8月に入り猛暑が続いていますね。
暑い季節のインテリアには、涼し気なブルーや風通しの良いレース、竹を積極的に取り入れて少しでも清涼感を演出するのが一般的な考え方ですが、暑いのは6月半ば~9月半ばまでの3か月間。
一年の1/4を快適に過ごすために、わざわざ模様替えをしたり、インテリアを触るのは「時間もコストも掛かり過ぎる…。」という場合もありますよね。
そこで、昨日あたりから「年中同じカラーコーディネートのままで、夏も快適に感じることが出来る最強の組み合わせは無いものだろうか?」と考えていたのですが、“ハッ”と思いついたのが、上品&上質&広さを演出するライトグレーとエネルギッシュなオレンジ色の組み合わせです。
「暑い季節にオレンジ色を目にすると余計暑く感じてしまいそう。」
一瞬、そう思ったのですが、暑い季節になるほど、何故か担々麺が恋しくなる私。
みなさんの中にも、暑~い夏に辛~いもの(特に見た目が赤っぽいもの)が食べたくなる人もいるのではないでしょうか?
暑い季節に辛いものを食べたくなる理由は、新陳代謝を活発にする為、夏バテを防止する防衛本能など諸説ありますが、インテリアでも、エネルギーを感じるオレンジ色を取り入れることで、うだるような暑さの中で失われつつある活力を目からの刺激で復活させるということが可能なのではないかと考えます。
…とダラダラと文章を書いていても「?」となってしまうので、今から紹介するインテリアを「暑い季節にどう感じるか?」を考えながら見ていきましょう。
グレー&オレンジのインテリアコーディネート-目次
1.グレー&オレンジのリビングコーディネート例
1-1.グレーのソファ+オレンジのクッションコーディネート例
グレーのコーナーソファにグレーのクッションとオレンジ色のクッションを2個ずつコーディネートした例。
壁の一部をオレンジ色でペイントしてクッションと同じにするアイデアが素敵!!
このリビングを見て特に暑苦しく感じないのは、ライトグレーのソファによる影響が大きい気が…。
ダークグレーの3Pソファにオレンジ色のクッションを3個コーディネートした例。
ベルベット素材のソファとコーデュロイっぽい素材のクッションの組み合わせなので、涼しい印象は少なめ。
ツルンとした生地のクッションにすれば、夏でも行けそう!!
ライトグレーのコーナーソファに、くすんだオレンジ色のクッションを5個コーディネートした例。
キッチン、ダイニング、リビングが同じ空間にあるLDKタイプの間取りでソファクッションとダイニングのペンダント照明を同じオレンジ色にするカラーコーディネートがおしゃれ♪
この変わったデザインのペンダント照明は、CONFUSION PENDANT LIGHT by Herve Van Der Straetenです。
グレーの2PソファをL字にレイアウトし、オレンジ色単色とオレンジ×グレーのパターン柄のクッションをコーディネートした例。
ソファにクッションをコーディネートする時って、その時の気分で適当に選んでしまいがちですが、単色とその色を使ったパターン柄の2種類を組み合わせると、こんなにおしゃれに見えるんですね。
ソファが2セットもある広いリビングの例ですが、もっと狭いリビングでも正面にあるソファ+クッションの組み合わせ方は真似できます。
グレーの2Pソファにグレー単色、オレンジ単色のクッションを2個ずつコーディネートし、真ん中にブルーのシェブロンストライプのクッションを1個コーディネートした例。
クッションと同じオレンジ色の鉢植えをリビングテーブルに置いてカラーを統一。
オレンジ色にブルーもプラスした3色使いのカラーコーディネートは、ワンランク上のインテリアを作りたい方の参考にも。
ライトグレーのカウチソファにオレンジ色のクッションを2個コーディネートした例。
ソファ、ラグ、フロア照明、アート3枚をモノトーンでまとめて、クッションでアクセントを作るようにすれば、似たようなインテリアが作れそう!
ラグはIKEAのLAPPLJUNG RUTA、ソファはCB2のpiazza apartment sofaです。(両方とも日本からも買えます。)
LAPPLJUNG RUTAは、ラグの他にクッションも。
ダークグレーのコーナーソファ+オットマンにオレンジ色(単色)、ブルー(単色)、オレンジ色(パターン柄)の3種類のクッションを2セットずつ、シンメトリーにコーディネートした例。
このクッションコーディネート素敵過ぎる!!
ソファは、Luna Sectional Sofa With Bumper by True Modernですが、どこにでもありそうなデザイン&色なので、このインテリアも簡単に真似できそう!
ライトグレーのコーナーソファにホワイト×ダークオレンジのパターン柄のクッションとグレー×オレンジの抽象的な模様入りのラグをコーディネートした例。
キッチン(カウンターキッチン)、ダイニング、リビングが同じ空間にある開放的なLDKを全部メインカラー=グレー、アクセントカラー=オレンジ色に統一した事例です。
これだけ色が同じだと、おしゃれ度がグーンとアップして見えますね。
1-2.グレーのソファ+オレンジの一人掛けチェアorオットマンコーディネート例
ライトグレーのコの字ソファにダークオレンジのクッションをコーディネートし、対面にダークオレンジの一人掛けチェア+オットマンをレイアウトした例。
オレンジの散りばめ方がセンスあり過ぎっ!
