前回からピックアップしている正方形リビングの家具レイアウト法。
第2回目は3.6×3.6mの8畳正方形リビングに家具を置いたパターンをいくつか紹介します。
世の中には、たくさんのソファがありますが、余裕を持った一般的なサイズを書くと、
- 2人掛けソファ:幅1800cm 奥行90cm
- 3人掛けソファ:幅2400cm 奥行90cm
- コーナーソファ(4人掛け):幅2400cm 奥行2400cm
これらソファにTVボードやテーブルを下記の最低限のスペースを考慮してレイアウトすると
ソファの奥行+50cm(※1)+テーブルの奥行+60cm(※2)+TVボードの奥行
※1:足とテーブルの間に最低限必要なスペース
※2:テーブルとTVボードの間の通路スペース
2掛けソファの場合は、最低6畳のスペースがあればレイアウト可能なので、8畳正方形リビングに2人掛けソファや3人掛けソファを置くと、余分なスペースが余ってしまう。
コーナーソファの場合は、8畳分必要なので、ぴったり収まるかも…。
と言った具合に、選ぶ形によって、余りスペースが異なってきます。
なので、8畳正方形リビングの家具レイアウトは、
①ソファに何人座るのか?
②どんな形のソファにするのか?
③②で選んだソファをどこに置くのか?
④②のサイズが小さい場合、余ったスペースをどこに持ってくるのか?
が鍵となります。
選んだソファを「壁との間にスペースを空けておく」「壁にぴったりとくっつける」の2パターンに分けて、15個のレイアウトを見て行きましょう。
【8畳】正方形リビングレイアウト実例-目次
- 【1】8畳正方形リビングの壁際にソファをレイアウトして中央のスペースを広く取るレイアウト例
- 【1-1】コーナーソファで広々見せる!【8畳】正方形リビング
- 【1-2】寒色&暖色のバランスが絶妙♪爽やかな北欧【8畳】正方形リビング
- 【1-3】デスクスペースも確保したモノトーン【8畳】正方形リビング
- 【1-4】大人数でくつろぐ♪「座」メインの【8畳】正方形リビング
- 【1-5】景色を眺めながらPC作業。集中とリラックスのバランスが絶妙な【8畳】正方形リビング
- 【1-6】物が捨てられない方必見!収納たっぷり♪【8畳】正方形リビング
- 【1-7】お花がポイント!エレガントな【8畳】正方形リビング
- 【1-8】コンパクト家具で広々見せる【8畳】正方形リビング
- 【1-9】4~6人のつくろぎ共有におすすめ【8畳】正方形リビング
- 【2】8畳正方形リビングの中央にソファをレイアウトして周りの通路を広く取るレイアウト例
【1】8畳正方形リビングの壁際にソファをレイアウトして中央のスペースを広く取るレイアウト例
【1-1】コーナーソファで広々見せる!【8畳】正方形リビング
リビングの片側にコーナーソファ、反対側にTVボードをレイアウトして真ん中を広々と空けた正方形8畳リビングの例。
ソファサイドと壁の間に、隙間を埋めるように収納家具をレイアウトして観葉植物とコーディネートするアイデアが素敵♪
TVボードまで距離があるので、このTVボード兼収納だけだと、リビングテーブルの上やソファが散らかってしまう可能性大。
ソファ横に収納家具を置くことで、ソファ付近で使う物は全て隠せてしまえる仕様。
更にオープン棚ではなく、扉付きの収納家具にすることで見た目のスッキリ感にも配慮してあります。
【1-2】寒色&暖色のバランスが絶妙♪爽やかな北欧【8畳】正方形リビング
大きな掃き出し窓の景色を有効活用し、コーナーソファをレイアウトした8畳リビングの例。
ベージュをメインに、オレンジ、イエロー、薄いブルーを使った爽やかな初夏を思わせるコーディネートが素敵!!
1個前の事例とソファのコーナー部の方向を逆にして、窓との隙間を開けたパターンです。
TVボードを床から30cmほどの高さのオープンタイプにすることで、空間を広く見せる工夫がしてあります。
ソファ背面に飾ったアートは、ソファ用クッションやリビングテーブルの上の花と同じ色が使ってあるので、オシャレさが半端ない!!
クッションの色とアートの色を揃えるのって高度な技に思えますが、意識して色選びをすると案外簡単にできそうな気がします。
【1-3】デスクスペースも確保したモノトーン【8畳】正方形リビング
壁を背に2PソファとTVボード兼収納兼デスクをそれぞれレイアウトした8畳正方形リビングの例。
リビングではなく、個室かな?
