部屋にカーテンをつける時、どんな色にしようかと悩んだ経験はありませんか?
インテリアの広さや狭さ、暖かさや冷たさなど、色の選び方で随分と印象が変わるのですが、それを知らない頃、ピンク(かなり鮮やか)な色をリビングに選んでしまって、夏、死にそうなくらい暑く感じ、無駄なエアコン代を使っていた経験があります。
このサイトでは、これまでインテリアと色の関係を解説しながら、様々な事例を紹介していますが、カーテンは、部屋の中でも、床の次に面積を占める部分。ソファやラグとは違い、視線の先に色が入るので、部屋の雰囲気はカーテンの色によって左右されるといっても過言ではありません。
そこで、本日から、カーテンのカラーコーディネートを暖色、寒色、中性色、茶色、モノトーンの5回に分けてコーディネート実例を紹介していきたいと思います。
第1弾は暖色系。
例によって、床色や他の家具とのコーディネートを中心に色別に解説していきますので、おしゃれで過ごしやすい部屋作りの参考にしてみて下さいね。
暖色系カーテンコーディネート実例-目次
1.暖色系カーテンを選ぶ時のポイント
暖色系とは、赤、オレンジ、ピンク、黄色など暖かみを感じる色のこと。
これらの色は、明るい、元気、活力といったイメージがありますが、圧迫感も感じる色です。
暖色系のカーテンを使う時は、下記のポイントに注意して選ぶようにしましょう。
- 季節感:暖色は暖かさを感じるので、南向きの窓に暖色系のカーテンをつけると夏に暑苦しく感じます。季節も考慮して色を選ぶようにしましょう。
- 圧迫感:暖色は進出色。迫りくるイメージになってしまう為、狭い部屋では、素材やトーンに気をつけて色味を選ぶようにしましょう。
- リラックス感:鮮やかな色は、気分を高揚させるので注意が必要です。落ち着きたい部屋(リビングや個室)に使う時は同じ色でもトーンが低めのカラーを選ぶようにしましょう。
2.エネルギッシュさを演出!!赤のカーテンコーディネート実例
床色:ダークブラウン系
寝室にダーク系レッドのカーテンをコーディネートした例。
赤の反対色であるダークブルーのアクセントカラーをベッドリネンに選ぶことで、暑さ寒さのバランスが取れています。
適度な暖かみとリラックス感を感じることができる大人のコーディネートですね。
寝室の例ですが、リビングのカラーコーディネートにも参考になりそうな例。
カーテンは1個前の事例と同じく黒みがかった赤をチョイスし、ラグにライトグレー、ソファにホワイトを選んで、暖色独特の圧迫感(狭苦しさ)を回避。
ダークカラーの床と暖色のカーテンというだけで、暑苦しい印象になりがちな部屋にステンレス素材をプラスすることで、涼しさも演出。
カラーコーディネートだけでなく、素材の使い方やデザインの選び方も参考になる事例です。
ダークブラウンの床にダークブラウンのソファ+ダークレッドのカーテンのコーディネート。
深い色が居心地の良いリビングを演出していますね。
夏はちょっと暑そうな気もしますが、ガラス素材のインテリア雑貨や観葉植物などを置くと上手く緩和できそう。
床色:ミディアムブラウン系
ミディアムブラウンの床に赤のレースカーテンをコーディネートした寝室の例。
ベッドリネン、家具を全部ホワイトにして、カーテンをアクセントカラーに使った事例です。
透けた素材なら、赤独特の暑い雰囲気が薄れますね。
床色:ナチュラルブラウン系
ナチュラルブラウンの床に赤のチェックのカーテンをコーディネートした子供部屋の例。
家具も真っ赤でとっても可愛い♪
床色が薄いと赤のカーテンでも狭い印象は少なくなるかも。
リビングコーディネートにも参考にできそうな事例です。
床色:グレー系
グレーのフローリングに赤のカーテンを組み合わせた上品な寝室のコーディネート例。
赤なのに子供っぽくなく、大人の雰囲気のインテリアになっているのは、グレーの効果が大きいですね。
リビングのカーテンに赤を使いたい時は、この事例のようにグレーのラグを敷くと良いかも。
3.インテリアに元気をプラス!オレンジのカーテンコーディネート実例
床色:ダークブラウン系
ダークブラウンの床にオレンジのソファ+オレンジのカーテンのリビングコーディネート例。
日当たりの良い場所にオレンジが集中しているので余計に暖かそうな雰囲気!!