よく見ると、クッションやチェアだけでなく、壁のアート、リビングテーブルの上の本、壁面収納のディスプレイにもさりげなくオレンジ色が使ってあります。
配色だけで、こんなにおしゃれに見えるんだから、リビングに物を置くときは、もっと色に気を付けよう!と思ってしまいます。
ダークグレーの3Pソファの隣に、ダークオレンジのレザーチェアをコーディネートした例。
このリビングもレザーチェアの色とアートの一部の色が同じにしてある!!
クッションやチェアの色と壁に飾ってあるものの色を同じにする技は、比較的簡単なので、是非真似してみて下さいね。
グレーの2Pソファとグレーの1Pソファ、オレンジ色のパーソナルチェアをハの字にレイアウトしたリビングの例。
ハイバックなオレンジ色のチェアは、エッグチェア by アルネ・ヤコブセン(Fritz Hansen)。
スペースに余裕があるなら、一度は使ってみたい憧れのデザイナーズ家具です。
ライトグレーのコーナーソファの対角線上にオレンジ色の丸いソファをコーディネートした例。
TVボードが黒なので、グレー×黒だけだと冷たくて飾り気がない印象ですが、丸いソファを置くことで、部屋に豪華な花を飾ったかのような華やかさを演出!!
こんな大きな家具を置けない狭い部屋でも、オレンジ色のフロアランプを置くなど色の取り入れ方は様々です。
グレーのハイバックチェアを2セット、ハの字にレイアウトし、リビングの中央にオレンジ色のニットプフを置いた例。
北欧っぽいインテリアがおしゃれ♪
こんな素敵な事例を見ると「そもそもリビングにソファは必要ではないのでは?」と思えてきます。
一人掛けチェアにIKEAのSTRANDMONを使うと同じようなインテリアが作れそうな予感。
2.グレー&オレンジのダイニングコーディネート例
2-1.グレーのダイニングチェア+オレンジのアクセントカラーコーディネート例
ホワイトの長方形ダイニングテーブルにダークグレーのレザーチェアをコーディネートし、ランチョンマット&食器類をオレンジ色でコーディネートした例。
新築のリビングダイニングのインテリアコーディネートの参考になりそうな事例。
ダイニングの向こう側にあるリビングスペースもオレンジ色をアクセントにした配色がしてあります。(下の写真参照)
黒のレザーソファにオレンジ色のクッション&ラグをコーディネート。
壁面に飾ってある音符のアート5枚のうち、1枚だけオレンジ色になってるのもポイントです。
円形のガラステーブルにグレー系のレオパード柄のチェアを組み合わせ、オレンジ色のフロアランプとグレーにオレンジのライン入りのローマンシェードをコーディネートした例。
部屋のコーナーの演出の仕方が素敵過ぎっ!!
見てると単純な組み合わせなのですが、何もない状態からこのコーディネートは思いつかない…。
ローマンシェードはオーダー品かな?
2-2.グレーのラグ+オレンジのダイニングチェアのコーディネート例
ダイニングの壁を薄いグレーにして、グレーのパターン柄のラグを敷き、茶色の木製ダイニングテーブルとオレンジ色のダイニングチェアをコーディネートした例。
オレンジ色の面積が多いのに、暑苦しく感じないのは、壁が無機質な印象だから…。
リビングダイニングが一つになった間取りの場合は、リビングの一面の壁だけをグレーっぽくすれば同じような印象のインテリアが作れそう。
ダイニングテーブルの真下にダークグレーのタイルを張り、ホワイトの円形テーブルとオレンジ色のファブリックチェアをコーディネートした例。
タイル床の事例ですが、ラグを敷く場合の参考にも。
ダイニングチェアにオレンジ色が使ってあるのに、重厚な印象が残っているのは壁面収納やアートが黒×白でまとめてあるからです。
ダイニングスペースにダークグレーのラグを敷き、黒のラインが入ったホワイトのテーブルを置いて、オレンジ色のプラスチックチェアをコーディネートした6人掛けダイニングの例。
何とモダンな印象!!
