今年に入って、話題のブルックリン。
ファッション、飲食、インテリア業界でこの言葉を耳にする機会が増えています。
ブルックリンは、NYの地区の名前。
NYと言えば、ファッショナブルで都会的、世界の最先端を行く都市といったイメージですが、敢えて、様々な業界がブルックリンという言葉を使う理由は、緩い雰囲気や素朴、エコといった、この街独特の雰囲気を表現するのに向いているからなのかもしれません。
インテリア界でも注目のブルックリンスタイルは、都会派のNYに比べると、ほのぼのした印象で、レンガ、ヴィンテージ家具、インテリアグリーン(観葉植物)などを組み合わせた生活感のあるインテリアが中心です。
マンハッタンのインテリアスタイルとブルックリンインテリアの比較
マンハッタンのインテリアスタイル
1912年に機械製造工場だった場所をリビングにしたブルックリンのリビング
今回は、この2015年大注目のインテリアテイストに興味がある方の為に、“ブルックリンインテリア”を特集します。
しかも、他の都市のなんちゃってブルックリンではなく、ブルックリンにある本物のアパートの室内インテリア、11の物件&65実例です。
ブルックリンでは、どんな感じのお部屋で暮らしているのか、見て行きましょう。
ブルックリンインテリア11のリアル物件-目次
- ブルックリンインテリアのお手本に!!レンガとグリーンのコンビネーションが素敵なリビング&ダイニング
- ヴィンテージ&アンティーク好きにはたまらない!!インダストリアルを感じる格好良いインテリア
- 家具デザイン&色使いの参考に!シンプルにまとめたリビング&ダイニング
- 部屋からJazzが聞こえてきそう♪レンガを効果的に使ったインテリア例
- きっちりしてない緩さに癒される!アート感にあふれたリビングスタイル
- こんな部屋に憧れる!!ファッショナブル過ぎるメンズインテリア
- 飾り方を参考にしたい!デザイナーズ家具を多く使ったLDKインテリア
- まるでインテリアショップ!?夫婦で自由に暮らすワンルームインテリア
- 落ち着きのあるブラウンベース!ホームオフィスを併用したヴィンテージインテリア
- 壁色とディスプレイが決め手!モード感のあるリビングインテリア
- ブルックリン橋をインテリアの一部に!今すぐ引っ越したくなるワンルームのインテリア例
ブルックリンインテリアのお手本に!!レンガとグリーンのコンビネーションが素敵なリビング&ダイニング
部屋の中に螺旋階段があるレンガ壁のリビングダイニングのコーディネート例。
家具はモダン&ヴィンテージの混合ですが、イームズのラウンジチェア&プライウッドチェアをさり気なく置いて、センスアップしてあります。
リビングの中央に置かれたコーヒーテーブルは、下部に雑誌がしまえる機能的なデザインです。
螺旋階段横の壁には床から天井まで8段のウォールシェルフを取り付けて本収納&ディスプレイに。
正面から見ると下の写真のような感じ。
飾るアイテムや本の大きさなど、特に細かく意識していないのがブルックリン風(笑)。
螺旋階段の下の空いたスペースには、細いフレームの収納ケースを置いて、本やレコードを収納し、イームズのチェアコンビをディスプレイ。
(リビングのコーヒーテーブルに使われているのも、この収納と同じもの。)
螺旋階段を上がると寝室になっていて、寝室はリビングとは異なり、ホワイト&ベージュ&ブラウンをベースにした落ち着いた雰囲気になっています。
壁がレンガなので、ホワイトのヴィンテージ家具がとても似合ってます!!
それにしても、あんなに剥げたイームズのラウンジチェアは初めてみました…
ヴィンテージ&アンティーク好きにはたまらない!!インダストリアルを感じる格好良いインテリア
インダストリアルインテリアでも紹介したモノトーンでまとめたリビング&ダイニングの例。
黒のレザーソファにカウハイドラグをコーディネートして、格好良い雰囲気です。
ソファの向こう側に見えるスペースのアップ写真は下のような感じ。
エコを愛するブルックリンに相応しく(?)、自転車を室内にレイアウト。
レトロデザインのデスクとのコンビが素敵です!!
