みなさんのお家のリビングは、どんな用途に使ってますか?
家族が集まる場だったり、くつろぎの場だったりすることがほとんどかもしれませんね。
でも中には、“TVを見る”、“映画や音楽鑑賞”、“読書”、など、リビングを自分の時間の為だけに使っているという方もいらっしゃるのでは?
我が家でも、週1回の映画鑑賞が習慣になってますが、自分が好きなことをしてくつろいでいるはずなのに、なぜか首や肩が凝ってしまうことがあります。
「この原因は、何だろう?」と考えていると、1~2時間程度、ずっと同じ体勢でソファに座ってるからなんですね。
我が家では、“好きな映画を快適に見るための対策”として、ソファを座り心地を確かめずに通販で買った安物から、インテリアショップで買った着脱可能なヘッドレイスト付きのものにチェンジしました。
“首を支える”。
この機能がプラスされただけで「長時間座るのがこんなに楽なの!?」と実感。
首を支える背もたれがついているソファや椅子は、“ハイバックソファ”、“ハイバックチェア”と呼ばれていて、一般的なソファやチェアよりも背もたれの高さが20~30cm程度高くなっています。
が、このデザインのソファや椅子は、部屋を広く見せるポイントである“なるべく背の低い家具をレイアウトする”とは相反するもの。
置く場所によっては、視界を遮り、部屋を閉鎖的に見せてしまうことがあります。
そこで、今回は「首が疲れないくつろぎ」と「開放感」の両方を取り込んだリビングインテリアを紹介。
一般的なソファよりも背もたれが高いソファやチェアのあるリビング風景を見ていきましょう。
ハイバックチェア&ソファのリビングインテリア例-目次
1.ハイバックチェアをリビングに置いた例
ハイバックチェア×1セット
宇宙っぽい真っ赤なハイバックチェアを景色が見えるベランダの方向を向けてレイアウトしたリビングの例。
部屋に余裕があるなら、こんな特等席を作ってみたい!!
宇宙船の操縦席のようなこのチェアは、Verner Panton(ヴァーナー・パントン)が1970年にデザインしたもの。
背もたれが低いバージョンは“アムーベ”、背もたれが高いバージョンは“アムーベハイバック”。
アムーベは日本国内でも入手できるようですが、ハイバック仕様の方は探したけど見つかりませんでした…。
壁に囲まれたコーナーにハイバックチェアをレイアウト
1個前の事例のような通路やリビングのスペースに余裕がある場合を除くと、リビングの邪魔にならない場所にハイバックチェアを置くのがベスト。
デッドスペースになりやすいコーナーに斜めにレイアウトすれば、視界を遮らないので部屋を広々と見せることができます。
リビングのコーナーにライトグレーのハイバックチェアとゴールドのフロア照明、ガラス製のサイドテーブルをレイアウトした例。
90cm角くらいのスペースがあれば、同じようなレイアウトが出来るかな?
座った位置からTVが見えると最高です!!
リビングのコーナーにホワイト×黒のパターン柄のハイバックチェアとサイドテーブル+テーブルランプをレイアウトした例。
ディスプレイのようにも見えておしゃれ♪
ソファに使うには勇気が要りそうな柄もハイバックチェアなら挑戦できそうですし、それに合わせて周りの家具のコーディネートも楽しめそう♪
コーナーにハイバックチェアを置いて、更にスペースに余裕があるという場合はオットマンをプラスすると、よりくつろげる空間に。
リビングのコーナーにグレーのピンストライプのハイバックチェア+オットマンとガラス製サイドテーブル、テーブルランプをコーディネートした例。
足を投げ出してくつろいでる姿が創造できる(笑)
どの事例もそうですが、背もたれより上にアートを飾ると、おしゃれ度がアップしますね。
グレーの3Pソファの対面に茶色のレザー製ハイバックチェアをレイアウトしたリビングの例。
コーナー部との間に余裕を持たせたレイアウト。
ハイバックチェアとリビングテーブル代わりのオットマンの素材が合わせてあるので、統一感抜群です!!
グレーのソファとライトグレーのハイバックチェアを対面式にレイアウトしたリビングの例。
濃淡グレーのコーディネートがセンス抜群!!
ハイバックチェアに座ってTVを見ることはできませんが、回転させたらOK!?
