茶色とグリーン。
「この2つの色を組み合わたものは?」と聞かれて、貴方なら何を想像しますか?
土や木の色である茶色。
葉っぱのグリーン。
誰でも真っ先に“自然”を思い浮かべるのではないでしょうか。
インテリアカラーコーディネートで、この2色は、和みや癒しを感じる色とされており、その理由は、私達人類が遥か昔から、自然と共存して生活してきたからだと言われています。
木肌を感じる家具や観葉植物の青々としたグリーンを目にすると心が落ち着くという方も多いでしょう。
つまり、この組み合わせは、家具の色や観葉植物を活用するだけで実現できてしまう比較的簡単なカラーコーディネートでもあります。
そこで今回は、私達人間と最も関係のある茶色とグリーン(緑)を取り入れたインテリアの数々を紹介していきたいと思います。
茶色×グリーンのインテリア実例-目次
1.ソファ&クッション&ラグを茶色×グリーンにしたコーディネート例
リビングの中央に剥げたグリーンのラグを敷き、壁際にダークブラウンの質感のある木製キャビネットをレイアウトし、ライトグレーのソファ+グリーンのクッションをコーディネートした例。
空間の大面積を占めるカーテンとソファは、明るいグレーで統一して広々と見せる工夫がしてあります。
同じグリーン系でもラグとクッションの明るさと鮮やかさが微妙に違うのがポイントです。
茶系のストライプラグに茶色のレザー製ソファを組み合わせ、緑のクッションと観葉植物をプラスしたリビングの例。
見るからに落ち着きのある暖かみを感じるコーディネート♪
木の温もり溢れる空間をレザー素材で締めてあるのがポイントです。
ヴィンテージ風味の茶系のレザー製1Pソファとグリーンのクッションを組み合わせたリビングの例。
床に直置きしてある2種類のクッションの使い方が素敵♪
リビング自体が狭いという方は、目線を低めに揃えた家具レイアウトの仕方も参考に。
木肘付きのグリーンの2Pストライプソファ×2と茶色の1Pソファ×2を対面式にレイアウトし、間に茶系のカウハイドラグをコーディネートしたリビングの例。
レトロを感じさせるソファがとっても素敵!
2Pソファの間にある高さ違いの3つのサイドテーブルのレイアウト法や色遣いも参考に。
エメラルドグリーンの3Pソファとグリーンの一人掛けチェアを対面式にレイアウトし、間に茶系の円形テーブル+木製アイテムをコーディネートしたリビングの例。
壁が黒の事例ですが、異なる2色の緑の使い方が絶妙!
4つある花瓶&ボール(プレート?)も微妙に色が違いますが、基本的には茶色×グリーンで統一してあるので違和感を感じませんね。
茶色のファブリック製3Pソファとモスグリーンの一人掛けソファ×2を対面式にレイアウトし、グリーンのクッションをコーディネートした例。
ラグは茶系、リビングテーブル代わりのオットマンはモスグリーンと、茶色とグリーンだけでまとめてあります。
部屋自体は、ホワイトの窓枠にライトグレーの壁で冷たい雰囲気ですが、ソファ周りだけに注目すると、ほっこり♪
薄い茶色の2Pソファの背もたれを境界線にして、背後に4人掛けダイニングスペースを作った例。
ダイニングテーブルセットの下にグリーンのラグを敷いて自然を感じる雰囲気に!
壁がコンクリート打ちっぱなしなので、まるで屋外にいるようです。
ダークブラウンのレザー製コーナーソファの下にグリーンのラグを敷いたリビングの例。
この組み合わせ方、格好良い!!
ソファはIKEAのKIVIK、ラグはIKEAのHAMPEN、クッションはIKEAのSTOCKHOLMのALL IKEAコーディネートです。
ダークブラウンのファブリック製コーナーソファの下にグリーンのラグを敷いたリビングの例。
1個前の事例とラグ×ソファの色使いは同じですが、ソファの材質が違うので、こちらの方が暖かそう!
大きな掃き出し窓を背に、コーナーソファをレイアウトは、開放的な空間を遮ることになるので少し勿体ない気も…。
ダークブラウンのレザー製2Pソファ×2と1Pソファをコの字にレイアウトし、グリーンのラグを敷いたリビングの例。
クッションにもグリーンが使ってありますが、グリーンと同じ中性色であるパープルのクッションも使ってあるのがポイント。
これまで紹介した茶系のソファ+グリーンのクッションだけのコーディネートと比較すると、華やかさがプラスされている気がしませんか?
