「インテリアにピンクを取り入れる。」
こう聞いて、あなたは、どんなお部屋を思い浮かべますか?
- 花やリボンをあしらったガーリーな部屋
- ふんわりと柔らかいキュートな部屋
などなど、ピンクを使った部屋は、どちらかと言えば、子どもっぽく、女性向きという印象を持つ方も多いでしょう。
一人暮らしなら、それでもかまわないのですが、家族で過ごすリビングや心身ともにリラックスして眠りたいと思う寝室に「ピンクを多用するのもどうか…」と迷った時、おすすめなのが、部屋の一部にピンクを使うカラーコーディネートです。
「ピンクが好きだけど、大々的にピンクを使った部屋にするのは気が引ける。」
そんな方に、ピンクを差し色にしたインテリアカラーコーディネート例を部屋ごとに紹介するので、参考にして下さいね。
1.キッチン
扉の一部
ホワイトのシステムキッチンの観音開きウォールキャビネットの片側をピンクにした例。
両開きタイプの扉は、両方とも同じ色にするのが当たり前だと思ってましたが、こんなコーディネートの仕方もあるなんて知らなかった…。
キャビネットの一部
ホワイト扉の壁付けL型キッチンとピンク扉のアイランドキッチンを組み合わせた例。
框デザインのキャビネットなので、キュートな印象もUP!
アイランドの色に合わせて、窓用シェードやガラス扉タイプのウォールキャビネットの内部もピンクにしてあります。
家電の一部
ホワイトの壁付けL型キッチンにピンクの冷蔵庫とピンクのエスプレッソマシーン、ピンクのオーブントースター、ピンクの食器をコーディネートした例。
何という家電の色のこだわりよう。
エスプレッソマシーンは、illy(イリー)のFrancis! Francis! Illy X1 Espresso Machine in Baby Pink。
冷蔵庫は、SMEGです。
壁の一部
ホワイトのフラット扉のコの字型壁付けキッチンの調理機器前の壁に、鮮やかなピンクのパネルを貼った例。
機器前以外の壁の色は、キッチン扉と同じホワイト。
壁の色を一部だけ色違いにすると、材料にロスが出そうですが、真っ白な空間の中にピンクがひと際目立つ、素敵なコーディネート例です。
取っ手レスのホワイト扉の壁付けコの字型キッチンとくすんだピンクのキッチンパネルのコーディネート例。
ベビーピンクなどの可愛らしいピンクというよりは、暗めの大人っぽいピンクなので、高級感もUPして見える!
シルバーのレンジフードやスポットライトとの相性も抜群です。
生地の一部
キッチンの小窓のカフェカーテンとカウンタースツールにピンクの花柄のファブリックを使った例。
「カーテンと椅子の生地を同じにする」という発想は、なかなか出来ない。
オーダーでないと対応できないようなコーディネート例ですが、こだわるなら、こんなインテリアもありですね。
食洗機の取っ手に、鮮やかなピンクのタオルとホワイトのタイルを重ねて2枚ずつ掛けた例。
キッチンタオルをこんな風にアレンジするなんて目から鱗。
「キッチンタオルに鮮やかな色を」という発想はできても「2枚重ねにしておしゃれ感をUP」とまでは、なかなか思いつかないですね。
取っ手
ホワイトのフラット扉の壁付けL型キッチンの取っ手を派手なピンクのバータイプにした例。
キッチンのバー取っ手と言えば、シルバーやゴールドなどの金属色が一般的ですが、こんな色の組み合わせ方もあるんですね。
「カラフルな取っ手が見つからない」という場合は、取っ手をペイントするのもアリかも。
2.ダイニング
ペンダントランプ
ホワイトの円形テーブル+ホワイトチェアの5人掛けダイニングに、ピンクの半透明のペンダントランプをコーディネートした例。
このペンダントランプは、FL/Y by Kartellで日本でも入手可能です。
