ダイニング空間に置くチェアを買う時、あなたはどうしていますか?
- インテリアショップに展示してある4人掛けのダイニングテーブルセット
- 通販で見かけた見栄えのする6人掛けのベンチ付きダイニングテーブルセット
など、「テーブルとチェアが予め組み合わせてあるセット品をそっくりそのままの買う」という方が多いのではないでしょうか。
これは、インテリアの基本=“揃える”を考えると合理的で、深く考えなくても置くだけでおしゃれな空間を演出できます。
ですが、ダイニングチェアの選び方は、これだけではありません。
チェアを1つ1つ、敢えて“揃えない”方法でも、素敵なインテリアが作れるのをご存知でしょうか。
現在、下記の6mほどのカウンターに並べるチェアを揃えていってるのですが、
このコーディネートをする時に参考にしているのが、海外のチェアをバラバラにしたダイニングのインテリア例です。
海外のバラバラチェアは、バラバラと言っても、ある程度まとまりがありとってもオシャレに見えるのがポイント。
そこでになるバラバラチェアチェア例を「どんな風にチェアを選ぶとバラバラでも統一感のあるインテリアになるのか?」を考えながら紹介して行きたいと思います。
「私もダイニングチェアをバラバラにしてみたい!!」と思った方は、是非参考にしてみて下さいね。
ダイニングチェアをバラバラにする3つの方法&実例-目次
1.同じデザインで色違いにする
同じデザインのダイニングチェアで色違いバージョンが存在する場合に活用したいコーディネート法です。
“形が同じ”という共通点があるため、色が違っていてもゴチャっとした印象はゼロ。
目立つ色をチョイスすれば、快活なイメージのダイニング空間を演出することができます。
1-1.2色
黒の円形テーブルに、グレーと赤のチェアを4脚ずつコーディネートした例。
色の配置は、グレーと赤を順番に。
グレーの長方形ダイニングテーブルに、モダンなレザーチェアをグレー4脚、黒4脚でコーディネートした例。
モノトーンカラーで落ち着いた雰囲気!
向かい合わせになった3対3の席は、黒・グレー・黒、グレー・黒・グレーと互い違いになるようにレイアウトしてあります。
ホワイトの長方形テーブルに、黒と黄色の木製チェアを8脚コーディネートした例。
黒6脚に黄色2脚。
3対1のバランスなので、黄色が目立って、とってもおしゃれ!
チェアとペンダント照明のシェードを同じ黄色にしたワンランク上のカラーコーディネートにも注目です。
1-2.3色
黒の円形テーブルに、水色、ピンク、紫のチェアをコーディネートした3人掛けダイニング。
カラフル&ファッショナブル!!
白っぽいフローリングのダイニングで真似したいカラーコーディネートです。
ナチュラルブラウンの木製テーブルに、ホワイト・グレー・くすんだブルーの3色のチェアを2脚ずつコーディネートした例。
落ち着きを感じる素敵な組み合わせ方。
ダイニングの横にあるキッチンの扉に合わせて全部チェアをホワイトにしてしまう方法もあると思いますが、敢えて違う色をプラスすると、こんなにオシャレに見えるんですね。
ナチュラルブラウンの木製テーブルに、黄色・ホワイト・水色の3色のチェアを2脚ずつコーディネートした例。
1個前の事例と同じデザインのチェアですが、こちらは目立つ黄色が入ってるので“元気!!”な印象。
食事中も会話が弾みそうなカラーコーディネートです。
モダンなホワイト天板+ステンレス脚の長方形ダイニングテーブルに、黄色・オレンジ・グリーンのチェアを4脚コーディネートした例。
4脚のうち黄色を2脚にして、あとはバラバラ。
ビタミンカラーをテーマにした、活力を感じるコーディネート例です。
木製長方形テーブルに、グリーン・ベージュ・赤のチェアを2脚ずつコーディネートした例。
大きな窓から中庭が見える自然を感じるダイニングとチェアの色使いが絶妙にマッチ!
