高貴・上品などの印象をもたらす紫。
紫には、赤が多めの赤紫と青が多めの青紫がありますが、紫を使いたい場合におすすめなのが青寄りの紫=バイオレットです。
インテリアにおける青の役割は
- ①ものを遠くに見せる=広く見せる
- ②冷たさを感じる
- ③清潔感を感じる
ですが、青そのものを取り入れると、気温が低い冬に寒々とした印象になってしまいがちですよね。
でも、青紫なら、さほど冷たさも感じず、更に上品さがUP!!
紫系の色は、寒暖を感じにくい中性色なので、元々春・夏・秋・冬のどの季節とも相性が良いのが特徴ですが、バイオレットを使って、もっとインテリアにこだわりたい場合には
- 春は、バイオレット+ピンク、緑
- 夏は、バイオレット+水色
- 秋は、バイオレット+ダークレッド、ダークオレンジ
- 冬は、バイオレット+黒、ダークグレー
といった具合に、クッションカバーやインテリア小物に別の色を使っても、喧嘩しにくい万能色。
「お部屋のどこにバイオレットを使うとおしゃれに見えるのか?」
センスを感じるインテア例を紹介していきましょう。
真似したいバイオレットインテリア実例-目次
1.バイオレットのカーテン
寝室の窓に重厚感を感じるバイオレットのカーテンを下げた例。
上品&エレガント!
ちょっぴり暗めのバイオレットなので、精神的にも落ち着けそうな予感です。
寝室の腰窓にバイオレットのカーテンを取り付けた例。
ベッドカバーやテーブルランプにバイオレットと相性の良いグリーンを使ったカラーコーディネートがおしゃれ♪
春は爽やか、夏は涼し気、秋冬は程よい温もりといった具合にどの季節でも過ごしやすそうなカラーコーディネートです。
1.バイオレットの壁
寝室の壁を全部バイオレットにした例。
見慣れた白い壁の部屋と雰囲気が全く違う!
ダークブラウンの木製扉とバイオレットがこんなに相性が良いなんて知らなかった…。
程よい暗さが、良質な眠りを誘ってくれそうな予感です。
寝室の壁を暗めのバイオレットにした例。
1個前の事例とは異なり、こちらはナチュラルな印象。
紫系は、上品・高貴な色なので、綿や麻とは合わないのかと思ってましたが、緩い雰囲気のファブリック類とも相性が良いんですね。
壁面を暗めのバイオレットにして、グリーンのカーテン&ベッドカバーをコーディネートした例。
上品で過ごしやすそう!
子供用寝室の事例ですが、大人の寝床にも合いそうなカラーコーディネートです。
寝室の壁を一面だけバイオレットにした例。
残りの壁面は、上品さを感じるライトグレー。
天井からシャンデリアではなく、バイオレットの壁にホワイトのシャンデリアのシルエットのウォールステッカーを張るアイデアが素敵です。
天井が斜めになった寝室の壁面&天井をバイオレットにした例。
上品さがたまりませんっ!
壁をダークブラウンやダークグレーにした例はよく見かけますが、同じ暗めでも紫が混じると高級感がUPする気がします。
リビングの壁面を一面だけバイオレットにした例。
黒い壁?と一瞬思いましたが、下にある収納家具が黒なので、壁は紫系。
壁面より飛び出た柱型は、暗めのグリーンにして、紫×グリーンのバランスが絶妙です。
ソファと壁面の色を同じにしたコーディネートも参考に。
ダイニングの壁面をバイオレットにして、ベルトイアのサイドチェアとエーロ・サーリネンのチューリップテーブルをコーディネートした例。
清潔感と上品さを感じるコンパクトなダイニング!
ラグにキリン柄をチョイスして、ちょっぴり遊び心がプラスしてあるところにも注目です。
洗濯室の壁面をバイオレットにした例。
手洗い用カウンターキャビネットや収納キャビネットは、框付のホワイト扉。
洗濯専用のお部屋があるお家は日本には少ないので、洗面所やキッチンのカラーコーディネートの参考にすると良さそう。
鏡面素材のフラット扉の壁付けキッチンがあるダイニングキッチンの壁面をバイオレットにした例。
キッチン前の壁もバイオレットの壁紙クロス!
この場所は、水はねや汚れが気になるので壁紙クロスを張るということはまずないですが、紫系のキッチンパネルやタイルがあるなら、この事例のようなカラーコーディネートはありかも。
洗面化粧台の前面の壁をバイオレットにした洗面脱衣室の例。
長方形の部屋のうち短い方を暗めのバイオレット、長い方を薄い紫にすることで奥行きを感じる空間に。
更に大きめのミラーで反対側の壁を映し出し、実際よりも広く感じる演出がしてあるところにも注目です。
3.バイオレットのソファ
ひじ掛け付きの格好良いバイオレットのファブリックソファをコーディネートしたリビング例。
このソファがあるだけで、インテリアがグンとおしゃれに見えそう!
