数年前からインテリア界で注目の西海岸インテリア。
西海岸とは、アメリカ合衆国のカリフォルニア州・オレゴン州・ワシントン州のことで、どの州も太平洋に隣接した地域で気候は温暖です。
その為、西海岸インテリアを色・材質・インテリアアイテムに分けると
- 【色】海&空を連想させるブルー系(寒色)が基調
- 【材質】水や雨、風にさらされたような朽ちた木材
- 【インテリアアイテム】星・ヒトデ・貝殻・オール・サーフボードなど海に関連するもの
など、暖かい環境を清々しく過ごせそうなコーディネートが中心です。
日本で特集されている西海岸インテリアも、そのほとんどが海沿いにあるコテージの中を見ているかのような雰囲気です。
しかしながら、日本には、寒い冬があり、夏をテーマにしたような西海岸インテリアをメインにインテリアを作ってしてしまうと、冬に違和感を感じてしまうことも。
「四季を通して使える西海岸インテリアには、どんなものがあるのか?」
素敵なリビング事例を中心に紹介していきますので、参考にしてみて下さいね。
冬でも違和感ゼロの西海岸インテリア実例-目次
1.ベージュやアイボリーを取り入れた西海岸インテリア例
西海岸インテリアのカラーコーディネートは、ホワイト×ブルー系の爽やかな組み合わせです。
白と青の色使いは、部屋全体にメリハリが生まれると同時に「寒さ」や「冷たさ」が生まれてしまうのがデメリットです。
ホワイトをベージュやアイボリーなど親しみやすい色にチェンジしてコーディネートすれば、年中過ごしやすいインテリアが作れます。
また、西海岸インテリアの基本は「ブルー系のソファ」と思ってる方も多いかもしれませんが、ソファは簡単に色チェンジできるアイテムではないので、ソファもベージュやアイボリーにしておいた方が無難です。
アイボリーのソファ&ラグとブルー系アートをコーディネートした西海岸インテリア。
西海岸っぽさは、窓前のベンチやヤシっぽい観葉植物でプラス。
夏の暑い時期に、クッションをALLブルー系にすれば、もっと西海岸っぽさが出るかも。
今の状態は、西海岸インテリアの秋・冬バージョンとしてみれば、ほんのり温かみがあり、居心地が良さそうです。
アイボリーのソファ&ラグに、薄い水色のアート&クッションをコーディネートしたリビング例。
西海岸インテリアと言えば、サーフボードが似合いそうなハッキリと主張する青を使うのが定番ですが「ほんのり青」を使うことで夏っぽさを最小限に。
癒しのグリーンもカーテンの柄に取り入れてあるところがポイントです。
壁面をベージュにして、グレーのソファとグレー×ホワイトのパターン柄のラグを敷き、暗いブルーや明るい青緑のクッションをコーディネートしたリビング例。
壁面に飾ってある星形やシーリングファンが西海岸っぽい印象をUP!!
クッションに使ってある色と同じ色の一人掛けソファとオットマンが置いてありますが、寒い季節は、メインソファの上のクッションをオレンジや黄色にすれば、温かみのある部屋にチェンジできます。
薄い茶色のコーナーソファとアイボリーのラグをコーディネートしたリビングの壁をグレー系にして、海の写真やホワイト×青のパターン柄のカーテンを飾った例。
この部屋を見ながら「秋冬」と「夏」を想像した時、このままで両方の季節に使えると思いませんか?
