縦長リビングダイニングは、対面キッチンの前にダイニング、その向こう側(窓側)にリビングがある間取りのこと。
片側に直線の壁面があることが多く、家具が置きやすいのが特徴です。
この縦長リビングダイニングの家具のレイアウト法にはどんなものがあるのか?
23個のインテリア例とともに、レイアウトの仕方を見ていきましょう。
縦長リビングダイニングレイアウト&インテリア例-目次
1.【長さを強調】長手の壁面に家具を一直線レイアウト
1-1.【長さを強調】長手の壁面に家具を一直線レイアウトのメリットとデメリット
メリット
- 長方形の部屋の中に廊下のように一直線の通路スペースがあるので、スッキリと見えます。
- LDKの出入口からベランダに向けて真っすぐに歩く動線になるので移動がしやすくなります。
- リビングダイニングの隣に別の部屋に繋がる引き戸やドアがある場合に最適です。
デメリット
- 通路幅を確保した分だけリビングスペースが狭くなります。
- 壁面を背にソファをレイアウトする場合は、TV台が窓と被ってしまう場合があります。
1-2.【長さを強調】長手の壁面に家具を一直線レイアウト&インテリア例
1-2-1.対面カウンターとソファが直角
壁を背にソファをレイアウト
このレイアウトのポイント
ダイニングテーブルの長手を対面キッチンと平行にレイアウトし、ソファの背もたれを長手の壁にくっつけて設置します。
ソファの正面に他の部屋への出入口がある場合は、ドアの開閉や引き戸を通過できるかを確認してからTV台をレイアウトするようにしましょう。
長手の壁をグレーにして、ホワイトの4人掛けダイニングテーブルセットとライトグレーのソファ&ホワイトのリビングテーブルをレイアウトした例。
通路が一直線に確保してあると見た目がスッキリ!!
温かみのあるベージュと白っぽいグレーを使った広々と見せるカラーコーディネートも参考になります。
対面キッチンの前に、ナチュラルブラウンのダイニングテーブル&黒のチェア、リビング側に黒のソファを一列にレイアウトしたリビングダイニング例。
黒が多めで格好良い!!
ダイニングの横、リビングの横、どちらの壁面にも黒っぽいアートをon。
同じ壁面に、ズラズラと絵が並んでると、とってもおしゃれに見えますね。
対面キッチンの前に、ナチュラルブラウンのダイニングテーブル&ホワイトのチェア、リビング側にライトグレーのレザーソファをレイアウトした例。
窓側から見た一直線レイアウト。
向かって左側に家具を集中させ、左側を大きく空けることで開放感がUPして見えます。
長手の壁面寄りにホワイトの円形ダイニングテーブルを置き、隣にライトグレーのコーナーソファをレイアウトした例。
白っぽいカラーコーディネートに、ダークオレンジのダイニングチェアをアクセントカラーでプラスしたおしゃれなインテリア例。
対面カウンターの前にガラス製の円形テーブル、リビング側に壁を背にグレーのレザー製コーナーソファをレイアウトした例。
家具類がベージュやグレーを使った無難な色にして、ラグとアートで寒色をプラス。
美しい海のようなブルーがリビングダイニングに上品な印象をプラスしています。
対面カウンターの前にガラス製の円形テーブル、リビング側にライトグレーのコーナーソファをレイアウトした例。
対面カウンターから窓までの距離が短いので、ちょっぴり窮屈な印象。
円形ダイニングテーブルにチェアを斜めにレイアウトすることで、ダイニングスペースをコンパクトに納める工夫がしてあります。
通路側にソファをレイアウト
このレイアウトのポイント
下記の数字を参考に通路幅を確保し、空間を空けてソファをレイアウトします。
- 横向きに通る:45cm
- 正面を向いて通る:60cm
- 正面を向いて二人がすれ違う:110~120cm
対面カウンターと平行にヴィンテージな木製ダイニングテーブルを置き、通路を背に黒のI字ソファをレイアウトした例。
長手の壁をホワイトタイルにしたおしゃれなリビングダイニング。
ダイニングテーブルには椅子ではなく、L型ベンチが組み合わせてあります。
対面キッチンと平行にホワイトのモダンなダイニングテーブルを置き、リビング側に通路を背にホワイトレザーのソファをレイアウトした例。
