紹介したFUCSIAと比べると、可愛い印象ですね。
丸っこいシルエットのペンダント照明は、インテリアが冷た過ぎると感じた時に使うと良さそうです。
3.FLOS Zeppelinのインテリア例
Zeppelinは、マルセル・ワンダースがデザインしたシャンデリアに蜘蛛の巣が掛かっている様をイメージした個性的なペンダント照明です。
カウンターキッチン
キッチンとダイニングスペースを横並びにしたキッチンカウンターの上にZeppelinをレイアウトした例。
モダンなキッチンコーディネートに、個性的なペンダント照明を組み合わせると、ハイセンスな印象に!!
人を招待するとまず「何!?この照明!!」とびっくりされそう(笑)
ダイニング
6人掛けの長方形ダイニングテーブルの上にZeppelinをレイアウトした例。
網目のようになったチェアは、ハリー・ベルトイアがデザインしたデザイナーズ家具です。
パッと見て“おっ”と目を奪われるインテリアは、有名デザイナーのアイテムが使ってあることが多いので、参考にすると良いですよ。
リビング
ベージュのコーナーソファとダークグレーのラグでコーディネートしたリビングにZeppelinをレイアウトした例。
巨大な灰皿のようなリビングテーブルが格好良い!!
変わったデザインのテーブルの真上に変わったデザインの照明器具を組み合わせるというセンスが何とも個性的です。
グレーのコーナーソファの真上にZeppelinをレイアウトしたリビングの例。
ベージュ、茶色、グレーでまとめた無難なコーディネートのインテリアに、Zeppelinが1個あるだけなのに、アーティスティックに感じます。
美術系のインテリアが好きな人は、このコーディネートを真似てみると良いかも。
ホワイト、黒、グレーでまとめたモノトーンリビングにZeppelinをコーディネートした例。
Zeppelinの蜘蛛の巣のイメージに合うクッションの合わせ方が素敵!!
個性的な照明器具を使ったら、インテリアの中に個性的なアイテムを1個入れるとバランスが取れそうですね。
ホワイトレザーのソファに黒のラグ、ホワイトのカーテンを組み合わせたシンプルなリビングにZeppelinをレイアウトした例。
シンプルでまとめたインテリアは、すっきりとした印象がありますが、くつろぎ感を出すのは少し難しいですよね。
暖かさを感じるデザインの照明器具をプラスすることで、“すっきり”と“くつろぎ”のバランスを取るインテリアの作り方は、とても参考になります。
バスルーム
バスタブの真上にZeppelinをレイアウトした例。
日本では考えられない照明の使い方にビックリ!!
調べてみると、日本向けに売られているZeppelinは、浴室などの湿気や水の多い場所では使えないようです。
4.FLOS KTribe Sのインテリア例
KTribe Sは、フィリップ・スタルクがデザインした美しいシルエットのペンダント照明です。
黒のモダンなダイニングテーブルセットの真上にKTribe Sを2灯レイアウトした例。
バランスがとても美しいダイニングインテリアです。
長方形のダイニングテーブルなのに、各面に1人ずつ座るチェアのレイアウトの仕方も参考になりますね。
4人掛けのモダンなダイニングテーブルの真上にKTribe Sをレイアウトした例。
KTribe Sは、黒やダークブラウンと相性抜群!!
チェアをベルトイアのシルバー色にして、照明とチェアの色を合わせるカラーコーディネートの仕方も参考に。
Ktribeは、S1~S3まであり、傘の大きさが違います。
事例はS3で、これまで見てきたS2よりも一回り大きなサイズです。
ペンダント照明に存在感を出したい時に使うと良いかな?
KTribeシリーズは、これまで紹介してきたペンダント照明以外にも、この事例のようなスタンドタイプも。
写真は、KTribe F3 Outdoorです。
お庭やベランダにカフェスペースを作る時に活躍してくれそうですね。
5.FLOS Arcoのインテリア例
Arcoは、アッキーレ・カスティリオーニとピエル・ジャコモ・カスティリオーニの兄弟がデザインしたフロア照明です。照明器具の根元(台座)は、大理石製で優雅さも感じることができる照明器具です。
真っ赤なフロアタイプのコーナーソファのコーナー部分の背面にArcoをレイアウトした例。
この赤いソファ、どっかの格安通販のカジュアルソファだと思った方いませんか?
実はこれ、リーン・ロゼというフランスの家具メーカーのTogoというシリーズです。
気になる方は、下記のリンクから製品を見て下さいね。
黒レザー×ステンレスのモダンなチェアをL型にレイアウトし、コーナーにArcoをレイアウトしたリビングの例。
モノトーンでまとめた大人っぽいインテリアにシルバー色のフロアランプが映えた素敵な空間♪
インテリア雑誌に載ってるようなお洒落な部屋ですね。
グレーのソファとホワイト×木目の家具を組み合わせた、暖かみのあるリビングのコーナーにArcoをレイアウトした例。
ビローンと頭を垂れたフロア照明があるだけで、リビングが一気にセンスアップ!!
こういうデザインのフロア照明って、単品で見るとイメージが湧きにくいですが、この事例のように部屋に馴染んでいる姿を見ると“格好良い”と思ってしまいますね。
ホワイトとベージュのソファをコーディネートしたシックなリビングインテリアにArcoをコーディネートした例。
シルバー色のフロア照明を、黒・白・グレーのモノトーンインテリアと組み合わせた例はよく見かけますが、茶系は初めてかも!!
