過去2回に渡り、部屋に絵画を飾る時に知っておくと良い現代アートの画家と彼らの絵画を飾ったインテリア事例を紹介してきました。

しかし、これらは2つともどちらかと言うと、モダンなテイストのお部屋に似合うアートの数々で、はっきりと主張する色を使ったものが多く、どちらかと言うとインテリアのアクセント向き。

部屋の中に、目立つ絵画やアートを飾ると、パッと目を引き洗練された印象になるのですが、中には、絵画やアートを使って暖かみや優しさを演出したいと考える方も多いのでは?

特に、人が集まるリビング、家族で食事をするダイニング、一日の疲れを癒す寝室では、くつろぎ、楽しさ、癒しなどのインテリア要素も必要になってきますよね。

そこで、第3弾は、懐かしさを感じるヴィンテージアートやポスターを使ったインテリアを紹介します。

アートやポスター1つで柔和な雰囲気を演出したインテリアの数々は、眺めているだけでも、心がリラックス♪
有名な画家と実際にアート(ポスター)を飾ったお部屋の数々を見て行きましょう。

1.カピエッロ・レオネット(Leonetto-Cappiello)のヴィンテージアート&ポスターを飾ったインテリア実例

カピエッロ・レオネットは、1900年代前半に活躍した広告ポスターのデザイナーです。
彼のポスターは、風刺画のようなテイストなので壁に飾ると、インテリアに優しさをプラス。また、制作された年代から、ちょっぴりレトロな雰囲気も出してくれます。

ダイニングの壁に、傘の広告ポスターを飾った例。

今にも駆けだしそうな子供たちの姿が可愛い♪
子供がいる住まいに似合いそうなテイストです。

日本でもお馴染みのカンパリの広告ポスター黒の額に入れて飾ったリビングの例。

広告用ポスターと言っても、手書きのアート性が強いポスターなので、インテリア全体を変に損なう心配もありませんね。

チンザノの広告ポスターを飾った2人用カフェスペースのインテリア例。

屋外のインテリア例ですが、円形テーブルにチェアを1組だけ置いたスペースなら、室内にも作れそう♪

モーリンワインの広告ポスターを張ったダイニングの例。

黒のダイニングテーブルセットに合うポスターです。
ポスターに使われている黄色と緑がアクセントカラーの役割もはたしています。

ヴィンテージなフレンチポスターを9枚張った広いリビングのインテリア例。

カピエッロ・レオネットの作品は一番左にある黒の大きなポスターです。
これだけたくさんのレトロなポスターが一か所に集めてあると、作品をコレクションを眺めているような気分になりますね。

階段の1階と2階の踊り場にそれぞれ、ヴィンテージポスターを張った例。

下の階のポスターがカピエッロ・レオネットの作品です。
描いた人は別々の人なのに、黄色の文字が使われているという共通点があるせいか、シリーズもののように感じてしまうのは私だけ?

ソファを対面式にレイアウトしたリビングの壁に同じサイズのフレームに入れたポスターを2枚、横に並べて飾った例。

左側のポスターが、カピエッロ・レオネットの作品です。
これも同じ人が描いたポスターではないのに、違和感を感じないのは、フレームが同じだからかな?

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2.ベルナール・ヴューモ(Bernard Villemot)のヴィンテージアート&ポスターを飾ったインテリア実例

バーナード・ヴューモは、1900年代半ばに活躍したフランス人のグラフィックアーティストで、オレンジーナ、バリー、ペリエの広告ポスターが有名です。

リビングのバーカウンタースペースに飲料系のポスターを3枚、白のフレームに入れて飾った例。

このカラーコーディネート素敵過ぎる!!
インテリアを上品に見せるグレー系でまとめたリビングに、ブルーでアクセントカラーをプラス。
真ん中のポスターに反対色を使って統一感を出すというセンスのある色使いは是非真似したいポイントです。

家飲み大好きさんのお部屋におすすめのポスター群です。

黒地にグリーンのContrexの文字が入ったヴィンテージポスターを張ったダイニングの例。

木目が綺麗は木製ダイニングテーブルと落ち着いた色使いのアートの相性抜群!!
このポスターは、レストランっぽいインテリアを作るのにも向いてそう。

続いてはファッションブランドBALLYのポスターを張ったインテリア例を3つ。

廊下に、靴を持った女性を描いたポスターを飾った例。

黒のフレーム入りのポスターなので、めちゃくちゃ格好良い!!
ポスターをそのままペタっと壁に張るより、フレームに入れた方が、洒落感が3倍増しになる気がします。

リビングのチェストの上に暖色系のBALLYのポスターを飾った例。

このポスターは、1個前のと同じデザイン。
手前にある柱が邪魔で見えにくいですが、ポスターの色に合わせた赤系のテーブルランプがチェストの上に置いてあるのがポイントです。
「アートやポスターが浮いて見える。」という場合は、この事例のようにポスターに使ってある色の1色を使ったインテリア小物を部屋の中に置くと上手く馴染みますよ。