メインのソファはベージュなので、さほど狭さを感じませんね。
ダークブラウンの床+オレンジのカーテン+ホワイトの家具のコーディネート例。
子供部屋の例ですが、ホワイトと茶色&オレンジのコントラストが素敵♪
リビングのコーディネートの参考にもなりそうな事例です。
床色:ミディアムブラウン系
ミディアムブラウンの床とダークオレンジのカーテンのコーディネート例。
ミディアムブラウンの床にオレンジ系のカーテンを組み合わせる時は、写真のようなダークなカラーにするとしっくり馴染みます。
オレンジって子供っぽい印象がすると思ってましたが、こんなに落ち着きのあるインテリアも可能なんですね。
床色:ナチュラルブラウン系
ナチュラルブラウン(ミディアムブラウンに近いかな?)の床にオレンジ×ホワイトのカーテンを組み合わせたダイニングの例。
ラグ&ダイニングテーブルセットをグレーにして、落ちつきのあるインテリアにまとめてあります。
この事例を見るまで、グレーとオレンジがこんなに合うなんて思ってなかったので大発見!!
床色:ホワイト系
ナチュラルブラウン(ベージュ)のラグにオレンジのカーテン&ソファをコーディネートしたリビングの例。
同じオレンジでもソファとカーテンのトーンを変えることで、部屋全体が大人の雰囲気!!
テーブルやソファの脚をダークブラウンにすることで、落ち着きのある雰囲気も出てますね。
床色:グレー系
グレーのラグ&ソファをコーディネートしたリビングに鮮やかなオレンジのカーテンの組み合わせ。
こんな鮮やかな色をインテリアに使うのは勇気が要りそうですが、この写真を見てると「こんなのもあり。」と思えてきます。
オレンジ以外の色にライトグレーを使うことで、派手派手しくない上品なインテリアにまとめてあります。
4.太陽のような明るさをプラス!黄色のカーテンコーディネート実例
床色:ダークブラウン系
ビビットな黄色のカーテンをコーディネートした寝室の例。
このインテリア素敵過ぎ!!
チェストにカーテンと同じ黄色が入ったデザインを選んであるところにセンスを感じます。
ちなみに、この事例の壁に使われているのは、Kandy by Elitis。飴みたいなカラフルな色合いがキュートですね♪
ダークブラウンの床にグレーのソファ+黄色のカーテンをコーディネートしたリビングの例。
一人掛けソファと壁紙がパターン柄なので、少しゴチャっとした印象ですが、壁紙が真っ白だと想定すると、明るく華やかなリビングになると思いませんか?
オレンジや赤の事例でも感じたのですが、グレーって、暖色系を使ったインテリアをシックにまとめてくれる優秀な色ですね。
床色:ミディアムブラウン系
ミディアムブラウンの床にトーンを落とした黄色のカーテンのリビングコーディネート例。
山吹色っぽいカーテンとベージュのソファが大人っぽいリビングを演出しています。
ミディアムブラウンの床に光沢のある黄色のカーテンをコーディネートしたダイニングの例。
エレガントな姫系スタイルのインテリアですが、豪華な雰囲気の出し方が参考になります。
もう少しゴールドをプラスして華やかな雰囲気にしても良いかも!!
