♬柱の傷はおととしの~
なんて歌がありますが、最近、柱が見える家って少ない気がしてます。
でも、マンションでも戸建て住宅でも、柱がないと壁を立てることはできない訳ですから、柱がゼロになった訳ではなく、壁の中に柱が隠れているだけ。
つまり壁を取っ払ってしまえば、柱は等間隔で独立して立ってます。
日本の場合、木造のお家が多いので、部屋の中にドーンと柱があることは少ないですが、広くて大きい海外のお家では、リビングとダイニング、ダイニングとキッチンなど、各部屋の間にある柱をそのまま見せてインテリアの一部として装飾したものが多くあり、最近、リアルで柱のあるお家を見る機会が少なくなってるせいか、これらの装飾に胸がわくわく♪
デコラティヴな柱が立ってる部屋は、ゴージャスそのものですが、モールディングに興味がある方は、柱をこんな具合にしてみると、より理想のお部屋に近づけるのでは?ということで
コテコテ柱の装飾例を紹介していきたいと思います。
柱装飾インテリア実例-目次
1.框風に装飾した柱のインテリア例
柱は通常平坦なデザインですが、そこに彫りを加えたのが框風。
幅30~40cm、高さ2.5mの柱のどの部分に框をつけるかで随分印象が変わってきます。
最下部40cm分を太くして、残りを框風にしたリビング柱の例。
モダンなインテリアに合わせて、柱の装飾はシンプルに。
通路の真ん中に柱があるのは鬱陶しい気もしますが、壁にしてしまうとこの開放感は出ないかも。
周りの柱を装飾したエレガントなダイニング例。
こういう部屋にはシャンデリアが合いますね。
1個前の柱は下部のみでしたが、こちらは上部にも飾り縁(?)がついているので、よりゴージャス!!
高級なレストランのようなダイニングです。
キッチンカウンターの端っこの柱と通路を挟んだ反対側の柱を框風にした例。
1個前の事例では、垂れ壁よりも大きな飾り縁がついていましたが、こちらは垂れ壁にぴたりと収まるサイズ。
マンションの大きな柱型に装飾をしたい時の参考にもなりそう!
2分割
均等
柱の高さの中心に見切り縁を入れて、上下に同じサイズの框デザインを装飾した例。
柱の上下は同じかと思いきや、下は、壁の幅木と同じデザインでシンプルに、上は飾り縁でゴージャスに!
天井から飛び出ちゃってるので、埃だめにならないかしら?
框付の柱を等間隔に並べた廊下の例。
図書館か何か?と思ってしまいますが、一般住宅(と言っても別荘みたいにゴージャスなのだけど…)の事例です。
木製カウンターの上に柱を乗せた右側のデザインに合わせて、反対側の柱も中央に茶色の見切りが…。
よく見ると、柱にスイッチがついてるので、この柱は張りぼてなのかしら?
続いては、框のサイズを上下で変えた事例をサイズ別に6つ紹介します。
上部1:下部2
リビング周りの柱2本を上下に分割した框付で装飾し、下部はシンプル、上部が飾り縁でゴージャスに飾った例。
こんなにオープンなリビングだと冷暖房が効きにくそう…、とつい庶民感覚の発想を持ってしまいます。
が、廊下側にブラケット照明を取り付けることで、更にゴージャス感をアップさせる技に脱帽!
上部を正方形、下部を長方形框で装飾した柱の例。
ポーチの事例ですが、正方形を上部に持ってくることで、柱の太さが強調される気がします。
框をどんな大きさで、どのくらいの位置に持ってくるかによって、こんなにも印象が違うなんて驚きです。
1個前の事例と似たようなデザインの柱を2階のホール部分に持ってきた例。
壁の角面をゴージャスに装飾!!
「我が家にこんな風にできる角はあったかしら?」と見まわしてましたが、出隅が全く見当たりませんでした。
通路幅が1m以上ある場所だと真似しても良さそうですが、狭い通路でやると、余計に狭く感じてしまう気も…。
上部2:下部1
リビングの真ん中にドーンとある柱を框風に装飾した例。
下部より上部の框が大きめなので天井が高く見える!
