情熱的な赤と沈黙の黒。
この2色でコーディネートされた部屋を目にすると、気が引き締まると同時に、ファッショナブルな印象を受ける私です。
その原因が「髪の毛と口紅を連想するから。」なのかは不明ですが、赤と黒のインテリアを眺めていると、背筋がピンと伸びて、ハイヒールを履いて歩いているような気分になるのは私だけ?
黒は、ソファやカーテン、クッションなどファブリックを使ったインテリア製品にある色。
赤は、ランプシェードやインテリア雑貨に品揃えがある色。
という具合に、比較的簡単に見つけることができる色同士の組み合わせなので、赤と黒を使ったインテリアを作るのは、さほど難しいことではありません。
しかしながら、重みを感じる黒は配分によっては、空間を閉鎖的に見せてしまう可能性もあります。
そこで、今回は、赤と黒をインテリアカラーに使いつつ、狭い部屋にも使えそうな開放的に見せたインテリアを紹介していきたいと思います。
赤黒インテリア実例-目次
1.アートやクッションを赤にして作る!赤×黒のリビングコーディネート例
黒っぽい床のリビングに黒のソファを置き、クッションと壁のアートに赤を使った例。
この部屋、ファッショナブル過ぎる!!
アクセントカラーは、インテリア全体の5%程度が理想なのですが、基本に忠実なカラー配分なので、赤の効果が抜群です。
壁を覆ってしまう黒の収納家具ではなく、白の壁が隙間から見えるオープンシェルフにすることで、黒の圧迫感を回避するインテリアの作り方も参考に。
ミディアムブラウンの床色のリビングに黒のソファを置き、クッションを赤にした例。
ラグを黒にせず、明るい床色を生かした白にすることで開放感のある部屋が演出してあります。
ソファとクッションの組み合わせだけなら、どんな部屋でも真似できそうですね。
赤のクッションだけでなく、ソファとの間にパターン柄の黒が挟んであるのが、ワンランク上のインテリア作りのポイントです。
黒×ダークグレーの格子柄のカーペットを敷いたリビングに、グレーのソファを置き、黒と赤のクッションをコーディネートした例。
黒&ダークグレーをメインに、赤だけでなくゴールドもアクセントに使った部屋は、これまで紹介してきたシンプルなインテリアに比べると高級感がUP!
くつろげるリビングを演出したい場合は、この事例のようにゴールドをプラスすると良さそうですね。
ミディアムブラウンの床色のリビングにベージュのラグを指揮、ダークグレーのレザーソファと黒のリビングテーブル、赤のクッションをコーディネートした例。
壁がダークグレーの部屋ですが、オットマンとコンソールテーブルを赤にした演出の仕方が素敵!!
日本のリビングはこの事例ほど広くないので、この事例のように複数のオットマンを置くスペースがある家は少ないかもしれませんが、オットマンは足置きや補助椅子にもなるので置けそうな場合は、1脚だけでも。
ナチュラルブラウンの床色のリビングに白のラグを敷き、黒のソファ&クッションをコーディネートした例。
アクセントカラーをリビングテーブルの上に置いた赤の本でプラスするアイデアが素敵!
これなら、BOOKカバーでも代用できるので、赤のクッションや家具をそろえるよりも安価でコーディネートができそうな予感です。
ちなみにジグザグ模様の黒&グレーのグラデーションのクッションはMISSONI HOMEかな?
2.チェア&クッションの色が決め手!赤×黒のリビングダイニングコーディネート例
グレーの床色のリビングスペースに床色と同じトーンのソファを置き、クッションと一人掛けチェアで赤を加え、ダイニングテーブル&チェアを黒でまとめた例。
このリビング格好良い!!
ソファを黒ではなくグレーにすることで、天井高が高いリビングダイニングの開放的な印象が生かしてあります。
黒×赤よりもグレー×赤の方が上品に感じてしまうのは私だけ?
リビングとダイニングがひとつながりになった縦長リビングを黒のソファと赤のダイニングチェアを置いてコーディネートした例。
緊張感がほぐそうな程よい温もりを感じます!