ソファと窓際の空いた広いスペースにフロアタイプのハイバック一人掛けソファと正方形のクッションを置いて、くつろぎ特等席を作るアイデアが素敵♪
TVを見る時は2Pソファ、雑誌や本を読みたい時は一人掛けソファと言った具合に、同じ空間で2つの使い方が可能なこのレイアウトは、2人暮らしにも向いてそう。
長い壁を生かして、TVボードとデスクを並列するレイアウトの仕方も参考にしたですね。
【1-4】大人数でくつろぐ♪「座」メインの【8畳】正方形リビング
リビングの中央にリビングテーブルを置き、テーブルを囲むようにして、2Pソファ×2と一人掛けチェア×2をコの字型にレイアウトした例。
暖炉を中心に、左右にウォールシェルフ+下部収納を置く、シンメトリーレイアウトが格好良い!!
収納部とリビングテーブルの間にもスツール(白い筒のような椅子)が2セット置いてあるので、10人くらい座れそう!!
ソファやチェアの背面に空間があるので実際は8畳以上あるリビングですが、8畳リビングで、座る用家具(ソファやチェア類)を壁にぴったりとくっつけてレイアウトしても動線には影響しません。
海外特有の暖炉をTVボードとチェンジすれば、日本のリビングの参考にできそうです。
【1-5】景色を眺めながらPC作業。集中とリラックスのバランスが絶妙な【8畳】正方形リビング
窓際にデスクとTVボードをレイアウトし、家具を全て白で統一したナチュラルな8畳正方形リビングの例。
家具やクッション、小物類の家具が多いのに、すっきりと見せるコーディネートの仕方がおしゃれ♪
- 窓に向けてレイアウトしたデスク
- ソファとTVボードのセンターを揃えずに、コーナー部にTVボード置いて2Pソファの近くに一人掛けソファを斜めに置くアイデア
など、頭を使った家具の置き方がとても参考になります。
ソファの背面の壁には、ブラケット照明+抽象画+ブラケット照明を飾ってオシャレ度UP。
デスク周りには、ゴールド(テーブルランプ&チェア用クッション&電話)を加えて高級感をUP。
家具以外の小物の使い方にもセンスを感じます。
【1-6】物が捨てられない方必見!収納たっぷり♪【8畳】正方形リビング
8畳のうち5畳分を使って、2Pソファ&一人掛けソファ×2&リビングテーブル&TVボードをレイアウトし、一人掛けソファの背面の空きスペースに幅3mくらいあるローボードを置いた例。
一人掛けチェアの背もたれで、くつろぎスペースをいったん区切り、後ろの壁面に家具をレイアウトする発想は、なかなかできない気が…。
リビングの入口側に収納部を作ったレイアウトなので、他の部屋で使うものもしまっておけそう。
【1-7】お花がポイント!エレガントな【8畳】正方形リビング
リビングの壁面に沿って、2Pソファと3PソファをL字にレイアウトし、正方形のスツール型オットマンを2セット横に横に並べてリビングテーブル代わりにした例。
このソファの配置も8畳いっぱいに使うのではなく、6畳分くらいで収めてあります。
花をプリントしたチェアの横に、サイドテーブル+花瓶をコーディネート。
まるでホテルのロビーのようなエレガントなインテリアコーディネートにうっとり♪
ちなみにこのチェアは、マドモアゼル by Kartell。
プリントの柄は、ファッションでおなじみのミッソーニです。
日本でも購入可能なチェアなので、気になる方は探してみて下さいね。
【1-8】コンパクト家具で広々見せる【8畳】正方形リビング
家具点数を少な目にして、腰窓に向かって“抜け”を作った開放的な正方形リビングレイアウト例。
窓を挟んで、同じデザインの背の高い本棚を左右対称に置いたレイアウトが素敵です。
窓側に、もう1台ソファを置くスペースがあるのですが、背もたれのない正方形のスツールを2セット置くことで、窓までの視界を一直線にオープンにしてあるのがポイントです。
スツールは、同じデザインを2個ではなく、同じシリーズで高さと色が異なるものを2個チョイス。
【1-9】4~6人のつくろぎ共有におすすめ【8畳】正方形リビング
長細いテーブルを挟んで3Pソファを対面式にレイアウトし、窓側の壁いっぱいにベンチをレイアウトしたリビングの例。
座る場所がたくさんある!!