ダークグレーのコーナーソファとグレーの木肘付きのハイバックチェアを対面式にレイアウトしたリビングの例。
ソファとチェアがお揃いかと思いました…。
この事例のようなチェアは、背もたれが首の下まであるものはよく見かけますが、ニョキっと背もたれが飛び出たタイプは珍しい!
通路を背にレイアウト
ダイニングとリビングがひとつながりになった間取りで壁を背にTVをレイアウトしている場合、「コーナーにハイバックチェアを置くとTVが見えない。」という場合は、リビングとダイニングの間にハイバックチェアを置く方法も。
置き方やデザインを考慮すると背もたれが肘の高さまであるハイバックタイプでも圧迫感を感じません。
イエローのコーナーソファの通路側にサイドテーブル&フロアランプを挟んでライトグレーのハイバックチェアをコーディネートした例。
素敵な北欧インテリアっ!!
曲線的なデザインなので、背もたれの高さも気になりませんね。
グレーのソファをリビングの2面の壁に沿ってL字にレイアウトし、通路側にベージュのハイバックソファをコーディネートした例。
B&B Italiaは、イタリア発の有名家具ブランド。
佇まいが格好良いですね。
グレーのソファをリビングの2面の壁に沿ってL字にレイアウトし、通路側にダークオレンジのエッグチェアをコーディネートした例。
エッグチェアはハイバックチェアの代表作!
両耳にかかるような丸いデザインは、パーソナルスペースを守るのにもってこい!です。
部屋の真ん中にレイアウト
ソファか、ハイバックチェアか、どちらかだけをリビングに置く場合は、こんな方法も。
リビングの中央に茶色のラグを敷き、脚の短いフロアタイプのハイバックチェアとクッションをコーディネートした例。
チェアの横にカラフルなパーテーションを置いて、他の空間と分けるアイデアが素敵!!
このハイバックチェア、とっても座り心地が良さそうです♪
ハイバックチェア×2セット
リビングにスペースの余裕がある場合は、同じデザインのハイバックチェアを2つ並べてインテリアをセンスアップ!!
「1つ置くだけでも圧迫感がありそうなのに2つも置くなんて…。」と思ってしまうかもしれませんが、同じ物が2つあると“揃ってる”と感じるので、インテリアがワンランクアップします。
ポイントは、背もたれの高さが気にならないようなレイアウトにすることです。
おしゃれインテリアの基本=シンメトリーレイアウト
ハイバックチェアを2つ並べる時は、何かを間に挟むようにしてレイアウトしましょう。
ボーダー柄のハイバックチェアを花を飾った円形のサイドテーブルを挟んでハの字にレイアウトした例。
狭いリビングなら、ソファは無しにして、ハイバックチェア×2+テーブルのコンビにした方がくつろげそうな気がしてきました…。
視界を遮りそうな高い背もたれを壁面を背にすることで、開放感が演出してあります。
幅2mほどの狭いリビングに、本棚を背にハイバックチェアをハの字にレイアウトした例。
ハイバックチェアの前にクッションと同柄の円形スツールをレイアウトするコーディネートがおしゃれ♪
1個前の事例もそうでしたが、「リビングにはソファ+テーブルがなきゃ。」という概念を良い意味で壊してくれる事例です。
リビングの掃き出し窓を背にベージュのハイバックチェアをホワイトの円形テーブルを挟んでハの字にレイアウトした例。
素敵な景色を遮るように家具を配置するのってなかなか思いつかないし、「景色を殺して家具を置くのはちょっと…」と躊躇しがちですが、思ったほど圧迫感を感じない?
壁から壁まで掃き出し窓があるリビングなら、このレイアウトを真似しても問題なさそう!
円形テーブルは、エーロ・サーリネンのチューリップテーブルです。
リビングの縦長窓+壁+縦長窓を活用して、ハイバックチェア+フロア照明+ハイバックチェアをレイアウトした例。
壁面と家具がシンクロした素敵なコーディネート♪
室内を見渡すと、この事例と同じ窓の配置になってる方もいるのでは?
続いては、ソファとハイバックチェア×2のレイアウトを中心に事例を4つ。
リビングが6畳以上ある方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
茶色のレザー製3Pソファとハイバックチェア×2をL字にレイアウトしたリビングの例。
アジアの王宮みたいなインテリア!!
ハイバックチェアというよりソファを柵で囲ってる感じ?
