インテリアに欠かせない色。
インテリアカラーは、ファッションカラーよりも色の選択肢の幅が広いです。
「真っ赤なワンピースを身に着けるのと部屋に真っ赤なクッションを置くのはどちらが抵抗がありますか?」
この質問に、「クッション」と答える方の方が多いのでは?
好きな色や使ってみたい色を自由に使えるのが、インテリアカラーコーディネートの最大の魅力です。
でも実際は、「好きな色ばかりを組み合わせたらゴチャっとしてしまった。」「どの色もぼやけてしっくりこない。」など、「何色と何色を組み合わせるのがベストなの?」とインテリアに色を使うのは難しいと感じてしまうこともしばしば。
そこで、今回から5回に分けて、初心者でも失敗しないインテリアカラーの組み合わせを紹介していきたいと思います。
- 【第1回】初心者でもカラフル実現!!同じトーンのコーディネートおすすめ3選(今回)
- 【第2回】好きな色を使いたい!!失敗しないトーン違いカラーコーディネート6選
- 【第3回】メリハリの効いた部屋に!!おすすめ反対色カラーコーディネート3選
- 【第4回】初心者でも失敗ゼロ!!似た色同士インテリアカラーコーディネート4選
- 【第5回】3色でセンス良く見せる!!カラフルインテリアコーディネート実例26選
第1回目は、似た色同士の組み合わせです。
似たもの同士の色とは、
色相環でいう隣3つまでの色のこと。
専門用語で類似色と呼ばれるこの組み合わせは、メインの色を1つ選び、その片隣、または両隣の色をプラスする組み合わせです。
(例:黄緑、緑、青緑)
この時、選んだ色同士を1:1ではなく、1:2、1:3といった具合に配分を変えてコーディネートするとメリハリの効いたおしゃれなインテリアになります。
おすすめの4パターンを紹介しますので、是非参考にしてみて下さいね。
似た色同士インテリアカラーコーディネート4選とインテリア実例-目次
1.黄緑&緑の爽やかなカラーコーディネート例
暑い季節・寒い季節、どちらにも合うインテリアカラーなので、季節ごとにインテリアを触る時間が無い方やズボラな方におすすめです。
キッチン前を黄緑色のタイル壁、隣にあるダイニングスペースの壁を緑にしたダイニングキッチンの例。
手前にあるリビングスペースのクッションも黄緑色にして、LDKでトータルコーディネート!!
何となく“和”っぽい雰囲気がするのは、キッチンの扉やテーブルが白っぽい木目だからかな?
和モダンが好きな人の参考になりそうな事例です。
キッチンパネルとカウンターチェアを緑、ペンダント照明を黄緑色でコーディネートしたキッチンの例。
ホワイト扉とのコンビネーションが素敵過ぎる!!
この色の組み合わせ、清潔感も抜群ですね♪
緑のテーブルランプ、緑のパターン柄のファブリックソファに、緑&黄緑のストライプのクッションをコーディネートした例。
ゴールドのミラーやテーブルが似合う、ゴージャスな印象のリビングです。
テーブルランプを置く広いスペースがない部屋でも、クッション使いだけでも参考にできます。
青緑の3Pソファと緑の一人掛けチェアを対面式にレイアウトしたリビングの例。
ちょっぴりレトロな雰囲気!!
壁が真っ黒な部屋の事例ですが、白の壁にも似合いそうです。
緑の色違い(?)を組み合わせる発想が無かったので、コーディネートアイデアの1つとしてメモ。
黄緑色の木肘チェアと緑×黄緑のストライプのラグのコーディネート例。
フローリングが黒のリビングでも、椅子とラグで、こんなに爽やかな雰囲気になるんですね…。
暗い色のフローリングのリビングコーディネートの参考になりそうです。
薄い緑のファブリックソファに黄緑色のクッションをコーディネートした例①。
この部屋も爽やか♪
リビングの一番最初の事例にもありましたが、「緑とゴールドの相性が良い。」というのは新発見!!
