じゃんじゃん増えていく文庫本にコミックに専門書達。
いくら、ペーパーレスの電子書籍が流行し始めても、お気に入りのコミックや本は紙媒体で残しておきたいと思う方も多いのでは?
我が家は、毎週Amazonさんからお届け物が到着するくらい本が大好きな一家で、リビング、ダイニング、各個室だけでなく、トイレや洗濯機の上まで、どのエリアに足を踏み入れても、1冊は本が目に入るといった状況です。
なので、6年前に引っ越した際に、真っ先に買ったのが、本のストック用に活用できるIKEAの巨大な本棚だったりします。
でも、実はこの本棚、長年愛用するうちにダメになってしまい、先月、これらを違うシリーズに買い換えました。
そこで、今回は、「IKEAの本棚を初めて使おうと思っている。」「IKEAの家具を本棚として活用してみたい。」という方のためにIKEAの本棚のシリーズや使い勝手を経験談を含めて紹介していきたいと思います。
IKEAの本棚はどれが良い?シリーズ比較&インテリアコーディネート実例-目次
1.本棚に使えるIKEAの家具達の紹介
1-1.BILLY
BILLYは、幅40cmピッチの天井まであるユニットを横に並べてレイアウトできる収納家具です。
側板には、ダボ穴がついているので、収納する本の高さによって棚板の位置を自由に変えることも可能。
(全部で5枚ある棚板のうち、真ん中の1枚は固定棚、残り4枚は可動棚)
1-2.HEMNES
HEMNESは、下部オープン、上部に飾り縁がついたちょっぴり豪華な収納家具です。
1-3.KALLAX
KALLAXは正方形のオープン部が並んだカジュアルな収納家具です。
引き出しや扉のパーツ類も充実しているので、“見せる・隠す”のバランスの取れた収納を作ることができます。
1-4.BESTÅ
BESTÅはTVなどのメディアと本を一緒に収納できるシステム収納家具です。
2.どちらが使いやすい?BILLYとKALLAXの使い勝手比較
我が家は6年前に今の住まいに引っ越した際、寝室と仕事部屋にBILLYを設置しました。
大量の本、雑誌以外にBlu-ray Discも収納していたのですがこの夏、仕事部屋のBILLYをKALLAXに買い換えました。
BILLYをKALLAXに変えた理由や、それぞれの使用感を紹介してみたいと思いますので、参考にしてみて下さいね。
初代BILLY VS 2代目KALLAX
仕事部屋のBILLYの使い方と使用感
幅80cm高さ102cmのホワイトのBILLYと幅80cm高さ202cmのブルーのBILLYを並べて設置。
BILLIYは、文庫本を前後2列に並べられるので収納量たっぷり♪
- 上部2段:文庫本、ハードカバー
- 中段:22型液晶テレビ
- 下部3段:カタログ類(仕事用)
1年経過したあたりから、上から2段目と5段目の棚板に“たわみ”が発生。
原因は、文庫本(厚み:2.5cm程度、奥行き10cm程度)を幅80cmの棚板に前後にギッチリ並べ過ぎていたせい?