木製長方形ダイニングテーブルの上に、鮮やかなピンクの布製シェードのペンダントランプを一灯吊り下げた例。
白と木の色しかない広いLDKで、ピンクなのは照明器具だけというアクセントカラーを効果的に使ったコーディネート。
この事例のようなデザインのペンダントランプは、「ペンダントランプ 布シェード」で検索すると簡単に見つけることができます。
ホワイトの木製テーブル+ホワイトの木製チェアの4人掛けダイニングの上に、ピンク塗装の円錐型ペンダントランプを2灯、吊り下げた例。
レトロなデザインな上に目を惹く色で、とってもキュート。
ダイニングテーブルの上も、ピンクのチェックのテーブルクロスやピンクの花柄の食器をonして、ピクニックのような雰囲気に。
ダイニングチェア
ホワイトの木製ダイニングテーブルのぞれぞれの面に、黒の木製チェアをレイアウトし、短手方向に置いたチェアにだけ、ピンクの座布団を敷いた例。
チェア4脚ともではなく、向かい合う2脚にだけピンクを使うことでメリハリの効いたインテリアに。
座布団が無い方のチェアは、座り心地が悪い上に冷たいかもしれませんが、ダイニングチェアは長居する場所ではないので大丈夫かな?
壁
2面が壁、1面が大きな掃き出し窓のダイニングの壁を1面だけ派手なピンクにした例。
「ピンクの壁が、真っ白だったら…」と想像すると、もっと殺風景な雰囲気になってたかも。
カラフルかつ、楽しそうなダイニングを作りたい時に参考にすると良さそうな事例です。
ダイニング空間の壁を一面だけピンクにして、残りの壁と天井を薄いグレーにした例。
上品でエレガントなレストランのような雰囲気。
ダイニングテーブル・ダイニングチェア・ペンダントランプ・フロアランプは白と黒を組み合わせ、壁の色が映えるようなカラーコーディネートがしてあります。
3.リビング
クッション
薄いグレーのソファに、ショッキングピンクの横長クッションをコーディネートした例。
ラグはベージュ、カーテンはアイボリーと至って無難なカラーコーディネートですが、クッションのアクセントカラーの効果で、リビング全体がセンス良く見えます。
薄いグレーのソファに、薄いピンクの単色クッションと薄いピンクのファークッションをコーディネートした例。
1個前の事例と打って変わって優しい雰囲気。
薄い色同士の組み合わせでも、ピンクを使うと、こんなにも可愛い印象に。
チェア
グレーのソファと濃いピンクのファブリック製一人掛けソファ×2をL字にレイアウトした例。
広いリビングでないと、メインソファの他に1Pソファを置くスペースは無いかもしれませんが、一人掛けソファの代わりに、コンパクトな木製チェアやスツールなどを使うことで似たようなインテリアが作れそう。
薄いグレーのソファと、明るく派手なファブリック製一人掛けソファ×2をL字にレイアウトした例。
1個前の事例と似てますが、こちらの方がグレーが白っぽい上に、華やかな印象。
メインのソファにはピンクとも相性の良いイエローのクッションをコーディネートしてありますが、ピンクが際立つように薄めのカラーチョイスにしてあります。
クッションとチェア
暗めのグレーのソファに、濃いピンクのパターン柄のファブリック製一人掛けソファと、一人掛けソファと同じ柄のクッションをコーディネートした例。
重厚感たっぷり。
黒やダークなグレーを使った暗めのインテリアですが、ピンクのファブリックがお花を飾ったかのような華やかな印象をもたらしています。
ホワイトのレザーソファにピンクの単色クッションをコーディネートし、ソファの対面に、ひじ掛けが大きめのピンクのファブリック製1Pソファとオットマンをレイアウトした例。
翼を広げたようなデザインが素敵な1Pソファ。