華やかなインテリアが好きな方は下記のトピックも参考に。
ミディアムブラウンの床に黄色×ホワイトのパターン柄のカーテンを組み合わせたリビングの例。
ソファはベージュにして、明るい雰囲気を演出した上品さも感じるコーディネートです。
床色:ナチュラルブラウン系
ナチュラルブラウンの床に鮮やかな黄色のカーテン、ホワイトの家具を組み合わせた子供部屋の例。
鮮やかな色を使いたい場合は、ソファや家具をホワイトにして、コントラストを作ることを意識するとインテリア全体がまとまるような気がします。
5.上品な大人インテリアも可能!!ピンクのカーテンコーディネート実例
床色:ダークブラウン系
ダークブラウンにショッキングピンクのカーテンをコーディネートしたリビングの例。
ダークな床にピンクが合うなんて…、と衝撃を受けたインテリア事例です。
上品なコーディネートに見えるのは、壁がグレーっぽいグリーンだからかもしれませんが、このピンクって、子供部屋以外で使おうと思ったことがなかったので、とっても参考になります。
ダークブラウンの床にトーンが低めのピンクのタータンチェック柄のカーテンをコーディネートしたリビングの例。
壁色も真っ白なので、日本の住まいにそのまま生かせそうな例。
暗めのピンクと黒のレザーソファがレトロっぽい雰囲気を出していますね。
ダークブラウンの床にダークグレーのソファと薄いピンクのカーテンをコーディネートしたリビングの例。
淡いピンクのカーテンを使うと女性っぽい印象になるかと勝手に想像していましたが、これはモダン!!
北欧っぽいインテリアにピンクって合うんですね…。
床色:ミディアムブラウン系
ミディアムブラウンの床にダークグレーのラグ&薄い水色のソファを置き、ピンクのカーテンをコーディネートしたリビングの例。
ピンクのカーテンがさほど目に入らないのは、壁色がダークグレーだからかな?
この個性的な色の組み合わせ方は、「海外ならでは。」という感じがします。
ミディアムブラウンの床に淡いピンクのカーテンを組み合わせた子供部屋の例。
これも色の使い方が個性的!!
こんな遊び心のあるコーディネートが出来るのは子供部屋だからかもしれませんが、淡いピンクのカーテンと真っ白な家具のコンビネーションが素敵です♪
カーテンに派手なピンク、ソファにレトロなブルー、アクセントカラーに黄色を使った、これぞ海外インテリアといった雰囲気のリビングコーディネート例。
一人暮らしのコーディネートの参考になりそうな事例です。
床色:ナチュラルブラウン系
ベージュのラグにピンクのカーテンを組み合わせた寝室の例。
床はラグマットですが、こんな色のフローリングのお部屋の参考にもなりそうなカラーコーディネートです。
カーテンだけでなく、壁と天井もピンク!!
私が10代だったら、こんな部屋に憧れたかも!
ナチュラルブラウンの床に、ダーク系ピンクのカーテンを組み合わせたリビングの例。
このリビング上品過ぎる!!
カーテン以外は、真っ白なソファとグレーのオットマン(リビングテーブル)、ホワイトの収納家具といった具合にモノトーンをベースにしてあります。
大人っぽいエレガントスタイルが好きな方の参考になりそうな事例です。
床色:ホワイト系
ホワイトの床に華やかなピンクのカーテンを組み合わせた子供部屋の例。
部屋全体の色の使い方は1個前の事例と同じような感じですが、こちらは、黒の家具をプラスして、空間を引き締める役割も。
同じピンクでも、トーンが高いと子供っぽい雰囲気になりますね。
特に、今回紹介した色は、カラー名だけを聞くと「子供っぽい」とか「カジュアル」といった印象が濃いもの。
でも、これらにグレーを組み合わせることで、大人のインテリアに出来るのは大発見でしたね。
また、ソファの色と揃えたりすることで、部屋全体にまとまりが出るのも改めて実感。
これまで、適当にカーテンの色を選んでいた私も、次回からリビング空間に使ってる色を参考にして、トータルでコーディネートできるようにしていきたいと思います。
[参照元:Houzz Inc]