北欧インテリアのカラーコーディネートと言えば、ホワイト・グレー・黒をベースとしたモノトーンカラーが基本です。
ホワイトをベースにした北欧リビングコーディネート例。
ホワイト+ライトグレーをベースにした北欧リビングコーディネート例。
ホワイト+ライトグレー+黒+木をベースにした北欧ベッドルームコーディネート例。
ホワイト・グレー・黒の組み合わせは、誰でも簡単に挑戦できるカラーコーディネートである反面「どこか物足りない」「飽きが来そう」とい思ってしまうことも。
このありきたりな北欧の部屋におしゃれ感を出すカラーコーディネート法として「モノトーンカラー+グレイッシュな色」というのがあります。
グレイッシュな色とは、文字通りグレーが混じった色のことで、例えば、ペールカラーでよく使われるピンク、黄色、水色、グリーン、パープルを例にとると、グレイッシュ系との色味の違いは、下記のとおりです。

ペールトーン・ライトグレイッシュトーン・グレイッシュトーンの比較
明るくほんわかしたペール系の色に比べると、ライトグレイッシュ系やグレイッシュ系の色は「くすんでる」「暗い」「落ち着いている」といった印象があります。
これらのライトグレイッシュ系やグレイッシュ系の色を「リビングならクッションやインテリア小物」「寝室なら枕カバーやブランケット」といった具合に、小面積の小物や簡単に色チェンジできるアイテムに取り入れることで、「物足りなさ」や「飽き」から解放された、ワンランク上の北欧インテリアが実現可能。
5種類の色ごとにコーディネート例を紹介して行きますので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
北欧カラー+1色のおしゃれなインテリアの作り方-目次
1.北欧カラー+ピンクのインテリア
リビング
ホワイトの家具をメインに置いたリビングダイニングのダイニングチェアをグレイッシュなピンクのファブリックチェアにした例。
薄い色ばかりが使ってあるので、開放感たっぷり!!
冷たい雰囲気の北欧インテリアというよりは、暖かい雰囲気の北欧インテリアといった感じです。
グレーのコロンとした木製脚のファブリックソファとグレーの凸凹デザインのラグを組み合わせたリビングに、ライトグレイッシュ系ピンクのクッションをコーディネートした例。
パッと目を引くピンクではなく、ソファやラグに馴染むピンクをチョイスすることで、統一感がUPして見える。
「街中のショップでこの色のクッションカバーを単体で見かけても、手に取ることは無い」と断言できそうなくらい主張性のない色味ですが、このように事例を見ておけば、コーディネートのヒントになりますね。
ダークグレーのファブリックソファのひじ掛けに、ライトグレイッシュ系ピンクのブランケットをさり気なく掛けた例。
カーテン&ラグ&ダイニングテーブル=ホワイト、ソファ=ダークグレー、ダイニングチェア=グレーの北欧カラーを忠実に守ったカラーコーディネートに、ブランケットで色を足すだけ。
飽きてきたら、ライトグレイッシュ系ピンクを「グレイッシュ系のブルーにして大人な雰囲気」「グレイッシュ系のグリーンにして癒しを演出」など、アレンジも簡単です。
寝室
木製ベッドに、ホワイト×ライトグレーのカバーを掛け、枕カバーとカーテンをライトグレイッシュ系ピンクにした例。
くすんだピンクが大人っぽくて素敵!!
ピンク系は、ナチュラル感溢れる木製家具ともコーディネートがしやすい気がします。
ホワイト×ライトグレーのカバーを掛けたベッドに、白に近いピンクの枕カバーと掛けカバーをコーディネートした例。
「どこにピンクが?」とマジマジと探さないといけないくらい、白っぽいピンク。
白・グレー・ピンクの全てが薄いので、広々とした印象も。
ホワイトのパイプベッドにホワイトのカバー類をコーディネートし、グレー&ダークグレーの枕カバー&ブランケットを組み合わせ、グレイッシュなピンクの枕を1個プラスした例。
「このピンクの枕が無かったら…」と想像すると、もっと無機質な雰囲気になると思いませんか?
「たった1個のクッション、しかも白っぽい色でも、加える意味がある」というのが伝わってくる事例です。
2.北欧カラー+水色のインテリア
リビング
くすんだ水色のファブリックソファと北欧デザインのテーブルだけを置いたシンプルなリビング例。
爽やか過ぎず、暗すぎずのソファの色がおしゃれ!!
