前回、ウォークインクローゼット収納例-無駄なく活用!広さ&間取り別56選の中でIKEAのPAX(パックス)とシステムを活用した事例を何個か紹介したのですが、扉がついていないパターンをもっとみたいというリクエストを頂戴しました。
そうですよね。
私でも、いきなりWIC(ウォークインクローゼット)のあるお家に引っ越すことになったら、先ずはイケアあたりで、使い勝手良く収納をレイアウトできそうな家具を探しますもの。
という訳で、今回は、ウォークインクローゼットにPAXとSTOLMENを使った(扉をつけない)事例をたっぷりと紹介します。
「洋服をどんな風に整理整頓してあるのか?」もできるだけ詳しく書いていきますので、レイアウトの仕方を参考にIKEAで素敵なウォークインクローゼットを作って下さいね。
IKEAのPAX&STOLMENウォークインクローゼットを中心とした収納例-目次
IKEA PAXを使ったウォークインクローゼットの収納例
IKEAのPAXは、ワードローブを自由に作れる収納システムです。
paxの基本は、奥行60cm、幅50cm、75cm、100cmのロッカーみたいなユニットで、横に並べて収納スペースを作っていきます。
扉有と扉なしが選べるので、クローゼットがない部屋には、扉をつけて後付けのクローゼットを作ったり、ウォークインクローゼットのような収納専用の部屋には扉なしで据え付けることが可能です。
フレームのサイズや収納全体の幅別に収納例を見て行きましょう。
幅2mの例
フレーム構成1m×2
- PAXフレーム:2個
- 収納パーツ(KOMPLEMENT):ハンガーレール×2、棚板8枚
フレームを埋め込んむように壁を作って取り付けた例。
収納パーツに引き出しユニットは使用せず、棚板と収納BOXを使って細かく仕切ってあります。
幅が広い引き出しは、一見使い勝手が良さそうに見えますが、中に仕切りが無いと洋服が中でぐちゃぐちゃになりがちです。
その点、収納BOXなら、アンダーウェア、Tシャツ、洋服小物などを小分けして収納するには便利!
幅2m50cmの例
フレーム構成100cm×1、75cm×2
- PAXフレーム:3個
- 収納パーツ(KOMPLEMENT):ハンガーレール×3、棚板4枚
幅100cmと75cmのフレームを並べた幅2m50cmの収納例。
カスタマイズしてあるので、真ん中にある引き出しはIKEA製品ではありません。
ハンガーレールを上下2段にして、ジャケットだけでなく、ズボンやワイシャツもハンガーで収納。
奥にあるユニットの上部は、薄めの布団を収納する場所になっています。
- PAXフレーム:3個
- 収納パーツ(KOMPLEMENT):ハンガーレール×2、棚板6枚、引き出し×10、引き出し式ズボンハンガー×2
幅100cmと75cmのフレームを並べた幅2m50cmの収納例。
1個前の例とユニットの並べ方は同じですが、こちらは、ズボン収納を重視したレイアウトです。
ジーンズって、皺にならないから、畳んで上へ上へと積み重ねてしまいがち。
でも、そうすると下のを取り出す時に上のジーパンもくっついて出てきてしまって雪崩が起こってしまうんですよね。
皺を気にすることがないパンツ類も専用ハンガーにかけておくと使い勝手がよくなりそうですね。
フレーム構成100cm×2、50cm×1
- PAXフレーム:3個
- 収納パーツ(KOMPLEMENT):ハンガーレール×5、棚板3枚、引き出し×5
幅100cmと50cmのフレームを並べた幅2m50cmの収納例。
同じ2m50cmの幅でも、フレームの幅の組み合わせ方が変えられるのがPAXの良いところ。
この事例の場合は、引き出しよりもハンガースペースを重視。
コットンTシャツもハンガーに吊るして収納しています。
幅50cmの引き出しの中に箱を入れて更に細かく仕切る方法も参考になります。
幅3mの収納例
フレーム構成1m×2、50cm×2
- PAXフレーム:4個(カスタマイズ有)
- 収納パーツ(KOMPLEMENT):ハンガーレール×2、引き出し×4、ワイヤーバスケット×3、棚板10枚、引き出し式トレイ×5
真ん中に幅50cmのユニット×2、左右に1mのユニットを並べた幅3mの収納例。
幅が広い左右のユニットには、ジャケットを主に収納し、真ん中のスペースには、ファッション小物を小分けしてしまえるようになっています。
左右対称に組まれたレイアウトが素敵!!
フレーム構成75cm×4
- PAXフレーム:4個
- 収納パーツ(KOMPLEMENT):ハンガーレール×3、引き出し×10、棚板7枚、シューズシェルフ×8
幅75cmのユニットを壁を挟んで3:1で並べた幅3mの収納例。
パンプス、サンダル、ブーツなどの靴、バッグ、ジャケット、スカートを収納ごとに整理整頓してあるので、使い勝手が良さそう。
ハンガーレールは3か所につけてありますが、一番手前だけ、下部の引き出しを2個にして、ワンピースやコートが収納できるように工夫してあります。
- PAXフレーム:8個
- 収納パーツ(KOMPLEMENT):ハンガーレール×6、棚板16枚、引き出し×16、ワイヤーバスケット×8、引き出し式ズボンハンガー×2
幅75cmのユニットを横に4個並べ、対面式にレイアウトした収納例。
どちらの収納も同じレイアウトなのかと思いきや微妙に違います。
一番上の棚板には収納BOXを入れて、物を出しやすくする工夫も。
引き出しの上に棚板がある箇所とそうでない箇所があるのは何でだろう?
