ダイニングに置くテーブルを温もりのある木の素材にした場合、あなたならどんな椅子を組み合わせますか?
「テーブルとセットになってるものを購入したので、椅子の素材や色を気にしたことが無い。」という方も多いでしょう。
しかしながら、リビングや個室と同じように、ダイニング空間もチェアの色によって、目指す雰囲気が変わってきます。
また、一枚板の無垢テーブルを使いたい場合やダイニングチェアの買い替えをする場合、ダイニングテーブルにどんな色のチェアを選ぶかでガラリと印象が変わります。
以下は、紫のチェア(ダイニング用ソファ)に明るい茶色の木製テーブルとグレーの木製テーブルを組み合わせた見え方の違い。
(カーテンの前にある紫のチェアが陰になってて見えにくいですが、ダークパープルです。)
オレンジっぽい茶色のテーブルに紫のチェアを組み合わせた場合は明るくカジュアルな印象で、グレーのテーブルに紫のチェアを組み合わせた場合は広々&冷たい印象です。
この事例は、「明るくハッキリした茶色のダイニングテーブルと上品さをUPする紫のチェアの組み合わせに違和感を感じる」とテーブルの色を薄い色に塗り替えた時のものですが、こんな風に、ダイニングテーブルの色とダイニングチェアの組み合わせは、ダイニング空間をより素敵に演出したい場合に、とっても重要だと思うんですね。
でも木製ダイニングテーブルと言っても、焦げ茶や白っぽい茶色など、木の色にも様々な種類があり、それらにカラフルなチェアを組み合わせた場合「どんな風に見えるのか?」を想像するのは、意外と骨が折れます。
そこで、ダイニングテーブルの木の色を、暗め(ダークブラウン等)・中間(ミディアムブラウン等)・明るめ(ナチュラルブラウン、ライトブラウン等)に分類し、赤・オレンジ・黄色・緑・青・紫の6色のチェアを組み合わせた、合計18パターンのコーディネート例を紹介。
「座ってご飯を食べることができれば良い。」ではなく、テーブルの木の色とチェアの色の組み合わせにこだわって、おしゃれなダイニングインテリアを作ってみませんか?
ダイニングテーブルとチェアの色-目次
1.暗めの茶色のダイニングテーブルとチェア
暗めの茶色のダイニングテーブルと赤のチェア
光沢のあるダークブラウンのオーバル型ダイニングテーブルに、暗めの赤のファブリックチェアをコーディネートした例。
シックで、高級感も感じる!!
「赤のチェア」と聞くと、目が覚めるようなビビッドな色を連想してしまいますが、黒が多めの茶色に近い赤にすると落ち着いた雰囲気のダイニングを演出できるんですね。
ダークブラウンのマッシュルームみたいな円形テーブルに、ひじ掛け付きの赤のファブリックチェアをコーディネートした例。
スタイリッシュで素敵!!
赤と言うよりワインレッド?
床が白いダイニングですが、ナチュラルブラウン系のフローリングにも合いそうな色の組み合わせです。
ダークブラウンの円形テーブルに、赤のスチールチェアをコーディネートした例。
ヴィンテージなカフェっぽい雰囲気!
チェアは、実際のカフェにもよく使われているフランスのTOLIXのAチェア。(日本でも通販で売ってます。)
1-2.暗めの茶色のダイニングテーブルとオレンジのチェア
ダークブラウンの円形テーブルに、オレンジのエレガントなファブリックチェアをコーディネートした例。
明るく上品な雰囲気!
オレンジ色のダイニングチェアと聞くと、カジュアルな雰囲気を連想してしまいますが、デザインによって大人な印象にもなるんですね。
ダークブラウンの円形テーブルに、オレンジのモダンなファブリックチェアをコーディネートした例。
1個前の事例と似てますが、椅子のデザインが直線的なので、スキっとした印象。
テーブルがラウンドですが、長方形のテーブルにも合いそう。
1-3.暗めの茶色のダイニングテーブルと黄色のチェア
ダークブラウンの円形テーブルに、黄色のレトロな木製テーブルをコーディネートした例。
こんな組み合わせ方、考えたことが無かった…。
ナチュラル、ライトなど明るい床色のダイニングで参考にすると良さそうな事例です。
木目が綺麗なダークブラウンの長方形テーブルに、黄色のひじ掛け付きウッドチェアをコーディネートした例。
懐かしさを感じる落ち着きのあるダイニング!
