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コンパクトに有効活用!!対面キッチン7つのレイアウト&30例

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近年、流行のLDKと言えば対面キッチンの向こう側にダイニングがあるパターン。

縦長LDK&横長LDKの平面図

この間取りのダイニングとリビングの家具レイアウトについては、「縦長・横長リビングのレイアウト32選。まるでマンションのモデルルームみたいだ」で紹介しているのですが、このサイトに限らず、対面キッチンのレイアウトってカウンター前に、4人~6人掛けのダイニングテーブルがレイアウトしてあることがほとんどです。

新聞折り込みに入ってる新築マンションのモデルルームの写真や住宅雑誌に載ってるのも下記のように対面キッチンから少し離れた位置におしゃれなダイニングテーブルセットが置いてあるパターンが多いですよね。

しかしながら、対面キッチンのレイアウトは、このスタイルだけが正しいという訳ではありません。

  • 大きなダイニングテーブルを置くと狭く見えてしまう
  • 大きなダイニングテーブルを置くと椅子の後ろを人が通れない
  • 2人暮らしなので大きなダイニングテーブルは不要

と言った具合に、モデルルームのようなレイアウトにしてしまうと、逆に使い勝手が悪くなってしまう場合もあります。

生活サイクルや暮らす人数に合わせたダイニング空間の使い方について“コンパクト”をテーマに7つの方法を紹介していきましょう。

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1.対面キッチンカウンターの下を有効活用

1-1.対面カウンターをダイニンングカウンターとして活用する

ダイニング空間に大きなテーブルを置かずに対面キッチンのカウンターをダイニングテーブル代わりに使う方法です。

おすすめのシチュエーション

  • 家族の食事の時間がバラバラの場合
  • 食事をするのが2、3人の場合
  • リビングダイニングを一つの大きなリビングとして活用したい場合

ただし

  • お鍋ができない(鍋を囲めない)
  • 会話が弾まない
  • カウンターの奥行きが狭い場合は食器がたくさん置けない

と言ったデメリットもあります。

対面キッチンのカウンターに、木製のスツールを2個並べた例。

カウンター下にピタッと納まる背もたれの無いスツールなら、通行の邪魔にもならずスッキリとした印象です。

対面キッチンのカウンターに足の長い背もたれ付きのチェアを4脚並べた例。

カフェのカウンター席みたいなレイアウト。
キッチンカウンター用に椅子を買う場合は、ダイニングチェアだと高さが合わないので注意が必要です。

カウンターチェアを用意する場合は「(キッチンカウンターの高さ)-(座面の高さ)が27~30cm」と覚えておきましょう。

ダイニングテーブルを置かずにリビングを広く取った例

対面キッチンの向こう側にリビングスペースを設けた例を5つ紹介。

この項目の冒頭で紹介した、木製スツール2個の対面キッチンの隣スペースの例。

ダイニングテーブルがあるはずの場所にコーナーソファがある!!
リビングテーブルがハイタイプなので、食事もこのソファでするのかな?

対面キッチンの隣にホワイトのコーナーソファをL字にレイアウトし、窓際に2人掛けテーブル席を設けた例。

2人暮らしのお部屋かな?
キッチンカウンター→ダイニング→リビングの順ではなく、キッチンカウンター→リビング→ダイニング。

日当たりの良いベランダ側にお茶や食事が出来るスペースを設けてあるのが羨ましい♪

対面キッチンの隣にリビングを設けた例①。

ソファとカウンターチェアの間にたっぷりと通路スペースが取ってあるので、リビング側はかなり広いのかな?
この余裕っぷりなら、ソファの後ろに、一人掛けチェアを対面式に置けそうな気も。

対面キッチンの隣にリビングスペースを設けた例②。

横幅のある間取りの事例ですが、幅が狭くてもこのレイアウトは可能。
ダイニングテーブルセット+ソファでリビングダイニングを作るのではなく、2つの場所を1つの広い空間として活用したことで、くつろげる一人用のラウンジチェアを置くスペースまで確保できてます。

対面キッチンの隣にリビングスペースを設けた例③。

ベランダに抜ける通路スペースだけ確保して、ソファで仕切るパターン。
写真には写ってませんが、ソファの対面側には一人掛けチェアがソファに向かってハの字にレイアウトしてあり、大勢でくつろげるリビング空間になっています。

1-2.対面カウンター下を収納として活用する

出っ張りのあるキッチンカウンターの下を収納にしてしまう方法です。

おすすめのシチュエーション

  • 対面キッチンの開放的な間取りは好きだけど、カウンターの上でご飯を食べるつもりは無い場合
  • 収納が少ない場合

ただし、カウンター下のスペースにぴったりと合うサイズの収納家具を見つけるのが困難であるというデメリットと、収納の前にダイニングチェアが来ないようなレイアウト(収納物を取り出しやすい家具レイアウト)を考える必要が出てきます。

