「青系の広々としたインテリアにしたい!!」
「心が明るくなる黄色だけを使った部屋にしたい!!」
誰にでも、好みの色はあるはずで、その色を住まいの中に取り入れて、更におしゃれに演出することができれば、こんなに幸せなことはありませんよね?
そう思って、好きな色のカーテンやラグをコーディネートしてみたものの「何だか変!!!単調で、おしゃれとは程遠い…。」という経験はありませんか?
初心者でも失敗しないインテリアカラーコーディネートを紹介する第3回目は、“同じ色を基本にトーンを変えてコーディネートするパターン”です。
トーンとは、明度と彩度の違う色のこと。
例えば、同じ黄色でもダークイエローやビビッドイエロー、ペールイエローといった具合に明るさや暗さ、鮮やかさが違う色がありますよね?
上の色の中から1つの塊を選んで、部屋の中に上手く取り入れてコーディネートした部屋は、色の持つ効果を最大限に生かした素敵な空間になること間違いなしです。
赤、オレンジ、黄色、緑、青、紫の6つのカラーをベースにしたトーン違いのインテリアの数々をリビングを中心に見てきましょう。
トーン違いカラーコーディネート実例-目次
1.赤のトーン違いを使ったインテリアコーディネート例
黒やダークブラウンと組み合わせるとスタイリッシュな印象ももたらしてくれるので、格好良いインテリアを作ってみたい方におすすめです。
壁と一人掛けソファ&フットスツールを赤のトーン違いでコーディネートした例。
壁にぶら下げてあるペンダント照明のコードの色も赤で統一したこだわりのあるインテリアです。
ソファやラグの大型家具に赤を使うと暑く苦しく、狭い雰囲気になってしまいますが、この部屋にはソファもリビングテーブルもないので、暖色が使ってあっても広々とした印象です。
ダークブラウンのフローリングのリビングに、ダークブラウンのテーブルと家具をコーディネートし、ソファと木製チェアを赤のトーン違いにした例。
ソファの赤が暗めなので落ち着いた印象ですね。
暗い色の家具に赤をコーディネートしたい時は、ダークレッドを積極的に選ぶようにすれば、似た雰囲気の部屋が作れそう。
ダークブラウンのフローリングのリビングに赤のアート、赤のメッシュチェア、赤の本(リビングテーブルとサイドテーブルの上)をコーディネートした例。
トーン違いの赤3色をポイントに使ったインテリアの作り方がハイセンス過ぎます!!
今までの事例に比べると、比較的安価で手に入るアイテムに赤を使った事例なので、真似するのが簡単そうです。
ちなみにこのチェアは、Marcel WandersがデザインしたKnotted Chair(ノッテッドチェア)です。
グレーのコーナーソファにディープレッドのクッションをコーディネートし、背面の壁にダークレッドのアートを飾った例。
リビングテーブルの上には、更に暗めの赤のボール(陶器?)をon。
トーン違いのカラーコーディネートって、言葉で聞くと難しそうな気がしますが、目で見ると「私にも出来そう!!」という気がしてきませんか?
2.オレンジのトーン違いを使ったインテリアコーディネート例
子供と過ごすリビングにおすすめです。
ソフトオレンジの壁色のリビングのコーナーに、ペールオレンジの座面のチェアをコーディネートした例。
こんなに派手な色をリビングの壁に使うのは勇気が要りそうなので、壁面積が少ない洗面所やトイレで真似してみても良さそう。
家に入って、一番最初に目に入る玄関ホールでも似合うかな?
リビングにホワイトのデイベッドと茶系のソファを対面式にレイアウトし、リビングテーブル(スツール×2)とクッションをストロングオレンジとダークオレンジでコーディネートした例。
パターン柄を多く使ったリビングなので、ちょっぴりゴチャっとした雰囲気はぬぐえませんが、明るさが違うオレンジを随所に使ったインテリアは、「へぇ、こんなところにもオレンジ色が…」と目を引きます。
ちなみに、手前にある(写真が見切れている)ダイニングのクッションにもオレンジ色が使われています。
グレーの一人掛けチェア×2、グレーのラグをコーディネートしたリビングに、ソフトオレンジのクッションとストロングオレンジのニットプフをコーディネートした例。
それぞれのオレンジがアクセントになってて素敵♪
このリビングもソファが置いてありませんが、3Pソファや2Pソファを使っても同じようなコーディネートが出来そうな予感です。
リビングとダイニングがひとつながりになったLDKのリビング用ラグ、一人掛けチェア用クッション、ダイニングチェアをオレンジ色でコーディネートした例。
この事例のオレンジ色は、全部同じヴィヴィッド系なので“1つの空間”という感じがしますが、ダイニングとリビングを視覚的に分けたい場合は、ダイニングチェアをダークオレンジ、ラグをペールオレンジにするとよいです。
3.黄色のトーン違いを使ったインテリアコーディネート例
ダークイエローとディープイエローといった同じ明るさの組み合わせよりも、ペールイエローとヴィヴィッドイエローなど濃淡の生かした組み合わせがおすすめです。
ペールイエローの壁色のリビングに、ヴィヴィッドなイエローの木製チェアをコーディネートした例。
チェストに黄色の反対色のチェストが使ってありますが、黄色だけのコーディネートにするならホワイトやライトグレーをチョイス。
春のような優しく、心地よいカラーコーディネート事例です。
ソファ、一人掛けチェア、ラグを黒×ホワイトでコーディネートし、クッションとTVボードにダークイエローを使ったリビングの例。
からし色っぽい黄色を使うと、明るい上に落ち着きのある印象になりますね。
黄色の家具と言えば、ヴィヴィッドイエローがすぐに思い浮かんでしまいますが、こんな色もあるんですね…。
ホワイトのソファにマスタード色のクッションとディープイエローのラグ(手前の部屋)、マスタード色のソファにソフトイエローのラグ(奥の部屋)をコーディネートした例。
2つともリビングかな?
