リビング&ダイニングの壁をタイルで変身!!参考になるインテリア事例のところに書いた「タイルでプチDIY計画」。
選んだのは、仕事部屋でもお世話になってる(当時はLIXILではなくINAXでした)エコカラットの新バージョン(2016年10月時点)です。
- なぜコレを選んだのか?
- どうやって張るのか?
- 張ってみた感想は?
などなど、「エコカラットが気になり過ぎる」と言う方の参考に、今回は貼り方についてピックアップします。
ここで注意なのですが、実は私、図画工作などのちまちました作業は、案だけ完璧で、作業中に手や部屋が汚れてくるとイラっとして、だんだんやる気が失せるタイプなんですね。
なので、今回紹介する貼り方は、やる気があるうちにササっと張ってしまう時短を最重要視したちょっぴりイレギュラーな方法です。
時間を掛けずに張るには、いかに戦略を練るかが大事だと思っていて、しかも、準備物も今あるものを使う主義なので、見方によってはズボラに感じてしまうかもしれません。
しかも、既存のクロスの上にそのままエコカラットを貼る手抜きまで…。
が、職人ではないですし、自分のお家なので…。
クロス壁の気になる箇所をササっと修正したい方、室内の湿気が気になる方もぜひ参考にしてみて下さいね。
1時間で完成!!エコカラットの貼り方-目次
1.エコカラットを選んだ理由
エコカラットと私の出会いは、今の住まいに引っ越してきた6年前。
建築に携わる旦那から、室内用の良いタイルがあると聞いたのがきっかけです。
当時は、今ほどDIYブームではなかったので、内装をおしゃれにイメージアップするというより、エコカラットの湿度調整機能に惹かれて「乾燥と結露防止に使ってみよう」と思ってました。
引っ越し翌日に、自分達で夜中近くまでかかって壁にペタペタと張ったのを記憶しています。
そして、エコカラットのある部屋で過ごすこと数年、先日主人に「あのエコカラットが凄くおしゃれになってるよ。」と教えてもらったのをきっかけに、デザイン性の高いエコカラットを、人から見える箇所に張ろうと決意した訳です。
(寝室&仕事部屋は、私達しか使わない部屋)
「どこに張る?」と考えた時、頭に浮かんだのが、キッチンの袖壁という我が家で汚れが最も気になる場所。
「何故、袖壁全部がタイルになってないの!!!!!」と怒りを爆発させたくなるほど、料理のたびに油やケチャップ、調味料が飛んで、酷いシミになってしまってます。
また、ダイニングからキッチンに回り込む、腰壁の角のクロスが剥がれているのも気になる…。
という訳で、この2か所にエコカラットを張ることにしました。
この理由を見る限り「クロスの張り替えでOKなのでは?」と思った方も多いかもしれませんが、日中ダイニングで仕事をすることが多い私は、のべ~っとした白のクロスに囲まれた部屋にいると、飽きてくる&ゾワゾワして落ち着かない性分。
更に言えば、クロスの壁より手前に数mm出てる幅木の上に積もる埃が気になる。
お手入れなどの掃除面&これからの汚れのことに加え、部屋のオシャレ度がアップすることも視野に入れて、自宅のダメダメクロス箇所に自分でエコカラットを張ろうと思ったのです。
2.エコカラットの貼り方手順
2-1.張る場所の採寸と必要シート数の計算
袖壁部
張る箇所の高さと幅を測ります。(※家具などで隠れる箇所は省く)
エコカラットの1シートの大きさは303×303mmなので、
- ①横4列(1212mm)×縦8シート(2424mm)=32シート
- ②食器棚で隠れる縦5シート分(1785mm)をマイナス
袖壁部に必要なエコカラットは27シート。
腰壁部
エコカラットの1シートの大きさは303×303mmなので、
- ①袖壁A:横6列(1818mm)×縦3シート(909mm)=18シート
- ②袖壁B:横3列(909mm)×縦3シート(909mm)=9シート
腰壁に必要なエコカラットは27シート。
この計算を元にエコカラットを張ると、
エコカラットをカットしなくちゃいけない部分(写真の斜線部)がたくさん出てきます。
エコカラットは市販のカッターでも切れますが、厚み7.5mmもあるのでタイル部分をカットすると部屋が土まみれ(?)に。
「後から掃除するのが面倒だ!出来る事ならに楽してカットしたい!!」ということで、次に割り付けを考えます。
2-2.割り付けを考える
エコカラットの単位は“枚”ではなく“シート”
先ほどからエコカラットのサイズは303×303mmと説明していますが、これは1枚ではなく、1シートのサイズです。
「枚もシートも同じではないの?」と思うかもしれませんが、私の選んだファンシーモザイクは、カタログでは、縦に細長いタイルが連なってるデザイン。
ここに単位がシートの秘密があり、このシートの意味を考えることで手際よくエコカラットを張ることができます。
エコカラットの実寸法-ファンシーモザイクの場合
エコカラットの裏面を見てみると、
このようになっていて、小さなタイルが一枚一枚、網(?)で固定してあるんですね。
この割り付け図の斜線部分にタイルの切れ目が上手くマッチすれば、タイル自身をカットする必要がないのです。
では、このタイル同士の切れ目はどこにあるのか?
