海・川・氷など、水を連想する薄い青(水色)をラグ・壁・カーテンなど大面積で取り入れると部屋全体が冷たい雰囲気になってしまい「寒い季節に余計寒く感じてしまう」というデメリットがあります。
一方で、ティファニーブルーやファンシーなブルーなどは「エレガント・可愛い・キュート」という印象も強く、これらの色をポイントに取り入れることで、フェミニンで優しい雰囲気の部屋を演出することもできます。
薄い青(水色)をアクセントカラーに使ったコーディネートを部屋別に見て行きましょう。
1.キッチン
黒のフロアキャビネット&ナチュラルブラウンの木目柄ウォールキャビネットのL型壁付けキッチンの壁面に、水色のキッチンパネルを貼った例。
この場所に水色を使うなんて…。
黒×木目のキッチンだと、ホワイトか限りなく白に近いグレーを選んでしまいそうですが、敢えて水色にすることでキッチン全体がスタイリッシュに見えます。
水色のキャビネットに黒の人造大理石カウンターを組み合わせたアイランドキッチン例。
黒っぽいタイル床、横木目の壁面に囲まれた重厚感のあるキッチン空間に水色でカジュアルさをプラス。
白を全く使わない空間を、黒×水色でカラーコーディネートするアイデアは、非日常的なキッチンを作りたい時に参考にすると良いかも。
キッチン空間とダイニング空間の間仕切り壁を水色にした例。
壁紙クロスではなく、木を使った格子デザインの壁を水色にペイント。
「キッチンの横壁だけに色を付ける」発想は、どんなレイアウトのキッチンでも真似できそうな予感です。
取っ手が見えないフラット扉のモダンな壁付けI型キッチンのウォールキャビネットとフロアキャビネットの間の壁に、水色の長方形タイルを張った例。
清潔感たっぷり!!
近頃、目地が少ないパネルを貼ったキッチンを見ることが多いので「タイル壁のキッチンも良いな~」と憧れてしまいます。
(お手入れ面は抜きにして…)
2.ダイニング
幅2.5mほどの壁に囲まれたダイニング空間に、壁を背にホワイトのベンチをレイアウトし、壁とクッションを水色でコーディネートした例。
コンパクトかつ、おしゃれな雰囲気が半端ない!!
造り付けのベンチでないと、ピタリと収めることは不可能かもしれませんが、「ダイニング空間が狭い」という方はレイアウトを参考にしてみるのも良いかも。
アンティーク感のある木製のダイニングテーブルに、黒のファブリック製ソファを組み合わせ、水色のチェックのクッションとオットマンスツールをコーディネートした例。
ソファの対面席にスツールを使うアイデアが素敵!!
背もたれが無い椅子を活用することで開放感がUPして見えます。
ホワイト扉の壁付けキッチンとグレー×ホワイトのマーブル柄の円形テーブルにナチュラルブラウンの木製チェアを組み合わせた4人掛けダイニングがあるダイニングキッチンの壁を一面だけ水色にした例。
「この水色の壁が白だったら…」と想像すると、ここまでスタイリッシュな雰囲気は出なかったかも…。
ナチュラルブラウンの木やゴールド素材の使い方も参考になります。
ナチュラルブラウンの木製円形ダイニングテーブルに、くすんだ水色のチェアを組み合わせた例。
ちょっぴり北欧っぽい?
チェアは、BASIL by CALLIGARISで、日本の通販でも購入可能です。
3.リビング
薄いグレーのカーペットを敷いたリビングに、腰までの高さのグレーの収納家具をレイアウトし、水色のひじ掛け付きの一人掛けソファ×2とダークグリーンの大きな円形クッションをコーディネートした例。
収納家具の上にも水色の花瓶をon。
暖炉があるリビング例ですが、カラーコーディネートだけなら、日本のリビングでも真似できますね。
薄いグレーの2人掛けソファを置いたリビングに、クッションと収納BOX(ガラス製リビングテーブルの上にある)で水色をプラスした例。
黒×グレー×木の無難なコーディネートに水色を点在させたアクセントカラーの使い方が素敵!!
隣にあるダイニング空間も、テーブルの上に水色のトレイを置いて、色が統一してあります。
ホワイトのカバーを掛けた2人掛けソファとホワイトのレザー製一人掛けソファをコの字にレイアウトしたリビングに、水色のクッションとラグをコーディネートした例。
ホワイト×水色の組み合わせなので、ちょっぴり寒々しいかな?
クッションとラグは、水色に黒と白で薔薇の花を描いたエレガント仕様になっています。
ベージュの2人掛けソファとベージュのラグを組み合わせたリビングに、薄い水色のファブリック製一人掛けソファをコーディネートした例。
ベージュのメインソファの上には、明るい水色の単色クッションとストールをon。
2種類の水色をアクセントカラーに取り入れた、広々と感じるリビング例です。
4.寝室
グレー・ホワイト・黒・木の色でコーディネートした寝室の枕カバーとソファ用クッションを水色でコーディネートした例。
ソファサイドにあるテーブルの上にも水色の本をon。
「小物で色をプラスするだけでインテリアが劇的におしゃれに見える」を実感できる素敵な事例です。
ベッドの頭側の壁をくすんだ水色にし、ホワイトのカバーを掛けたベッドに水色のブランケットを乗せた例。
ホワイト×水色のシンプルなカラーコーディネートなのに配色だけで、こんなにもおしゃれに見えるなんて…。
「ゴチャゴチャ飾ると、インテリアが素敵に見える」という訳ではないんですね。
ヘッドボード、枕カバー、ブランケットを水色でコーディネートした寝室例。
水色の他に黄緑を使った孔雀のようなカラーコーディネート。
単色だけでなく、パターン柄も上手く取り入れた、センスを感じるインテリア例です。
ヘッドボードと枕の間に、厚みが薄い水色のクッションを入れ、ベッドサイドに水色の花瓶に入れた花を飾った例。
水色のクッションは、ヘッドボードに張り付けてあるのかな?
ベッドカバーではなく、小物で水色をプラスするコーディネートの仕方が、とても参考になります。
5.仕事部屋
黒の壁に、ナチュラルブラウンのデスクをくっつけ、デスクの上に水色のデスクランプを置いた例。
何とキュートなデスク周り。
デスクは、木枠にベニヤ板を乗せただけのDIY感満載のデザインです。
2段天井になった仕事部屋の壁を水色にして、ホワイトのデスクとホワイトのレザーチェアをコーディネートした例。
天井の段差部分に色をつけるアイデアが素敵!!
段差のある天井をこの事例のように真似したい場合、壁紙クロスでは下角の出隅部分が上手く処理できないかもなので、ペイントの方が良いかな?
デスク前の壁とウォールシェルフをくすんだ水色にした例。
この水色、おしゃれ過ぎる!
いわゆる「水色!!」ではなく、ちょっぴり緑が入った水色。
この色は、Dix Blue by Farrow & Ball。
美しい木目のL型デスク&収納家具をレイアウトした仕事部屋のデスクの上に、水色のトレイを置き、文房具置き場にした例。
よく使う文房具は、出しっぱなしにしておきたいけど見栄えがちょっと…、という時に真似すると良さそう。
「デスク自体がこんなに素敵じゃないよ。」という場合でも、ビビッドな色のトレイを使ってアクセントカラーをプラスすることで、おしゃれな感がUPしそう。
目次に戻る