インテリアのカラーコーディネートを考える時、アクセントカラーに鮮やかな色を使うと、部屋が引き締まり、オシャレ度が3割増しになることは、このサイトで何度も解説していて、事例もたくさん紹介しています。
が、これまで紹介してきた事例は、海外によくあるカラフルな色を組み合わせた自己主張が強いインテリアです。
まだまだ、室内に白い壁が多い日本の住まいで真似しようと思ったら
「壁を全部変えないといけないじゃないか!!」
「こんなに部屋にたくさんの色があったら落ち着かない!!」
という具合にちょっぴりハードルが高かったりするんですよね。
そこで、今回は白の壁が多い部屋で色をパッと目立たせたい時に、チョイスすると良いビビットカラーを使ったインテリアを紹介します。
ビビットカラー(vivit color)は、文字通り鮮やかなトーンのこと。
白を背景にした時に目立つのはもちろんのこと
家具によく使われる濃さが違う3つのタイプの木の上でもしっかりと主張してくれる色です。
ビビットカラーをどんな場所にどのように使うとセンス良く見せるか?実際の事例を見ていきましょう。
ビビットカラーインテリア実例-目次
1.暖色系ビビットカラーのインテリアコーディネート例
赤
ダークグレーのL型キッチンの横に真っ赤な冷蔵庫を置いた例。
家電をアクセントカラーに使う発想は、電気オーブンレンジや炊飯器、コーヒーメーカーでも応用できそう。
この冷蔵庫はイタリアのSMEG。
日本国内でも輸入して通信販売しているショップもあるので、気になる方はネット検索してみて下さいね。
壁の一面とビビットレッドでペイントし、赤のプラスチックチェアと円形テーブルを置いたリビングの例。
3か所の色が同じなので、とっても可愛い♪
ちなみにこのリビング、反対側の壁面にも赤の子供用サイズのテーブル&椅子がレイアウトしてあります。
リビング、ダイニング、キッチンに仕切りがないLDKで、カウンターチェアとリビングのフロアランプをビビッドレッドにした例。
キッチン、ダイニングテーブル&チェア、ソファは黒っぽい色にして、キッチンとリビングにパッと目立つ赤を使うアイデアが素敵!!
フロアランプは、イタリアのTwiggy floor lamp by FOSCARINI(フォスカリーニ)で、日本でも購入可能です。
ライトグレーのフローリングの寝室に真っ赤なベッド&赤のフレームの巨大なミラーを置いた例。
こ、これはおしゃれ過ぎる!!
寝室に赤を使う時「ベッドを赤に」と考えつく人がどのくらいいるでしょう。
私だったら、ベッドを無難な木製にしてしまって、ベッドカバー類で赤をプラスし、結局“洗練”とは程遠い寝室インテリアを作ってしまいそう…。
デスク&デスク背面の壁面アートをビビットレッドにしたスタイリッシュな仕事部屋の例。
本棚の枠に赤の照明器具を取り付け、アートに向かって間接照明を当てるアイデアに脱帽!
クリップ式のデスクライトなら、似たようなインテリアが作れそう!!
ちなみにビビットレッドのクリップ式照明が世の中に存在するのか調べてみたら、Amazonにも売ってる模様です。
ピンク
リビングの壁面のリース、テーブルの上の本、ソファ用クッションをショッキングピンクにした例。
ショッキングピンクと言えば、派手、若しくは子供用の色という固定概念があったので「インテリアに使ってみたい」と思ったことが無かったのですが、めちゃくちゃオシャレじゃないですか!!
出来る女性の部屋という印象を受けるのは私だけでしょうか?
ヘッドボード&枕カバー&ベッドスロー&ベンチのクッションをビビットピンクにした寝室の例。
単色と花柄のピンクのファブリックの使い方がおしゃれ♪
ベッドは、IKEAのGJÖRAをアレンジしたもの。
白の家具で揃えた寝室なら、今すぐにでも真似できそうな予感です。
ホワイト×グレー×黒のモノトーンでコーディネートした寝室の壁を一面だけビビットピンクにして、ホワイトの花をデコレーションした例。
何と素敵なアイデア!!