自転車の方向からリビングを見ると、ウォールシェルフのデザインが、よりわかりますね。
黒のはしごを立て掛けて、図書館みたい!
さらに、少し角度を変えて、リビングを見ると、奥にある壁にはしごが掛けてあります。
奥のはしごを正面から見ると、なんとロフトに!!
壁にフックをつけて、帽子やバッグを掛けた雑な感じがインテリアに合ってますね。
リビングの左側には、デザインの異なるチェアを2つ置いたくつろぎ席があり、読書なんかをするスペースかと思いきや、ホームバー。
小さな黒のチェストに黒のフレームのミラーをコーディネートして、大人っぽい雰囲気!!
インダストリアルインテリアに欠かせない、スポットライト風のフロアスタンドが良い味出してます。
同じ住まいのダイニングもインダストリアルインテリアで統一してあります。
ダイニングテーブル: Big Sur Natural 65″ Dining Table by Crate & Barrel(英語サイト/日本発送可)
アートワーク:Joseph Maruska(英語サイト)
ペンダント照明: イタリア製
ブルックリンインテリア=レンガ。
インダストリアルインテリア=レンガ。
そんな風に思い込んでましたが、このお家はレンガがゼロ。
レンガを使わずに、ヴィンテージ感が出せるなんて新発見です!
家具デザイン&色使いの参考に!シンプルにまとめたリビング&ダイニング
まずは、外観から。
竹のようなデザインのブルーの玄関ドア&シャッター。
玄関ドアから中に入った廊下が下の写真。
ペンダント照明:Mirror Ball 40cm by Tom Dixon
壁紙:Brooklyn Toile by brooklyn toile
ドアデザイン:Richard Woods
廊下と同じ長さのフックを壁に取り付けて、洋服掛けに。
ジャケットの下の空いたスペースは靴置き場として。
廊下の左は、リビング空間です。
ソファ:Botao Stripe Sectional by CB2(英語サイト/日本不可)
後ろに見える大きな窓が、一番最初の写真でシャッターになってた部分です。
このソファ、カラフルでめちゃくちゃ可愛いです!!
アートワーク:by Erwin Olaf
ソファの横は、ピアノスペースになっていて、ピアノの周りのインテリアもハイセンス!!
さらに、別の部屋のインテリアを紹介すると、色の使い方が本当に素敵♪
ウォールアート:by Francisco Larios
なんでしょう?
こんなハイセンスな絵を探してくる方が大変なのでは?と思ったら、Francisco Lariosは、アート界では有名なメキシコ人でした。
(日本ではメジャーではない…)
続いて、同じ住まいのキッチン&ダイニングのインテリア例。
ホワイトの壁付け&アイランドのⅡ型キッチン。
調理器具側とシンク側をT字にした変わったレイアウトですが、シャンデリアが可愛い♪
手前に見える細長い白い物体はダイニングテーブルです。
アイランド側をベンチ、残り3方にダイニングチェアを並べて通路スペースを確保。
大人数で使うダイニングテーブルをコンパクトにまとめたレイアウトです。
水色、ピンクなどの淡い色を使ったおしゃれな大人のインテリアは、色に興味がある方の参考になりそうです。
部屋からJazzが聞こえてきそう♪レンガを効果的に使ったインテリア例
ブルックリンインテリアと言えばコレ!という感じのヴィンテージ感溢れるキッチンコーディネート。
壁の黒板塗装も雰囲気抜群です。
L型キッチンに業務用ステンレス作業台を組み合わせるセンスが素敵!!
作業台の上には、ダクトレールにグリーンのインダストリアルランプを2灯。
カウンターチェア:Vintage Toledo Dining Stool Chrome by Restoration Hardware(英語サイト/日本発送不可)
キッチンカウンターの真横から見た写真。
格好良いヴィンテージデザインのカウンターチェアにレンガの壁がマッチしています。
キッチンの横には、広々としたリビングがあり、照明器具は全て、インダストリアルデザインでまとめてあります。
続いて、ダイニングコーディネート。
天井を走るパイプにコードを巻き付て照明器具を取り付ける技ありインテリアです。
ダイニングのコーナーの奥には、エレキギターを飾り、黒のフロアスタンドとコーディネート。
ダイニングの右側には寝室。
素朴なインテリアですが、家具を全部黒でまとめて、トータルでコーディネートしてあります。
ブルックリンに欠かせない自転車は、玄関スペースに縦に!?