そう思わせるポイントは、ソファとテーブルの色ではないかと思います。
アイボリーのソファとベージュのラグ&テーブルをコーディネートし、濃いブルーのクッションを組み合わせたリビング例。
西海岸っぽさは、麻や華奢なチェア、ブルー系のクッションでプラス。
この部屋の場合も、秋冬にクッションを暖色系にチェンジするだけで、爽やかさや寒さがゼロになります。
壁面をベージュにして、灰みがかった薄いブルーのソファとベージュのソファをコーディネートした例。
西海岸っぽさは、ソファ背面のアートと切り株みたいなサイドテーブルの上にあるターコイズブルーのキャンドル。
ドアや窓枠がホワイトなので、壁はそのままホワイトにしておきそうなところ、わざとベージュにして温かみをプラス。
このインテリアも、年中使えそうな雰囲気です。
アイボリーのコーナーソファに麻っぽいデザインのラグを組み合わせ、ソファ背面の壁に真っ青な海で遊ぶ子ども達の写真を飾ったリビング例。
青はほとんど使っていないのに、夏!!というイメージ。
ソファサイドの籠みたいなデザインのフロアランプとソファ背面の写真をチェンジすれば、秋冬バージョンのインテリアに早変わり。
2.暖かい素材を取り入れた西海岸インテリア例
テーブルやTVボードなど、インテリアに欠かせない木。
西海岸インテリアに木製家具を使う場合は、上記の2枚の写真のように、雨風にさらされた古材っぽい木をチョイスする場合が多いですが、敢えて茶色の綺麗な木目にするのもアリです。
古びた木は「寂しい」「冷たい」という印象をUPするのに対し、茶色の綺麗な木目の家具は、温かみがUPし、青を用いた部屋でも寒々しさが減少。
また、ニットやファーなどをさり気なくプラスしておけば、年中快適な西海岸インテリアになります。
茶色レザーのソファを置いたリビングに、ナチュラルブラウン系のテーブルやサイドテーブルをコーディネートした例。
「ナチュラルブラウンと言えば自然な感じを演出した部屋」という印象を持っていましたが、渋いブルーと組み合わせることで、西海岸っぽさもだせるんですね…。
壁面に飾ってあるナチュラルブラウンの木を使って作った2本のサーフボードが西海岸っぽさを更にUP!!
デニム生地のクッションの上に、さり気なくムートンが掛けてあり、冬もこのままの状態で使用して問題無さそう。
暗めのブルーのコーナーソファとベージュのラグをコーディネートしたリビング例。
壁面には真っ青なサーフボードが飾ってあり、そのまんま西海岸を意識したインテリアになっているのですが、TVボードが美しい木目の新品デザイン(?)なので、温もりも感じる!!
コーナー部に炎が見える暖炉のあるお部屋ですが、この部分が何も無い直角の壁だと想定して、爽やかさと暖かさのバランスを参考にしたいです。
くすんだネイビーのコーナーソファにグレー×ホワイトのパターン柄のラグをコーディネートしたリビング例。
海岸のアートやシーリングファン、透け感のあるリビングテーブルが夏の暑さを緩和する涼し気なインテリアを作り出していますが、ラグとTVボードとソファ手前にあるプフに注目。
よく見るとラグは凹凸のあるニットのような素材で、TVボードは美しい木目、更にソファ手前の床には革っぽいカバーのプフが転がしてあります。
「秋冬にも通用する西海岸インテリアは、素材選びにもこだわりたい」と実感したおしゃれな事例です。
3.暖色をベースとした西海岸インテリア例
西海岸インテリアと言えば、青や水色を基調とした寒色メインのカラーコーディネートが基本ですが、本場西海岸の住まいのリビングを見ると、暖色をメインにしたものもあります。
日本で流行している西海岸インテリアとは、ちょっぴり雰囲気が違うかもしれませんが、暖色を使ったリアル西海岸インテリアを見ていきましょう。
赤
ホワイトのソファ、鮮やかな青のクッション&ラグをコーディネートしたリビングに、赤の混じったパターン柄のホワイトのカーテンと赤の座クッションを敷いたハンギングチェアをコーディネートした例。
涼し気で開放感たっぷり!!
光が当たる窓付近に赤を取り入れることで暖かい雰囲気がUP!
「全体的に赤」ではなく、ほんのちょっぴり赤をプラスするセンスの良さが、とても参考になります。
壁の腰から上までを暗めの青にしたリビングに、赤×ネイビーのサーフボードと赤とネイビーのタオル、赤とネイビーのビーチサンダルを飾った例。
壁面の海をテーマにしたディスプレイが素敵過ぎる!!
どのアイテムもネイビーと赤の組み合わせなので、統一感があります。
よく見ると、壁面には大きな波の写真が飾ってあり、床には波っぽいデザインのラグが敷いてある!