壁の色はペイント、花はステンシルです。
ピンクの壁とカーテンに黒の縁取りがしてあるので、ちょっぴり落ち着いた雰囲気も。
オープンキッチンのあるキッチン&リビングで、キッチン壁のカウンター前10cm、カウンターチェア、ソファをビビットピンクにした例。
ピンクというより紫に近い?
カウンターチェアは、イタリアのJAM Metal stool with two-tone shell by Calligaris(カリガリス)で、日本の通販でも取り扱いがあります。
オレンジ
茶色の円形テーブルの周りにビビットオレンジの木製チェアを並べたダイニングの例。
このオレンジは、PANTONE®のMandarin Redを元にペイントしたものだそう。
木製の椅子は、木の色をしているのが当たり前だと思ってましたが、カラフルな椅子にすると可愛い雰囲気になりますね。
ダークブラウンの家具、モノトーンのラグ&クッション、グレーのソファをレイアウトしたリビングに、ビビットオレンジのクッションを2個プラスした例。
ラグ&クッションは、IKEAのLAPPLJUNG RUTA。
迫力のある飛行機のアートが格好良いです!!
黒×ダークグレーでコーディネートしたムーディーなリビングのラグ&ソファ用クッション&壁面アートをビビットオレンジにした例。
何とハイセンスなカラー遣い!!
オレンジ色って、元気や活発な印象の部屋にしたい時に使う色だと思ってましたが、高級感も出せるんですね。
黒&グレーでコーディネートした寝室の枕カバーとインテリア雑貨をビビットオレンジにした例。
1個前の事例と同じく高級感たっぷり♪
「シルバーとオレンジが相性が良い」と、この事例を見て初めて気づきました。
イエロー
黒レザーの2Pソファの前にグレーのファブリック製オットマンを置き、ソファ用クッションをイエロー&グレーにしたリビング例。
たった1色のクッションを加えるだけで、インテリアが3倍くらい素敵に見える良い例です。
こういう事例を見ると、ふと立ち寄ったインテリアショップでカラーコーディネートも考えずに可愛いパターン柄のクッションカバーを衝動買いしている場合ではないな…、と反省。
普段から、自宅の部屋写真を持ち歩いていれば、こんな失敗は減るのかも…。
ダークグレーのファブリックソファの横に、イエローのサイドテーブル&テーブルランプをレイアウトした例。
フォトフレームに入ってる英語まで黄色!!
事例を見てると「真似できそう!」と思うのですが、いざ、ゼロからカラーコーディネートを考え出すと、なかなかこういうおしゃれな発想は出来ません…。
白の壁の前を、黒のミラーを飾り、黄色のパイプベンチとグレーのクッションでディスプレイっぽく飾った例。
広いリビングの一角や廊下で真似てみたい!!
グレーと黄色は鉄板の組み合わせだと、このサイトで何回も書いてますが、黄色はビビット系の方が断然おしゃれに見える気が…。
透明素材のコンソールテーブルの下に、ビビットイエローのスツールを2つレイアウトした仕事部屋の例。
玄関で真似しても良さそう!!
このスツールは、Pawn Stool by Gus* Modernですが、残念ながら日本からは入手不可能。
カウンタースツールとダイニングチェアを同じ素材のビビットイエローにしたダイニングキッチンの例。
「料理教室でも開くの?」と思ってしまうような、めちゃくちゃ広いキッチンですが、黄色の使い方がセンス抜群!!
ダークグレーやダークブラウンの家具とビビットイエローは相性が良いので、現在使ってる家具の色が暗めという方は、黄色をプラスしてみると良いかも。
ホワイト×ライトグレー×黒でコーディネートしたリビングダイニングで、ソファ用クッション、インテリア小物、アートをビビットイエローにした例。
おしゃれなアートを見ているかのような洗練されたインテリア!!
木の色をした家具が少ないので、生活感も少なめです。
2.寒色系ビビットカラーのインテリアコーディネート例
ダークグレーのオープンキッチンの隣にあるリビングスペースにダークグレーのコーナーソファをレイアウトし、ペンダント照明&一人掛けチェア&本&ストールを鮮やかな水色にした例。
ダークグレーのソファ用クッションにも水色のラインが入ってる!
