「インテリアに黒を使いましょう」

こう勧められたら、あなたはどう感じますか?

• 狭い家だから黒は似合わない、若しくはは使いたくない。
• 重厚感があり過ぎて、庶民的な我が家には似合わない。
• インテリア全体が男っぽくなってしまいそう。

そう感じる方が多いかもしれませんね。

そう思ってしまう原因は、壁やカーテン、ラグや家具などの大面積に黒を使った部屋を想像してしまうから。

大面積に黒を使うと、重厚感はUPするのものの、狭く感じたり、生活感が薄れてしまったり(つまり居心地が悪い)…。

しかしながら、「インテリアに黒を使う」は、大面積だけではありません。

照明器具や家具、額縁など、部屋の一部に「アクセント的に使う」という方法もあります。

この黒の一部使いのメリットは、比較的安価で格好良さや高級感をUPできることです。

おしゃれなインテリアコーディネートのカラー使いの基本に“アクセントカラーを5%程度取り入れる”があり、通常なら目立つカラーを使うのですが、意識して、黒を5%程度取り入れるのもありです。

黒を効果的にポイントに使ったインテリアを紹介しますので、コーディネートの参考にしてみて下さいね。

1.照明器具に黒を使ってアクセントにしたインテリア例

「部屋が明るくなれば何でも良い。」
そう思って照明器具を選んでいる方は、器具自体の色に注目してみましょう。

乳白色のカバーに覆われた、ありきたりなシーリング照明ではなく、黒のシェードに覆われたペンダントランプやフロアランプを使うだけで、インテリアがグンとおしゃれに。

ペンダントライト

6人掛けダイニングテーブルの上に、蜘蛛の足みたいなデザインの6方向にランプがついたペンダント照明(シーリング?)を取り付けた例。

天井、壁面、テーブルの上etc…。
明かりの方向を自在に動かせる器具のデザインがおしゃれ!

この器具は、SUSPENSION 6 BRAS PIVOTANTS　by Serge Mouilleで、日本でも購入可能です。

ナチュラルな木製ダイニングテーブルとベージュのファブリックチェアを組み合わせたダイニングの天井から、黒の三角錐型のペンダント照明を2灯吊り下げた例。

コロンと丸いデザインが可愛い!!
「黒の照明器具を使うとゴツゴツした雰囲気になってしまうのでは?」と思ってしまいがちですが、この事例のように丸みを帯びたシルエットをチョイスすれば、重苦しさは感じなさそう。

リビング中央に、壺のようなデザインのペンダント照明を1灯吊り下げた例。

リビングの主照明をペンダント型にした珍しいパターン。
器具は、Beat Fat Pendant by Tom Dixonで、日本でも入手可能です。

リビングテーブルの真上に、黒のシェードの円柱型のペンダント照明を1灯吊り下げた例。

ベージュの壁、ベージュのカーテン、ライトグレーのソファ、グレーのラグを組み合わせた、薄い色中心のカラーコーディネートに、黒の照明器具をプラス。
ウォールシェルフやチェア、TVボードなどの家具(これらを使った事例は後から紹介)にも黒を取り入れてありますが、重苦しくなく、程よいバランスです。

8人掛けダイニングテーブルの真上に、重厚感のある黒のペンダント照明を1灯、吊り下げた例。

「この大きさのテーブルに、照明器具1個で大丈夫なのだろうか…」と心配になってしまいしたが、直径が60cmくらいありそう。
ちょっぴりレトロなデザインで、存在感抜群です。

天井の真ん中に、黒のシーリングファンを取り付け、壁際に黒のダクトレール+スポット照明をレイアウトしたリビング例。

何と格好良い照明プラン。
リビングの照明器具は「天井の真ん中に一灯だけ」という場合が多いですが、長手の壁方向にシンメトリーに器具をコーディネートすると、オシャレ度倍増ですね。

フロアランプ

リビングのコーナーに高さ1.5mほどの3本脚の黒のフロアランプを置いた例。

シンプルなデザインで格好良い!!
暖炉上部に壁掛け液晶TVがあるリビングですが、暖炉無しの一般的なリビングでもTVの黒い画面と黒のフロアランプの組み合わせ方は参考にできそう。

メインソファの対面に高さ1.8mほどの黒のシェードのフロアランプをコーディネートした例。

1個前の器具とデザインは似てますが、こちらは脚がスチール製。
照明器具以外は、ホワイトやベージュをメインとしたカラーコーディネートなので開放感も抜群です。

窓際のコーナー2か所にデザインの異なる2種類の黒のフロアランプをコーディネートした例。

1個は円柱型のシェードがついた柔らかいデザインで、もう1個は角ばった長方形デザイン。
窓と反対側の空きスペースには、黒のエッグチェアを置いて、アクセントをプラス。