赤と黒の椅子に木の色のテーブルって合わない気がしてましたが、ちょっぴり生活感が出て良い感じ♪
真っ赤なダイニングチェアは、イームズのサイドシェルチェアDSRです。
ホワイトの床色のリビングダイニングに、赤のラグに黒のソファ、赤×ホワイトでコーディネートしたダイニングテーブルセットをレイアウトした例。
1個前の事例と間取りが似てますが、テーブルの色が白なので、こちらの方がシャキっとした印象です。
反対にリビング側は、赤の配分を多めにしてくつろげる空間を演出してあるのが特徴です。
キッチン、ダイニング、リビングがひとつながりになった縦長LDKを黒&赤でコーディネートした例。
リビング空間は赤を多めにして温もりある雰囲気、ダイニング空間は黒のみの重厚な雰囲気といった具合に、空間別に色の配分が変えてあります。
カウンターチェア(キッチン)、フロアランプ(ダイニング)、トレイ(リビング)のように各空間に目立つ赤を入れるコーディネートの仕方も参考になります。
壁を赤にして、白×黒のタペストリーを飾り、一人掛けソファを赤にしたアパートの一室の例。
リビングダイニングの事例ではないのですが、広い空間を赤と黒でコーディネートしたい時の参考になりそうなので掲載。
空間の中心にアクセント的に置いてある赤のソファが可愛いです!
グレーの床色のリビングダイニングに真っ赤なソファと黒系のダイニングテーブルセットを置いた例。
壁際にある家具は赤、中央は黒とダークブラウンという具合にレイアウトによって家具の色を統一してあります。
写真に写ってる赤のソファはサブで、メインのソファは横長チェストの反対側にもう1セット。
ダイニングテーブルの横にある真っ赤なチェストは、IKEAのPSキャビネットです。
飴色の床色のリビングダイニングに赤のファブリック&ダークブラウンの家具をレイアウトした例。
正確には、赤×黒ではありませんが、雰囲気は黒と似てるので掲載。
黒をダークブラウンにするだけで、ちょっぴり温かみが出てると思いませんか?
黒は、寒暖を感じない色ですが、茶色は温かみや和みを感じる色なので、つくろぎ重視のインテリアを作りたい時は、茶系にするのがおすすめです。
赤、黒、ホワイトでコーディネートしたLDKのインテリア例。
ホワイトのキッチンに赤のパネルを効果的に使うアイデアは新築の時に役立ちそう!
LDKの家具は全てモダン家具で統一してあるので、モデルルームのような洗練された印象です。
ちなみに、カウンタースツールはSEBASTIAN by IKEAです。
3.チェア、テーブル、小物を赤に!赤×黒のダイニングコーディネート例
ホワイトのL型キッチンの前にあるダイニングスペースに黒のダイニングテーブルセットを置いたインテリア例。
キッチンの壁を赤にして赤×黒のインテリアを作るアイデアが素敵!!
ダークブラウン系の床色の部屋なので、黒のダイニングテーブルセットが上手く馴染んでいますね。
畳1枚分ほどのスペースに2人掛けのカフェスタイルのダイニング空間を作った例。
インテリアに赤を加えるとなると、ついインテリア小物を買おうとしてしまいますが、「花でプラスする方法があったのね。」と、そのアイデアに脱帽。
真っ赤な薔薇の花束をアクセントにまるで川辺のカフェテラスにいるかのような雰囲気です!
黒の円形のダイニングテーブルに赤×白のダイニングチェアをコーディネートした4人掛けダイニングの例。
このチェア、コロンと丸いシルエットがとっても可愛い♪
壁色がグレーのダイニングですが、白い壁の部屋でも似合います。
黒の壁を一面に張ったダイニングスペースに、木の板+配管パイプで作ったダイニングテーブルとベンチシートをレイアウトした例。
黒の配管なら、“インダストリアルっぽい”と思うのですが、赤だと違った雰囲気!
これはDIY作品かな?
ミディアムブラウンの木製のダイニングテーブルに、表が黒のストライプ、裏が赤のチェアを組み合わせた例。
何ですか!!この椅子は…。
と思ったら、アメリカの家具メーカーKnollのSprite Stacking Chairでした。
こんなおしゃれなデザインの椅子が世の中に存在していたなんて、新発見です。
真っ赤な長方形ダイニングテーブルにブルーのプラスチックチェアを組み合わせたダイニングの例。
こんなカラーの組み合わせ初めて見ました!!