最近、キッチンカウンターの上にダウンライトが付いてるお家が多いですが、カラーコーディネートの面から考えると、ペンダント照明の方が色が選べるので良い気がします。
リビングの壁から壁までフロートタイプのTVボードを取り付け、壁面を鮮やかな水色にして、ソファ用クッションも同じ色にした例。
壁面がピカっと光ってるので壁紙クロスでもペイントでもなく、パネル。
「アイカ工業のセラールにこんな色はないかしら?」と思って探してみましたが、ビビットな色が1個もない…。
日本では需要が無いんだろうか。
ベージュ&ホワイト&グレイッシュな木製家具でコーディネートしたリビングの壁面にビビットなブルーのアートを3枚並べて飾った例。
光が反射したようなデザインのアートを飾るアイデアに脱帽!
そこに照明器具はないのに、まるで間接照明を当てたような雰囲気で、奥行きを感じますね。
ホワイトの木製家具とライトグレーのソファをコーディネートしたリビングに、ビビットなブルー系のアート&デコ&クッションをコーディネートした例。
使われているブルーが微妙に違うのに、全く違和感を感じないハイセンスなカラー遣い。
ちょっぴり海っぽさも感じさせるインテリアです。
ホワイトの家具&ベッドをレイアウトした寝室の壁を一面だけビビットなブルーにした例。
子供部屋で真似してみたい!!
この青は、Wilko Silk Emulsion Paint Turquoiseです。
3.中性色系ビビットカラーのインテリアコーディネート例
ホワイトの家具&ベッドリネンでコーディネートした寝室の天井と壁面1/3をビビットグリーンにした寝室の例。
癒しと清潔さを感じる素敵な寝室♪
床から高さ150cmくらいまでホワイトの板を張って、上部にモールディングをつけるアイデアはDIYが得意な方なら真似できそうですね。
ホワイトのベッド×2とホワイトのソファ&ラグをコーディネートした子供部屋に、ビビットグリーンのスツール&ウォールデコを飾った例。
カーテンバランスの縁取りが素敵!!
これは、オーダーカーテンでないと無理かな?
ホワイトのカウンターキッチンとダークブラウンの家具&ソファを置いたキッチン&リビングのペンダント照明とキッチンパネル、カウンタースツールをビビットグリーンにした例。
このスツールは、Sorrento Swivel Bar Stool Green。
ピカピカ&ツヤツヤの姿がたまりません!!
L型キッチン+アイランドカウンターのあるダイニングキッチンでダイニングカウンターをイエローグリーンにした例。
ダイニングテーブルをこんな色にするなんて考えたこともなかった!!
キッチン扉をこんな色にしたダイニングキッチンは見たことがありますが、キッチンを白&ダークブラウンにしてダイニング側にキッチンっぽい色を持ってくるのもありですね。
ダークブラウンのフローリングのリビングに、ダークグレーのフロアコーナーソファ、イエローグリーンのラグ&一人掛けソファ×2をコーディネートした例。
暗い色の中にグリーンが映えてる!!
明るさと和みを両方感じる、くつろぎやすそうなカラーコーディネート例です。
生成りのソファにベージュのラグ&木目の目立つテーブルをコーディネートし、ビビットグリーンのソファ用クッション&プフをレイアウトした例。
ナチュラルな雰囲気のするリビング!!
薄い茶色とビビットなグリーンは自然を連想させるので、リビングを癒し空間にしたい時におすすめです。
ビビットカラーは、インテリアに取り込むのが難しそうに感じますが、事例を見ながら「意外と簡単かも!」と感じた方も多いのではないでしょうか?
冒頭に、木の茶色とビビットカラーのカラーサンプルを載せましたが、黒やグレーのモノトーンカラーとも相性抜群!!
「家具=木の色をしていないとダメ!!」と思ってましたが、色を際立たせるには、温度を感じない黒&グレー系を中心に選んだ方が良い気がしてたのでグレー系との組み合わせを最後に載せておきますね。