ベージュのソファを取り囲むように点在する黒の使い方が、とても参考になります。

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2.家具に黒を使ってアクセントにしたインテリア例

ここで紹介するのは、扉付きの背の高い床置き収納家具ではなく、フローリングが見えるテーブルやチェア、脚のついた収納家具など。
家具に黒をチョイスする場合は、重苦しくなく、部屋の開放感を保てるデザインがベストです。

リビングの中央に真っ黒な木製テーブルを置いた例。

ソファ&ラグはホワイト系ですが、ソファの脚、テーブル、ペンダント照明は黒で統一。
黒のバランスの取り方が参考になるセンスのあるコーディネート例です。

ホワイトのソファの前に、真っ黒な長方形の木製テーブルをコーディネートした例。

脚のデザインが凝ってて素敵!!
リビングテーブルだけでなく、サイドテーブル、テーブルランプの脚、額縁にも黒を使ったエレガントなコーディネート例です。

シンプルな木製長方形テーブルとナチュラルブラウンの木製チェアを組み合わせたダイニング例。

壁面の収納家具の上にはテーブル&チェアの色の組み合わせと同じ、シェード：ベージュ、脚：黒のテーブルランプをon。
重苦しくなく、上質な印象を受けるコーディネート例です。

クリア素材(ガラス?)のテーブルにホワイトのチェアを組み合わせたダイニングの壁面に、黒の鏡面の収納家具を床より浮かせて置いた例。

真っ黒な家具も床から数cm離れた位置に固定してあると軽やかな印象。
クリア素材のテーブルの脚は、床と接する面だけ黒になってる凝ったデザインです。

華奢な脚の黒の正方形テーブルとリビングテーブルと同じようなデザインの黒のデスクをコーディネートしたリビング例。

隣にベッドが見えるのでワンルームかな?
テーブルもデスクも凝ったデザインではないですが、黒なので高級感があるように見えますね。

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3.ウォールシェルフに黒を使ってアクセントにしたインテリア例

壁面に飾り棚を取り付けることが出来るお家は、飾り棚に存在感のある黒を選んでみましょう。
白い壁とも相性が良く、最後に紹介する黒の額縁入りアートと組み合わせると、引き締まったインテリアを演出することができます。

壁を背にグレーのソファを置き、ソファと反対側の壁に真っ黒なウォールシェルフを取り付けて、モノクロアートやモノクロポスターを飾った例。

このインテリアめちゃくちゃ格好良い!!
「ソファの目の前の壁にはTVをレイアウトしたい」と言う場合は、液晶TVを壁掛けにして、TV台を置かずに、左右の空いたスペースに、この事例のようなアレンジをするのもアリかも。

ブルーグレーの壁のリビングに、鍵の形をした黒のシェルフをランダムに6個取り付けた例。

水平方向に棚があるだけでなく、ガードのように上下に板がついてるタイプ。
木を組み合わせて自作して黒でペイントすれば、似たようなシェルフが作れそう。

壁面に長さ2m厚み3cmほどの黒のウォールシェルフを等間隔で3段取り付け、ヨーロピアンなアートを飾った例。

下部は、カウンターに椅子を組み合わせたデスクスペース。
「このウォールシェルフが白だったら…」と想像すると、黒の方が部屋全体の高級感がUPして見える気がしませんか?

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4.クッションに黒を使ってアクセントにしたインテリア例

「暑苦しそう」「重そう」と感じてしまう黒のクッションは、白に近い色のソファに数個使うのが効果的。
黒のクッションをプラスするとこで、ぼやけた印象のインテリアが、グンとセンスUPして見えるようになります。

アイボリーのL型ソファに真っ黒なクッションを1個だけコーディネートした例。

黒以外のクッションは、白×黒の牛柄と単色アイボリー。
「1個しか置かない」ことで目を惹き、センス良く見える!!

リビングテーブルの脚やサイドテーブルにも黒が使ってあるのがポイントかな?

ホワイトレザーのL型ソファに真っ黒なクッションを4個コーディネートした例。

ソファの横には黒のサイドテーブルと黒のテーブルランプをon。
リビングテーブルも鏡面ブラックで、全体的にスタイリッシュな印象です。

ライトグレーのL型ソファに、黒の長方形クッションを2個コーディネートした例。

グレー×黒のモノトーンに、ベージュやアイボリーで暖かさをプラスしたインテリアが素敵過ぎる!!
「グレー×黒には白が定番だ」と思っていましたが、こんなカラー使いもアリなんですね。

ライトグレーのL型ソファに、黒の正方形クッションを2個&黒の長方形クッションを1個コーディネートした例。

そうそう、このパターン。
1個前の事例とソファ&クッションのカラーコーディネートは同じなのに、ラグやリビングテーブルの色の使い方で、インテリアの印象がガラリと変わって見える!