白は壁、グレーはブランケットに使い、色チェンジが難しいソファにグレイッシュな色を使った事例ですが、簡単に真似できそうですね。
ライトグレーのコーナーソファとラグをコーディネートしたリビングのコーナーに、グレイッシュな水色の木肘付きチェアを置いた例。
水色がチェアにだけ使ってあるので、寒色特有の寒々しい雰囲気ゼロ。
よく見ると、フロアランプのシェードやクッションはダークグリーン!!
暗い色と明るい色のバランスも参考にしたい、開放感のあるリビング例です。
グレーのコーナーソファとグレイッシュなクッション&ラグをコーディネートしたリビング例。
キッチンスペースと通路の間にある目隠し壁は、くすんだ水色。
リビングの向こう側にあるダイニングスペースのペンダントライトは、グレイッシュな水色。
等々、暗めの水色をバランスよくコーディネートがおしゃれ過ぎます!!
LDKの場合、この事例のように、各スペースに同じ色を使うと統一感が出るんですね。
くすんだ水色のソファとホワイトのラグ、ナチュラルブラウンのTVボードをコーディネートしたリビング例。
ホワイト&寒色という冷たい色同士の組み合わせですが、フカっとした見た目のソファ&厚手のラグなので、居心地良さそう!!
窓下の飽きスペースに、スツールとクッション2個をさり気なく飾るアイデアも参考にしたいです。
寝室
寝室の壁をダーク系青緑にして、グレー×黒のパターン柄のベッドカバーをコーディネートした例。
この壁素敵!!
色は、Oval Room Blue by Farrow & Ball。
グレーのような、ブルーグレーのような、くすんだ青緑のような…。
こんなセンスのある壁色の部屋で一晩過ごしてみたいです。
ベッドカバーを暗めの水色、くすんだ水色等、様々な水色でコーディネートした例。
何と素敵な色使い。
ボックスカバーに掛け布団と枕の3点セットではなく、枕は色違いで7個&掛け布団の上にはブランケットなど「これでもか!」ってくらいベッドの上に布が乗ってる…。
朝起きたら、確実に枕とブランケットが床に落下してそうな気もしますが、ベッドの上は、こんな風にコーディネートするとおしゃれ感がUPするんですね。
3.北欧カラー+黄色のインテリア
リビング
ライトグレイッシュ系のイエローのコーナーソファとグレーのチェア&グレーのクッションをコーディネートしたリビング例。
幾何学模様のモノトーンカラークッションやペンキが剥げかけたトランクテーブルの使い方がおしゃれ過ぎる!!
黒は、ソファサイドのフロアランプに使ってあるだけなので、広々とした印象です。
ホワイトのレザークッションを壁を背に向けてレイアウトし、黒×ホワイトのパターン柄のラグとグレイッシュなイエローのクッション&ブランケットをコーディネートした例。
何てハイセンスなインテリア!!
ソファはLANDSKRONA、ラグはSTOCKHOLM、クッションはSANELA&STOCKHOLMと、ALL IKEA製品を使ったコーディネートなので、簡単に真似できそう。
ダークグレーの3Pフロアソファの前に、グレイッシュな黄色の円形テーブルを置いた例。
なな、なんと!!ソファの前に、ソファの幅と合うテーブルではなく、直径45cmくらいのミニテーブルをon。
テーブルがコンパクトなので、リビング全体がとっても広く見えます!!
ちなみに、このテーブルはaround coffee tables by muutoでプラスチックではなく、木製。
デンマークの家具メーカーMUUTO(ムート)の製品は日本でも購入可能なので、気になる方はネット検索してみて下さいね。
寝室
ライトグレーのBOXシーツに、グレーの掛け布団&黒の掛け布団を掛け、ライトグレイッシュなイエローのパターン柄の掛けカバー&枕カバーをコーディネートした例。
「一体何枚の掛け布団と何個の枕があるのやら?」というような複雑なベッド周り。
落ち着いた黄色なので、目が冴えることなく、入眠しやすそう。
4.北欧カラー+グリーンのインテリア
リビング
ダークグレイッシュ系のグリーンのソファ、ホワイトの円形テーブル、ホワイトのTVボードをコーディネートしたリビング例。
ソファが美しい!!
窓台や床に観葉植物を置いて、癒しをプラスしつつ、ソファにもグリーンを使うセンスを見倣いたい!
このソファが黒やダークグレーだったら、ここまでのおしゃれ感は出ない気がします。
暗めのグリーンのベルベット素材のソファとグレーのラグ、ホワイトの収納家具をコーディネートしたリビング例。
冷たい印象の北欧スタイルというよりは、明るい感じの北欧スタイルといった雰囲気!