棚板1枚の耐荷重30kgなので安心していましたが、どうやら重さに耐えられなくなり、棚板の下のカタログが取り出しにくい状況に。
寝室のBILLYの使い方と使用感
幅80cm高さ202cmのホワイトのBILLYを1セット設置。
- 上部4段:Blu-ray Disc、DVDディスク
- 下部2段:雑誌類(Blu-rayプレイヤー)
※Blu-ray Disc、DVDディスクは前後2列に並べて、ぴったりと収まる奥行きです。
こちらも、DVDディスクを並べている棚と雑誌を入れてる棚に“たわみ”が発生。
本ならわかるけど、軽いDVDディスクでも、こんなにたわむなんて…。
「棚板1枚の耐荷重30kgは、嘘なのでは?」と少々疑問が沸いています。
仕事部屋のBILLYをKALLAXにチェンジ
寝室のBILLYに収納している雑誌類や本はたまにしか使わないので、たわみが発生してても問題ないですが、仕事部屋のBILLYの棚板がたわみ過ぎて、ダボから外れそうになってしまったので、買い替えを決意。
棚板がたわむ理由は、「棚板の幅があり過ぎることかも…」という訳でピッチ狭いがKALLAXに買い換えることにしました。
KALLAXは、BILLYよりも奥行きが9cm深いので、同じ位置に置くと、デスク横の通路がなくなってしまいます。
そこで、デスクの左奥にKALLAXを置くことを想定して、デスクのレイアウトも変更することに。
使ったKALLAXは、42cmと77cmのユニット(両方とも高さ147cm)2つです。
写真は幅77cmの方。
これに42cmをプラスするので、オープン部が全部で12個になります。
KALLAXの反対側にデスクをレイアウト。
12個のオープン部は、ホワイトの扉6枚、黄色の扉3枚、ストレージボックス3個で、全て全部隠す形に。
BILLYの場合も、KALLAXの場合も家具の数は2個。
幅、高さともKALLAXの方が小さいですが、奥行きは、KALLAXの方が9cm深いので、「収納量としては大差ないのでは?」と物を入れてみた結果…。
KALLAX オープン部の実質寸法
扉無の場合
- 幅:33.5cm
- 高さ:33.5cm
- 奥行き:38cm
扉有の場合
- 幅:30.5cm
- 高さ:33.5cm
- 奥行き:31.5cm
※扉をつけると、蝶番や側板の分、内部のスペースが減少します。
Blu-ray Discを前後に2枚並べてみると、写真のような感じになり、上部と手前に無駄なスペースが発生。
(どちらも、もう1枚Blu-ray Discを置けそうで置けない、はがゆい寸法が余ります。)
A4版の雑誌は、高さがちょうど良い感じに収まりますが、手前に余分なあまりが発生してしまいます。
こんな場合は、雑誌をファイルボックスに入れて、雑誌の向きを変えて収納する方法も。
書籍の寸法とKALLAXを本棚として活用する場合の置き方
- 文庫本:10.5×14.8cm(上下2冊、前後に3冊)
- 単行本:12.8×18.2cm(上下1冊、前後に2冊)
- 週刊誌(雑誌):18.2×25.7cm(上下、前後ともに1冊)
- 写真集:210×29.7cm(上下、前後ともに1冊)
BILLYの方が、棚板の位置を自由に変えられる(棚板ピッチ3cm)ことや、奥行きが浅い分、「普段使いの書籍(主に文庫本やコミック)の収納には向いてるのかな?」とも思いますが、これを機会に断捨離ができたこと、棚板のたわみが気にならなくなったことを考えると「KALLAXに買い替えて良かったな。」と満足しています。
3.IKEAの本棚コーディネート実例
最後に、IKEAの本棚として使える家具達のおしゃれなコーディネートをご紹介。
3-1.BILLYのコーディネート例
リビングのソファの背面の壁の端から端まで、240cm分のBILLYを設置した例。
80cm×3の組み合わせではなく40cm刻みで設置してあるので、棚の“たわみ”は心配ないかも。
棚板ごとに書籍の色を分ける本の収納の仕方や一部だけ扉をつけるコーディネートがおしゃれですね。
幅80cmのBILLYを横に8列、合計6m40cm分並べたダイニングの例。
めちゃくちゃ長い(笑)。
下の赤扉は、現在IKEAでは取り扱ってない様子です。
リビングのコーナーに合せたBILLYを使って本棚を設置した読書スペースの例。
このコーナーユニット付のBILLYは、高さが237cmあるので天井高が240cm以上あるお部屋に。
天井高が235cm以下のお部屋で似たようなレイアウトをしたい場合は、下のような方法も。
壁の一面に幅80cmと40cmのBILLYを置き、反対の壁に幅80cmのBILLYをレイアウトした例。
コーナー部に柱型があるのかな?