キッチンカウンターの下をオープン棚にして、本を収納した例①。

キッチンカウンターの下をオープン棚にして、本を収納した例②。

キッチンカウンターの下をオープン棚+ワインセラーにした例。

どの事例もオーダーキッチンで最初から収納部がプランに組み込んであるものですが、カウンターだけのキッチンをDIYで収納に変えることも可能です。

気になる方は、“キッチンカウンターDIY”で検索してみて下さいね。

1-3.対面カウンターをダイニングカウンター、一部を収納として活用する

先に紹介した「ダイニンングカウンターとして活用する」と「収納として活用する」の2つを組み合わせたのがこの方法です。

おすすめのシチュエーション

  • 食事をするのが2、3人の場合

対面キッチンのカウンターにチェアを組み合わせる場合は、

  • 1人分のスペースは60~80cm
  • 収納は幅40cm~60cmほど無いと使い勝手が悪い

です。

このことを踏まえると、2~3人でカウンターをテーブル代わり+収納として活用する場合、カウンターの全体幅は2.4m以上必要になってきます。

全長2700mmの対面キッチンの対面側を収納+ダイニングカウンター+収納にした例。

左右を収納兼ディスプレイ用オープン棚、中央を2人掛けカウンターにしたシンメトリーデザイン。
真ん中に“ドーン”と居座るキッチンが格好良いです。

全長3000mmの対面キッチンの対面側を4人掛けのダイニングカウンターと収納にした例。

座る位置は左寄せ、右側に収納をプランしたアンシンメトリーデザイン。
1個前のシンメトリーも素敵でしたが、こちらはまるでバーカウンターのような雰囲気です。

2.対面キッチンカウンターの下のスペースを活用しない

2-1.対面キッチンの腰壁にソファをくっつける

対面キッチンのカウンター下にソファの背もたれをピタリとくっつける方法です。

おすすめのシチュエーション

  • ダイニングソファにする場合

ダイニングスペースにソファを置いて、リビングとダイニングを兼用する家具のレイアウトは近年、家具業界で流行のスタイルです。

従来のリビングにソファ+ローテーブル、ダイニングにダイニングテーブル+チェアを置いて空間を分けるスタイルと比較すると

  • 家具点数が少ないので空間を広々と使える
  • 大勢で食事をするのに適している

などのメリットがあります。

ただし、ソファは大きく重たい家具なので、掃除に掛かる労力は、ダイニングチェアと比較すると大きくなります。

ソファダイニングのメリット&デメリットは下記のトピックも参考に。

対面キッチンの腰壁に3人掛けのアーム付きソファの背もたれをくっつけて、ダイニングテーブルを置き、対面側に背もたれの高いチェアを2脚レイアウトした例。

アイランドキッチンの例ですが、腰壁型の対面キッチンの参考にもなる例。
腰壁型の対面キッチンで真似る場合は、腰壁の上のカウンターの出っ張りとソファの背もたれの奥行きが合うようにレイアウトすると、ソファに座った時、カウンターに頭をぶつけることがありません。

対面キッチンの腰壁に2人掛けのファブリックソファの背もたれをくっつけた例。

背もたれクッションが斜めになったボリューミーなデザイン。
対面カウンターの側面にスツールを置いて、ダイニングカウンターっぽくしてありますが、この場所が通路になっている場合は、チェアが邪魔になってしまうかも。

対面キッチンの腰壁に3人掛けのシンプルなファブリックソファの背もたれをくっつけた例。

この事例の場合は、ソファの前にダイニングテーブルではなくリビングテーブルをレイアウト。(つまりキッチンの対面側はリビング:下記写真参照)

「食事をする場所はどこに?」と思ってしまいますが、向かって左側にあります。

L型対面キッチンの腰壁にコーナーソファをくっつけた例。(右側)

何というアイデア!!
壁に沿ってレイアウトできるコーナーソファならキッチン以外の空間を広々と見せることが可能ですね。

2-2.対面キッチンの腰壁にベンチをくっつける

対面キッチンのカウンター下にベンチをピタリとくっつける方法です。

おすすめのシチュエーション

  • ダイニング側を広く使いたい場合

腰壁をベンチの背もたれ代わりにするスタイルなので、ベンチの奥行きが浅い場合は背中が直角になってしまい、しんどいかも。
クッションを挟むなどして、工夫するようにしましょう。