ホワイト×黒の格好良いモノトーンコーディネート。
柱に挟まれた壁面を黒にして、黒のオープン棚とTV台を置くアイデアは、アクセントクロスの貼り方の参考にも。
対面カウンターの前に、木製の円形テーブルを置き、リビング側に通路を背に黒のソファをレイアウトした例。
黒×木の重厚感かつ温もりを感じるコーディネート。
短手方向(幅)に余裕があるなら、この事例のように、通路スペースに収納家具とチェアを置くのもあり。
1-2-2.対面カウンターとソファが平行
このレイアウトのポイント
対面キッチンカウンター、ダイニングテーブル、ソファを川の字にレイアウトする方法です。
- ソファからダイニング空間が目に入らない。
- ソファから外が眺められる。
といったメリットがありますが、壁面にTV台を置く場合は、ソファの正面にTV画面が来ないので見難い可能性も。
対面カウンターと長方形ダイニングテーブルを平行にレイアウトし、ホワイトレザーのI字ソファを窓に向けて置いた例。
ダイニングテーブルのソファ側をベンチにして、コンパクトに。
その分、リビング側の壁面に幅3m近くありそうな大きな壁面収納兼TV台をon。
収納たっぷりのリビングが欲しい場合に参考にすると良さそうな事例です。
対面カウンターと木製ダイニングテーブルを平行にレイアウトし、ライトグレーのコーナーソファを窓に向けて置いた例。
コーナーソファの短手を通路側に持ってきた例。
対面カウンターとホワイトのダイニングテーブルを平行にレイアウトし、黒のコーナーソファを窓に向けて置いた例。
1個前の事例とは異なり、コーナーソファを壁面とダイニングを背にレイアウト。
こちらの置き方の方が開放感がUPする気がします。
対面カウンターの前にガラス製の円形テーブルを置き、ソファをダイニングを背にしてレイアウトした例。
ソファがちょっぴり斜めに置いてある!
「長細い家具は、壁と直角か平行に置くもの」と思っていたので、このレイアウトの仕方には脱帽です。
2.【広さを強調】ダイニングとリビングを対角線にレイアウト
2-2.【広さを強調】ダイニングとリビングを対角線にレイアウトのメリットとデメリット
メリット
リビング側(窓側)の短手方向の壁から壁までを使うことでリビングが広々とした印象になります。
デメリット
リビングテーブルの置き方によっては、掃き出し窓への導線が鍵型になります。
長手方向のとちらかの壁に、隣の部屋へ繋がる開口がある場合は、開口部を避けたレイアウトを考える必要があります。
2-2.【広さを強調】ダイニングとリビングを対角線にレイアウト&インテリア例
2-2-1.長方形ダイニングテーブルとソファが直角
このレイアウトのポイント
対面カウンターとダイニングテーブルを平行に置き、ソファを長手の壁を背にレイアウトします。
長方形ダイニングテーブルを短手方向の壁と平行にレイアウトし、長手の壁面①にソファ、長手の壁面②にTV台を置いた例。
事例はキッチンが無い部屋ですが、正面の壁を対面カウンターと想定して。
後ろに引く必要が無いベンチを組み合わせることで、ダイニング空間をコンパクトに。
短手方向の壁が短いので、リビングテーブルを無しにして、真ん中のスペースを広く空けてあります。
2-2-2.長方形ダイニングテーブルとソファが平行
このレイアウトのポイント
対面カウンターとダイニングテーブルを直角に置き、ソファを長手の壁を背にレイアウトします。
対面カウンターの前に、長方形ダイニングテーブルを直角に置き、長手方向の壁①にコーナーソファ、長手方向の壁②に壁掛けTVをレイアウトした例。
家具が縦、縦、縦…という統一感のあるレイアウトなので、広々とした印象。
ダイニングテーブルは、できるだけ壁面に寄せ、反対側に大きくスペースが確保してあります。
2-2-3.円形ダイニングテーブルとソファが平行
このレイアウトのポイント
対面カウンターの前に、円形ダイニングテーブルセットを置き、ソファを長手の壁を背にレイアウトします。
対面カウンターの前に、ホワイトの円形ダイニングテーブルを置き、長手の壁を背にグレーのフロアソファ、反対側の壁に収納家具をレイアウトした例。