黒×赤ではなく、青×赤の組み合わせですが、ダイニングテーブルを赤にするなんて…。
赤のダイニングテーブルは探すのが難しそうな気がしますが、このコーディネートは一味違ったダイニング空間を演出できそう!
4.品良く高級感たっぷり!赤×黒の寝室コーディネート例
ダークなレッドをアクセントカラーに使ったモノトーンな寝室の例。
ベッドの頭方向にある赤い背板のチェストが格好良すぎる!
…と思っていたのですが、これは家具ではなくて、赤のパネルの周り2方向を黒の棚板で囲ったデザイン性重視のシェルフでした。
赤と黒のブラケット照明を階段状に取り付けて、上にモノクロ写真を飾るなど、ハイセンス過ぎるインテリアに思わずため息が出てしまいます。
茶色のダブルベッドを置いた寝室をグレーをメインカラー、赤をアクセントカラーでコーディネートした例。
赤のシェードのテーブルランプをベッドの両サイドに置き、ベッドの足元スペースに赤×黒のグラデーションのラグを敷くバランスの取り方が上手すぎる!
窓に空間を広く見せるライトグレーのロールスクリーンが使ってあるのもポイントです。
壁の一面を黒にして、違う面の窓に赤のカーテンを掛け、ベッド周りをホワイト×赤でコーディネートした寝室の例。
ホテルの一室ような高級感を感じるのは、カーテンが豪華だからかな?
ベッドの横にある卵のような椅子は、Ball Chair by Aarnio Eeroで、日本でも入手可能です。
こういう椅子が1個あるだけでもインテリア全体に遊び心が出て、楽しそうな雰囲気になりますね。
壁の一面を黒にして、ベッド周りをグレー×ホワイト×赤でコーディネートした寝室の例。
暗い壁の方向だけに黒を集めたインテリアの作り方が素敵!!
圧迫感を生んでしまう暗い色が一か所に集中しているので、インテリア全体がまとまって見えます。
エレガントなデザインのラグを敷いた寝室に真っ赤なソファをレイアウトした例。
一瞬リビングかと思ってしまいそうですが、ベッドの足元の空間を活用した例です。
こんなソファ、初めて見ました!!
ちなみにこれは、Valentine Sofa by William Haines Designs。
ベッド周りを黒、グレー、赤でコーディネートし、壁に大きな赤リップ(唇)の写真を飾った寝室の例。
こんな写真を壁に張るなんて…。
でも、この写真、とっても格好良いので、一人暮らしの部屋にも良さそう。
続いても壁に唇(?)を張った事例を紹介。
これは、写真ではなく壁紙でSérie limitée Lipstick by Elitis。
事例は、紫を使った子供用寝室の事例ですが、黒のベッド&グレーのベッドリネンでコーディネートにして、この壁紙の唇をアクセントカラーにするのも面白そう!
5.インテリア雑貨でポップに決める!赤×黒の仕事部屋コーディネート例
部屋のコーナーに赤のデスクと赤のチェアをレイアウトし、壁にモノクロ写真を16枚飾った仕事部屋の例。
赤と黒のカラーバランス抜群!!
こんな素敵な作業スペースだと創造意欲が駆り立てられそうな予感です。
両サイドに引き出しがついた社長風(?)のデスクに真っ赤なチェアを組み合わせ、壁に向かってレイアウトした仕事部屋の例。
壁の色がブルーですが、白の壁でも似合いそう!
真っ赤な椅子は、Calligaris Goa Chair by Bova Furnitureです。
ステンレス脚の真っ赤なデスクに黒のレザーチェアを組み合わせた仕事部屋の例。
デスクの背面の赤のアートに向かって赤のスポットライトを当てる演出の仕方が素敵!
赤のランプは、両サイドにある本棚に取り付けてあるので、器用な人なら同じような演出ができそうな予感です。
黒の壁に向かってホワイトのデスクをレイアウトし、赤のチェアをコーディネートした仕事部屋の例。
壁に取り付けてある赤い物体は、折り畳み式の脚立かな?
デスクの上にある洗濯バサミの形をしたものは、写真縦?ペン立て??ただの飾り???
部屋の中央に正方形の黒のテーブルを置き、赤の背もたれなしのチェアを各面にレイストした例。
このチェアは、以前紹介したトリックスです。
黒のウォールシェルフに赤のボックスを置いてアクセントにする収納の仕方も見習いたいポイントです。