縦長タイルの大きさは、約75×24mm。
割り付け図の斜線部でカットするとなると
キッチン側の袖壁用に
斜線部をカットしたエコカラットが4枚と腰壁用に
斜線部をカットしたエコカラットが9枚必要になってくるわけで、細長いタイルを156枚も丁寧に切断する必要が出てきます。
なるべく手間を掛けず、ゴミを出さず、さきほどのタイル目地に沿ってカットするには、タイルを90度回転させて、横向きにすればOK。
こうすることで、カット部分と目地がピタリと合うことを発見!!
カタログとは違う貼り方になりますが、こっちの方が断然楽です。
※ファンシーモザイク以外のエコカラットでタイルを張り合わせたようなデザインのものは、全てこの仕様になってるので、どこでどうカットするかは、とっても重要です。
2-3.コストダウンと手間ダウンのずぼらな準備物
冒頭にも書いた通り、なるべく今あるものを使ってエコカラット張りをするのに使ったものは、
- エコカラット
- ボンド(エコカラット貼る用)
- 両面テープ(エコカラット貼る用)
- カッター(家庭用でOK)
- 古新聞(ボンドをつける時用)
2-2.割り付けを考えるで、カット部を網の部分に設定してるので、まるで紙を壁に張るかのような省準備体勢です。
ちなみにエコカラットはバラ売りも可能なシンユウで入手。
ちょっとサイトが怪しげですが(シンユウさんごめんなさい)、配達して下さる方が宅配の方ではなくメーカー専用の配達員さんで、その丁寧で心地よい対応に感激しました。
我が家はマンションなので、「不在の場合は宅配BOXに。」と指示を出していたのですが、事前にわざわざ在宅かどうかの確認と「今から行きます」の宣言付。
玄関ドアを開けてからも、「どこに置きましょう?」とお声を掛けて下さり、物の置き方も凄く丁寧。
「商品を大事に扱っておられるんだな。」というのがヒシヒシと伝わってきました。
(地区によっては対応が違うかもしれません…)
2-4.イザ!クロスの上からそのまま貼る!!
上記で紹介した準備物を床に置いて、割り付け図に沿って、隅から順番に張っていきます。
(既存のクロスは剥がしていません。)
ネットでは、壁にボンドを塗ってエコカラットを張る方法が紹介してありますが、私の場合は、エコカラットの裏面に両面テープを貼り、数か所コーキングを塗って、壁に留めています。(コーキング&コーキングガンがたまたま家にあったので利用しただけ。無い方は、ボンドでOK。)
この方法を取った理由は、先に壁にボンドを塗ってしまうとエコカラットを張る時、洋服や手が汚れたり、爪の間にボンドが入りそうだから。(←これが作業中にイライラする最大の原因)
エコカラットの裏面にボンドをつける場合は、量が多いと隙間からボンドがはみ出してしまうことがありますが、これも自宅なので、愛嬌ということで…。
カットする部分も紙&網の部分なので、カッターでスイスイ♪です。
エコカラットを張るのにかかった時間は、キッチンの袖壁部(約2.5㎡)で1時間、腰壁部(約2.5㎡)で1時間です。
3.エコカラットを張った箇所のBefore/Afterと使用感
今まで壁をおしゃれにする方法として、ホワイトの壁紙クロスを木目柄やタイル調に張り替えてきましたが、厚みのあるエコカラットを張った壁は、質感が全く違います!!
写真でもわかるように、平坦なタイルではなく、所々に凹凸があるので、光の当たり具合によって陰影が変わり、飽きがきません。
(ちなみに写真ではわかりにくいですが、ちょっぴりキラキラしてたりもします。)
また、エコカラットは、調湿効果や防臭効果もあるようで、我が家みたいな対面式キッチンで、料理の蒸気や臭いがリビングダイニングに充満してしまう間取りの住まいには最適なのかも…とも。
そして、今回貼り終えて、一番びっくりしたのが、エコカラットの水を吸うスピードの速さ。
偶然、洗った後の手をタオルに持って行くまでに、水滴がエコカラットに飛んでしまったのですが、アッと言う間に水滴の跡が消えました!
この速さで湿気を吸ってるのだから、我が家のLDKはちょうど良い湿度に保たれているに違いない!!