チェアをちょっぴり暗めの黄色にすることでくつろぎ感がUPしてますね。
1-4.暗めの茶色のダイニングテーブルと緑のチェア
ダークブラウンの一枚板ダイニングテーブルに明るいグリーンのファブリックチェアをコーディネートした例。
癒しを感じる爽やかなダイニング!
左側に並んでるグリーンのチェアが、白っぽい、黄緑、暗い緑など微妙に色が違うので、カラーコーディネートの参考に出来そうです。
ダークブラウンの長方形テーブルに、黄緑のシンプルなデザインのレザーチェアをコーディネートした例。
ご飯をモリモリ食べちゃいそうな、落ち着きと洗練さを感じる組み合わせ。
床が白タイルですが、ナチュラルやライトブラウン系、ダークブラウン系のフローリングにも合いそうです。
1-5.暗めの茶色のダイニングテーブルと青のチェア
光沢のあるダークブラウンのダイニングテーブルに、灰みがかったブルーのレザーチェアをコーディネートした例。
高級感のあるコーディネートが素敵!!
ツルンとした素材同士の組み合わせなので、お手入れもしやすそう。
ダークブラウンの長方形テーブルに、ブルーのファブリックチェアをコーディネートした例。
モダンな組み合わせが格好良い!!
テーブル、チェアともに脚がスチールなので統一感があります。
1-6.暗めの茶色のダイニングテーブルと紫のチェア
ダークブラウンの楕円形テーブルに紫のファブリックチェアをコーディネートした例。
上品な印象。
床・テーブル・チェアの脚が全て同じダークブラウンなので、違和感なく馴染んでます。
ダークブラウンの長方形テーブルに青紫のレザーチェアをコーディネートした例。
カラフルな色使いなのに、ゴチャゴチャ見えない!!
ラグが赤紫系で、チェアが青紫。
ダイニングに、このカラーコーディネートをする発想が無かったので、とても勉強になります。
2.中間の茶色のダイニングテーブルとチェア
2-1.中間の茶色のダイニングテーブルと赤のチェア
ミディアムブラウンのテーブルに、赤の木製チェアをコーディネートした例。
懐かしい雰囲気の可愛いダイニング。
チェアは、ヴィンテージ品かな?
この事例のような赤のチェアが見つからない場合は、ペイントする方法も。
光沢のあるミディアムブラウンのテーブルに、真っ赤なプラスチックチェアをコーディネートした例。
チェアにも光沢があるので、ギラギラ&ゴチャついてる印象。
壁にブルー系のヘキサゴン柄の壁紙(Cole & Son Hicks’ Grand Wallpaper, Blue, 95/6035, Green)が張ってあるのですが、ホワイトに変えると、もう少し落ち着いて見えるかな?
質感が良さそうな木製のミディアムブラウンの長方形テーブルに、赤の一体成型のプラスチックチェアをコーディネートした例。
チェアがテーブルにピタっと収まってる姿が格好良い!!
このドレスのようなデザインのチェアは、パントンチェアで日本でも購入可能です。
2-2.中間の茶色のダイニングテーブルとオレンジのチェア
光沢のあるミディアムブラウンの長方形テーブルに、オレンジのイームズチェアをコーディネートした例。
正規品には、このカラーバリエーションは無いのでリプロダクト品かな?
オレンジ色×茶色は、似たような色なので、組み合わせるのが難しそうですが、ダークなオレンジに黄色っぽい茶色にするとバランスが取れた素敵なコーディネートになるんですね。
ウォールナットの長方形テーブルに、黄色が多めのオレンジのファブリックチェアをコーディネートした例。
木の質感を感じる心地良さそうなダイニングキッチン!!
このチェアは、エーロ・サーリネン&イームズデザインのOrganic Chair(オーガニックチェア)で日本でも入手可能です。
2-3.中間の茶色のダイニングテーブルと黄色のチェア
ミディアムブラウンのヴィンテージ風長方形テーブルに、ヴィンテージな黄色レザーのチェアをコーディネートした例。
何という変わった組み合わせ!!