ソファ背面のアートの飾り方やソファサイドにある背の高いフロアランプとの組み合わせ方も大変参考になります。
バイオレット系のファブリックソファでコーディネートしたリビング例。
このソファスペース、彫り込んである。
段差部分を背もたれに活用した居心地が良さそうなリビングに憧れますが、建物の設計段階からこのソファのレイアウトを考えておく必要がありますね。
白のレンガ壁のリビングにバイオレットの木製ひじ掛け付きソファをコーディネートした例。
黒やダークブラウンのソファを置くよりも数倍おしゃれに見えるのは気のせい?
江戸時代を彷彿させる2枚の絵のチョイスの仕方が何とも素敵です。
丸みを帯びたバイオレットのソファとダークブルーのチェアをコの字にレイアウトしたリビング例。
このソファ、コンパクトでおしゃれ!
ちなみに、ソファはFavn by Fritz Hansen、チェアは、SWAN by Fritz Hansenで、日本でも入手可能。(2018年1月現在この色は無い様子)
リビングにバイオレットのソファと寝椅子をL字にレイアウトした例。
バイオレットは黒や白のレザーとも相性抜群なので、格好良いモダンなインテリアにしたい場合はこれらをプラスすると良さそう。
事例は、リビングテーブルと寝椅子にレザーを使用したものですが、「こんなに家具を置けるほどリビングが広くない」という場合は、フェイクレザーのクッションで応用。
ちなみに、ここまで紹介した紫が青系紫です。
赤系紫のソファにすると下記のようなイメージになります。
4.バイオレットのクッション
ソファの前にテーブル代わりにバイオレットのスツール(オットマン)をレイアウトした例。
これなら、ソファに座れない人が発生した場合でもソファ代わりに出来る!
オットマンはイタリアの高級家具メーカーB&B ItaliaのTuftyです。
ベッドサイドの空きスペースに一人掛けソファとラグでお一人様席を作り、バイオレットのニットプフをさり気なく置いた例。
ソファ&ラグはラベンダーに近い薄い紫、プフに濃い紫を用いた濃淡コーディネート。
女性らしいラグジュアリーなインテリアを作りたい時に参考にすると良さそうな事例です。
涼し気な木製ソファに、バイオレットとブルーのクッションをコーディネートした例。
爽やか~。
秋や冬の寒い時期には、ブルーのクッションをオレンジや赤系にすると暖かい雰囲気になりそうです。
4.バイオレットのチェア
ベージュのソファと白っぽいラグをコーディネートしたモダンなリビングにバイオレットのハイバックチェアを置いた例。
バイオレットがアクセントになってて格好良い!
半畳ほどのスペースが余ってるリビングなら、こんなリビングもありかも。
オレンジ色に近い明るい木製長方形テーブルに、バイオレットのファブリックチェアをコーディネートしたダイニング例。
何という色の組み合わせ方。
「紫系の色って、木の色をした家具とは合わないのでは?」と思っていた方も、この事例を見れば一目瞭然。
バイオレットという1色が増えるだけで、色の選択肢が広がり、一味違ったダイニング空間を演出できるに違いありません。
ナチュラルブラウンの木製円形テーブルに、バイオレットのファブリックチェアをコーディネートしたダイニング例。
1個前の事例と同じく、バイオレットの椅子を使ったコーディネート例ですが、こちらは、床がナチュラルブラウン、壁がダークグリーンのお部屋なので、自然を感じます!
ナチュラルブラウンのツルンとした光沢のある木製円形テーブルに、バイオレットのファブリックチェアをコーディネートしたダイニング例。
これも自然を感じる素敵な組み合わせ。
「食べる場所に紫が合わないのでは?」と思っていた方も、この上品な印象に影響を受けてしまいそうですね。
5.バイオレットのラグ
オレンジ色に近い木製のダイニングテーブルセットの下にバイオレットのラグを敷いた例。
1個前の項目では、木製テーブルにバイオレットのチェアを組み合わせた事例をいくつか紹介しましたが、ラグでも問題なし!
フローリングやドア、窓枠との相性を見ても違和感ゼロです。
ブルーのソファとバイオレットのラグをコーディネートしたリビング例。
カジュアルで軽やかな印象!
灰みがかったバイオレットなので、派手な印象がなく、暑さ・寒さも感じないので年中敷きっぱなしで良さそう。
ベージュのソファをL字にレイアウトしたリビングにバイオレットのラグをコーディネートした例。
正面の壁は赤紫で、青系、赤系、それぞれの紫を使ったメリハリを感じるインテリア例。
壁面に赤紫をもってくることで白っぽい床の冷たさが緩和されているような気がします。
グレーのレザー製コーナーソファとバイオレットのラグをコーディネートしたリビング例。
ソファ背面の壁が派手な花柄なので、ゴチャっとした印象ですが、ソファとラグ、家具のコーディネートの仕方を見ると「こんなリビングダイニングもありだな~」と。
青っぽい紫を使うと、上品さだけでなく、清潔感が一気にUPして見えますね。