角部屋以外のマンションや住宅密集地に住んでる場合、建物の立地条件上「どうしても窓が取れない」「窓があっても光が入ってこない」という場所があります。

私が学生時代に初めて一人暮らしをしたマンションは、掃き出し窓があるワンルームでしたが、ビルの谷間にあった為、憂欝な気分で過ごしたのを記憶していますし、実家暮らしの時も窓が無い或いは窓に光が差し込まない部屋からは足が遠のいていたような…。

部屋と窓と心は、密接に関係している気がしている私。

先日借りた部屋に

ヴィンテージショップで買った3つの窓枠を

カントリーグレーでペイントして

フェイク窓を取り付けました。
(本当はもっと上に取り付けたかったのだけど、壁固定が許されない賃貸の為、見切り材の上に乗せる形で)

窓枠の後ろには、夜景や景色(写真ではわかりにくいかも)の印刷物を貼って、窓っぽく見せる工夫もしてみたのですが、この場所がただの壁なのと窓があるのとでは自然光の有無に関係なく、開放感が全く違います。

そこで今回は、このインテリアを作る時に参考にした「閉鎖的だな。」と感じる空間に窓っぽい雰囲気を出す4つのアイデアを紹介していきたいと思います。

1.枠+間接照明とインテリア例

壁を正方形にくりぬいて、窓台を取り付け、開口にブラインドをつけて背面から間接照明で照らした例。

この部屋は地下室なので、外から明かりが入って来ることがないのですが、まるで窓があるみたいに見える!!
賃貸では、壁をくり抜くことはできませんが、間接照明とブラインドの組み合わせだけなら参考にできるかも。

壁を縦長にくりぬいて、中央から間接照明で照らした例。

1個前の事例と同じような手法ですが、こちらはニッチっぽい作り方。
奥の壁はガラスかな?
光が反射する素材にすると光が広がり、美しい陰影が現れますね。

ダークブラウンの格子に薄い紙を貼って背後に間接照明を入れた例。

障子っぽい雰囲気が素敵!!
マンションは角部屋以外、トイレや洗面室に窓がないところが多いと思いますが、リフォームでこんなフェイク窓をつけるのもありかも。

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2.窓枠+間接照明のフェイク窓とインテリア例

幅1.5mほどの凹んだ壁面をオレンジでペイントし、ホワイトの窓枠を取り付けて窓の後ろに間接照明を入れて明かりを灯したデスク前の例。

向こう側が本当に外なんじゃ…、と思うくらいリアル!
凹凸のある窓枠が壁面よりも奥にあるので、壁をくり抜いて取り付けてあるのかな?

キッチンの吊戸棚のオープン部にステンドグラスの窓枠を取り付けて、後ろから間接照明で照らした例。

こういうインテリア、バーのカウンターで見たことがある!
この事例のようなデザインの窓を手に入れるのは難しそうですが、ステンドグラスを使うとムーディーな雰囲気になりそう!!

カウンターの上に縦長の窓枠を取り付け、ステンドグラスを入れ、背後から間接照明で照らした例。

これも素敵!!
窓枠の奥行き分壁がくり抜いてあるので、大掛かりな工事が必要になってきますが、この壁と窓の奥行きの違いが本物の窓っぽく見えるポイントかも。

リビングのニッチ壁をアクアブルーでペイントし、ホワイトのルーバー窓を取り付けて上下から間接照明で照らした例。

これは絶対に本当の窓だと思った…。
ルーバータイプの窓だと、窓の背面のデザインを気にせず、そのまま使えますね。

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…とここまでは、壁面に開口を作るちょっぴり大掛かりなフェイク窓の事例ばかりでしたが、ここからは既存の壁をそのまま活用した例を紹介します。