この場合、壁に飾ってあるアートは赤×黄色よりも、オレンジ色×黄色にした方が統一感があってよかったかも…。
ナチュラルブラウンのフローリングのダイニングに、濃いグレーのラグを敷き、ナチュラルブラウンのダイニングテーブルとオレンジ色の半透明のチェアをコーディネートした例。
この椅子可愛い♪
と思ったら、デンマークの家具BoConceptのBredaチェア(現在は廃番)でした。
薄い床色の部屋にオレンジ色を組み合わせると、ますます明るい印象になりますね。
2-3.グレーのラグ+グレーのダイニングチェア+オレンジのアクセントカラーコーディネート例
ダークブラウンの長方形ダイニングテーブルにグレー地にオレンジ色の模様が入ったラグとグレーのチェアをコーディネートした例。
ダイニングの向こう側にある窓辺にさり気なくオレンジ色のパーソナルチェア+オットマンをレイアウト。
この変わったデザインのラグは、日本からでも購入可能なCB2のものですが、現在は取り扱いが無い様子です。
2-4.グレーのダイニングチェア+オレンジのダイニングチェアのコーディネート例
ホワイトの円形ダイニングテーブルにシルエットがエレガントなグレーのチェア×2とオレンジ色のチェア×1をコーディネートした例。
このチェアは、System 1-2-3 Dining Chair by ヴェルナー・パントン(1973)。
パントンと言えば、プラスチック製のパントンチェアが有名ですが、このシルエットも捨てがたい…。
グレーの木製ダイニングテーブルにグレーのファブリックチェア×4とオレンジ色のファブリックチェア×2をコーディネートした例。
壁もオレンジ色のダイニングですが、椅子のカラーコーディネートの仕方だけを参考にしてもOK!!
「ダイニングチェアは、全部同じデザイン&色で揃える必要はない!」と気づかせてくれる事例です。
3.グレー&オレンジのベッドルームコーディネート例
グレーの掛け布団&枕をコーディネートしたベッドにダークオレンジのクッションをコーディネートし、壁にオレンジ色のアートを飾った例。
ギャー!!!これは格好良い!!!!
壁がグレーですが、ホワイトでも大丈夫そう!
ライトグレーの掛け布団&枕カバーにダークオレンジのクッションをコーディネートし、テーブルランプのシェードをダークオレンジにした例。
この配色素敵過ぎる…。
寝るだけの場所でも、これだけ色にこだわると上品な部屋を演出できるんですね…。
ダークグレーの掛け布団&枕カバーにダークオレンジのクッションをコーディネートし、ベッドの足元にオレンジ色のスツールを3つレイアウトした例。
カーテンもダークグレー×オレンジ色!!
カーテンを4枚取り付ける場合、2枚ずつ違う色の組み合わせで購入すれば2色ミックスのカーテンの出来上がり!
こんな組み合わせ方したことがなかったので、目から鱗です。
グレーのパターン柄の掛け布団にオレンジ色の枕をコーディネートし、ベッドサイドにオレンジ色のパーソナルクッション+オットマンをレイアウトした例。
このパーソナルクッションは、Fatboy®かな?
グレーをベースにオレンジ色を加えた寝室って、長時間過ごすのにも適してそうなので、デスクを置いてる場合はこの配色を真似ると良いかも。
グレーの掛け布団の下にオレンジ色の掛け布団をコーディネートした寝室の例。
壁の色がブルー系ですが、ベッド周りの配色は白の壁の寝室で真似てもOK!
オレンジ色ってカジュアルイメージが濃い気がしてましたが、グレーと組み合わせると、こんなに大人っぽい雰囲気になるんですね…。
光沢のあるグレーの掛け布団&枕にオレンジ色のクッションをコーディネートした例。
オレンジを差し色に使った事例ばかりを眺めていたら、今すぐベッドカバー類をグレー×オレンジに変えたくなってきました(笑)
「なぜ、この組み合わせに今まで気づかなかった…。」と後悔です。
4.グレー&オレンジの仕事部屋コーディネート例
ライトグレーのソファにダークグレーのクッションをコーディネートし、ゴミ箱をクッションと同じ色にした仕事部屋の例。
こんな休憩場所のある仕事部屋が欲しい!!
作業するデスクと休むソファが別々の場所にあるとON・OFFの切り替えがスムーズにできそう。
黒のデスク&チェアを置いた仕事部屋にグレーのソファを置き、デスクの足元にオレンジ色の書類入れをコーディネートした例。
仕事をバリバリこなせそうな社長室みたいなインテリア。
ちょっとしたことですが、真っ暗なインテリアにオレンジ色のアイテムを1つプラスするだけで、部屋全体がこんなに華やかな印象になるんですね。
壁面をグレーにした仕事部屋にガラス製のデスクとオレンジ色のデスクチェアをコーディネートした例。
この椅子は、Eames Aluminum Group Side Chair by Herman Miller。
自宅で仕事をしているものにとって、このチェアは永遠の憧れです。
静寂や上品さを感じるグレーに華やかなオレンジ色をプラスしたインテリアは、思ってるほど暑苦しくなくエレルギッシュな印象を受けませんでしたか?
グレーに似た、主張しない色にベージュがあるので「ベージュ×オレンジでも良いのでは?」と思ってしまいがちですが
ベージュ×オレンジ色は暑苦しい印象ですね。
なぜ、グレーとの組み合わせだと温度の上昇を感じないかと言えば、グレーが色温度のない無彩色だから。
だから夏でも涼感を得つつ、スタイリッシュな印象のインテリアが実現するという訳なんですね。