対面キッチンの腰壁にベンチをくっつけて、ダイニングテーブルをレイアウトし、反対側に3脚、短手に1脚、ダイニングチェアを置いた例。

ベンチは背もたれクッション付きのオーダー品。
レストランのファミリー席のような雰囲気も。

対面キッチンの腰壁にベンチをくっつけて、ダイニングテーブルをレイアウトし、反対側に2脚、短手に2脚、ダイニングチェアを置いた例。

クッション付きのベンチに背もたれクッションをプラス。
これもオーダー品ですが、背もたれ部を市販のクッションで代用すれば、市販のベンチ+クッションで似たようなレイアウトが出来そう。

対面キッチンの腰壁に木製の背もたれ付きベンチをレイアウトし、ダイニングテーブルを置いた例。

背もたれ&ベンチの脚が斜めになってるので、これもオーダー品かな?
腰壁と床にがっちりと固定してあるベンチスタイルは、ダイニングソファと比較すると掃除が楽そうです。

2-3.対面キッチンの腰壁にカウンターテーブルをくっつける

対面キッチンの腰壁にダイニング側から奥行きの浅いテーブルをくっつける方法です。

おすすめのシチュエーション

  • 食事をするのが2、3人の場合

冒頭で紹介した「1-1.対面カウンターをダイニンングカウンターとして活用する」と似てますが、対面カウンターとは別にテーブルを新設するパターンです。

テーブル高を70~75cmにすることで、一般的なダイニングチェアを組み合わせることが可能。

テーブルの奥行き分、ダイニング側に張り出しますが、長方形の大きなダイニングテーブルを置くよりもコンパクトにダイニングを作れるのがメリットです。

対面キッチンの腰壁に、対面キッチンカウンターよりも低い奥行き45cmほどのテーブルとベンチをレイアウトした例。

4~6人くらい座れるでしょうか。
家族揃って食事をする機会が少ない場合は、こんなダイニングもありですね。

対面キッチンの腰壁に、対面キッチンカウンターよりも低い奥行き45cmほどのステンレステーブルとカウンターチェア×2脚をレイアウトした例。

リビングの中にコンパクトなダイニングがあると言った感じ。
食事時間が夕食時でも15分未満で、ダイニングで過ごす時間が非常に短い2人暮らしの我が家にぴったりかも。

このレイアウトだと、食後は、広いリビングでゆったりくつろぐことができますね。

2-4.対面キッチンの腰壁にダイニングテーブルをくっつける

対面キッチンの腰壁にダイニングテーブルをくっつける方法です。

おすすめのシチュエーション

  • ダイニングスペースを広く使いたい場合

4面のうち1面に椅子を置くことが出来ないことを考慮して、テーブルの向きや座り方を考えるようにしましょう。

ダイニングテーブルの長手を腰壁にくっつけた例

対面キッチンの腰壁に、対面キッチンカウンターよりも低い奥行き60cmほどのダイニングテーブルの長手をくっつけて、チェアを3脚横並びにレイアウトした例。

「ダイニングは向き合って食事をするのが当たり前だ」と思っていたので、このレイアウトは衝撃的!!
チェアのある方向に長い部屋なら、こんなレイアウトをした方が、リビングが広々と使えそうです。

対面キッチンの腰壁に、奥行き60cmほどのダイニングテーブルの長手をくっつけて、チェアを2対2でレイアウトした例。

キッチンカウンターとダイニングテーブルの間にスツールがあるので、テーブルが腰壁にくっついている訳では無いのですが、背もたれ無しのチェアを使うことで、ダイニングを使わない時は「ダイニングテーブルをぐぐぐ~っと腰壁側に押して、リビングを広く使えそう!」と思ったので掲載。

ダイニングテーブルの短手を腰壁にくっつけた例

対面キッチンの腰壁にダイニングテーブルの短手をくっつけて、長手にチェアを2対2でレイアウトした例。

対面キッチンの腰壁にダイニングテーブルの短手をくっつけて、長手の2面にベンチをレイアウトした例。

対面キッチンの腰壁にダイニングテーブルの短手をくっつけて、長手にチェアを3対3でレイアウトした例。

ダイニングの短手を腰壁にくっつける場合は、ダイニングテーブルの長手がダイニング側に張り出すので注意が必要です。

ダイニングテーブルやチェア置くスペースがあっても

  • 椅子を引く充分なスペースが確保できているか?
  • 椅子に座った状態で後ろを人が通れるか?

を考慮しながらレイアウトを考えるようにしましょう。

ダイニングを作る時に必要な家具寸法の考え方は、下記のトピックを参考にしてみて下さいね。

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