リビング収納家具と壁面パネルとラインが揃ってるので統一感もありますね。
リビングとキッチンの間にある柱2本を框風に装飾した例。
これまで登場した柱と比べると、細いので木造でも真似できる!?
しかも、框の縁が3重くらいになってるので高級感たっぷりです。
リビングと廊下の間にある大きな柱を框風に装飾した例。
上部に飾り縁がなく、下部もあまり段差がないので、とってもシンプル!!
写真の手前に見える階段の親柱も似たようなデザインなので統一感ばっちりです。
3分割均等
アイランドキッチンの前にある2本の柱を均等に3つ框風に装飾した例。
これもキッチンの一部かと思うくらいキッチン扉とデザインが似てる!
キッチンカウンターの高さが85cmだとすると、この柱は2.7mくらいの高さがあるのかな?
下部のみ
キッチンとリビングダイニングの間にある柱を高さ1.5mくらいのところまで装飾し、グレーでペイントした例。
何というアイデア!
垂れ壁もアーチ状になってるので、可愛い雰囲気がします。
アレンジバージョン
玄関ホールにある柱を立体的に装飾した例。
これまでの装飾は凹んだバージョンでしたが、こちらは凸バージョンで格好良い!!
IやTを重ねたようなデザインは、近代的にも見えます。
2.柱の上下を装飾したインテリア例
続いては、柱部は装飾せず、上下だけゴージャスに見せた例を7個。
上部のみ
カウンターキッチンのオープン側にある柱の上部をシンプルな飾り縁で装飾した例。
1項目前の事例にも似たような柱の事例がありましたが、こちらはジッと見ないと装飾してあることに気づかないくらい。
キッチン扉がフラットデザイン、ダイニング側にシンプルな家具を置く場合は、装飾をこの程度に留めておいた方が良いかもです。
下部のみ
リビングとホールの間にある60cmくらいある柱の下部をホワイトの幅木で装飾した例。
柱は、ライトグレーでペイントして、幅木の白とのコントラストが作ってあります。
白のモールディングを使う時もグレーの壁と組み合わせた方が雰囲気が出るので、ラグジュアリーなインテリアを作りたい時におすすめの事例です。
上部&下部
リビングと廊下の間にある2本の柱の上下を幅木と飾り縁で装飾した例。
なぜ、ここに柱が?
横の壁との隙間は、人が通れそうもないので何の為に??
と思ってしまいますが、単に柱が2本立ってるよりもオシャレに見えます。
リビングとダイニングの間にある2本の柱の上下を幅木と飾り縁で装飾した例。
1個前の事例とよく似てますが、こちらは天井から30cmくらい下がったところにも出幅が大きな飾り縁を1本プラス。
こちらのデザインの方が「柱で天井を支えています!」という雰囲気です。
上部&中間&下部
ホールの柱を上下で太さを変え、上部・中間・下部を装飾した例。
ホテルか何か?と思ってしまいそうが、別荘です。
一度は、こんな場所で暮らしてみたいものです…。
ホールにある2本の柱を上下で太さを変え、上部・腰壁で装飾した例。
この柱、腰壁に近いほど太くなってる!?
天井に近い部分の装飾は、上に行くほど広がってる、これまで紹介してきたようなタイプではないので、がっちりホールドしているという印象です。
アレンジバージョン
ホールにある6本の柱の上下をを幅木と飾り縁で装飾し、柱に縦筋を入れた例。
柱の装飾は木?それとも石膏??
彫り込んだ溝が、空間全体に一層の高級感を与えています。
3.丸柱の装飾例
最後は、丸い柱の事例を2つ。
ヨーロッパに旅行に行ったことがある方なら「美術館や博物館のエントランスでこんな柱を見た!」と感じるのでは?
どちらの事例も屋外ではなく、室内だというのが驚きです。
1個目の事例は1927年の建物だそうで、当時の職人技を現代にも生かしたインテリアになっています。