初めての一人暮らし。
ベッドにソファにテーブルに…。
好きな家具を置いて、「満喫するぞー!!!」と意気込んでいたら、ベッドとソファの両方が置けない。
ウン十年前の学生時代、ワンルームに引っ越した時がっかりした経験があります。
当時は今ほど、ネットショップも無かったし、組み立て家具も豊富でない時代。
結局、ソファは座椅子で対応、ベッドは毎回折りたたむ布団と言った具合に昭和時代のようなインテリアで過ごすことになったのですが、現代のインテリアは一人暮らし用サイズのものも充実していますよね。
そこで、今回は、狭い部屋にベッドを置く際、どんな風に置けばよいかを5パターンに分類して、メリット、デメリットと共に事例付で紹介したいと思います。
狭い部屋にベッドを置く-5つのパターン
ソファベッドで対応する
狭い部屋にベッドとソファを置きたい場合、真っ先に思い浮かぶのがソファベッドですよね。
ソファベッドのメリットとデメリットを考えてみる
- ①狭い同じスペースで、“くつろぐ”と“寝る”の異なる2つの生活習慣を実現できる
- ②一日の占める割合は、“寝る”の方が圧倒的に多い為、「ソファベッドを買ったけど、結局、ベッドとしてしか使っていない。」なんてことが起こりかねない
- ③布団を収納する場所を確保する必要がある
ソファベッドは、「リビングに置いて、ゴロンと横になりたい時にも使えるもの」であって、ベッドではないということを頭に置いておきましょう。
狭い部屋にベッドかソファで迷ったら、まずは、キチンと寝る場所を確保することから優先させた方が良いですね。
また、ソファベッドは、ソファとして使う時、布団をしまう場所を確保する必要が出てきますので、デザイン面だけでなく、使い勝手も考慮して選ぶようにしましょう。
Twilight Sleeper Sofa
Twilight Sleeper Sofaは、見た目はお洒落なソファ。
座面が2段になっていて、ベッドスタイルに変える時は、丸い背もたれ部を後ろにずらし、2段ある座クッションのうち上段を手前に置く形にします。
実際の写真を4つみてみましょう。
写真でいうと、ベッドにした時は、頭の部分が丸いクッション、真ん中が脚のついた薄い座面、一番右に座面の上段がくる形。
左右に引っ張る感じですね。
日本では取扱いが無い様子ですが、狭い部屋が多い日本にぴったりの家具だと思うのは私だけ?
座面の奥行は少し狭いので、このまま、上で寝るのは厳しそう。
でも、ソファとしての体裁は抜群!!
この写真を見て「これがベッドになる」なんて思えないですよね。
続いて、ふかっとしたタイプのモダンなソファベッドの事例を2つ。
幅2mちょっとの狭い部屋ですが、このスペースでソファ&ベッドを実現。
布団はどこにしまってあるんだろう?
ソファベッド:SLEEPERS IN SEATTLE
ソファベッドをベッドにした状態。
これもソファ状態にした時、布団をどこにしまうのかしら?
レザー調のモダンなホワイトのソファベッド。
背もたれがパタンと倒れて、フラットになるタイプですね。
続いて、子供部屋の事例になりますが、ソファにした時とベッドにした時のBEFORE・AFTER。
オットマンまでついた可愛いピンクのソファベッド。
手前に伸ばしてソファ。
デイベッドで対応する
daybed sofa(デイベッドソファ)は、昼間はくつろげるソファ、夜はベッドとして使える家具のこと。
デイベッドのメリットとデメリットを考えてみる
- ①狭い同じスペースで、“くつろぐ”と“寝る”の異なる2つの生活習慣を実現できる
- ②一日の占める割合は、“寝る”の方が圧倒的に多い為、「ソファベッドを買ったけど、結局、ベッドとしてしか使っていない。」なんてことが起こりかねない
- ③寝具収納付を選べば、布団をきちんとしまうことができる
- ④“くつろぐ”時と“寝る”時は同じ形なので、家具を移動する必要がない
①②はソファベッドと同じなので、「ソファベッドと考えた方が良いかな?」とも思うのですが、収納面は、ソファベッドよりも優れています。
また、デイベッドは、初めから人一人が横になったサイズのものが多いので、寝る時とくつろぐ時で、レイアウトを変える必要がありません。
収納付のデイベッド
デイベッド:Ligne roset
下段の引き出しに布団がしまえるデイベッド。
キャスター付きなので、移動も楽そう。
デイベッド:Ikea Brimnes
下段に大きな2つの引き出し付。
IKEA製品なので、日本でも買えますね。
収納なしのデイベッド
カスタムメイドのデイベッド。
下段もベッドになっていて、誰か泊りに来た時用かな?