チェアは、花や植物を連想させる色をメインに。
長方形のダイニングテーブルに、赤・黄色・黒の木製チェアを2脚ずつコーディネートした例。
レトロなデザインが可愛い♪
このチェアは、最初からこの色だった訳では無くヴィンテージチェアを入手してペイントしたものだそう。
「家具の塗り替えなんて簡単にできるの?」と思った方は、手軽に色チェンジできる塗料を使った下記のペイント法を参考にしてみて下さいね。
1-3.全部バラバラ
エーロ・サーリネンのチューリップテーブルに、白・青・緑・黄色の木製チェアを4脚コーディネートした例。
同じデザインのチェアを全部違う色でペイントしたのかな?
座面や角など、塗装が剥げてる場所があるので、チェアは新品ではなくアンティークものかも。
質感のある木製長方形テーブルに、ピンク・黄色・水色・白・緑の木製チェアを8脚コーディネートした例。
パステルカラーを使った優しく可愛いダイニング!
このチェアもペイントかしら?
1個前の事例のハッキリとした色使いも素敵でしたが、これも捨てがたい…。
木製の長方形ダイニングテーブルに、水色・ダークオレンジ・ホワイト・黒のレザー製チェアをコーディネートした例。
水色とホワイト、ダークオレンジとホワイトの組み合わせは考えられても、この3つを混合させる発想は無かった…。
水色とオレンジはセンスが良く見える組み合わせなので、この2つを白を挟んで並べるアイデアは6人掛け以上のダイニングで真似てみたい。
薄いグレーの長方形テーブルに、薄いグリーン・青・黄色・ホワイトのシンプルなチェアを6脚コーディネートした例。
清潔感たっぷり!
同じ色がバラバラの組み合わせでも、赤やオレンジのチェアが無いだけで開放感がUPする気がします。
ダークブラウンの木製ダイニングテーブルに、赤紫・ネイビー・水色・グリーン・オレンジ・ホワイトのチェアを10脚コーディネートした例。
どの色も落ち着きのあるダーク系がチョイスしてあるので、高級感たっぷり!
「よくここまで色を揃えたもんだ。」と思わず感心してしまいますが、赤紫のチェアを1脚だけ入れることで上品さをプラスしてあるのがポイントです。
木製の長方形ダイニングチェアに、ピンク・青・黒・茶色の可愛いクチェアを8脚コーディネートした例。
北欧家具ブランドHAYのチェアを色違いで。
コロンと丸いデザインが、ダイニングをキュートな印象に。
ちなみに、このチェアは日本の通販でも取り扱ってるところがあります。
続いては、有名デザイナーのチェアを色違いでコーディネートした事例を2つ紹介。
セブンチェア
ホワイトの長方形テーブルに、グリーン・イエロー・赤・水色のチェアを8脚コーディネートした例。
有名デザイナー(アルネ・ヤコブセン)のチェアを色違いで揃えた開放感を感じるダイニング!
セブンチェアの正規品には、このカラーバリエーションが無いのでリプロダクト品かな?
ホワイトの円形テーブルに、赤・ピンク・黄色・白のチェアを7脚コーディネートした例。
1個前と同じチェアの色違いバーション。
暖色をメインにチョイスしてあるので、明るく暖かな印象です。
イームズチェア
ダークブラウンの長方形ダイニングテーブルに、ベージュ・水色・オレンジ・黄色のチェアを4脚コーディネートした例。
暖色・寒色・無難な色を織り交ぜたオリジナル配色が素敵!
イームズチェアは、カラーバリエーションが豊富なので、バラバラチェアにおすすめですが、正規品は値段が高いのが難点。
リプロダクト(ジェネリック)品も通販で入手できるので、気になる方は、これらを探してみるのもありかも。
円形テーブルに、オレンジ・ダークグリーン・ホワイト・イエローの4脚のイームズチェアをコーディネートした例。
ちょっぴり懐かしさを感じるレトロな配色が素敵!!
黒ではなく、暗い緑が使ってあるのがポイントです。
ホワイトの長方形テーブルに、グレー・イエロー・レッド・ホワイト・グリーン・ブラックの6脚のイームズチェアをコーディネートした例。
1個も同じ色が無い…。
灰みがかった色ばかりをチョイスしてあるので統一感がありますね。
ナチュラルブラウンの長方形テーブルに、ホワイト・ブルー・イエロー・グレー・オレンジ・水色のイームズチェアをコーディネートした例。
1個前の事例と同じ6脚なのに、色の組み合わせ方で、こんなにも印象が違うなんて…。
明るい色が使ってある分、こちらの方が快活さを感じます。
ホワイトの楕円形テーブルに、ピンク・グリーン・水色・オレンジ・グレー・イエローのイームズチェアをコーディネートした例。
とってもカラフル!!