こんな置き方初めてみました!!
壁に飾ってあるテキスタイルが民族っぽいので、どこかエスニックやアフリカンな印象もしましたね。
照明器具にインダストリアル、キャビネットに黒。
どの部屋も、このインテリアポイントを外すことなくコーディネートがしてあるので、全体的にまとまってる印象です。
きっちりしてない緩さに癒される!アート感にあふれたリビングスタイル
ファッションデザイナー、Gretchen Jones(グレッチェン・ジョーンズ)のブルックリンのオフィスです。
緑とファブリックが印象的なインテリアは、ファッションデザイナーの感性と言った感じですね。
リビングテーブルには、トランクテーブルをレイアウトして、ファッショナブルな印象です。
エスニック柄のカーテンやクッションカバーが過ごしやすそうな暖かい雰囲気を作り出しています。
ソファの横にあるインテリアグリーンは、天井から吊るしてあります。
カラーやモチーフ、模様など感性を豊かにしてくれるアートがたくさん壁に!
ブルーの壁色とホワイトのドア枠のコントラストも美しい♪
布をソファの背もられから、座クッションの下を通すアイデアは、今すぐにも真似できそう!!
インテリアに柄を上手に取り入れるのが不得意な人は、このインテリアを参考にしてみるとよいかも。
こんな部屋に憧れる!!ファッショナブル過ぎるメンズインテリア
構造体の壁はレンガ、それ以外はネイビーをメインカラーに、グリーンや革のソファとコーディネートしたリビング。
TVの上にある写真がめちゃくちゃ格好良いです!!
照明の横にちらりと見えるグリーンが素敵!!
リビングの横にあるダイニングは、デザイナーズ家具を2脚に、監督チェア(笑)1脚の組み合わせ。
サーフボードを室内インテリアにするアイデアが面白いですね。
玄関ホールには、アンティークな黒のチェアと丸テーブルをレイアウト。
まるで、インテリアショップのような絵になるコーディネートです。
寝室は、リビングの真横に、間仕切りのない形であるのですが、黒のオープンシェルフでベッドとその他のスペースを区切って、空間の棲み分けをしっかりと。
シェルフには、ディスプレイだけでなく、ジャケットハンガーや旅行鞄を置いて、視線が隠れるような工夫もしてあります。
キッチンは、ナチュラル色のカントリー風。
壁にステンレスバーを取り付けて、お鍋や包丁、調理器具が吊るしてあります。
男性の住まいとは思えないほど、整理整頓が上手!!
題名にもあるように、男性のお部屋なんですが、女性の私から見ても、「この部屋に住みたい!!」と思わせる素敵なコーディネートです。
家具、グリーン(観葉植物)の選び方とレイアウトの仕方にセンスを感じますよね。
飾り方を参考にしたい!デザイナーズ家具を多く使ったLDKインテリア
チェア:ウームチェア by エーロ・サーリネン
同じ空間にあるキッチンスペースとリビングスペース。
ダイニングスペースは、キッチン側の写真手前にあります。
ダイニングスペースから見た写真。
キッチンは、吊戸棚の代わりに、ハッチ型のオープンシェルフを使って、向こう側が透けて見えるようなレイアウトになっています。
リビング側から、キッチンのハッチ型シェルフを見た写真。
吊戸棚がオープンなので、圧迫感がなく、広々とした印象ですね。
廊下の突き当りの英語の装飾が格好良いです!!
リビングから、ダイニング側を見た写真。
壁側にベンチシート、キッチン側はイームズシェルチェアのコーディネートです。
仕切りがないのに、それぞれの空間が独立しているように見せる技、参考になります。
まるでインテリアショップ!?夫婦で自由に暮らすワンルームインテリア
1個前の事例と同じく、ワンルームの広い空間を仕切り壁なしで、寝室、ダイニング、リビングに活用した例。
しかも、長方形ではない間取りなので、斜めになった壁には、パイプハンガーを置いて、ショップのようにジャケットを陳列。
ベッド側から、ダイニングを見た写真。
長方形のダイニングテーブルにベンチシート×2のコーディネート。
ダイニングチェアをいくつも置くより、広々とした印象ですね。
ウォールアート:by SARAH H. REYNOLDS
ベッド周りのインテリアは、とってもシンプル。
この部屋、窓以外の壁に全部、モノクロのアートが飾ってあります。
TVボード:EXPEDIT by IKEA
リビングテーブルとTVボード。
壁いっぱいの星条旗が印象的。
ペール缶みたいなゴミ箱が可愛いです!!