1LDKの空間のリビングに正方形のグリーンのラグを敷き、茶系の一人掛けソファを4つ対面式にレイアウトし、ダイニング側のチェアをリビングのラグと同じグリーンのファブリックチェアにした例。
リビングにソファが無い事例は珍しいですが、ダイニングとリビングのカラーコーディネートが統一感抜群です。
まるで、ホテルのラウンジのような雰囲気ですね。
暗めの茶色のコーナーソファと暗めのグリーンのラグをコーディネートしたリビングの例。
「この部屋にグリーンが使ってあるの?」と一瞬見落としてしまうくらい、緑が暗いので、とても落ち着いて見えます。
重厚感のある雰囲気にしたい場合は、ダークグリーンを使うと良さそうですが、重苦しくなりすぎるので、この事例のようにストライプ柄(オットマン&クッション)やドット柄(クッション)をちょっぴりプラスすると良いかも。
グリーンのストライプ柄のラグにダークブラウンのデスク&ダークブラウンのレザー製チェアをコーディネートしたホームオフィスの例。
チェアの背面に飾ってある写真は、壁を奥に魅せる視覚効果も。
狭いリビングに絵を飾る時の参考にすると良いですよ。
2.グリーンの壁と茶色の家具のコーディネート例
ダークグリーンの壁色+ホワイトのモールディングのダイニングに、ヴィンテージな茶色の木製ダイニングテーブル&ベンチ&食器棚をコーディネートした例。
ホワイト×グリーンのバランスが絶妙!!
アンティークデザインの家具と深いグリーンの組み合わせが、こんなにマッチするなんて新発見!!!
質感の良さそうな木製ダイニングテーブル+チェアとイエローグリーンの壁の組み合わせ。
草木が芽吹く時期に森に準備した食卓みたい♪
ご飯が美味しく食べられそうなカラーコーディネートです。
明るいグリーンの壁色のダイニングに、レトロな木製ダイニングテーブルセット+収納キャビネットをコーディネートした例。
黄色系の木製家具なのでダイニング全体が明るい雰囲気!
壁の色にも黄色が混じってるので、統一感を感じます。
落ち着いたグリーンの壁色のリビングに茶色のファブリック製3Pソファをコーディネートした例。
明るすぎず、暗すぎずの絶妙な組み合わせ。
アンティーク系家具(リビングテーブル、サイドテーブル)との相性も抜群ですね。
暗めのグリーンの壁のリビングにダークブラウンのファブリック製3Pソファとグリーンのラグをコーディネートした例。
ナチュラルさも感じる素敵なリビング。
天井の梁に合わせた家具デザインにも注目です。
3.茶色×グリーンの寝室コーディネート例
グリーンの壁色の寝室に茶色のカーテンを組み合わせた寝室の例。
子供部屋かな?
こんな組み合わせ考えたこともなかった…。
花柄のラグにもグリーンと茶色が使ってあるので、部屋全体に統一感があります。
木製の茶色のベッドの下に黒×グリーンのパターン柄のラグを敷き、ベッドの足元に黒のクッション付きのグリーンの収納兼ベンチをレイアウトした例。
茶色の窓枠に合わせたカラーコーディネートがセンス抜群!!
ラグとベンチの色使いを揃えることで、まとまりのある空間が演出してあります。
グリーンの壁の寝室に茶色×ベージュ×ライトグレーのベッドコーディネート例。
ベッドに寝転ぶと癒しのグリーンが目に入るので、心が落ち着きそう♪
壁の色は、Evergreens by Sherwin-Williamsです。
壁&カーテンを濃淡グリーンでコーディネートし、ヘッドボード&枕カバーもグリーンにした例。
優しい色合い♪
この素敵なベッドはイタリアの家具メーカーPoliformのもの。
ベッド背面の壁&クッションカバーをエメラルドグリーンにして、木製フレームのヘッドボードとコーディネートした例。
まるでホテルの一室みたい♪
ルーバー付きの扉は、クローゼットかな?
