真っ新な部屋を見た時
- これからどんな色の家具を買おう?
- カーテンやラグはどんな色にしよう?
- ソファの色は?
などトータルコーディネートを考えてカラーコーディネートしていくと、その場その場でその時の気分に左右された家具を揃えていくよりも、まとまりがありおしゃれな印象を演出できます。
そして、家具を買う時、材質は木で、しかも色は茶色という選択をする方が多いのではないでしょうか。
しかしながら、茶色って、日常生活ではあまり選択する機会が多い色ではないのでカラーコーディネートに戸惑ってしまうことが…。
というのも、人が色を決断する機会に遭遇するのがファッションで、これらの分野では、ジャケットやシャツ、パンツにスカートといった身に着ける(周りから見られた時にわかる場所)に茶色を真っ先に選ぶということが少なく、茶色のバッグや財布などファッション小物にはあっても、これらは人から見られることが少ない。
ファッションによく使われているベージュやカーキは、茶色に含まれますが、木の色と同じような茶色を進んで選ぶことが少ないと思うんですよね。
(洋服の茶色が嫌いな私の独断と偏見かもしれません。)
その為、茶色の家具を選んだ時に、カーテン・ラグ・ソファにどんな色をチョイスするとセンス良く合うのかが、ピンと来ない。
インテリアでは、木のイメージから「茶色に緑を組み合わせると失敗がない。」と言われていますが、もうワンランク上のカラーコーディネートをするなら、無難な組み合わせよりもハッと目を引くコーディネートを目指したいもの。
という訳で、このトピックでは、茶色+5色のハイセンスなインテリアを紹介していこうと思います。
茶色+5色のインテリアコーディネート例-目次
1.茶色(木目)の家具+ブルー系の爽やかなインテリアコーディネート例
木(木目)と青や水色は一見相性が悪そうに思えますが、寒色のスッキリとした印象を生かしたメリハリのあるインテリアを作りたい時におすすめです。
木(木目)は、ライト系・ミディアム系・ダーク系のどの茶色とも合います。
ミディアムブラウンの木製ドアがついた子供部屋の壁面をドアの面だけ濃い水色、残りの面を薄い水色にした例。
木の家具の色は、ミディアムブラウンとダークブラウンの2パターン。
しっかりと集中できそうなカラーコーディネートがとても参考になります。
ダークブラウンのガラス格子ドアの周りの壁面を暗めのブルーにした例。
1個前の事例とは異なり、こちらは明度が低く暗い印象ですが、ちょっぴりレトロな印象も。
この事例のようにお部屋に開口部が何か所かある部屋ならOKですが、入口ドアしかない部屋で真似てしまうと狭苦しく感じてしまうかも。
暗めの茶色の木製ベッドのある寝室の壁面を暗めの水色にした例。
真っ白な壁の前に同じベッドがあるよりもオシャレに見える気がしませんか?
寝室の事例ですが「リビングにこんな茶色の木製TVボードを置いて、後ろの壁をブルーにしても良いかも」と発想が広がります。
赤茶色の木製ベッドの周りに、灰みがかった暗めのブルー&明るいブルー(ターコイズブルー?)を組み合わせた例。
高級感たっぷりな上にハイセンス過ぎる!!
リビングでこの配色を真似ると、暗くなりすぎる気もしますが、大人っぽいムーディーなリビングコーディネートをしたい場合は参考にすると良さそう。
ミディアムブラウンの木製TVボードのあるリビングに、暗めの青のラグをコーディネートした例。
オレンジと青は補色の関係なので、組み合わせても失敗なし!!
なので、TVボードは、オレンジ色っぽい茶色がチョイスしてあります。
ダークブラウンのレザーソファの前に、水色の鏡面素材のTVボードをレイアウトした例。
木製家具の組み合わせではありませんが、ダークブラウンと水色の相性確認に。
つまり、このソファのような茶色のTVボードに、このTVボードのようなブルー系のラグを組み合わせてもOK!!
2.茶色(木目)の家具+オレンジの温もりのあるインテリアコーディネート例
赤・黄・黒を混ぜた茶色と赤・黄を混ぜたオレンジは、使われている色が同じなので相性抜群!!
似た色同士なので、茶色とオレンジをそれぞれ際立出せたい場合は、茶色とオレンジの他にホワイトを多く使ったカラーコーディネートにすると良いですよ。
ダイニングの壁の一部を暗いオレンジにして、茶色の木製のダイニングテーブル+ベンチをコーディネートしたダイニングキッチンの例。
フローリングとキッチン扉は明るめのナチュラルブラウン系。
ダイニングテーブルと壁を似たような色にした落ち着きのある食事空間です。
木目が綺麗な3段引き出し収納があるリビングの壁を明るい黄色に近いオレンジ色にした例。
壁の色はフローリングのミディアムブラウンと合わせ、キャビネットの茶色は隣の部屋にあるキッチンと同じ。
暖かみを感じる組み合わせですが、壁面と床が茶色とオレンジで占められているので、スッキリとした印象は少な目です。
ダークブラウンの扉色のキッチンが見えるダイニングに、ダークブラウンの円形ダーニングテーブルセットを置き、オレンジ色のランチョンマットをコーディネートした例。
壁面にもオレンジ色が混じったミニアートを飾ったワンランク上のオシャレな食事空間!