テーブルは、ミシン台をリメイクしたもの。
ちょっぴり重そうですが、インダストリアルな空間にマッチしそうです。
ミディアムブラウンの光沢のある長方形テーブルに、黄色のウッドチェアを組み合わせた例。
明るく元気が出そう!
大きな窓がある日当たりの良いダイニングが、カラー効果の影響で更に太陽を感じる空間に。
明るさを生かしたカラーコーディネートと言えば、白を真っ先に思い浮かべますが、白は冷たさも感じる色。
温もりと明るさの両方をダイニングに演出するなら、このカラーコーディネートを参考にすると良さそう。
2-4.中間の茶色のダイニングテーブルと緑のチェア
ミディアムブラウンの長方形テーブルに、ダークな緑の木製テーブルをコーディネートした例。
森の中にある食卓みたいに癒しを感じる!!
チェアと同色のテーブルランナーやファブリックパネルを使ったコーディネートが、とても勉強になります。
ミディアムブラウンの長方形テーブルに、黄緑色の木製テーブルをコーディネートした例。
モダンでスキっとした印象。
チェアは、セブンチェア by Fritz Hansenです。
同じテーブルの色でも、緑の色みによって、こんなにも雰囲気が違って見えるなんて…。
黄色が多めの緑は明るさ、暗い緑は癒しがUPする気がします。
2-5.中間の茶色のダイニングテーブルと青のチェア
ミディアムブラウンの長方形テーブルに、暗めの青の木製チェアをコーディネートした例。
何だか不思議な組み合わせ。
「青の木製チェアをダイニングに」という発想は、なかなか出来ないですが、温もりのミディアムブラウンと寒色の組み合わせは、程よい清潔感が出ますね。
ミディアムブラウンの長方形テーブルに、水色の木製チェアをコーディネートした例。
爽やか&広々♪
1個前の重厚な印象とは異なり、軽やかに感じますが、団らんや温かみ、冬場を想定すると、夏っぽ過ぎるかな?
ミディアムブラウンの長方形テーブルに、ターコイズブルーの木製チェアをコーディネートした例。
おしゃれなインテリアショップを見てるかのよう!
1個前の水色のチェアと比較すると、グリーンがちょっぴり混じってるので非日常的。
よく見ると、チェアのデザインが3パターンあるので、ペイントしたのかな?
2-6.中間の茶色のダイニングテーブルと紫のチェア
光沢のあるミディアムブラウンの長方形テーブルに、紫のファブリックチェアをコーディネートした例。
チェアとテーブルの組み合わせが、ミッドセンチュリーな雰囲気!
ナチュラル風味の白が多めの茶色のフローリングに、ダークパープルのラグを敷いて、テーブルの色との違和感を消す工夫がしてあるのもポイントです。
木目が綺麗なミディアムブラウンの長方形テーブルに、紫のファブリックチェアをコーディネートした例。
単色の紫、薄い紫、ベルベット素材の紫など、暗さや素材違いのチェアの組み合わせ方が素敵!!
全く違う色のチェアを組み合わせるバラバラコーデも有りですが、こちらの方が統一感があって上品に見えます。
ミディアムブラウンの一枚板長方形テーブルに、紫のファブリックチェアをコーディネートした例。
上の2つの事例のチェアと比較すると赤が多めの紫。
同じミディアムブラウンでも、オレンジっぽいテーブルには赤紫のチェアを組み合わせた方が違和感なく馴染みそうな気がします。
3.明るめの茶色のダイニングテーブルとチェア
3-1.明るめの茶色のダイニングテーブルと赤のチェア
ナチュラルブラウンの長方形テーブルに、真っ赤なレザー製カウンターチェアをコーディネートした例。
一般的なダイニングテーブル&チェアの組み合わせよりも、テーブル高が高いので格好良い!
ダイニングにカウンターチェアを組み合わせるという発想が無かったので目から鱗です。
ナチュラルブラウンの長方形テーブルに、赤のイームズチェアをコーディネートした例。
フローリングとテーブルの色を同系色にして、チェアでアクセントをプラスしたスタイリッシュなダイニング。
シンプルなデザイン同士の組み合わせですが、色を際立たせることで洗練さがUP!!