Arcoが、茶系のインテリアと合うなんて、この事例を見るまで気づかなかったです。
リビングの壁沿いにコーナーソファをレイアウトし、コーナー部分にArcoをレイアウトした例。
壁からニョキっと照明器具が伸びているような印象です。
このリビングは天井が高いので、フロア照明が手元照明としての役割もはたしています。
ダイニングに背を向けてI型ソファをレイアウトし、ソファの背面にArcoをコーディネートした例。
我が家のリビングダイニングもこれと全く同じレイアウトなのですが、この場所にフロア照明を置くという発想はありませんでした…。
この照明レイアウトの仕方は、フロア照明をペンダント照明代わりに使ってる感じかな?
6.FLOS Frisbiのインテリア例
Frisbiは、アッキーレ・カスティリオーニがデザインしたUFOみたいな変わったシルエットのペンダント照明です。
円形ガラステーブル+ホワイトのレザーチェアの3人掛けダイニングスペースにFrisbiをコーディネートした例。
ペンダント照明とダイニングテーブルの素材感が同じなので統一感がありますね。
楕円形のダイニングテーブルにFrisbiをコーディネートした例。
このインテリアは、モダンでもカントリーでもなく、インダストリアルです。
インダストリアルインテリアは比較的新しいインテリアテイストで、無機質な素材やヴィンテージな家具を組み合わせたインテリアです。
気になる方は下記のトピックを参考にしてみて下さいね。
クリア×グリーンのガラス製のダイニングテーブルにFrisbiをコーディネートした例。
ダイニング空間の上が吹き抜けになった住まいなので、一般的な天井高のダイニングでこのコーディネートを連想するのは難しいかもしれませんが、リビングとダイニングがひとつながりになった部屋でのカラーコーディネートの参考にもなる事例です。
ホワイトのキッチンに質感のある木製のダイニングテーブルをコーディネートして、真上にFrisbiをレイアウトした例。
この照明、横から見た時のシルエットがとっても素敵♪
1灯使いで十分おしゃれに見えるので、ダイニングなら、難しく考えずにすぐに使えそう。
7.FLOS 2097-30/50のインテリア例
2097-30/50は、ジノ・サルファティがデザインしたシャンデリアの先端に裸電球をくっつけたようなデザインのペンダント照明です。
質感のあるダークブラウンの木製ダイニングテーブルに赤のイームズチェアをコーディネートした、ミッドセンチュリーダイニングに2097-30/50をレイアウトした例。
このダイニングテーブルに、この照明器具を組み合わせるセンスが素敵!!
シャンデリア風のペンダント照明って、エレガントな印象が濃い気がしてましたが、このデザインなら違和感ゼロですね。
ガラス製の円形ガラステーブルに木製のチェアを組み合わせたダイニング空間に2097-30/50をコーディネートした例。
この格好良いダイニングテーブルは、452 LA ROTONDA by Mario Belliniです。
1台100万円くらいする高級家具ですが、その佇まいは、お値段以上かも。
ミディアムブラウンの長方形テーブルにベージュのファブリックチェアを組み合わせた8人掛けのダイニング空間に2097-30/50をコーディネートした例。
建築家が設計したようなおしゃれなお家ですが、テーブルとペンダント照明のコーディネートの仕方は参考になりますね。
脚が水色のガラス製のダイニングテーブルに2097-30/50をコーディネートした開放感のあるリビングダイニングの例。
一瞬、ワークスペースかな?と思ったのですが、4人掛けのダイニング空間。
テーブルはル・コルビジェのLC6、チェアはマリオ・ボッタのセコンダという建築家がデザインした家具をコーディネートした事例です。
8.FLOS Romeo Moon Sのインテリア例
Romeo Moon Sは、フィリップ・シュタルクがデザインした傘のシルエットが美しいシンプルなペンダント照明です。
キッチンカウンター+ダイニングカウンターの真上にRomeo Moon Sを2灯コーディネートした例。
昔懐かしい気もする傘のデザインが素敵!!
シンプルだけど温もりも感じるインテリアです。
円形ダイニングテーブルにRomeo Moon Sをコーディネートした例①。
ナチュラルブラウンの木製テーブルにグレーのチェアを組み合わせるカラー使いがおしゃれ♪
賑わいを感じるダイニング空間を作りたい時の参考になりそうな事例です。
円形ダイニングテーブルにRomeo Moon Sをコーディネートした例②。
同じ円形ダイニングでも、こちらは、ガラス+プラスチックのコーディネートなので、ちょっぴり無機質な印象です。
この白い丸っこいチェアは、エーロ・サーリネンのチューリップチェア(座面クッション:グリーン)です。
紫のアクセントクロスのダイニングに、ホワイトの木製のダイニングテーブルと黒、白のイームズチェアをコーディネートして、Romeo Moon Sを2灯レイアウトした例。
何てエレガントなダイニング空間!!
家具はモダン、色使いはエレガントという2つの要素が入ったダイニング空間は“おしゃれ”以外の言葉が思い浮かばないほど素敵♪
紫の壁が女性っぽ過ぎるという場合は、黄色、ブルー、グリーンなどの他の色でも合いそうですね。
[参照元:Houzz Inc]