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すぐ真似できる!目の錯覚で部屋を広く見せる4つのアイデア&34実例

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何年も住んでいると物が溢れ、次第に部屋が狭くなっていく…元々狭い部屋なのに、これ以上狭いのは嫌。
図面や写真で見た時は広いと思ったのに家具をレイアウトしたら狭くて窮屈。

そんなお家に住んでいる方、狭いのが当たり前だと思っていませんか?

部屋の大きさは、リフォームや増築でもしない限り広くすることはできませんが、工夫次第で広く見せることは可能です。

それが、目の錯覚や視覚トリックを使ったインテリアです。
人の目は、遠くのものは小さく、近くの物は大きく見えますよね?

この原理を用いた実例を見ながら、部屋を広く見せるインテリアの作り方を学んでみましょう。

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1.ガラスや細いデザインの家具を用いてオープンなインテリアを作った例

同じ空間に太いものと細いものがある場合、細いものの方が残りの空間が広く見えますよね。
その効果を最大限に生かしたのが“ガラスや細いデザインの家具を用いてオープンなインテリアを作る方法”です。

リビングやワンルームなどに家具を置く場合、脚が細いデザインを選ぶと効果的。

実際に、ガラスや細いデザインの家具を置いたリビング、ダイニング、ワンルームのインテリアを5例みてみましょう。

Diana

ガラス天板+ステンレス脚のコーヒーテーブルをリビングの中央に置いた例。

リビングスペースにソファを2セットL型のレイアウトしてあるので、少し窮屈な印象ですが、中央のスペースを広く見せる為に、透明性のあるテーブルがコーディネートしてあります。
真っ黒なテーブルを置くよりも広く感じますね。

London Mews House

ガラス天板+黒の細いフレーム&脚のコーヒーテーブルをリビングの中央に置いた例。

「この場所に、木目のどっしりとした存在感のあるテーブルがあったとしたら…」と想像すると、断然、こちらのデザインの方が広く見えますよね。

広く見える理由は、細いフレームと向こうが透けて見えるガラスの効果で、床面が多く見えるから。
家具を選ぶ時は、好みだけでなく「広く見えるのはどちらか?」を重視して選定する癖をつけたいものです。

では、木製の家具がダメかと言えば、木製の家具でも下記の事例のようなデザインを選べば大丈夫。
リビングダイニングがひとつながりになったワンルームタイプの部屋に、ダイニングテーブルセットを置く場合に取り入れると窮屈な印象が回避できます。

Modern Dining Room

質感のある木製の天板+細い鉄の脚の6人掛けダイニングテーブルと2人掛けベンチ、イームズチェア×4脚を置いたダイニングの例。

ベンチとテーブルの脚が、ほとんど存在感のない細いデザインなので、床面が多く見えていて広い印象です。
さらに、水平線が2本(天板とベンチ)あるので、横ラインが強調され、空間に広がりを感じさせています。

Coffee Table 01451

木製の丸テーブルを2セット、リビングの中央にレイアウトした例。

このリビングは、元々広いですが、テーブルの脚が細いので、ますます広い印象です。
視線も窓に向かって抜けるので、圧迫感がありませんね。

Fairview

高さ30cmくらいありそうなステンレス脚のベッドを置いた寝室の例。

「ベッドの下がこんなに空いていると無駄なのでは?」と思ってしまいそうですが、チェストやチェアも含め、床面が全部見える家具のコーディネートなので、“家具に占領されている”という印象が残りません。
このベッドは、古いベッドにステンレス脚を取り付けたカスタム品だそう。

2.カーテンを活用して高さがあるように錯覚させた例

部屋にカーテンを取り付ける時、高さを意識したことがありますか?
カーテンレールは、最初から住まいに取り付けてあることがほとんどだと思いますが、カーテンの取り付け位置を窓よりも高くすると、天井を高く見せることができます。

Brownstone Makeover

天井ぎりぎりにカーテンレールを取り付け、グリーンのカーテンを天井面から床まで飾った例。

実際の窓は、天井からFL+60cmの位置までしかありませんが、一瞬、カーテンのある部分が全部窓と思いませんでしたか?
窓が小さい部屋や天井高が低い部屋にこの手法を用いると、縦が強調され、実際よりも広く見せることができます。