L字ソファと3Pソファを対面にレイアウトし、短手方向にダークグレーのハイバックチェア×2をハの字にコーディネートした例。
ハイバックチェアの間には20cmほどの円形テーブルをレイアウト。
10畳くらいないと、この間取りは難しそうですが、大勢でくつろげそうですね。
グレーの2Pソファとホワイトのハイバックチェア×2をガラス製長方形リビングテーブルを挟んでレイアウトした例。
暖炉の両サイドにハイバックチェアをハの字にレイアウトした事例ですが、日本だと暖炉はTVの位置になるかな?
グレー&ダークイエローのエレガント系カラーコーディネートが素敵です。
ライトグレーの3Pソファとダークイエローのハイバックチェア×2をリビングテーブルを挟んで対面式にレイアウトした例。
カラーコーディネートが素敵♪
1個前の事例の家具レイアウトを90度回転させたバージョンです。
2つ並べてソファっぽく
頭の後ろまで背もたれがあるレザー製のハイバックソファをTVがよく見える位置にレイアウトしたリビングの例。
事例は、ハイバッチェアを2つ並べたようなデザインのソファですが、ハイバックチェアを使って似たようなレイアウトが出来そう♪
ソファの上で胡坐をかいて、後ろにデローンともたれることが出来るのって憧れます♪
これまで紹介してきたハイバックチェアは、どれも一人掛けでしたが、世の中には2~3人並んで座るソファのハイバックバージョンも存在します。
そんなハイバックソファを置いたリビング事例を見てみましょう。
2.ハイバックソファをリビングに置いた例
貝殻のようなデザインのクリーム色のハイバックソファを2セット、対面式にレイアウトしたリビングの例。
背もたれが高い椅子が2つある分、視界が遮られている気がしますが、目にするだけで“くつろげそう”という印象です。
コーナーソファの短手方向だけハイバックになったソファをレイアウトしたリビングの例。
このソファはアメリカのEKORNES(エコーネス)のStressless Sofasというシリーズ。
東京にショールームがあるので、気になる方はこちらから。
1個前と同じくエコーネスのStressless Legend。
2人掛けの両サイドに1人掛けをレイアウトするアイデアが素敵!!
自由に組み換えできるソファって使い勝手が良さそうですね。
グレーのハイバックソファをコーディネートしたリビングの例。
このソファ可愛い♪
背もたれの両サイドが耳のように尖がってるので、頭を斜めにもたれかかることができますね。
味のあるグレーのハイバックソファをレイアウトしたレトロテイストなリビングの例。
一般的なソファを見慣れていると、背もたれの高さに違和感を覚えなくもないですが、後頭部を支えてくれる高さのある背もたれのあるソファに座ってしまうと「次からもこのデザインが良い。」となってしまいます。
グレーの花柄のハイバックソファをレイアウトしたエレガント系リビングの例。
とってもGirlyな印象♪
「今までハイバックを気にも留めてなかった。」という方も、こんな事例を見ると「私の好きなインテリアにも似合うハイバックソファがあるかな?」と気になってくるのでは?
ライトグレーの2Pハイバックソファとヴィンテージ家具をコーディネートしたリビングの例。
ひじ掛けまでハイバック仕様なので、このソファに座ると、箱や籠に入ってる気分になってしまいそう…。
ソファの上で横になるのは難しそうですが、ひじ掛けに体を預けて斜めに座るリラックス座りができそうですね。
3.ハイバックチェア&ソファをリビングに置いた例
最後は、これまで紹介したハイバックチェアとハイバックソファの両方をリビングにレイアウトした事例を2つ。
茶色のレザー製ハイバック3Pソファとマスタード色のレザー製ハイバックチェアをコーディネートしたリビングの例。
どちらも壁や窓を背にして家具の圧迫感を回避。
これは、ハイバックの魅力に憑りつかれた人のインテリアとしか思えない(笑)。
ホワイトのファブリック製ハイバックソファ×2をL字にレイアウトし、対面に籐っぽい素材のハイバックチェアをコーディネートしたナチュラルなリビングの例。
どの椅子も背もたれが直角過ぎて「座り心地はどうなの?」と思ってしまいましたが、これもハイバック大好きな人のインテリア例。
「ハイバックを体験したことが無い」という方は、インテリアショップで見かけたら、ぜひ腰かけてみて下さい。
見た目のダサさ(?)とは反対に、座り心地の良さに離れたくなくなってしまうかもしれません。