ホワイトのレザー製コーナーソファを置いた広いリビングの壁に黒×明るい赤のスタイリッシュなポスターを黒の額に入れて飾った例。

1個前の事例で説明した“インテリアアイテム小物とポスターの色を揃える”をそのまま活用したのがこのお部屋。
クッションを明るい赤、リビングテーブルを黒にして、ポスターと全く同じ色使いにする技は、コーディネートが苦手な方でも簡単に真似できますね。

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3.ノーマン・ロックウェル(Norman Rockwell)のヴィンテージアート&ポスターを飾ったインテリア実例

ノーマン・ロックウェルは、1900年代半ばに活躍したアメリカの画家です。
ソフトなタッチで描かれたアメリカ人の大衆生活を描いた彼の絵は、お部屋の中にあるだけで、“ほっ”とした空間を演出してくれます。

本棚のオープンスペースに雪の坂を滑り降りる子供たちの姿を描いたアートを飾った仕事部屋の例。

仕事に煮詰まった時に眺めると、新しいアイデアが湧いてくるかも!
ニッチ棚の天面にダウンライトを埋め込み、光をアートにあてて、効果的に演出する手法も参考に。

リビングの壁際にベンチスペースを設け、親子の絵画を飾った例。

この絵は、息子の旅立ちを描いたもので、まるで映画のワンシーンのよう。
哀愁漂う父親とあどけない息子の姿は、家族でくつろぐリビング空間にぴったりです。

ホワイトのソファの背面の壁に、犬2匹と子供の絵画を飾った例。

動物&子供の微笑ましい姿に心もほっこり♪
ソファの前にあるテーブルを挟んで、チラっと見えているのはベッドです。
眠る前に眺めると、心が穏やかになりそうですね。

レトロデザインの一人掛けソファを2脚、ミニテーブルを挟んでハの字にレイアウトし、背面の壁にクリスマスの再会シーンの絵画を飾った例。

左手に鞄、右手にクリスマスプレゼントを持った男性は、ノーマン・ロックウェル。
家族の歓迎ぶりが伝わる、心が温かくなるアートです。

1個前の事例と同じく、一人掛けソファを2脚、ミニテーブルを挟んでハの字にレイアウトし、背面の壁に男性が絵画を眺めている姿を描いたアートを飾った例。

同じようなレイアウトでも、家具のデザインや絵のテイストが違うと雰囲気が全く違ってきますね。
私は、1個前の家具の方が好みです…。

本棚のオープンスペースに、サンタが机に向かった姿の絵画を飾った例。

子供たちからの手紙を読んで、「プレゼントは何にしようか?」と悩んでるのかな?
季節感を感じさせるアートですが、子供部屋にも合いそうな予感です。

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3.アンセル・アダムス(Ansel Adams)のアート(写真)を飾ったインテリア実例

アンセル・アダムスは画家ではなく、写真家ですが、彼のモノクロ写真はインテリアを格上げするのにぴったり。
自然を撮った写真が多いので、お部屋の雰囲気に合わせて好きな風景を選べるのもポイントです。

Ansel Adams公式サイト

リビングの壁に5列3段、合計15枚の風景写真をディスプレイした例。

これだけ写真が並んでいると圧巻ですが、余白が多いので圧迫感は少なめ。
飾る枚数を減らせば、狭いリビングにも応用できそうですね。

吹き抜け玄関の収納家具の上に同じサイズの写真を3枚、フレームに入れて飾った例。

棚とベンチの組み合わせは、海外の玄関ならではですが、日本の玄関なら、棚板を取り付けて、その上に写真を立て掛けても良さそう。

ナイトテーブルの上に小さめの写真を飾った寝室の例。

静けさを感じるベッドルームと写真の雰囲気がぴったりマッチ。
北欧インテリア作りのお手本にもできそうな事例です。

黒と白の格好良いデスクの前にグレーの壁紙を張って、モノクロ写真を2枚並べて飾った子供部屋の例。

これが子供の部屋だなんて…。
おしゃれ過ぎて、羨ましくなってしまいます。

ダークブラウンの壁紙のリビングにモノクロ写真を飾ったモダンなインテリア例。

ガラス製のウォールシェルフの上に写真を飾ると、写真が数倍おしゃれに見えます!!
ソファとサイドテーブルのカラーコーディネートの仕方やオットマンタイプのリビングテーブルをレイアウトした部屋の作り方も参考に。