画廊のように、部屋のぐるりにアートを飾ったインテリアが印象的です。
きっとアーティスティックなご夫婦なんだろうな~。
落ち着きのあるブラウンベース!ホームオフィスを併用したヴィンテージインテリア
デザインの違うレザーチェアを2脚置いて、黒でまとめた格好良いリビング。
リビングの向こう側に見えるレンガ壁の部屋は、オフィススペースになっています。
壁から伸びるインダストリアルデザインの照明器具とタワー型の本棚が格好良いです。
オフィスのパソコン周りは、こんな感じ。
一枚板テーブルの上に、大きさが違う黒のスタンドランプを置いて、チェアはイームズでコーディネート。
ダイニング空間は、黒のテーブルにホワイトのチェア、ブラウンのチェアを組み合わせて、軽やかな印象です。
このダイニングチェアは、ハンス・J・ウェグナーです。
レンガ壁のベッドルームは、アンティークデザインのベッドにトランクを組み合わせて。
アートを床に直置きするアイデアが素敵です。
インテリアは全て、ホワイトかブラウンか黒に統一して、住まい全体が格好い雰囲気です。
キャビネットの上に一枚板を乗せてホームオフィスのデスクにするというアイデアも参考になりますね。
壁色とディスプレイが決め手!モード感のあるリビングインテリア
ブルックリンインテリアは、壁色ネイビー、建具ホワイトというパターンが多く見られます。
このカラーを生かして、ちょっぴりエレガントに決めたのが、このリビングです。
壁の写真は全てモノクロ、キャビネットは黒とホワイトのツートン、カーテンはグレーに黒のライン入りと、モノトーンを意識したカラーコーディネートです。
ちなみに床色は明るめの茶色!!
今まで見てきた事例の中で、最も明るい色です。
ソファを正面からみた写真。
ソファの背面の壁にもウォールシェルフに写真をいっぱい飾って。
エレガントスタイルのソファにヒョウ柄っぽい白黒のクッションのコーディネート。
テレビは、テレビボードの上ではなく、クリア素材の棚の上に。
ソファの左側には、サイドテーブルの代わりに、アルミ製の四角い缶をコーディネートし、ビニールバッグに雑誌を入れて、ファッショナブルな印象です。
by Rikki Snyder
ブルックリンインテリアは、基本的にモノトーンなのかしら?と思うくらい、色が少ないです。
だからこそ、部屋のあちこちに置いたグリーンが映えるのかも、と思いました。
ブルックリン橋をインテリアの一部に!今すぐ引っ越したくなるワンルームのインテリア例
フロアランプ:Trilight by Organic Modernism
窓からブルックリン橋が見えるリビングのコーディネート。
グレーのソファにベージュのラグ、ホワイトのキャビネットのコーディネートです。
こちらのお部屋にも、タワー型のブックシェルフがさり気なくあります。
キャビネット:Dumont Buffet by West Elm
リビングのホワイトキャビネット周りは、ブラウンとシルバーを基調としたディスプレイです。
このテーブルランプ、可愛い♪
ペンダント照明:Dome Pendant Light by YLGHTING
キッチンには、グレーのペンダント照明を2灯。
キッチンからリビングを見るとこんな感じです。
やはり、壁色はブルーですね。
ダイニングテーブル:design by Paul McCobb
キッチンとリビングの間にあるダイニングスペース。
2人掛けのダイニングテーブルセットは壁に寄せて、コンパクトに。
グラフィックデザインのアートが素敵!!
リビングの右側にある寝室。
ベッドから橋が見える素敵なシチューエーション♪
ベッドルームもグレーとブラウンを中心としたカラーコーディネートで落ち着いた雰囲気です。
印象としては、パイプむき出しやインダストリアルインテリアにはレンガ、ホワイトや木の温もりを感じる家具には、ネイビーの壁が似合うのかな?という気がします。