質感のある木製ベッドとグリーンのカーテン&ラグ&枕カバー&掛け布団カバーをコーディネートした例。
早春の爽やかなそよ風を感じる素敵な寝室。
コーナーにレイアウトしてある大きな茶色の花瓶や間接照明の使い方も参考に。
寝室の2面の壁をイエローグリーンにして、茶色のテーブルランプ&ベッドカバーをコーディネートした例。
これまで紹介した事例と比べるとカジュアルな印象。
「茶色のシェードのテーブルランプを買おう。」と思ったことが無かったのですが、この事例を見て「欲しい。」と思いました。
4.グリーンのカーテン×茶色家具のコーディネート例
床から天井付近まである長いグリーンのカーテンをリビングの窓2か所にコーディネートし、引き出し付きの背の高いTVボードと組み合わせたリビングの例。
部屋の中央は、紫の一人掛けソファ、ベージュの2Pソファ、薄いグリーンのラグをコーディネート。
グリーン×茶色に紫をアクセントで加えた、センス抜群の色使いです。
腰窓に床まであるカーテンを合せる手法は、天井高を高く見せる効果もあります。
グリーンのカーテンに艶々のアンティークなチェストを組み合わせた寝室の例。
こんな寝室で眠ってみたい♪
壁&ベッドカバー&チェアも異なるグリーン配色でまとめたインテリア例です。
掃き出し窓に暗めのグリーンのカーテンをコーディネートし、木製の8人掛けダイニングテーブルセットをレイアウトした例。
シンプルだけど素敵♪
木目の質感のあるダイニングチェアは、Otto by Thonet。
海外には珍しく(?)、壁が白の部屋なので、すんなりと受け入れられるコーディネートです。
5.インテリアグリーン(観葉植物)と茶色の家具のコーディネート例
高さが2mくらいありそうな大きな鉢植えの観葉植物と4人掛けの円形ダイニングテーブルセットを組み合わせたダイニングのコーディネート例。
リビングダイニングが1つの間取りにあるダイニングスペースで真似すると良さそう♪
この巨大な植物は、カシワバゴムノキです。
対面式キッチンのあるLDKにダークブラウンのダイニングセット&ソファをコーディネートし、ダイニング側の隅に背の高い観葉植物をレイアウトした例。
マンションのコーディネートの参考にすると良さそう♪
“スッキリ広々・程よい温かみ・和み”の三拍子揃ったコーディネート例です。
ダイニングスペースの2か所のコーナーに背の高い観葉植物をレイアウトし、ウッディーなダイニングテーブルセットとコーディネートした例。
日当たりのよい窓側に鉢植え、日当たりの悪い内側には壁掛け、と2種類の観葉植物を活用。
テーブルを中心にシンメトリーにレイアウトしてあるのもポイントです。
ナチュラルブラウンの円形ダイニングテーブルにライトグリーンのファブリックチェアを組み合わせた6人掛けダイニングの周りに背の高い観葉植物を2つレイアウトした例。
葉っぱが天井まで届きそう…。
「鬱陶しくないのかな?」と一瞬心配になりましたが、テーブル周りのスペースがたっぷりと取れているので、さほど圧迫感は感じないかも。
茶色の3Pソファの横に高さ2.5mほどある背の高い観葉植物をコーディネートしたリビングの例。
クッションがアニマル柄なせいか、サファリっぽいインテリア。
観葉植物の対角線上にある一人掛けチェア×2にも、薄っすらとグリーンを使った色がチョイスしてあるので、統一感抜群です。
部屋のコーナーに高さ2.5mほどの観葉植物を置き、隣にダークブラウンのチェアをレイアウトしたリビングの例。
玄関で真似ても良さそうなインテリア。
ちなみに、この植物は、一番最初の事例でも紹介したカシワバゴムノキです。
壁に直径90cmくらいのターゲット模様をペイントして、フォーカルポイントを作るアイデアにも注目です。
日当たりの良い窓際に、ヤシの木系の鉢植えの観賞植物と籐素材(?)の一人掛けソファをレイアウトした例。
この椅子でくつろいでみたい!!
読書やティータイムに使える特等席は、私の密かな憧れです。
自然を感じる茶色と緑の組み合わせのインテリアは、個性的、奇抜、おしゃれとは程遠い感じですが「すんなりと受け入れられるコーディネートだ」と感じた方も多かったのではないでしょうか。
ちなみに、緑は、色による寒暖や狭広を感じない中性色。
部屋の狭さに絶望感を抱いている方や年中快適に過ごしたい場合に積極的に使うと良い色です。
「木製家具と観葉植物」
この2つだけでも実現可能な組み合わせなので、ぜひチャレンジしてみて下さいね。