3.窓枠+景色のフェイク窓とインテリア例

壁面に窓枠を取り付けるだけでも、フェイク窓はできますが、壁に窓枠だけを取り付けた状態は下記の写真を見れば一目瞭然。

階段の吹き抜け部の壁面に、ヴィンテージな窓&ルーバー窓をシンメトリーに取り付けた例。

窓から壁面の板の目が見えるので「向こう側が外」という雰囲気は伝わってきません。
よりリアルに見せるには、窓の奥の景色が重要になってきます。

…という訳で、窓枠の奥に景色をプラスしたフェイク窓の事例を6つ。

ダイニングの壁面に、床から天井、壁から壁まであるホワイトのオープン棚を取り付け、真ん中に大きな開口部を作って庭の風景のフォトウォールを貼った例。

これはリアル!!
まるでホテルのレストランの景色のよい窓際の席に座ってるみたい…。

フォトウォールを探せば、自然をプリントした壁紙を見つけることができそうな予感です。

ホワイトの窓枠の背面に青空の風景写真を入れて壁面に取り付けた地下室の例。

地下室なのでここから青空が見える訳がないのですが、空の風景だと「壁の向こう側は外だ」と思ってしまいますね
「アイデア次第で、窓の無い部屋にも窓が再現が出来る!」が実感できる事例です。

ちなみに、この部屋の左側に見える格子窓は本物です。

壁面の高い位置に窓枠を3つ並べて取り付け、木の写真を貼った例。

本当に窓から気が見えてるみたい…。
フェイク窓を取り付ける時は、空が写った自然の風景写真を使うとよりリアルに感じるのかも…。

壁面にホワイトのヴェンテージな格子窓を取り付け、背面に夕暮れ(朝焼け?)の海の景色の写真を入れた例。

冒頭で紹介した事例もこのパターン。
小さな窓枠の場合は、インターネットでフリー写真を入手してプリンターで写真を自作するのもあり!!
冒頭の事例も両サイドにある小さな窓枠の後ろにある写真はA3用紙にプリントしたものです。

…と、ここまでは、窓枠の後ろに本物の写真を入れた例ばかりでしたが、写真ではなく絵を使うという方法も。

キッチンの吊戸棚の下にホワイトの可愛い窓枠を取り付け、自然の風景を描いたアートを入れた例。

フレンチカントリーのキッチンと絵の雰囲気が合ってる♪
キッチンのテイストから考えると、ここにリアルな自然の写真があるよりも手描きっぽい絵の方が違和感なく馴染む気がします。

ベッド横の壁にホワイトの窓枠を取り付け、ヨット+海のアートをプラスした例。

窓枠は本物、窓は絵かな?
窓が半開きになった絵なので、奥行きが感じられ本当に開閉できそう!!

ホワイトの格子窓を壁面に取り付け、オレンジ×ホワイトの光のようなデザインの絵を張り付けた例。

この光の再現はリアル!!
窓枠の周りに更にモールディングを取り付けて凹凸感を出す手法はDIYが好きな方なら簡単に真似できるかも。

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4.枠＋ミラーのフェイク窓とインテリア例

ホワイトの壁面の上部に黒の格子付き横長ミラーを取り付けた寝室の例。

ちょっぴりレトロな雰囲気が素敵!!
この位置に取り付けると、昔のお家っぽくなりますね。

壁面にミラー窓を取り付け、更に枠で囲ってあるので本物の窓がついてるように見えます。

オレンジの壁面にホワイトのルーバー付きの可愛いミラー窓を取り付けた例。

窓に映ってるのは、リビングの反対側の景色。
観葉植物がたくさん映り込んでるので「窓の向こう側が外なのでは?」と勘違いしそうになります。

リビングの壁面に大きなアートを飾り、両サイドに同じデザインのミラー窓を取り付けた例。

アートのインパクトがあり過ぎて、窓が目に入ってこない…。
壁面に窓枠がそのまま取り付けてあるので、窓というより飾りっぽい雰囲気も。

この事例を見てて、「より本物っぽく見せる取り付け方のコツ」を発見したので、最後に解説したいと思います。

ダイニングの壁面に同じデザインの剥げた木枠のヴィンテージ風ミラー窓を3つ取り付けた例。

壁の向こうに部屋があるように見える!!
この事例を見て「学校の窓もこんな感じだったかも…」とふと。

この窓は壁に埋め込んであるのかな?

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