掃き出し窓のサイズから考えると、このリビングダイニングの短手方向の壁の長さは2間くらいと、ちょっぴり広め。
その為、ダイニング側の壁面にデスクを置くスペースがあります。
対面カウンターの前に、ホワイトの円形テーブルを置き、長手の壁を背にグレーのソファ、反対側の壁にホワイトのTVボードをレイアウトした例。
コンパクトな縦長リビングのお手本のようなレイアウト例。
ソファの前にリビングテーブルを置かず、ラグの上で使えるクッション2個をon。
ごろ寝もできそうな開放的なリビングです。
3.【開口前の悩みゼロ】キッチン側にリビング、窓側にダイニングをレイアウト
3-1.【開口前の悩みゼロ】キッチン側にリビング、窓側にダイニングをレイアウトのメリットとデメリット
メリット
ダイニングテーブルセットは部屋の中央にレイアウトするのに適した家具なので、
- 窓の開閉スペースやベランダへの出入り口の邪魔にならない家具レイアウトができます。
- 隣の部屋のドアや引き戸を気にすることなく家具をレイアウトできます。
デメリット
- キッチンからダイニングまでの距離が遠くなります。
3-2.【開口前の悩みゼロ】キッチン側にリビング、窓側にダイニングをレイアウト&インテリア例
このレイアウトのポイント
対面カウンター側にソファ、TVボード、リビングテーブル。
窓側にダイニングテーブルセットをレイアウトします。
対面カウンターの前にソファ、窓側に2人掛けの円形ダイニングテーブルセットをレイアウトした例。
向かって左側に、隣の部屋と繋がる開口があるので、このレイアウトのメリットがわかりやすい。
腰窓の事例ですが、掃き出し窓の場合は、向かって右側にダイニングテーブルセットを寄せると、隣の部屋からもリビング側からもベランダへ抜けることができるようになります。
対面カウンターの前にグレーのソファ、窓側に2人掛けの正方形ダイニングテーブルをレイアウトした例。
この事例も、向かって右側の窓側に隣の部屋へ繋がるドアがあります。
ドアを避けるように、TV台とダイニングテーブルセットを上手にレイアウト。
窓が掃き出し窓の場合は、ソファがある方の壁にダイニングテーブルセットを寄せればOK。
キッチンの隣にソファ、TVボード、リビングテーブルを置いたリビング、窓側に壁面収納と円形のダイニングテーブルセットをレイアウトした例。
この事例の場合は、手前(カメラ位置)に開口があります。
幅が広めのリビングダイニングなので、ダイニングの空きスペースに奥行き45cmほどの収納家具が置ける余裕も。
対面カウンターの前に、シンプルな紫のソファ、窓側に質の良さそうな木製の円形ダイニングテーブルセットをレイアウトした例。
光が入る明るい場所を食事スペースとして活用!
「ダイニングテーブルで3食食べる習慣が無い。」という場合は、キッチンから遠い位置にダイニングがあっても、さほど不便に感じないかも。
対面カウンターの前に、ライトグレーのコーナーソファをキッチンに向けてレイアウトし、ソファの後ろに長方形ダイニングテーブルを置いた例。
この事例も明るい掃き出し窓の前をダイニングとして活用!!
「キッチン側にダイニングがあるのが当たり前」と思っていた方も、この事例の明るいダイニングに惹かれるのでは?
いかがでしたか?
縦に長い縦長リビングダイニングは「キッチンの前にダイニングテーブル、窓側の壁にソファを置く」が一般的なレイアウトだと思ってましたが、ダイニングとリビングを別々に考えた平行レイアウトや窓側にダイニングを設けるレイアウトは、事例を見ないと思いつかない…。
また、窓側にダイニングを設けるレイアウトは、「ダイニングテーブルをパソコン台や書き物用のデスク代わりに使っている」という場合も、奥まったキッチン側よりダイニング側の方が明るくて作業しやすいのでは?とも。
なお、家具を配置する時には、家具自体の大きさの他に、「歩く」「座る」「椅子を引く」などの目に見えない寸法も必要になってきますので「【永久保存版】家具の大きさ選びに役立つ!日常生活に必要なスペースを知っておこう」も参考にしてみて下さいね。