置くだけでお部屋のオシャレ度が2倍くらいUPしそうな、このソファはDialogue Lounge Chair by HBF Furnitureですが、残念ながら日本では入手不可能な様子。
クッションと家具
薄いグレー×ホワイトのパターン柄のソファに薄いピンクの単色クッションを組み合わせ、TV台も兼ねたオープン棚収納にピンクのストレージBOXを入れた例。
家具そのものの色ではなく、家具に収納するアイテムにピンクを使った、とても参考になるコーディネート例。
「広々とした印象」「可愛らしさ」「格好良さ」など、様々な表情を見せるインテリア例です。
クッションとアート
ダークグレーのソファにピンクのクッションをコーディネートし、背面の壁にピンクとグレーの単色のアートを飾った例。
クッションの色とアートの色を同じにする基本的なコーディネート例。
ピンク色を使ったアートやポスターを探すのは比較的簡単なので、真似しやすいリビングインテリアです。
クッションとラグ
ホワイトレザーのL型ソファに、派手なピンクの単色クッションをコーディネートし、ラグの柄の一部にもピンクを使ったリビング例。
壁と天井が薄いグレーなせいか、とっても上品な印象。
「全部がピンク色のラグ」ではなく「柄の一部がピンクのラグ」なので、控えめでありながら、オシャレ度もUPして見えます。
クッションとチェアとラグ
くすんだ黄緑色のソファに光沢のあるピンクの筒状のクッションを乗せ、クッションと同じピンクの混じったパターン柄のラグを敷き、窓辺に赤に近いピンクのラウンジチェアを外に向けて置いた例。
アジアンを彷彿させるオリエンタルなコーディネート。
天井とTVボードの木目の組み合わせ方も参考になります。
クッションとストールとインテリア小物
ホワイトのファブリックソファに、薄いピンクのストールを敷き、薄いピンク×ホワイトのギンガムチェックのクッションをコーディネートした例。
ホワイトのオープン収納家具にも、淡いピンクの陶器をディスプレイ。
ピンクの他に、濃いブルーや水色も取り入れたセンスのあるカラーコーディネートが、とても参考になります。
4.寝室
枕カバー
ピンクの単色クッション、ホワイト×薄いグレーのパターン柄のクッション、白にピンクで薔薇を描いたプリント柄のクッションを重ねて枕元にコーディネートした例。
眠るとグチャグチャになってしまいそうですが、同じサイズのクッションを柄&色違いで3つ組み合わせた技がホテルのような寝室を演出。
目立つピンクが使ってあるのに、全く奇抜さを感じないインテリア例です。
枕カバーとベットスロー
暗めのグレーとホワイトでまとめたベッドカバーに、淡いピンクの枕とベッドスローを組み合わせた例。
北欧っぽい色の使い方が参考になる。
淡いピンクの中でも、灰みがかったピンクなので、落ち着きも感じます。
枕カバーとラグ
黒のベッドに、ホワイトのベッドリネンを組み合わせ、派手なピンクの枕を2個プラスし、ベッド下のラグにもピンクのパターン柄をチョイスした例。
派手なピンクが使ってあるのに、大人っぽく感じる寝室。
黒やゴールドを多用した部屋だから大人の雰囲気なのかな?
枕カバーと壁
短手方向にホワイト×ピンクのオーナメント柄の壁紙クロスを張り、ホワイトのベッドを置いて、ベッドリネンを薄いグレーでまとめた例。
グレーの枕の前に単色ピンクの枕(クッション)をon。
クッションの上部中央を凹ませて置くアイデアは、寝室をホテルっぽく見せたい時に参考にしたいです。
壁とラグ
短手方向の壁を薄いピンクにしてベッドを置き、ベッドの足元に壁と同じくらい薄いピンクのペラペラのラグを敷いた例。
白に近いピンクなので、ちょっぴり寒々しい雰囲気がしますが「何となくピンク」の優しく、可愛らしい寝室例です。