好みにもよると思いますが、団らんを演出したい場合は1個前、生活感ゼロにしたい場合はこの事例を参考にすると良さそう。

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5.ラグに黒を使ってアクセントにしたインテリア例

黒のラグは、お部屋全体を引き締めた印象にしたい時に使うと効果的。
ホワイトやベージュ系のソファと組み合わせれば、狭苦しい印象も軽減できます。

黒のパイピングをしたホワイトのソファを置いたリビングに、真っ黒なシャギーラグをコーディネートした例。

TV台、サイドテーブル、リビングテーブルは使い込んだ感のある木製(茶色)。
「温もりを感じる木を使った家具を置いた部屋に黒のラグを組み合わせるのもありなんだ」と参考になる事例です。

ホワイトレザーのコーナーソファと真っ黒なシャギーラグをコーディネートしたリビング例。

クッションやリビングテーブル・サイドテーブルの脚も黒。
「黒のラグを敷いた部屋」と聞いて連想するのは、私の場合、こちらのパターンです。

黒レザーのモダンなソファ&チェアを置いたリビングの中央に、真っ黒な長方形ラグを敷いた例。

床はコンクリートかな?
生活感ゼロの無機質な印象が何とも言えませんっ!!

グレーのL型フロアソファを置いたリビングの中央に、真っ黒なラグをコーディネートした例。

側面が木目のリビングテーブルの天板、扉が木目の収納家具の壁面部分も黒。
黒と木のコンビネーションが、とっても高級に見える、モダンなリビング例です。

ふかっとしたホワイトのレザーソファの前に、真っ黒な長方形のラグをコーディネートした例。

ラグの短手方向には、黒のバルセロナチェアを2台on。
床面を2等分して、ホワイトエリア、ブラックエリアと色分けしたカラーコーディネートの仕方が参考になります。

ホワイトのファブリックソファと黒のパッチワーク風ラグをコーディネートしたリビング例。

このラグのデザイン素敵過ぎる!!
これまで紹介してきた単色黒のラグが敷いてある部屋よりも、3倍くらいセンス良く見える気がします。

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6.額縁に黒を使ってアクセントにしたインテリア例

壁が白いことが多い日本の住まいでは、黒の額縁に入れたアートを数枚飾るだけで、お部屋が一気におしゃれな印象に。
モノクロポスターと黒の額縁を組み合わせたリビング例を5つ紹介しますので、参考にしてみて下さい。

リビングの壁面の高さ2m程度のところに、黒の額縁に入れたハートや丸のアートを3枚並べて飾った例。

この飾り方、めちゃくちゃ可愛い!!
ソファ背面やTVの上部などにアートを飾ったインテリアは何度か目にしたことがありますが、何も置いていない壁面に飾るのもありなんですね。

グレーのソファを壁を背にレイアウトし、背もたれの上部を10cm程度開けて、黒の額縁に入れた巨大なモノクロポスターを飾った例。

何と格好良いポスターの貼り方!!
白黒映画の一幕かしら?

ソファの幅から察するに、このポスターの大きさは、幅・高さ共に1m以上あるっぽい。

ベージュのソファを壁を背にレイアウトしたリビングに、黒の額縁に入れた、黒×グレー×ホワイトの幾何学模様のアートを飾った例。

アートの図柄とラグの図柄が同じ三角形モチーフ。
ソファサイドにも、黒の額縁に入れたモノクロポスターが床に直置きしてあります。

グレーのソファを壁を背にレイアウトし、背もたれから天井までの空きスペースに黒の額縁に入れたモノクロポスターを縦横2枚、合計4枚飾った例。

ポスターの向かって右側にはミニサイズのポスターを縦に3枚。
黒の額縁が整然と並んでると、それだけでインテリア全体が引き締まって見えますね。

ライトグレーのソファを壁を背にレイアウトし、背もたれ上部に、同じサイズのモノクロポスターを2枚、黒の額縁に入れて飾った例。

1枚は黒が多め、もう1枚は白が多めと対比したデザインをチョイス。
ソファに座ってしまえば、ポスターは目に入らないのですが、リビングの入口側から見た時、パッと目を惹くコーディネートがしてあります。

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