くつろぎのリビングの隣から丸見えのダイニングで真似ると、心がざわついてしまいそうな気がしますが、飴玉みたいなポップな配色はダイニング全体をキュートに見せてくれそう!
ホワイトの楕円形ダイニングテーブルに、赤紫・オレンジ・イエロー・水色・グレー・グリーンのイームズチェアをコーディネートした例。
1個前の事例と似てますが、使ってあるチェアの色が一部異なります。
チェアと同じ色を使った紙や毛糸を使って、窓上に三角旗やコーナーにポンポンを飾るアイデアはパーティーシーンの参考に。
2.デザイン違いで色を揃える
ダークブラウンの木製ダイニングテーブルに、デザインの違う黒のチェアを6脚コーディネートした例。
椅子の形が全部違う!!
短手の左から時計回りに「パントンチェア」「イームズチェア」「イームズワイヤーチェア」「ビクトリアゴースト by Kartell」「マスターズ by Kaetell」「チェアワン by magis」。
正規品で揃えると、チェアだけでウン十万かかってしまいますが、有名チェアをこれだけ集めるところにこだわりを感じます。
ナチュラルブラウンのヴィンテージ風ダイニングテーブルに、ホワイトのイームズチェアを2種類、6脚コーディネートした例。
「全部同じ椅子なのでは?」と思った方、脚のデザインに注目。
DSRとDSWの混合です。
ダークブラウンの木製長方形テーブルに、デザイン違いのホワイトのチェアを8脚コーディネートした例。
全部色が同じなので、向かい合わせになってる椅子のデザインが全く違うことに気づかなかった…。
チェアは、AAC22 by HAY、イームズチェア、ピーニャ by Magisなどが使用してあります。
ナチュラルブラウンの木製ダイニングテーブルに、背もたれのデザインが異なる6種類のチェアをコーディネートした例。
ヴィンテージな椅子を買って来て同じライトグレーでペイントしたのかな?
ヴィンテージインテリアショップを訪れると同じデザインの椅子を6脚以上見つけるのが難しいことがありますが、この事例のように“同じ色に塗る”という発想が出来れば、選択肢が広がりますね。
3.色もデザインもバラバラにする
ヴィンテージな木製ダイニングテーブルに、ピンク・青・白・黒・茶色の5種類のチェアをコーディネートした例。
スクールチェアっぽいデザインやイームズチェア、ワイヤーチェアなど色やデザインだけでなく、材質もバラバラ。
敢えてキチンとしていない、こんなダイニングもありかも。
茶色の木製ダイニングテーブルに、紫・青・黒・透明のチェアをコーディネートした例。
8脚あるチェアのうち、クリアのヴィクトリアンゴースト(by Kartell)が4脚、黒のヴィクトリアンゴースト(by Kartell)が2脚、紫と水色のチェアはヴィンテージ品。
色使いやデザインがちょっぴりエレガントなコーディネート例です。
茶色の木製円形テーブルに、茶色の木製チェア×2と、赤と紫の木製チェアをコーディネートした例。
赤と紫のチェアは子供用かな?
1個前の事例もそうですが、ダイニングに紫の椅子を置く発想が無かったので、この色使いはとても参考になります。
ダークブラウンの長方形テーブルに、赤・オレンジ・黒・黄色・茶色の形の違う木製チェアをコーディネートした例。
懐かしさと落ち着きを感じるダイニング!!
テーブルの短い面にある背もたれが湾曲+格子のチェアが印象的です。
大理石調の円形ダイニングテーブルに、茶色・透明・白のチェアを5種類コーディネートした例。
「家にある椅子を全部集めてきた」と言わんばかりのごちゃ混ぜコーディネートですが、有名なチェアが8割。
透明のチェアはルイゴースト by Kartell、白のチェアはパントンチェア、白のチェアの対面にあるのはVegetal by Vitra、奥にある黒のチェアはマスターズ by Kartellです。
3mくらいありそうな長い木製カウンターに、黒スチール脚のヴィンテージチェアを10脚並べた例。
ヴィンテージショップで見つけて来たんだろうか…。
これだけバラバラだと圧巻ですが、1個ずつ揃えていくにはかなり労力が要りそう。