前回、LDKの家具デザイン選びの参考に!インダストリアル家具42選で、様々な既製品の家具を紹介したのですが、その時目について「これは斬新!!」と思ったのが、配管パイプを使ったシェルフ達。
家の中には、給排水管、ガス管、吸排気(ダクト)、空調など、様々なパイプが走っていて、これらは、日本の家の場合、壁の中に納まっているのが一般的です。
が、インダストリアルは、これらを露出したインテリアなので、部屋全体のテイストを揃える為に、室内に置く棚やテーブルの支柱を木やスチールではなく、配管部品を使おうというのが、配管パイプインテリア。
給排水に使う塩ビ管や継手は、水道屋さんにしか入手できないものではなく、ホームセンターで手に入るので、これらを使ってDIYしちゃう人も発生しているほどです。
そこで、今回は、この配管(塩ビパイプ)を使ってシェルフなどを作る時のデザインの参考になりそうな事例をキッチン、ダイニング、リビングなどの部屋ごとに紹介します。
※室内の空きスペースにおけるコンパクトなものよりも壁に取り付ける大きめの棚やテーブルを中心に紹介しています。
1.配管パイプ in キッチン
配管パイプとリサイクルパレット(棚板)5枚を使って、オープンシェルフを作った例。
シェルフには、食器や布巾など、キッチン周りの小物を整理して収納。
このシェルフ、よく見ると一番下の棚にキャスターがついていて、楽に動かせるようになっています。
グリーンの壁に配管パイプと5枚の棚板でオープンシェルフを作り、家電を収納したキッチンの例。
棚板には木箱を置いて、細々した物を効率よく収納できるように工夫してあります。
1個前の事例はキャスター付きでしたが、これは直置き。
壁に色がついていると、また違った雰囲気ですね。
キッチンの入り口の横にある幅90cmほどの壁に配管パイプと5枚の棚板を使ってシェルフを作った例。
床置きではなく、壁付けバージョン。
黒のパイプは、スチール製なので、塩ビパイプとは質感が違いますが、デザインの参考に。
キッチンの上部に黒の配管パイプと古い板を3枚使って棚板を作り、同じ色のお鍋とガラス瓶を飾ってディスプレイスペースにした例。
1個前の事例と似たデザインですが、パイプの使い方が若干違います。
1個前のは上下共に壁付けでしたが、これは上部は天井付け。
同じ配管パイプでもパーツの組み合わせ方で、色んな取り付け方ができるのも魅力かな?
L型キッチンの上部に配管パーツ+板で3段のウォールシェルフを作った例。
上下のパイプは壁付けバージョン。
一番上の棚板の上にもパイプがあるので、見た目がとても格好良い!
食器やお鍋の収納として作ってあるので、丸見え状態ですが、味があって素敵です。
天井から30cm程度の高さにコの字型に配管パイプを取り付け、壁から出したコード付きの照明をぶら下げて、アイランドキッチンのペンダント照明にした例。
これは凄いアイデア!!
電源の位置が関係してくるので、大掛かりなリフォームになってしまいそうですが、ペンダント照明の電源を壁から出すという発想がなかったので、ビックリです。
対面キッチンのカウンターの上に天井まで届く配管パイプを取り付け、ガラス板を置いてハッチ風の収納を作った例。
これも凄い!!
パイプとパイプの間に棒を渡して、お鍋を吊り下げるアイデアに脱帽です。
が、キッチン上にある作業スペースがパイプのせいで無くなってしまってますが、使い勝手はどうなんだろう…。
壁付けキッチンの後ろに、配管パイプと分厚い板でダイニングテーブル兼作業台兼収納を作った例。
プロでないとこんな家具は作れないかもしれませんあ、めちゃくちゃ格好良い!!
テーブルにインダストリアルデザインのチェアが組み合わせてあるのもポイントです。
2.配管パイプ in ダイニング
黒の配管パイプの上にホワイトの大理石を乗せて作ったダイニングテーブルの例。
パイプを組んだ脚なので、座った時足とパイプがぶつかって使い勝手が悪そうな気もしますが、インダストリアルなダイニングキッチンにふさわしいデザインです。
ダイニングの壁に黒の配管パイプで逆S字の本棚を作った例。
L時やコの字を自由に作れるパイプならではのデザイン!
このウォールシェルフには棚板がなく、左側にあるパイプに本を寄せることで倒れないようにするデザイン面での工夫もしてあります。
ダイニングの壁に黒の配管パイプと板を使って2mほどの高さの5段のウォールシェルフを作った例。
同じデザインのシェルフを2つ並べた大きめの収納棚ですが、アルファベットや照明器具を使った演出の仕方も参考に。
これまで紹介してきた事例は建物全体がインダストリアルっぽかったので、親近感があまり沸いてきませんでしたが、この空間は、日本の住宅にありそうな雰囲気です。
裸電球を配管パイプの先に取り付け、天井から吊るしたダイニング用ペンダント照明の例。
このアイデアは凄い!!