腰窓の隣の壁にある黒い斑点の布(?)が、北欧っぽい雰囲気をUPしている気がします。
グレイッシュなグリーンの壁の前に、明るめのグレーのソファを置き、ダークグリーンのラグ、ライトグレイッシュなグリーンのクッションとコーディネートした例。
家具屋さんのカタログみたいな雰囲気!!
壁・クッション・床と高さが違う3か所にグリーンが使ってあるのがポイントかな?
壁面をライトグレイッシュなグリーンにしたリビングに、ホワイトのフロアソファと黒の掠れたラグをコーディネートした例。
まるでモノクロ写真を見てるかのよう!!
時間がピタっと止まった、静寂を感じるセンス抜群の北欧スタイルです。
ベージュ(グレー)とグレイッシュなグリーンの1Pソファを交互に並べたリビング例。
ひじ掛けの無い一人掛けソファを色違いで横に3台、L型に2台並べた感じ。
幅の広い一体型ソファではなく「1Pソファを並べて置く」という発想が無かったので、このアイデアには脱帽です!!
この方法なら、ソファ選びの際「どっちの色にする?」と迷っても「両方置けば良い」と迷うことが無いですね。
ダークグリーンの3Pソファとグレーのラグをコーディネートしたリビング例。
一瞬、ダークグレーのソファが置いてあるのかと思いましたが、光が当たってる部分を見ると緑。
暖炉や部屋の広さは無視して、ソファ&リビングテーブル&ラグの組み合わせだけでも参考になりそう。
寝室
寝室の壁をグレイッシュなグリーンにして、ライトグレーのベッドカバーをコーディネートしたナチュラルブラウンの木製ベッドを置いた例。
テーマは“自然”といった感じでしょうか。
ベッドのパイプに観葉植物を巻き付けるアイデアがおしゃれです。
5.北欧カラー+紫のインテリア
リビング
ホワイトのソファ&ライトグレイッシュな赤紫のカーテン、ダークな紫のダイニングチェアをコーディネートしたリビングダイニング例。
何、このエレガントさ!!
北欧インテリアでありながら、上品さを加える手法がとても参考になります。
窓に近いほど、紫が薄くなるカラーチョイスも技ありです。
ライトグレーのソファに、ライトグレイッシュな赤紫のクッションをコーディネートした例。
1個前の事例とは異なり「明るい」「広い」といった印象のカラーチョイス。
こちらは、フロアランプやデスク用チェア、リビングテーブルでゴールドをプラスして、エレガントさを演出してあります。
黒のソファ&ライトグレーのラグをコーディネートしたリビングに、ダークパープルのソファ用クッションとくすんだ紫のブランケットを組み合わせた例。
何、この格好良い部屋。
ソファ、インテリアはしご、アート用の額縁、ペンダント照明を全て黒で統一してあるところがポイント。
紫のアイテムが無かったら、ここまで上品な雰囲気は出ないと思うので、クッションとブランケットで紫を加えるのは、とっても大事だな~、と実感します。
グレーのコーナーソファと黒の円形テーブルを置いたリビングの壁をくすんだ赤紫にして、床に紫系のオリエンタルラグを敷いた例。
何という壁の色!!
リビングの壁全部をこの色にするのは勇気が要りそうですが、ソファやラグの色と馴染んでて違和感ゼロです。
グレーの布ソファ、グレーのラグ、ガラス製円形テーブルをコーディネートしたリビングに、ダークな赤紫の花を飾った例。
お花の色で紫を加える手法が凄い!!
これなら、色チェンジも簡単な上に、費用もたいして掛かりませんね。
寝室
リビングの壁をグレイッシュな紫にして、ベージュ(グレー?)のベッドカバーをコーディネートしたベッドを置いた例。
寝室の壁を紫にする発想は無かった…。
「壁を紫に」と言葉だけで聞くと、奇抜な印象がしてしまいがちですが、グレーに近い紫だと、こんなに上品で落ち着いた雰囲気になるんですね。
床にベージュの麻ラグを敷き、ダークパープルのカバー&ダークグレーのカバー&ライトグレーのブランケットを乗せたベッドを置いた例。
「色だけで北欧っぽさが出せるんだ!!」と参考になった事例。
これまでの事例もそうですが、北欧テイストのベッドは、しわしわ素材の布をたくさん使うのが定番みたい…。
ホワイトのボックスシーツ、黒とグレーの枕、グレーの掛け布団をコーディネートしたベッドに、ダークパープルのブランケットを掛けた例。
ベッドの頭方向の壁に張ってあるモノクロの人物写真が雰囲気抜群!!
グリーンのガラスボールが8個ついたペンダント照明を抜きにすれば、この事例は真似するのが、難しく無さそう。