アイランドキッチンがある広いダイニングキッチンの例ですが、LDKにダークブラウンの対面式キッチンがある方が真似すると良さそうな色使いです。
ミディアムブラウンのテーブル、ミディアムブラウンの木目の引き出しのついたホワイトのベッドを置いた子ども部屋の壁面にオレンジ色のラインを引き、シーリングライトもオレンジにした例。
これまで紹介したオレンジ×茶色と比較すると、ホワイトが多めのカラーコーディネートなので、それぞれの色が目に飛び込んできます!!
2段ベッドがある子供部屋のハシゴと窓枠を木製の茶色にして、カーテンと壁面収納をオレンジにした例。
何てすっきり!!&何ておしゃれ♪
ホワイトがメインで、茶色とオレンジがそれぞれ1割ずつくらい?
温もりとすっきりのバランスが絶妙です。
ダークブラウンのフローリングのリビングにダークブラウンのテーブル&コンソールテーブルを置き、壁の一部を暗めのオレンジにした例。
このオレンジの壁があることで、リビングの温もりが一気にUP!!
他の壁はホワイトなので開放感もあります。
ナチュラルブラウンのフローリングの寝室に、ダークブラウンのロータイプのTVボードを置き、壁面を黄色が多めのオレンジ、ラグをオレンジにした例。
こんなカラーコーディネート初めて見ました。
「家具はダークブラウンが絶対に良い。でも、我が家の床はナチュラルブラウンだ。」という場合に参考にできそう!!
ダブルベッドが2台も置ける広い寝室の事例ですが、このカラーコーディネートはリビングにも似合います。
3.茶色(木目)の家具+黄色のスタイリッシュなインテリアコーディネート例
オレンジのところにも書きましたが、茶色は元々黄色を要素に含む色。
その為、黄色とも相性が抜群です。
鮮やかな黄色を組み合わせるとフレッシュな印象、薄い黄色を使うと優しい印象のコーディネートになります。
壁付けキッチンの壁面を鮮やかな黄色にし、手前のダイニング空間に木目が綺麗な木製ダイニングテーブルを置いた例。
同じ空間にある家具&壁のコーディネート例ではありませんが「黄色と木目がこんなにあうんだ!」と感じることができる素敵な事例です。
黄色が際立って見えるのは、ダイニングテーブル以外が全部ホワイトだからかな?
茶色のアンティーク系の壁面収納家具&洗面化粧台をレイアウトしたバスルームの壁を薄い黄色にした例。
水回りに家具がある海外特有の事例ですが、家具の色と壁の色の組み合わせは、リビングでも真似できそう。
「壁は白のままがいい!!」という場合は、カーテンやラグにこの黄色を使うという方法もありです。
茶色のアンティーク引き出し収納を置いた寝室の壁を薄い黄色にした例。
よく見ると、この壁レンガではないですか!!
レンガ壁と言えば、境界線がはっきりわかる茶系か真っ白という先入観を持ってましたが、薄い黄色にすると優しい印象。
茶色の家具との相性も抜群ですね。
ダークブラウンの壁面収納家具+カウンター収納があるリビングの一人掛けチェア×2を黄色にした例。
木製の収納家具がある部屋の椅子はベージュにして無難にまとめそうなところ、敢えてこの色にするセンスが素敵!!
黄色が入ることで、パッと目を引く引き締まった印象のインテリアが完成していますね。
床から天井まであるダークブラウンのオープン棚(本棚)をレイアウトしたリビングに、薄い黄色のチェア&ラグ&オットマンをコーディネートした例。
フローリングの色と家具の色を同じにして、残りを薄い黄色で統一。
私だったら、もっと派手な黄色を選ぶと思うのですが、鮮やかな黄色だと、ここまでのエレガントさは演出できないかも…。
ダークブラウンの木製ダイニングテーブルに黄色のレザー製チェアをコーディネートした例。
黒っぽい茶色と鮮やかな黄色がこんなに合うなんて…。
生活感少な目のおしゃれなダイニング空間を演出したい時に参考にすると良さそうな事例です。
ミディアムブラウンのリビング収納家具の背面の壁を黄色にした例。
真っ白な壁の前にこの家具があるよりもおしゃれに見える!!
壁に手を加えることが出来ないお家では、こんな黄色の一人掛けソファやチェアを隣に置くのもありです。
4.茶色(木目)の家具+紫の上質なインテリアコーディネート例
木の茶色に紫?