1個前の事例の壁面のディスプレイをアップにしたのが、この事例。
ビーチタオルにビーチサンダル、浮き玉など海に関するアイテムをテーブルの脚元に集約。
SURFのアルファベット文字やディスプレイ用の本のカラーコーディネートも参考に。
アイボリーのソファにダークオレンジ×ホワイトのパターン柄のクッションを組み合わせ、床にダークレッド×ダークブルーの花柄のクッションを2個並べて置いた例。
西海岸というよりはアジアンといった雰囲気の方が近い?
籐っぽいデザインのソファがそう思わせるのかもしれませんが、ソファのデザインを抜きにして、床に置いてあるクッションの色使いと柄がとても参考になりました。
赤のコーナーソファとデニムっぽい素材の一人掛けソファを対面にレイアウトしたリビング例。
真っ白な木製チェアとTVボード、薄い水色とオレンジのストライプ柄のラグが涼し気な印象をUP!!
赤いソファを使って海っぽいインテリアが作れるなんて新発見!
真っ赤な3Pソファを壁を背にレイアウトし、ネイビー×ホワイトのストライプ柄のラグ、ネイビー×ホワイトのパターン柄のカーテンをコーディネートしたリビング例。
壁面には、部屋に使ってる色と同じ赤とネイビーのオールを3本ディスプレイ。
TVの下に置いてある家具は、IKEAじゃないかな?
赤・ネイビー・ホワイトを上手く組み合わせたマリンスタイルのインテリア例です。
オレンジ
オレンジのソファと黄緑のラグをコーディネートしたリビング例。
日本で見る西海岸インテリアで見たことが無い色使い。
木の板を張り合わせたホワイトの天井にサーフボードを6本取り付け、壁面に巨大な海岸のフォトウォール。
オレンジは太陽を連想させる色でもある上に、青の反対色なので、相性も抜群です。
壁面を薄いオレンジにして、海岸の写真を飾り、ホワイトのソファと西海岸柄のクッションをコーディネートしたリビング例。
ロサンゼルスのビーチをイメージしたインテリア例。
燦々と降り注ぐ太陽と涼しさや開放感を感じるソファ周りのコーディネートの仕方が、とても参考になります。
黄色
壁面を暗めの黄色にしたリビング例。
シーリングファン、ターコイズブルーのパターン柄のラグが西海岸っぽさをUP。
真っ黒なアジアンっぽいデザインの家具を組み合わせた、ちょっぴり変わった事例です。
リビングのコーナーに、木の脚のフロアスタンドを置き、浮き玉・流木・浮き(?)などのマリンアイテムをディスプレイした例。
直接、黄色が使ってある訳でなく、照明器具の光で黄色っぽい雰囲気を出した例。
ブルーでまとめたリビングのコーナーに、この事例のような一角があるだけで、温もりがUPする気が…。
グレー系の古材を壁に貼ったリビングに、ホワイトのソファ、ホワイト×くすんだ黄色のクッション、ペールイエローのサーフボードを飾った例。
ホワイト×青ではなく、グレー×イエローの西海岸スタイル。
こういったカラーコーディネートは、事例を見ないと思い浮かばないかもしれません。
古材を使ったシンプルなコンソールテーブルに、やや暗めの黄色の支柱のテーブルランプとやや暗めの黄色の折り畳み椅子をコーディネートした例。
リビングの壁面の余ったスペースに、こんなインテリアがあるだけでテンションが上がりそう!!
事例は、山っぽいアートが飾ってありますが、海岸のアートなら、もっと西海岸っぽさをUPできそうな予感です。
ホワイトの板張り天井&壁のリビングに、アイボリーのソファを置き、黄色のクッションをコーディネートした例。
海辺にあるキッチン付きのコテージのような印象。
リビングテーブルやサイドテーブルには、北欧インテリアでよく見かけるホワイト天板+木脚のデザインを採用してあります。
最後に、年中使える色=中性色の緑をメインカラーとして使った西海岸インテリアを一つ。
緑
くすんだ緑の壁面&一人掛けソファ+オットマンをコーディネートしたリビング例。
この事例を見て「西海岸インテリアは緑を使っても実現可能なんだ!!」と発見。
緑は、暑さも寒さも感じない色なので、年中使えるんですよ。