薄い緑のソファに黄緑色のクッションをコーディネートした例②。
1個前の事例とソファとクッションの色の組み合わせは似てますが、緑の反対色であるピンク(壁の絵)をアクセントカラーに取り入れたハイセンスなカラーコーディネート例です。
アクセントカラーは、カラーコーディネートの基本でもあるので、もっと知りたい方は、「アクセントカラー【7色実例付】おしゃれなインテリア厳選37選」を参考にしてみて下さいね。
黄緑色&黄色のベッドカバーをコーディネートした寝室の例。
ベッドの背面の壁色も緑ですが、真似できない方は、ローマンシェード(カーテン)の色とベッドカバーの色を同じにするアイデアだけでも。
離れた位置にある物の色を同じにすると、部屋全体にまとまりが出るので「いつも部屋がゴチャっとして見える」という方は、ぜひ参考に。
2.赤とオレンジの明るいインテリアカラーコーディネート例
ただし、暖色は、圧迫感や空間を狭く見せてしまう色なので、床やカーテンには使わないようにする方が無難です。
キッチンパネルとカウンターチェアを赤、ペンダント照明をオレンジ色にしたキッチンの例。
緑の事例にもありましたが、キッチンパネルとカウンターチェアを同じ色にするのって、意外と簡単そう!!
この事例のようにキッチンが丸見えになってない対面式のキッチンの場合でも、食器棚や冷蔵庫の置いてある壁の色とカウンターチェアを同じような色にするという方法で似たようなインテリアコーディネートが出来そうですね。
クッションとペンダント照明を赤、クッションをオレンジ色でコーディネートしたリビングの例。
このメインのカラーはライトグレーなので、狭い一人暮らしの部屋やリビングに真似ると良さそう!!
ソファの背面に飾ってあるアートにも赤が使ってあるのがポイントです。
赤のソファにオレンジ色のクッションをコーディネートした例。
後ろの茶色の壁は無視して、オレンジと赤の組み合わせを見ても“変だ”と感じないですよね?
最初に紹介した色相環の色は、隣同士なら、どの組み合わせでも合うので、絶対に覚えておきましょう。
赤の3Pソファをオレンジ色の一人掛けソファを対面式にレイアウトしたリビングの例。
リビングテーブルもオレンジっぽいレザーを使った統一感のあるコーディネートがおしゃれ♪
「赤とオレンジ色って、どちらかと言えばヤング向け(?)の色かな?」と思ってましたが、レザーやダークブラウンを積極的に使うと大人のインテリアにも出来るんですね。
5角形の変形リビングの事例ですが、ソファや椅子を斜めにレイアウトする方法も参考になります!!
真っ赤なファブリック製の3Pソファにオレンジ色のチェアを対面式にセットしたリビングの例。
1個前の事例と同じソファ&一人用椅子の組み合わせですが、こちらはグレーをメインに使った部屋なのでモダンな印象。
3面とも壁がグレーの部屋の事例ですが、ホワイトクロスのリビングで真似してもOK!!
オレンジ色のラグに赤の一人掛けチェア×2とオレンジ色の3Pソファをコーディネートした例。
見てるだけで暖かさが伝わって来る!!
楽しいリビングや家族団らんを優先的に考える場合におすすめのカラーコーディネートですが、夏暑苦しく感じるのと、窓が小さい部屋だと狭く感じてしまうので注意が必要です。
赤の3Pソファの横に赤のテーブルランプを置き、オレンジと赤のネストテーブルをコーディネートしたリビングの例。
大きなテーブルの下に小さなテーブルを入れることができるネストテーブルは、シチュエーションに合わせた使い方ができるので友達が頻繁に来る一人住まいや狭いリビングにおすすめです。
このカラーコーディネートは、女性向きかな?
真っ赤なベッドカバーとオレンジ色のチェストをコーディネートした寝室の例。
壁紙は、ヴィヴィアン・ウエストウッド!
壁が個性的過ぎる気もしますが、カバーと家具の色をカラフルにすると、寝るだけの部屋もこんなにオシャレに!!