紫は白のエレガントorスキッとしたデザインの家具と組み合わせてあることが多いので、今回紹介する色の組み合わせの中で一番びっくりする組み合わせかもしれません。
が、ミディアムブラウンを筆頭にダークブラウンの木製家具とも相性が良く、上品なインテリア空間を演出できます。
ミディアムブラウンのフローリング&窓&ドアのダイニングに紫のラグを敷き、ミディアムブラウンの木製ダイニングテーブルセットを置いた例。
こんなカラー使いの発想は無かった!!
紫のラグは、白や黒のタイル調の床にしか似合わないと思ってましたが、木目にも合うなんて新発見です。
ナチュラルブラウンのテーブルを置いたキッチン空間の壁の一部をラベンダー色にした例。
清潔感たっぷり♪
この事例を参考に、木目が綺麗なナチュラルブラウンのTVボード&テーブルをレイアウトしたリビングの壁をこの色にしてみるのもありかも。
木目天井のリビングに、暗い紫のモダンなソファをコーディネートした例。
何この上質な空間!!
「高級感のあるリビングと言えば、黒のソファとダークブラウンの家具」と勝手なイメージを持ってましたが、紫を使うとオシャレ度がUPする気がします。
茶色の木製オープン棚を壁面にレイアウトしたリビングの壁の一部とラグを紫にした例。
白っぽい床色のリビング例ですが、ナチュラルブラウンのフローリングにも似合いそう。
デザイナーが設計した部屋っぽいですが、ありきたりなリビングでもカーテンをこの事例の紫にすれば応用できます。
ダークブラウンのフローリングのダイニングに、オーバル型のダークブラウンのダイニングテーブルを置き、紫のファブリックチェアをコーディネートした例。
「生活感少なめのモダン家具は嫌だけど温もりもあり過ぎるダイニングも嫌。」という場合に参考にすると良さそうな組み合わせ。
紫を使うことで上質さをプラスした素敵な事例です。
ナチュラルブラウンの木製キャビネットとナイトテーブルを置いた寝室のラグを紫にした例。
寝室の事例ですが、ベッドカバーのライトグレーをソファの色に置き換えれば、リビングでも応用可能。
ミディアムブラウンのフローリングのリビングのカラーコーディネートに迷ってる時に参考にすると良さそうな事例です。
5.茶色(木目)の家具+グレーの生活感薄めのインテリアコーディネート例
グレーは彩度が無い色。(無彩色)
その為「グレーをインテリアに使う」と聞くと、同じ無彩色の黒や白の家具と組み合わせたモノトーンコーディネートを連想してしまい「木目にグレーって合うの?」と半信半疑になってしまいがちですが、木目が美しい上質な家具との相性は抜群です。
縦木目のミディアムブラウンのTVボードとライトグレーのコーナーソファをコーディネートしたリビング例。
飾り気のないシンプルなリビングですが、まるでモデルルームのよう!!
ソファの色を上品なグレーにすることで、TVボードの木目が一層素敵に見える気がします。
ナチュラルブラウンの縦木目のリビング壁面収納兼TVボードとライトグレーのソファとラグをコーディネートした例。
程よい生活感の無さが素敵!!
「ソファとラグがベージュだったら…」と想像すると、この上品さは出ないと思いませんか?
ミディアムブラウンの縦木目のリビング収納家具とダークグレーのソファ&ライトグレーの一人掛けソファ&ラグをコーディネートした例。
このソファ&ラグの配色なら、家具をホワイトか黒にしてしまう方も多いのでは?
木目の家具があることで温もり感がUPし、くつろげるリビングインテリアになっていますね。
木目が綺麗なフローリング&ベンチのある玄関に、グレーのラグ&クッションをコーディネートした例。
リフォームや新築で、フローリングをこだわってチョイスした時に参考にすると良さそうな事例。
木の美しさを邪魔しないグレーの使い方が参考になります。
ナチュラルブラウンの木製リビングテーブル&ひじ掛け椅子とダークグレーの2Pソファをコーディネートした例。
北欧を意識したインテリアかな?
冷たさと温もりのバランスが絶妙です。
フローリングがヴィンテージ風味ですが、ソファ&テーブルの組み合わせは白っぽいフローリングにも合う気がします。
今回は、茶色の木目や木の質感に合う5色を紹介しましたが、このような組み合わせは街中のインテリアショップでは、あまり見かけない組み合わせなので「参考になった」という方も多いのではないでしょうか。
実は、ここ数日、6mほどの長い壁にPCが置けるようなデスクにもなる木製カウンターを取り付けようとしていて「このカウンターをいかにオシャレに見せるか」を思案中。
同じ空間の壁の一部にサンゲツの黄色の壁紙FE1036を貼ろうかと心が揺れているのですが、決定したら、また事例を紹介したいと思います。
最後に、木製家具の色を決める時「同じ茶色でも明るい茶色or暗い茶色、どっちを選んだら良いの?」と迷ってる方は下記のトピックも参考にしてみて下さいね。