どちらも黄色が使ってあるのですが、雰囲気が全然違う!!
奥の部屋は落ち着き、手前の部屋は明るさを感じるコーディネートです。
暗めの黄色の一人掛けソファと黄色×グレーのアートを飾ったリビングの例。
赤のトーン違いの事例にもありましたが、アートと家具にトーンの違う色を使うのって意外と盲点かも…。
カーテンの縁にも黄色が使ってあるのですが、このデザインはオーダーでないと無理かな?
4.緑のトーン違いを使ったインテリアコーディネート例
また、明るめの緑なら、暑い季節や寒い季節の両方に対応できるだけでなく、部屋の広狭に影響が出ないので、一年中快適に過ごせるインテリアを作りたい方に。
明るさ・暗さ、鮮やかさ・暗さが違う黄緑色を壁、ラグ、クッションに使ったLDKの例。
これは、マンションのコーディネートの参考にすると良さそう!!
家具とソファの色がホワイトなので空間が広々と見えますね。
テーブルランプとクッションをトーン違いの緑でコーディネートしたリビングの例。
青やグリーンもプラスしたカラーコーディネートがしてありますが、緑だけでも3種類。
ダークグリーンをテーブルランプのシェードに使うアイデアは、是非とも真似したい!!
壁の色をソフトグリーンにして、クッションに黄緑色を使ったリビングの例。
この事例は、どちらかと言えば、以前紹介した似た色同士のコーディネートかもしれませんが、ファブリックやペンキ、インテリア雑貨ではなく、植物の緑を使ったトーン違いのコーディネートの仕方に脱帽!!
リビングの壁を一面だけヴィヴィッドなグリーンにして、ラグとガーデンスツール(ソファの左にある陶器製のテーブル)をソフトグリーンでコーディネートした例。
緑の反対色であるピンク色もプラスした事例ですが、緑色の使い方が絶妙!!
「壁を緑にするのはちょっと…。」という場合は、ラグとスツールのカラーコーディネートだけでも参考に。
黒のサイドテーブルの上に黒のシェードのテーブルランプを置き、カーテンをダークグリーン、クッションにディープグリーンのパターン柄2種類を使った例。
この事例を見るまで、黒と緑が相性が良いなんて気づきませんでした…。
インテリアに使う緑と言えば、黄緑系が多い気がしますが、深い緑を使うと、落ち着きのある大人っぽい部屋になりますね。
5.青のトーン違いを使ったインテリアコーディネート例
ただし、青は寒さを感じる色なので、カラー配分やトーンの使い分けに注意しながら、冬でも快適に過ごせそうなカラーコーディネートをするようにしましょう。
壁の上部をダークブルーにして、ディープブルーのソファをコーディネートしたリビングの例。
ホワイトの腰壁とのコントラストが素敵!!
壁とソファの両方の色を使ったクッションがコーディネートしてあるのもポイントです。
6種類の青を使ってコーディネートしたリビングの例。
単色とパターン柄を絶妙に組み合わせたバランスの取り方が上手い!!
“空間全体が青い”という印象を受けるカラーコーディネートなので、日本の冬には不向きかも…。
7種類の青を使ってコーディネートしたリビングの例。
1個前の事例と似てますが、こちらは暗めの青が多く使ってあるので、落ち着きが感じられます。
このリビングを見て「夏に合いそう。」と思ってしまったので、冬だと寒々しく感じてしまうのかな?
壁、ラグ、一人掛けチェアをトーン違いの青でコーディネートしたリビングダイニングの例。
このくらいの配分&色使いだと、冬でも寒く感じなさそう!
開放感のあるリビングダイニングを演出したい時に参考にすると良さそうな事例です。
カーテン、テーブルランプ、一人掛けソファをトーン違いの青でコーディネートしたリビングの例。
青が使ってある面積が少ないのですが、“涼しい”という印象を受けてしまうのは、ペールブルーが多いから。
一人掛けソファをダークブルーにすると、さほど寒さを感じないかも。
6.紫のトーン違いを使ったインテリアコーディネート例
どちらかと言えば女性向きのカラーコーディネートですが、「紫だけでこんなに素敵に見えるの!?」という驚きの事例は、男性にも、ぜひご覧頂きたいです。
ライトグレーのコーナーソファ&ラグをレイアウトしたリビングに3種類の紫のクッションと紫の一人掛けチェアをコーディネートした例。
紫色のカラー効果が実感できる素敵な事例。
紫って、高級感、上品、スタイリッシュなど、ワンランク上のインテリアを作るのに適した色だと思いませんか?
ライトグレーのソファ&ラグをレイアウトしたリビングに、ヴィヴィッドな紫のクッションとソフトパープルの一人掛けチェアをコーディネートした例。
1個前の事例とベース色は同じ(グレー)なのですが、紫色の明るさや鮮やかさが違うだけで、全く違う印象に!
こちらの方が、明るくて、より女性っぽいかな?
ダークグレーのソファにダークパープルの一人掛けチェアをレイアウトし、クッションに明るい紫をチョイスしたリビングの例。
ここまで全てグレー×紫の組み合わせだったので、“グレー×紫は鉄板”としか思えない!!
あとは、それぞれの色の濃さ&明るさをどんな風にするかで、フェミニン、高級、ファッショナブルなど、色んな印象が作れそうな予感です。