NAHB Certified Green Home

腰窓にカーテンを天井から床までコーディネートした例。

カーテン効果で腰窓を掃き出し窓のように見せ、部屋を広く見せています。

Northbrook House

掃き出し窓の上に壁がある窓に天井から床までのカーテンの組み合わせ①。

H. Richards - H. Residences - Living Room

掃き出し窓の上に壁がある窓に天井から床までのカーテンの組み合わせ②。

①②どちらの例もカーテンの色が暗いですが、部屋を広く見せたい場合は、薄い色にした方が良いです。

Terraced House Refit

掃き出し窓のあるリビングの天井から床までレースカーテンをつけた例。

もの凄く大きな窓があるような錯覚になり、開放感が生まれていますね。

ソファの後ろにある絵も奥行感のあるデザインなので、縦、横、高さの3方向に広く見える工夫がしてあります。

3.ミラーや絵を活用して部屋の奥行があるように見せた例

壁紙を活用して部屋を広く見せた例

Graphic Half Bath

狭いトイレに白地に黒の小枝のパターン柄の壁紙を張った例。

繊細なデザインの壁紙が、狭い空間に奥行感を出しています。

Progressive Vintage Home

リビングの壁をグリーンにし、TVが置いてある正面の壁に木の格子を張り付けた例。

格子を張ることで、リビングに奥行が生まれ、広々とした印象に。

ミラーを活用して部屋を広く見せた例

鏡は、反対側にある物を映し出します。
部屋に鏡にを置き、窓を映すだけで、壁の奥に空間があるような錯覚に。

Eltham South, Blairgowrie

キッチン収納の上部、全面に鏡を取り付けた例。

この写真を見ると、奥に大きな窓があるように見えますが、この窓はカメラの後ろ、つまり立っている位置の背面にあります。
キッチン空間全てが鏡に映っているので、部屋の大きさが2倍に。
さらに外の風景も映り込んでいるので、その効果は実際の部屋の大きさ以上です。

Boutique Mews House, London

ベッドのヘッドボードの上部に壁いっぱいのミラーを取り付けた例。

ミラーには、寝室の天井全部が映し出されているので、部屋の大きさが2倍あるような錯覚に。
実際はベッドサイズ+αの狭い寝室でも、ミラーを使えば、開放感のある部屋を演出できるという、お手本のような事例です。

JADO DECOR CHRISTINE TSINGELIDIS COLE STREET

寝室にあるクローゼット扉を全部ミラータイプにして、部屋全体を映し出した例。

寝室と全く同じ大きさの部屋がもう1個あるような感覚になるレイアウト。

4畳半の寝室なら9畳あるように見えるということですね。

small Chelsea apartment

キッチン横の壁に大きな鏡を取り付けて、4人掛けダイニングテーブルをレイアウトした例。

狭いダイニングスペースでは、ダイニングテーブルを壁際に寄せてレイアウトすると通路幅を確保できますが、座る場所によっては、目の前が壁ということも起こりえますよね。
そんな時、目の前が壁ではなく鏡であれば、向こうに空間があるように見えるので、リラックスした部屋を演出することができます。

Contemporary Powder Room

80×60cmほどの鏡を天井から吊るして、空間を広く見せたトイレの手洗いの例。

この手洗い、奥の壁より離れたところについているので鏡に映った空間が、とても広く感じ、イリュージョンみたいなレイアウトになっています。
鏡を置く場所、映すものを計算して活用すると、こんなに広い疑似空間を演出できるんですね…。

Modern Vibe

寝室のベッドの足元に巨大な鏡を置いて、窓、照明、ベッドが映り込むようにレイアウトした例。

鏡を置く時は、壁と同じ角度にするか、天井に向けて斜めに置くかで映る物が変わってきますが、窓が小さく、暗い部屋は、照明器具が入るように少し斜めに置くと、明るさが2倍になり、効果を最大限に生かすことができます。

Brynmaer Road SW11

ソファの後ろの壁に、格子付のミラーをレイアウトした例。

これは、鏡のデザインを格子付にすることで、ソファの後ろに窓があるように見せた事例です。
ソファの正面に大きな窓があり、緑や外の風景が見えるようなリビングなら、この方法を使うと、広々とした部屋を演出できますよ。

アートを活用して部屋を広く見せた例

アートを壁に飾ると、インテリアがグンとセンスアップしますが、狭い部屋にアートを飾る時は、遠近法意識してアートを選ぶと部屋が広く見えます。

Contemporary Home

ダイニングの壁に吸い込まれそうになる奥行のあるデザインのアートを飾った例。

12人も座れる広いダイニングスペースですが、白の家具とアートの効果で広々とした印象です。

New Farm Apartment

田舎の風景を描いた懐かしい雰囲気のするアートをベッドの頭上に飾った例。

遠くに家が見える構図の絵なので、奥行が感じられますね。

Majorca grande Quail West C.C.  Naples Florida

海へつながる桟橋のモノクロ写真をリビングの壁に飾った例。

2×2mの大きな写真なので、本当に向こうへ行けそうな気分です。
細長いリビングの長手方向にソファとチェストをレイアウトし、短手の壁に奥行のある写真。この組み合わせだけで、実際よりも2倍くらい部屋が広く見えますね。

Carriage House
写真:伏見稲荷大社

日本ではおなじみの伏見稲荷の千本鳥居の写真を壁に飾ったリビングの例。

どこまでも続く鳥居の写真は、奥行を演出するのに最適!!