ソファ背面の壁面は、片側がアート、片側が本棚になっています。
ソファの背もたれとクッションの間にあるフレームの厚みと同じくらいの奥行きの本棚を壁面固定するアイデアに脱帽!!
この取り付け方をすると、本棚の奥行とソファの奥行がかぶってるので、本棚の奥行寸法を部屋の広さから引く必要がないですね。
【2】8畳正方形リビングの中央にソファをレイアウトして周りの通路を広く取るレイアウト例
【2-1】ピアノも設置可能【8畳】正方形リビング
リビングの中央寄りに2Pソファと一人掛けソファ×2を対面式にレイアウトし、窓のあるコーナー部にピアノをレイアウトした例。
壁の色と一人掛けソファの色を同じブルーにしたカラーコーディネートがエレガント♪
ソファの正面は縦長の窓に挟まれた暖炉スペースになってますが、ここにTVボードがあると想定するとしっくり来るかも。
程よい暖かさと開放感を感じるベージュ×ダークブルーのカラーコーディネートも参考に。
【2-2】シンメトリーレイアウトが格好良い【8畳】正方形リビング
8畳リビングの中央にコーナーソファをレイアウトし、ソファと壁の間に通路を確保しつつ、壁から壁まである本棚兼デスクを配置した例。
広い部屋の真ん中にソファを置くという発想を今までしたことがなかったので、これは勉強になります!!
デスクは両サイドのみ背の高い本棚タイプにしてあるので、圧迫感が少なく、中央の空いた壁にはアートを飾ってセンスアップすることも可能。
ちなみにデスクは、パソコン専用。
ーボードが置ける程度のミニカウンターを引っ張り出し、観音扉を開けてデスクトップが見える状態にすればOK。
扉が閉まってる状態の時は「ここにパソコンが入ってる」なんて誰も気づかなかったのでは?
【2-3】デスクスペースの作り方が上手すぎる【8畳】正方形リビング
リビングの壁面を背にTVボード、2/3くらいの位置に3Pソファをレイアウトし、余りスペースに壁から壁まである2人用デスクスペースを確保した例。
TVボードとソファの距離を近くして、ソファの後ろにたっぷりと通路スペースを確保したレイアウトは初めて見たかも…。
この事例の場合は、TVボードではなくバーカウンターになっていますが、この家具の上にTVをonしてもOK。
ダークブラウンの木目家具と茶色のレザーソファを組み合わせた格好良いインテリアの作り方も参考に。
【2-4】本をたっぷり収納したい方におすすめ【8畳】正方形リビング
リビングの2/3くらいの場所にコーナーソファをレイアウトし、背面の壁に幅2.5mほどの本棚をレイアウトした例。
本棚は高さ2m×2セット、高さ1mほど×2セットの合計4セットを背の低い方から並べ、圧迫感が出ないように工夫してあります。
ソファサイドと壁の間には、ノートパソコンが置けるテーブルをレイアウト。
大型家具が多いリビングなので、リビングテーブルに直径30~50cmほどの円形タイプを選び、点在させることで床が多く見えるようにして、広々とした印象を演出してあるのがポイントです。
【2-5】くつろぎスペースは6畳に集中【8畳】正方形リビング
2Pソファ、一人掛けソファ、リビングテーブル、オットマン(スツール)をリビングの中央にギュッと詰め込んだ例。
「8畳もあるのだから、もっとソファとテーブルの距離を離しても良いのでは?」と思ってしまいますが、家具を中央に寄せ、周りのスペースを多く取ることで開放感が演出してあります。
このリビングも、テーブルは長方形や正方形のよくあるタイプをソファの前に1台、ドーンと置くのではなく、大小2種類の高さ違いの円形2台を片側に寄せてレイアウト。
ソファの前が2/3ほど、オープンになってるので、凄く広く見えますね。
【2-6】家具を低くレイアウトした【8畳】正方形リビング
フロアソファとロータイプのTVボードを対面式にレイアウトし、間に円形のミニテーブル×2を置いた例。
8畳と言えば、リビングの中でも広い方なのに、家具の背を低くしてあることで益々広く見える!!
ダイニングとひとつながりになったLDの事例ですが、壁に囲まれた8畳リビングで同じような家具レイアウトをしても問題なし。
ソファの前に、横長のテーブルを置くのが当たり前だと思っていた方も、この事例の開放感に「大きなリビングテーブルは要らないかも…」と考え方が変わるかもしれませんね。