リビングの壁1面に同じサイズの5枚の写真を黒のフレームに入れて等間隔で飾った例。

これまで紹介してきたどの写真よりもサイズが大きく、まるで美術館の中を見ているような感覚に!!
壁から壁までの長さが3m以上ありそうな広いリビングの事例ですが、グレーのソファにモノクロ写真が合ってて、とってもお洒落に見えますね。

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5.ヴィンテージポスターを飾ったインテリア実例

最後はヴィンテージデザインのポスターを張った部屋を14例紹介。

写真の下には、作品の名前も入れているので、好きなポスターを見つけた方は、ネット検索してみて下さいね。

リキュールの瓶を描いた巨大なポスターを張ったダイニングの例。

ダークレッドとダークオレンジのプラスチック製のダイニングチェアをコーディネートした、ちょっぴりレトロな雰囲気漂うダイニング空間を更にレトロに見せるポスター使いが素敵!!
大きなポスターなので、フレームを探す方が大変な気も…。

吹き抜けリビングの壁に、様々な大きさのヴィンテージポスターを額に入れて飾った例。

ポスターの数は、合計13枚。
大きめサイズの赤と青のポスターのみ紹介していますが、赤い方はレオネット・カッピエッロ(Leonetto Cappiello)の作品です。
レオネット・カッピエッロ(Leonetto Cappiello)の作品は、他にもたくさんのポスターを制作していて、“レオネット・カッピエッロ　ポスター“で検索すると他のシリーズを見ることができます。

大きな映画のポスターを3枚飾った寝室の例。

これらのポスターは、オークションサイトChristie’sで入手したものだそうですが、劇場公開用のレアポスターかな?
一番右のポスターは、『猿の惑星』(1968)のものなんですが、検索しても同じものが出てこないので、凄く貴重なものかも。

メキシコ映画のレトロなポスターを4枚飾ったホームシアターの例。

ヴィンテージ風のポスターを探す時にメキシコ映画というカテゴリーがあるのは知らなかった…。
古ぼけた色使いがたまりません!!

ダークブルーの壁の寝室にオレンジ×黄色、オレンジ×ダークブルーの山のポスターを飾った例。

似たようなデザインの色違いのポスターを横に並べるというアイデアは、飾る側からすると、なかなかできない発想ですね。
太めのシルバーフレームに入れて高級感を出すことで、ポスター独特の安っぽさを無くす手法も真似したいポイントです。

1932年のレトロな映画ポスターを張った寝室の例。

ロッジみたいな木の壁の部屋の事例ですが、ホワイトの壁にも似合いそう!
こういうポスターって見てると「いいな。」と感じるのですが、探そうと思うと、なかなか見つからないものです。

可愛い女の子のイラストポスターを張った子供部屋の例。

縄跳びしている女の子の絵かな?
レトロな色使いと可愛い姿が子供部屋にぴったり♪

『アパートの鍵貸します』の真っ赤な映画ポスターを張った仕事部屋の例。

ポスターの下にあるチェスト、仕事デスク用の椅子にもポスターと同じ赤をコーディネートして、空間全体にまとまりを持たせた事例です。

赤×オレンジ×黄色の明るいカラーを使った巨大な飲料広告ポスターを飾ったダイニングの例。

一見可愛く見せますが、描かれているのは、煙草を吸いながらお酒を飲む大人なシーン。
でも、暖色系のポスターなので、暖かいダイニング空間を演出するのに向いています。

レトロカラーを使ったシンメトリーデザインのポスターを飾ったダイニングの例。

このポスターは1927年にフランスで制作されたもの。
女性の手足と照明が左右対称になった不思議な構図のポスターです。

ブルー系のミシュランのポスターを張ったリビングの例。

私達が知ってるミシュランじゃない!!(笑)
でも、このポスターと同じような姿をしたポスターは他にもシリーズがある様子です。

ダイニングテーブルを壁にピタリとくっつけて、上部の壁に、女性がワインの瓶に乗って喜ぶ姿を描いたポスターを飾った例。

これは、フレンチリキュールのヴィンテージポスターです。
斜めからの写真なので見えにくいですが、この女性ワイングラスを片手にめちゃくちゃ微笑んでいるので、食事の時間も楽しくなりそうな気がします。

自転車とバイクを持った男性を描いたポスターを張ったリビングの例。

ホワイトと茶色で無難にコーディネートした空間に、はっきりとした黄色と青のポスターがいい味出してます。
このポスターは、US版amazonで取扱いがあるので、日本へ取り寄せ可能なのかな?

[参照元：Houzz Inc]

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