海外のインテリアに日本の写真が飾ってあると何だか不思議な感覚になりますね(笑)

Notting Hill House
写真:大徳寺

デスクを部屋の中央に向けてレイアウトし、椅子の後ろの壁に大徳寺の庭の写真を飾ったホームオフィスの例。

またまた、海外のインテリアに日本の風景の写真のコーディネート!
嬉しい気分にもなります!

このデスクで商談をするのかな?
デスクの反対側に座った場合、この写真があるのと無いのとでは、随分印象が変わりますね。

Chaisson Project

紫の宇宙っぽい抽象的なアートを壁に飾ったホームオフィスの例。

アーティスティック&奥行感のあるアートがあると、壁の向こう側にも空間があるような気がしませんか?

窓の外に奥行を演出した例

Balaclava House

窓から見える屋外のレンガ壁に、格子でアーチ状のゲートを奥行を持たせて作った例。

せっかく大きな窓があるのに、目前に隣の建物の壁が見えると鬱陶しく感じるものです。
一瞬、「この部屋は一体どこにあるんだ!?」と思わせるトリックが、面白いですね。

造作+ウォールアートを活用して部屋を広く見せた例

ウォールアートは専門家でないと描けませんが、壁一面をキャンバスにしたインテリアは、屋外を連想させることも可能なので、狭いスペースを広く見せるのに効果的です。

室内に屋外の絵を描いた、壮大なウォールアートの事例を2つみてみましょう。

Glass Forest-Summit County

壁に、夜の鉱山の絵を描き、石や木を使って屋外風のインテリアにしたホームシアターの例。

このアイデアは凄いです!
どっちが屋外でどっちが屋内か頭が混乱しそうです(笑)

Little Girl

上部がアーチになったニッチにベッドをレイアウトし、両サイドの壁に白の枠を取り付け、花や蝶の絵を描いた子供部屋の例。

これも素敵!!
まるで屋外で眠っているような夢のある寝室インテリアです。

ディスプレイを使って奥行感を出した例

コンソールテーブルやチェストの上にディスプレイをする場合、レイアウトの仕方で奥行感を出すことができます。

The Olivers House

寝室のチェストを使って、観葉植物と鏡で奥行感を出したディスプレイの例。

観葉植物の背をチェストの中央にあるアイテムよりも高くすることで、ミラーが奥にあるような感覚に。

Bruce Avenue Residence

リビングのコーナーにコンソールテーブルを置いて、ミラー、テーブルランプ、本を組み合わせたディスプレイの例。

ミラーにはリビング空間が映し出され、本よりも両サイドに飾ってあるアイテムの方が背が高いので、奥行があるような印象になっています。

4.照明を活用して部屋の奥行があるように見せた例

床、壁、部屋のコーナーを照明で照らし陰影を作ると、奥行感が生まれ、部屋を実際よりも広く見せることができます。

リビングに主要照明以外の明かりをプラスして、奥行感を演出した事例を4つ見てみましょう。

Mews House refurbishment in London Fitzrovia

TVの後ろの壁に段差をつけて下部に間接照明を入れ、壁に奥行があるように演出したリビングの例。

写真は、造作+間接照明の例ですが、家具やLED照明を使えば、同じようなインテリアが可能です。

Roehampton Development

リビングの壁にブラケット照明を3灯取り付けて、上下に陰影をつけた例。

ペタっとした白の壁の部屋よりも奥行を感じられますね。

Domicile id

I字ソファの両サイドに背の高いフロアスタンドをレイアウトしたリビングの例。

ソファの横に照明を置く方法は、フロアスタンドだけでなく、サイドテーブル+テーブルスタンドの組み合わせも。
どちらも、ほんのり天井を照らすので、空間に奥行が生まれます。

My white Scandinavian home. Splash of colors. Old & new. Always in change.

リビングの隅にフロアスタンドをレイアウトした例。

部屋のコーナーは陰になりやすい場所。
ここを明るく照らすことで、奥行感が生まれ、リビング全体を広く感じるようになります。

ソファと補助照明の組み合わせは、ソファを2倍魅力的に!照明器具と絶妙レイアウト&コーデ36選でもっと詳しく解説しています。
いかがでしたか?

狭い部屋でも広さを演出する4つの具体的な方法を紹介しましたが、どれも“こんな簡単なことで…”と思えるような簡単な手法でしたよね。

今回紹介した方法は、部屋の躯体を触る訳ではないので、賃貸でも可能です。(カーテンを除く)

また、“4つのどれか”ではなく、家具のデザインと照明、ミラーと照明、アートと照明とカーテンなど複数を組み合わせることで更なる効果も狙うことができるので、広々とした部屋作りの参考にしてみて下さいね。

[参照元:Houzz Inc]

Remodeling and Home Design
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