ナチュラルブラウンの木製天板の折りたたみテーブルに、赤のプラスチックチェアをコーディネートした例。
赤がアクセントになってて可愛い♪
カジュアルなリビングダイニングを演出したい時に参考にすると良さそうな事例です。
ナチュラルブラウンのテーブルに、赤のチェアをコーディネートしたモダンダイニングキッチン例。
キッチンの扉色とチェアの色を同じにした、おしゃれな組み合わせ方。
ダイニングチェアを選ぶ時って、ついついダイニング空間のことだけを考えがちですが、オープンキッチンの場合は、キッチンも含めてトータルコーディネートした方が一体感が出ますね。
3-2.明るめの茶色のダイニングテーブルとオレンジのチェア
ナチュラルブラウンの長方形テーブルに、オレンジのイームズチェアをコーディネートした例。
ALLオレンジではなく、スパロウとのミックス。
オレンジ色はビタミンカラーと言われるだけあって、見てるだけで活力が沸いてきそう!
ご飯を美味しくいただけそうな予感です。
ナチュラルブラウンの木目が綺麗な長方形テーブルに、オレンジのプラスチックチェアをコーディネートした例。
陽が差し込むダイニングにオレンジをプラスすると、増々明るく見える!!
隣にあるリビングのソファ用クッションとダイニングチェアの色を同じにした一体感のある事例です。
3-3.明るめの茶色のダイニングテーブルと黄色のチェア
天然木目の明るい茶色のテーブルに、ちょっぴり薄めの黄色のチェアをコーディネートした例。
ビビッドな黄色ではなく、薄い黄色にすることで、ダイニングテーブルとの一体感がUP。
黄色のチェアと聞くと、ハッキリとした色をチョイスしがちですが、この事例のような組み合わせにしておくと、飽きが来ないかも。
ナチュラルな木製テーブルに、鮮やかな黄色のファブリックチェアをコーディネートした例。
“レモン色”という言葉が似合いそうな、素敵な黄色。
白っぽいテーブルに黄色のチェアを組み合わせると、部屋全体が一気に明るくなりますね。
3-4.明るめの茶色のダイニングテーブルと緑のチェア
ナチュラルブラウンの木製テーブルに、薄い黄緑の個性的なデザインのチェアをコーディネートした例。
あみあみのチェアが屋外っぽい雰囲気をUP!
チェアは、Fauna Dining Chair by inmodで海外の製品。
「ダイニングチェアは、フラットな座面に向こうが見えない背もたれを組み合わせたデザインが当たり前」と思っていた私には、衝撃的です。
ナチュラルブラウンの長方形テーブルに、ダークグリーンのファブリックチェアをコーディネートした例。
落ち着きと懐かしさ、高級感も感じる素敵なチェア!
「暗めのチェアを置くと、ダイニング全体が暗い雰囲気になるでは?」と思ってましたが、テーブルが白っぽいので、重苦しい印象はゼロです。
3-5.明るめの茶色のダイニングテーブルと青のチェア
ナチュラルブラウンの長方形テーブルに、レトロな水色の木製チェアをコーディネートした例。
塗装が剥げかけた椅子のデザインが素敵!!
「食べる場所は清潔な印象に。」という考え方もありますが、この事例のような古さを感じるコーディネートも捨てがたい。
ナチュラルブラウンの木目が綺麗なテーブルに、薄い水色のファブリックチェアをコーディネートした例。
清潔感と広さを感じる組み合わせ。
そもそも、ダイニングチェアにこの事例のような色を使おう!という発想が無かった私。
この事例を先に見てたら、ダイニングチェアはこの色にしてたかも。
3-6.明るめの茶色のダイニングテーブルと紫のチェア
ナチュラルブラウンとミディアムブラウンの中間くらいの長方形テーブルに紫のファブリックチェアをコーディネートした例。
この組み合わせ、格好良すぎる!
紫って、色決めの時に一番に選ぶ色ではありませんが、インテリアに紫を使うと、オシャレ度が3倍くらいUPしますよ。
ナチュラルブラウンの円形テーブルに、紫のファブリックチェアをコーディネートした例。
質感の良いテーブルやフローリングが、紫のカラー効果で一段と高級に見える!
「とにかく木目が好き!!」という方は、高貴な紫の力を利用して、相乗効果によるインテリアの格上げを狙うのもアリ。