幅4mの収納例
フレーム構成1m×3、50cm×2
- PAXフレーム:5個
- 収納パーツ(KOMPLEMENT):ハンガーレール×3、棚板12枚、引き出し×6、引き出し式トレイ×3、ワイヤーバスケット×1、引き出し式ズボンハンガー×1、シューズトレイ×3
幅50cmのユニットと100cmのユニットを5個横に並べた幅4mの収納例。
ざっくりとした収納ではなく、どこに何をしまうかをきっちりと計算して、細かい部材が組み合わせてあります。
ズボンハンガーを低い位置、ジャケットハンガーは高い位置といった使い勝手重視のレイアウトも参考にしたいですね。
L型の収納例
- PAXフレーム:8個
- 収納パーツ(KOMPLEMENT):ハンガーレール×7、棚板11枚、引き出し×20、引き出し式トレイ×3、シューズトレイ×7
幅150cm、長さ4m50cmの細長いウォークインクローゼットの収納例。
コーナーには、コーナーセクションフレームを使わずに幅1mのフレームと75cmのフレームを直角にレイアウトしてあります。
幅1mの奥は使い勝手が悪くなるので、引き出しは設けずにハンガーレールのみ。
年に数回しか使わない冠婚葬祭用の洋服をしまうのに良さそうです。
- PAXフレーム:5個
- 収納パーツ(KOMPLEMENT):ハンガーレール×3、棚板10枚、引き出し×5、ワイヤーバスケット×3、引き出し式ズボンハンガー×1、シューズトレイ×1
幅1m85cm、長さ2m50cmの長方形のウォークインクローゼットの収納例。
これもコーナーに専用のフレームを使わずに50cmと1mのフレームを交差させるようにして組み合わせてあります。
こんな組み方、素人でもできるのかな?
コーナー部の周りもオープンなので左右どちらの面の洋服も取り出しやすそう!
IKEA STOLMENを使ったウォークインクローゼットの収納例
IKEA STOLMENは、支柱に棚板や引き出しがセットしてある壁面収納で、高さが2m10cmから3m30cmで自由に調整できるので、天井までを有効に活用した収納を作ることが可能。
PAXのような至れりつくせりの部材がそろっている訳ではありませんが、ウォークインクローゼットの中を綺麗に整理整頓するのに使えます。
寝室の事例ですが、このままの形でウォークインクローゼットの中にinすることも可能。
感じ的には、見た目がおしゃれなパイプハンガーという感じですね。
収納:STOLMEN×8
四方の壁にSTOLMENで収納を作った例。
右奥の一番下に見えるパネルのような物は、STOLMEN Cabinet with 2 doors, white(by IKEA US)なのですが、これ、日本のIKEAでは取扱いがないのかな?
正面の下に見える四角い箱は、SKUBBシューズボックスです。
このウォークインクローゼットを違う角度から見た写真は、次の2枚。
ハンガースペースと引き出し上の空きスペースに、トレーナーやジーンズをアパレルショップの陳列のように収納するアイデアが素敵。
これなら洋服選びもスムーズにできそうですね。
アパレルショップのように洋服を収納した例には下のようなパターンも。
ポールに洋服やズボン、ストールを引っ掛ける発想が面白いですね。
収納:STOLMEN×4
同じタイプの収納を2列、対面式にレイアウトした例。
引き出しの下の空きスペースはシューズ収納として活用!
この広さだと引き出しを開けるのに使いづらいかも…。
収納:STOLMEN×4
ウォークインクローゼットの例ではありませんが、STOLMENの引き出しは最下部だけでなく、上に足すことも可能です。
奥行が50cmあるので、棚板代わりにして、上に箱を置くこともできます。
違う用途で使った例
最後に、一度使ってみて「便利だな。」「使いやすいな。」と思った収納家具は、違う場所にも使ってみたくなるもの。
STOLMENは、洋服だけでなく、リビングや個室の収納家具としても活用できるので、次に紹介する例を参考に、各部屋の収納を見直してみるのもありですよ。
子供部屋のおもちゃや絵本の収納に活用した例。
壁面収納なのに圧迫感がないのは、ポールを多く使った家具だからですね。
このアイデアを使えば、リビングにも応用できそうです。
寝室のディスプレイ&収納に活用した例。
真ん中にベッドを挟んだレイアウトを見てると、シリーズものの家具だと勘違いしそうです。
ハンガーパイプにはハンガーがかけてあって、普段使いのジャケットやシャツを掛けられるようにもなっています。
STOLMENの引き出しユニットだけをTVボードとして活用した例。
こんなアイデアがあったのね!!
IKEAのホームページでTVボードを探す時は、ナビゲーション通りにリビング収納のコーナーから探してしまいそうですが、「他のエリア(ゾーン)の家具を代用できないか?」と探してみるのもおもしろそう。
STOLMENをデスクスペースに活用した例。
棚板をデスク代わりにするなんて!!
子供部屋に使えそうなアイデアです。
STOLMENをランドリーパイプとして活用した例。
こんなに広い洗濯室のある家の方が少ないかもしれませんが、部屋干しに最適!
「よくこんなところに使おうと考えたわね。」と感心してしまいます。
いろんなパターンがあって、どう使えば良いか、逆に迷ってしまった方も多いのでは?
システム収納は、ほんの5年ほど前までは、建材メーカーにしかなかったものなので、新築やリフォームする人以外は、こんなシステムが世の中にあることさえ知らなかったんだと思うんですよね。
そういった意味でIKEAって、「インテリアを身近に感じさせてくれたメーカーだな~。」と。
暮らしを快適にするために、「先ずはIKEAから探してみる。」という方が多いのも納得です。
[参照元:Houzz Inc]