どんな部屋でも床(フローリング)そのものの色を変えることはできません。
その為、床の色に影響を受けて
- ダークカラーなら重厚感
- ミディアムカラーなら明るくてカジュアル
- ライトカラーなら広々と開放感のある雰囲気
のインテリアを作ってしまいがち。
でも、どんな床色のお部屋でもラグの選び方一つで、雰囲気をガラリと変えることが可能です。
例えば
- 「重厚感のある家具やインテリアが好きなんだけど、床の色が明るいので似合わない?」と思ったら、ラグで床面に重厚感をプラス
- 「明るく楽しいリビングインテリアにしたいんだけど、床の色が暗いので不可能?」と思ったら、ラグに明るい色を使って開放感を演出
などなど、床色に左右されないインテリア作りのカギとなるのがラグという訳なんですね。
リビングラグの雰囲気5つとコーディネートを紹介しますので、参考にしてみて下さいね。
リビングの雰囲気を作るラグコーディネート実例-目次
1.重厚感重視
木目が綺麗な本物志向の家具やレザーソファなどを組み合わせた、応接室のような重厚感のあるリビングを作りたい時には、ラグに黒または黒っぽい色を選びましょう。
ナチュラルブラウンのフローリングに、ダークグレーのオリエンタル柄のラグを敷き、黒のレザーソファとコーディネートした例。
床色が明るいリビングとは思えないほどの重厚感。
壁面収納家具兼TVボードもミディアムブラウンですが「明るい茶色の家具でも、ラグの選び方で重厚感が出せるんだ」と勉強に。
ミディアムブラウンのフローリングに黒のシャギーラグを敷き、黒のレザーソファとコーディネートした例。
生活感少なめのモダンなリビング。
黒ソファ×黒ラグは、重厚感を演出する定番の組み合わせです。
ナチュラルブラウンのフローリングに、ダークグレーのシャギーラグを敷き、ダークグレーのファブリックソファとコーディネートした例。
黒ではなく、限りなく黒に近いグレーを使うことで、上品な印象がUP。
このリビングも、床が白っぽいのを忘れてしまうくらい重厚感たっぷりです。
ミディアムブラウンのフローリングに、黒のラグを敷き、ライトグレーのファブリックソファとコーディネートした例。
TVボードとラグを同じ黒で統一。
壁面はコンクリート調で、生活感が少なめのモダンなリビング例です。
2.高級感重視
ラグジュアリー、リッチなど、高級感をリビングに演出したい時は、ラグにオリエンタル柄や革を使いましょう。
グレー×茶色の明るいオリエンタル柄のラグとグレーのレザーソファをコーディネートした例。
ソファの対面にあるガラス製デスクの下には、毛皮のようなカウハイドラグをプラス。
素材感が異なる2種類のラグでリッチな空間を演出した、素敵なインテリア例です。
明るい茶色のレザーソファとグレーのファブリックソファを置いたリビングのテーブルの下に、茶系とオレンジ系のオリエンタル柄のラグ2種類を斜めに敷いた例。
「リビングの中央に大きなラグを1枚」ではなく、玄関マットのようなラグを2枚活用。
ラグって割と値段が高いですが、ミニサイズなら躊躇なく買えるかも。
ミディアムブラウンのフローリングに、ダークレッド×ダークオレンジのオリエンタル柄のパッチワークのようなデザインのラグを敷き、ダークグレーのファブリックソファをコーディネートした例。
ラグが床に違和感なく馴染んでる。
単色のラグではなく、ほんのり柄が入ったラグ(しかもパッチワーク風という少し凝ったデザイン)を敷くことで、リビング全体にラグジュアリー感が漂っています。
黒のソファ、ホワイトのテーブルを置いたリビングに、グレーのカーペットを敷き、黒×白のカウハイドラグをコーディネートした例。
ラグonラグでリッチな雰囲気をUP。
カウハイドラグは、オットマン付きの一人掛けソファの下に来るようにレイアウトしてあります。
3.カジュアル重視
明るく開放的で、会話が弾むリビングを作りたい時は、パターン柄やパッチワークなど、ラグに「見てるだけで楽しくなるような柄」を選ぶと良いです。
ダークブラウンのフローリングに、くすんだ赤×ホワイトのシェブロン柄のラグを敷き、アイボリーのファブリックソファとコーディネートした例。
この床の色を見て、こんなカジュアルなコーディネートは思いつかない…。
「ラグの柄や色で部屋の雰囲気はチェンジできる」を実感できる、おしゃれなインテリア例です。