右側にあるBILLYの左奥が使いにくそうな気もしますが、背の高い収納家具を部屋の隅に置くと、部屋を広く見せる効果も。
3-2.HEMNESのコーディネート例
リビングの壁にオープン棚 幅49cm、引き出し+ガラス扉付き収納 幅90cm、オープン棚 幅49cm、合計188cm分のHEMNESをレイアウトした例。
真ん中にデザイン性の高いユニットを置いて、左右対称にコーディネートするアイデアがおしゃれ♪
HEMNESは奥行き37cmの収納家具なので、KALLAXよりも棚板の奥行きが余るという心配はなさそうです。
リビングの壁一面に、テレビ台を挟んで、幅49cmのオープン棚と幅90cmの引き出し+ガラス扉付き収納をシンメトリーにレイアウトした例。
家具のトータル幅は427cmですが、ぴったりサイズになるように、オープン棚と幅90cmの引き出し+ガラス扉付き収納の間に壁が立ててあります。
ガラス扉の中には、主にA4サイズの書籍や百科事典を収納。
扉があると、棚板に埃がたまらないので、清潔感が保てますね。
リビングの壁に幅90cmのガラス扉キャビネットを3つ並べた例。
家具のトータル幅は270cm。
HEMNESシリーズには、この事例のような扉色は無いので、もしかしたらペイントかも。
リビングの壁の中央に幅90cmのガラス扉キャビネットを3つ並べ、両端に幅49cmのガラス扉キャビネットをレイアウトした例。
家具のトータル幅は368cm。
このレイアウトもシンメトリーなので、見た目が綺麗!!
両端のユニットと壁の間の隙間には、扉と同色の化粧板を張って、壁から壁までピタリと収まって見えるように工夫してあります。
幅90cmのユニットを、オープン、ガラス扉+引き出し、オープンの順で設置したリビングの例。
家具のトータル幅は270cm。
黒の家具と緑のストレージボックス&ファイルボックスのカラーコーディネートが綺麗♪
ストレージボックス&ファイルボックスは全て、IKEA製品ですが現在、同じシリーズの取り扱いは無い様子。
3-3.KALLAXのコーディネート例
リビングのソファの背面の壁に、IKEAのKALLAXを2セット埋め込んだ例。
おぉー!こんな設置の仕方、初めて見ました!!
床から60cmくらい上がったところに下端が来るようにしてあるのかな?
我が家にもあるKALLAX、実は、下2段のオープン部は、位置が低すぎて非常に使い勝手が悪いんですよね…。
「こんな方法があったのか!」と目から鱗です。
仕事部屋の壁に、ホワイトのKALLAXをレイアウトした例。
1個前のユニットと全く同じものですが、こちらは、引き出しや扉をつけずに、ストレージボックスで対応。
奥行きがある写真集やカタログ類の収納スペースとして活用した例です。
1個前と同じサイズのKALLAXの黒バージョンを子供部屋に設置した例。
絵本の収納家具として。
使い勝手が悪い下部2段には、オープンボックスにぴったり収まるバスケット(これもIKEA製品)を入れて、使いやすさをUP!!
2列のオープン棚を横に向けて、窓したにピタリとレイアウトした例。
奥行きが無い文庫本や単行本は、積み上げ方式でディスプレイのように収納してあります。
4つのオープン部があるKALLAXをテレビ台兼本棚として活用した例。
この脚、既製品には無いのでDIYかな?
使いにくい下段に、網カゴを入れて薄い雑誌を入れるアイデアは、ぜひ真似したいですね。
3-4.BESTÅのコーディネート例
仕事部屋のコーナーに幅60cm、奥行き40cmのガラス扉付きの収納を縦3段、横2列、合計6個並べた例。
何処から開けるのか迷ってしまいそうですが、中身が見えるガラス扉なので使い勝手が良さそう!!
2項目目で紹介した我が家のKALLAXは、全部パネル扉にしたせいで、どこに何を収納してるかわからず無駄な時間を浪費してしまってます…。
ダイニングの壁面にホワイトのオープン棚を2個レイアウトした例。
BESTÅシリーズには、以前はこのようなオープン棚があったのですが、現在はテレビやマルチメディアに特化したシステムリビング収納中心のサイズ展開になってる様子です。
リビングのテレビ周りをBESTÅシリーズでコーディネートした例。
BESTÅシリーズは奥行き40cmですが、扉厚込みの寸法なので、実際に物を乗せる棚板の奥行きは36cmです。
KALLAXよりも2cm浅いので、KALLAXのようにBlu-ray Discを入れても「無駄にスペースが余ってる」という感覚は少なくて済みそうです。