窓辺にぴったり収まるデイベッド。
腰かけた時、背もたれに出来るようにサイドに木製の手摺のようなものがついています。
シンプルで素敵ですね。
またもや素敵なデイベッド。
色合いとデザインがとても素敵です。
デイベッド:West Elm Daybed(英語サイト)
フレーム付のこんなデザインもあるんですね。
アジアンテイストのインテリアと合いそうです。
手作りのナチュラルなデイベッド。
シンプルですが、インテリアにマッチしていますね。
グリーンの素敵なデイベッド。
ホテルのようなリラックス感のある一室です。
ロフトベッドで対応する
ロフトベッドは、床面にベッドスペースが不要になるので、空いた場所をくつろぎスペース(ソファ)や作業スペース(デスク)として有効できます。
デメリットは、天井照明がベッドで遮られることかな?
ベッドの下をくつろぎスペースにしたパターン
子供部屋の事例ですが、寝る、くつろぐ、勉強の3つを一つの部屋で行うのに効率的なレイアウトになっています。
これは既製品ではなく、造り付けっぽいですね。
ベッドの下に照明をつけて明るさを確保してあります。
ベッドの下をデスクスペースにしたパターン
ロフトベッドを置く必要ないじゃない?と思うくらい広い部屋なのですが、収納をたっぷり取るためにロフトにしてあるのかな?
シンプルなデザインのロフトベッド。
ソファは一人掛けにして、空きスペースを多く取った事例です。
コンパクトで可愛いロフトベッド。
デスクや収納もセットになった製品かな?
使い勝手が良さそうです。
部屋いっぱいにベッドを置く
狭い寝室にベッドを置くと、部屋の9割がベッドになってしまうので「変なのでは?」と思ってしまいますが、海外でもそんな事例はたくさん。
コーディネートの仕方を中心に8例見て行きましょう。
部屋の真ん中にダブルベッドを置いた寝室。
両サイドの隙間は60cmくらいでしょうか。
頭の方向に本棚がありますが、使えるのは上部だけでしょうね。
ベッドカバーも家具もホワイトなので、明るい雰囲気です。
幅2mもない寝室にシングルベッド。
本棚付の収納を置いてドア前のスペースを仕切ってあります。
これもホワイトをベースにして、圧迫感をなるべく感じないようにした色使いです。
ヘッドボードの上に鏡を張って、寝室を広く見せた例。
これもベッドの両端は、「横になって歩くのが精いっぱい。」ってくらいに狭いです。
狭いですが、ベージュ系の優しい色を使った、くつろぎやすそうな寝室です。
部屋にベッドだけ。
シルバーを多様したモダンな印象の寝室です。
狭くても、センスのあるコーディネート。
見習いたいですね。
ふんわりと優しい雰囲気の寝室。
サイドテーブル2つとベッドのみというシンプルなレイアウトですが、色や素材感が合わせてあって素敵ですね。
先ほどと同じようなパターンで、違う色でコーディネートするとこんな感じ。
白い空間にピンクが映えた可愛い雰囲気の寝室です。
似たような大きさの部屋をモノトーンでコーディネートした例。
ベージュ系のアクセントクロスやちょっとした飾り棚など、狭いながらもこだわりを感じるインテリアですね。
続いてモダンな雰囲気の寝室。
グレー、ブラウン、ブラックを使った、くつろぎを感じ取れる寝室です。
ベッドサイドにさり気なく観葉植物が飾ってあるのもポイントです。
壁面収納ベッドで対応する
壁面収納ベッドは、個人で設置するのは難しい大型家具ですが、この便利さと言ったら!!
学生時代に住んでいた六畳一間のワンルームには、壁面収納ベッドが備え付けてあったんですよ。
日ごろは、万年床状態でしたが、友達が遊びに来た時は、ベッドを持ち上げて布団ごとパタンと。
見た目はただの壁。
床は広くなるし、見せたくない布団も隠せて一石二鳥でした。
そんな画期的なベッドの事例をBEFORE・AFTERと共に紹介していきましょう。
ブラックの壁面収納ベッド。
見た感じは大きなタンスですね。
持ち手を引っ張ると、こんな風に手前に倒れ。
ベッドの完成!!
ベッドカバーや絵画が素敵♪
壁面収納だからって侮れませんね。
続いては、サイドテーブル付の壁面収納ベッド。
収納している時は、デスクにもなる優れものです。
壁からベッドを出すと、こんな形。
天面にダウンライトも埋め込んであって、家具職人さんのこだわりを感じます。
こんな風に同じスペースを違う用途で使える家具って、狭い部屋にはありがたいですよね。
[参照元:Houzz Inc]