ちなみに丸いチェストは、コンポニビリ3 by Kartellです。
ベッドの背面の壁にオレンジ×赤のモダンアートを飾った例。
このアート、手先が器用な方やDIYが得意な方なら自作できそうな予感!!
真っ白な空間に、こういうアクセントがあるだけで、部屋が3倍くらいおしゃれに見えますね。
3.狭い部屋を広く見せる青&青紫カラーコーディネート例
インテリアの勉強をするまで、私の中には、こんな固定観念があって積極的に使うことが無かった青。
でも青は、1個前の項目で紹介した暖色系と逆で、遠くに見える後退色なので狭い空間に開放感を持たせてくれます。
この青と隣にある青紫のコンビネーションを使った部屋は、静寂を感じつつ、さりげなくおしゃれな印象も。
青のキッチンの隣にあるダイニングに、紫のファブリックチェアをコーディネートした例。
こんなカラーコーディネート、なかなか思いつかない!!
ダイニングキッチンの事例ですが、青のTVボードと青紫のソファと言った具合に、リビングにも応用できそうなカラーコーディネートです。
青紫の3Pソファに紫の一人掛けソファをコーディネートしたリビングの例。
このリビング、ファッショナブル過ぎっ!!
壁の色がネイビーですが、白の壁でも、このソファコーディネートは似合います。
青&紫のクッションをコーディネートしたライトグレーのソファの例。
ラグと壁のアートも青にしたトータルコーディネートがおしゃれ♪
白っぽいフローリングのお部屋で真似すると、広々とした印象になりそうですね。
ネイビーのクッションと紫のオットマンをコーディネートしたリビングの例。
メインのソファは色温度を感じないライトグレーで。
どこにでも売ってるようなデザインの家具ですが、色だけでこんなにおしゃれな印象を残せるなんて、インテリアカラーは奥が深いですね。
青と紫の一人掛けソファをコーディネートしたリビングの例。
このカラーコーディネートに惹かれて、我が家のリビングダイニングは、ソファ=紫、クッション&カーテン=青に決定!!
実際、青&紫の空間で一年過ごしていますが、夏は涼しく、冬は寒さを感じないベストな組み合わせだと感じています。
水色と青紫で壁、カーテン、ベッドカバーをコーディネートした寝室の例。
子供部屋かな?
青系と紫の相性の良さが使わってくるカラー使いです。
まずは、トイレで挑戦してみると良いかも。
水色のローマンシェード、ラグ、デスクチェアと青紫のベッドカバーをコーディネートした寝室の例。
これも子供部屋かな?
家具類をホワイトにすると、開放感がアップ!!
この組み合わせをリビングで真似する時、家具の色はホワイトで決定ですね。
青のクッション×2と紫のクッション×1をコーディネートしたベッドの例。
「ソファやカーテン、ラグなどの大面積でカラーコーディネートを試すのはちょっと…。」と躊躇してしまう方は、クッションで試してみるのもありです。
クッションなら、「?」となってもすぐに買い替えができます。
4.広さに上品をプラス!紫&赤紫カラーコーディネート例
紫の3Pソファに赤紫のクッションをコーディネートした例。
リビングテーブルに飾ってある花もソファ&クッションの色に合わせてあります。
手前にブルーの一人掛けチェアが見えますが、青、青紫、紫、赤紫の組み合わせは、似たもの同士なので統一感抜群です。
紫の枕カバーに赤紫の枕カバーとベッドスローをコーディネートした寝室の例。
ただ寝るだけの部屋なのに、色使いだけで、こんなにオシャレな雰囲気に!!
この組み合わせ方は、ラグとソファ用クッションにも応用できそうです。
紫のカーテンに赤紫のベッドカバーをコーディネートした寝室の例。
こんな組み合わせ方、事例を見ないと思いつかない…。
精神を落ち着かせてくれそうな紫とちょっぴり暖かさを感じる赤紫の組み合わせは、寝るという行為にぴったりの組み合わせのような気がします。