配線など電気の知識が必要になってきますが、世界で一つだけの照明器具が作れそうな予感です。
ダイニング空間の天井から4か所、配管パイプを吊り下げ、斜め下と横に向けてさらに配管パイプをつないで、先端に裸電球をつけた照明の例。
1個前の事例よりグレードアップ!
足を開いてジャンプしているかのようなシルエットがとってもオシャレです♪
配管パイプとスチール製のトレイを使って作ったワゴンの例。
これはお酒好きにはたまらないアルコール専用カートでは?
しかも、ミラーと組み合わせて、ディスプレイっぽくしてる♪
家呑みが多いお家では、こんなワゴンが1個あるだけで、収納場所に困らなくてすみそう。
3.配管パイプ in リビング
グレーの配管パイプと茶色の板7枚で作ったリビング用本棚の例。
写真が小さいので見えにくいかもしれませんが、このシェルフ、棚板の左端の厚み部分に金属のプレートが埋め込んであって、一層ヴィンテージな味が出してあるんですよ。
リビングの3mほどある壁に配管パイプと板を使って、シェルフ+デスクスペースを作った例。
むっほ~!!
本の収納と作業できる場所を一か所にまとめて、しかも見栄えも良いなんて…。
これだけ大きな収納なのに圧迫感を感じないのは、白い壁がたくさん見えているからですね。
黒の配管パイプとダークブラウンの板を組み合わせて作ったリビング収納兼デスクスペースの例。
1個前の事例と似たようなデザインのダーク色バージョンです。
濃い目の色にすると格好良さが増す感じですね。
黒の配管パイプと古ぼけた板を組み合わせた5段のウォールシェルフをリビングの壁に取り付けた例。
収納というよりディスプレイ要素が濃いかな?
黄色、水色、オレンジ色のインテリア雑貨を使ったディスプレイのカラーコーディネートの仕方も参考にすると素敵な収納棚になりそうな予感です。
黒の配管パイプを使ってロフトの手すりを作った例。
室内に手すりや仕切りが必要な家の方が少ないかもしれませんが、コンクリートの壁と黒のパイプが格好良かったので掲載。
4.配管パイプ in 寝室
黒の配管パイプを天井から吊下げ、洋服ハンガー掛けにした例。
下の空いている空間には棚板を取り付けて靴置き場に。
ショップのインテリアのようなシャツ&シューズの収納場所の作り方が素敵です。
黒の配管パイプを天井から吊下げ、洋服ハンガー掛けにした例②。
こちらは、下の空いているスペースにカラフルなチェストを置いたバージョン。
ハンガーが高い位置にあるので、手が届きにくそうな気もしますが、壁を上手く活用した収納アイデアに脱帽です。
寝室の壁面に黒の配管パイプを組み合わせてハンガー収納スペースを作り、隣に棚板を8段取り付けて、トレーナーやTシャツの収納場所にした例。
これは効率よく服を収納できそう!
クローゼット内用の既成品の収納家具のデザインを参考にすると似たような収納が作れる気がします。
黒の配管パイプとナチュラルブラウンの棚板3枚を使って、床から天井まであるディスプレイスペースを作った寝室の例。
収納ではなく、飾るだけの場所を作るなんて、スペースに余裕がないと無理な気もしますが、寝室の一角にこんな場所があるだけで、心が落ち着きそう。
黒の配管パイプをカーテンレールの代わりに使った例。
まさかの使い方に目から鱗。
カーテンレール+フックのカーテンよりも5倍くらいおしゃれに見えます!
5.配管パイプ in 仕事部屋
黒の配管パイプと厚み10cmくらいの棚板を使って2×3mほどのウォーシェルフを作り、中央をパソコン作業スペースにした例。
パソコンを置く棚板だけ一段高くなってるデザインが格好良い!
巨大なシェルフなので、もっと小さなスペースには、下の事例の方が参考になるかな?
壁の中央にデスクを壁に向けて置き、木製キャビネットの上に黒の配管パイプを取り付けて棚板スペースを作った同じデザインの家具をデスクの両サイドにレイアウトした例。
キェビネットとデスクは同じシリーズのように見えますが、全く別物。
このスペースを横から見たのが下の写真です。
キャビネットの奥行きは30cm、デスクの奥行きは80cmほど。
1個前の事例のような左右対称のデザインにすると、格好良さが倍増する気がします。
黒の配管パイプに黒の網籠をプラスして作った仕事部屋の収納の例。
これまで木の板を使った棚板バージョンばかり見てきたので、これは新鮮!
それにしても、この重厚感のあるデスクは何でしょう…。
配管パイプを脚に、グレーの板を乗せて作ったデスクの例。
格好良いけど可愛くもある!!
配管パイプのある部屋にはインダストリアルな椅子しか合わないと思ってましたが、エレガントなデザインの椅子でも合うんですね♪
黒の配管パイプと廃材を使った木の板で作った2人用のパソコンデスクの例。
天板の底面に木箱をリサイクルして作った引き出しを付けたDIY作品です。
なので、シンメトリーに見えて、実は右と左のデスクの収納部分はデザインがちょっと違います。
[参照元:Houzz Inc]