ミディアムブラウンのフローリングに、青・水色・黄色・赤・オレンジ色・茶色を使った太さの異なるストライプ柄のラグを敷き、薄い茶色のファブリックソファとコーディネートした例。
ストライプのラインがランダムなせいか、さほど子供っぽく感じないストライプ。
カラフルなエアグの色が、リビング全体に、明るく快活な雰囲気を演出しています。
ミディアムブラウンのフローリングに、黒×ホワイトのランダムストライプ柄のラグを敷き、ライトグレーのファブリックソファとコーディネートした例。
「このラグが無かったら、もっとシンプルで生活感少なめのインテリアになってたかも」と思うと「ラグを柄入りにするかしないか」は重要ポイント。
この事例のようにラグとソファ用クッションの柄を同じにすると、統一感のあるインテリアが作れます。
ミディアムブラウンのヴィンテージなフローリングに、ストライプ・斜め線などの正方形のカラフルな布(?)を繋ぎ合わせたパッチワーク柄のラグを敷き、ダークグレーのファブリックソファとコーディネートした例。
可愛いラグで、リビングが一気に楽しい雰囲気に。
足触りや防寒というよりも、インテリアのセンスアップの為だけに、このラグが敷いてある感じです。
4.季節に左右されない
ラグは大きいので、一旦敷いてしまうと変えるのが難しいインテリアアイテムです。
夏暑く、冬寒い日本では、「夏なら薄手や寒色」「冬なら厚手や暖色」といった具合に、ラグを敷いた(購入した)季節に合った素材や色を選んでしまいがちです。
その為、逆の季節になると「何だか季節と合ってない」や「暑く(寒く)感じる」といった引っ越し当時にはなかった違和感が出てしまうことも。
年中使える色として、緑や紫があり、この2色は「暑い」「寒い」を感じにくい色です。
緑
ナチュラルブラウンのフローリングに、黄緑のラグを敷き、緑のファブリックソファとコーディネートした例。
パーソナルチェアとリビングテーブルが真っ白なので、ちょっぴり寒々しい雰囲気ですが、この2つを茶色にすると、年中使えるカラーコーディネートになります。
薄い黄緑のカーペットと薄いグレーのファブリックソファをコーディネートした例。
同じ緑でも、ラグを白に近い色にすることで開放感を演出。
ナチュラルな雰囲気と癒しを感じるリビング空間になっています。
紫
ミディアムブラウンのフローリングに、紫の円形ラグを敷き、紫のファブリックソファとコーディネートした例。
暗めの紫を使うと、こんなにおしゃれに見えるんですね。
紫って個性的な色なので、真っ先に選ぶ人は少ないと思いますが、この事例を見ると「紫もありだな」ろ思えてきます。
ダークブラウンのフローリングに、紫×ピンクのパッチワーク風ラグを敷き、黒のレザーソファとコーディネートした例。
このページの一番最初の項目で、黒レザーソファと黒ラグの組み合わせを紹介しましたが、ラグを紫に変えるだけで、センスの良さが一気にUP。
この事例を見て「暑そう」とも「寒そう」とも感じないので、どの季節にも合いそうです。
5.アクセント的
「インテリアが無難過ぎて面白くない」という場合は、ラグに思い切った色を使ってみるのもアリです。
ソファの下に敷きこまない小さめサイズを選んでおくと、飽きが来た時に取り替えることができます。
ナチュラルブラウンのフローリングに、真っ赤なシャギーラグを敷き、黒のコーナーソファとコーディネートした例。
ラグの上には、シルバーのトランク型のテーブルをon。
テーブルの真下にだけ敷いたラグなので、取り替えるのも簡単そう。
隣にあるダイニング空間と統一したカラーコーディネートもおしゃれ。
鮮やかなオレンジ色のラグの上に、高級感漂うホワイトレザーのコーナーソファを乗せた例。
ソファからはみ出たラグが、リビングダイニングのアクセントに。
パッと目を引く、オレンジ色の使い方が素敵過ぎます。
黄色のラグの上に、重厚感のある黒レザーのコーナーソファを乗せた例。
「このソファに、この色のラグを合わせよう」なんて絶対に思いつかない。
タイルっぽい床のインテリア例ですが、ダークブラウン系のフローリングにも合いそうなコーディネートです。
ナチュラルブラウンのフローリングに、濃淡が違う赤を組み合わせたパッチワークのようなデザインのラグを敷き、ライトブラウンのファブリックソファとコーディネートした例。
「このラグが無かったら…」と想像すると、もっと無難な印象のリビングになってる気がしませんか?
軽そうな華奢なリビングテーブルの下にだけラグが敷いてあるので、雰囲気を変えるのが簡単そう。