リビングに、メインのソファ以外にお一人様専用のパーソナルチェアやラウンジチェアを置くと、くつろぎ感がUPします。
ただ、このパーソナルチェアやラウンジチェアは、一人用だからと言って決してコンパクトという訳ではありません。
オットマン付きやヘッドレスト付きの長時間くつろぐのに適したデザインのパーソナルチェアやラウンジチェアを選ぶ場合、どこにどうレイアウトするのが良いのか?
5つのレイアウトパターンを紹介しますので、ソファの幅・デザインのパーソナルチェアのサイズ・お部屋の広さの3つを考えながら参考にしてみて下さいね。
パーソナルチェア・ラウンジチェアのレイアウト例-目次
1.ソファと並べてレイアウトする
どんなリビング向き?
- 4畳半リビング:×
- 6畳以上リビング:○
ひじ掛け付きやゆったり座れるパーソナルチェアやラウンジチェアの幅を約90cm程度と想定すると、4畳半の部屋ではソファと並べて置くのは無理が生じます。
6畳以上あれば、長手方向にソファとパーソナルチェアやラウンジチェアを並べてレイアウトすることが可能です。
壁を背にソファとパーソナルチェア・ラウンジチェアを並べてレイアウトした例
ダークブラウンのコーナーソファとダークレッドのBouloum by Arconasを並べてレイアウトしたリビング例。
人が壁に寄りかかっているかのような個性的なデザインのパーソナルチェアがおしゃれ!
飾り気のない無機質なインテリアに、パーソナルチェアで“パッ”と彩りを加えるカラーコーディネートも参考になります。
茶色のレザー製コーナーソファとLC4(シェーズロング) by ル・コルビュジエの毛皮バージョンを並べてレイアウトしたリビング例。
茶色をベースとしたくつろぎ感のあるカラーコーディネートが素敵。
大きなコーナーソファの隣に、パーソナルチェアを置いて、更にスペースが余ってるので、このリビングは8畳以上ありそう。
グレーレザーのコーナーソファとブルーのオットマン付きパーソナルチェアを並べてレイアウトしたリビング例。
ソファの色とパーソナルチェアの色の両方を使ったラグを敷いた統一感のあるコーディネート。
このリビングも8畳以上あるでしょうか…。
通路を背にソファとパーソナルチェア・ラウンジチェアを並べてレイアウトした例
ライトグレーのファブリック製コーナーソファとブラウンのイームズラウンジチェアを並べてレイアウトしたリビング例。
ソファ横の通路スペースにラウンジチェアが置いてあるので、ちょっぴり窮屈な印象。
この事例のようなレイアウトにしたい場合は、反対側(この事例の場合は向かって右手前)に「人が通れる十分なスペースが残るか?」を考えておかないと「ソファに座る時はソファを飛び越えて」なんてことになり兼ねませんので注意が必要です。
ライトグレーのファブリック製コーナーソファとホワイトのイームズラウンジチェアを並べてレイアウトしたリビング例。
ソファ+ラウンジチェアの前後にスペースを確保したパターン。
無駄に長い(長方形)のリビングの間取りを上手く活用したレイアウト例です。
グレーのベルベット素材のコーナーソファとグレーのMR. GODFREY CHAIR by Jonathan Adlerを並べてレイアウトしたリビング例。
ソファ+ラウンジチェアの周りに等間隔に通路スペースを確保した例。
広いリビングに対して、真ん中にギュッと家具を集中させたレイアウトの仕方です。
8畳以上ないと不可能かもしれませんが、このレイアウトは、どの場所からでもソファに回り込める(導線が多数ある)という利点があります。
2.ソファと対面にレイアウトする

どんなリビング向き?
- 4畳半リビング:○
- 6畳以上リビング:○
ソファとパーソナルチェア・ラウンジチェアの対面レイアウトは、それぞれの奥行きサイズだけを考慮すればOKなので、4畳半の狭いリビングでも可能です。
ただし、【リビングの長さ】-【ソファの奥行き】-【パーソナルチェア・ラウンジチェアの奥行】-【リビングテーブルの奥行】を計算して「足が入るスペースや通路スペースが確保できているか?」を確認しましょう。
十分にスペースが確保できていない場合は、リビングテーブルを置かないという方法もあります。
また、このレイアウトは、ソファやパーソナルチェア・ラウンジチェアとTVの位置関係も考慮する必要があります。
アイボリーの2Pソファと赤のエッグチェアを対面式にレイアウトしたリビング例。
上から見た写真なので、レイアウトがわかりやすい!
「暖炉の位置がTVボード」と想定すると、ちょうど良いかも。
「これでは赤いパーソナルチェアからTVが見えないではないか!!」と思ってしまうかもしれませんが、回転可能なパーソナルチェアなら問題無いですね。
ダークブラウンのファブリック製ソファと黒レザーのLC4(シェーズロング)を対面にレイアウトしたリビング例。
ダークカラーと落ち着きを感じる茶色を使った高級感たっぷりのリビング。
この場合も、暖炉の位置にTVがあると想定。
ほとんど寝そべった状態で使用するシェーズロングの場合は、頭がTV側に来てても問題ない!?
暗い青緑のファブリック製2Pソファと木製のひじ掛け付きのグレーのチェアを対面にレイアウトしたリビング例。
コンパクトなレイアウトなので親近感。
ソファの後ろからラウンジチェアの後ろまでは2.5m程度かな?
4畳半のレイアウトの参考にすると良さそうな事例です。
ライトグレーのレトロ感のあるファブリックソファとイエローのロッキングチェアを対面にレイアウトしたリビング例。
ホワイトレンガの壁面に薄いグレーのファブリックを足した、清潔感溢れる部屋!
リビングテーブルに奥行きがコンパクトなデザインをチョイスして、ソファとラウンジチェアの前を広く空けてあるのがポイントです。
黒のファブリックソファと焦げ茶のイームズラウンジチェアを対面にレイアウトしたリビング例。
トランクテーブルと使い込んだ感のあるレザーが格好良い!!
このレイアウトの場合は、ソファ正面の収納家具の位置にTVではなく、デスクの位置にTVがある方が、ソファとラウンジチェアの両方から見えやすいかも。
ベージュのファブリック製3Pソファと黒のイームズラウンジチェアを対面にレイアウトしたリビング例。
壁掛けTVがあるリビングなので、イメージしやすい!!
TVは壁面の中心ではなく、ソファからTV画面が見えやすいように、わざとソファから遠い壁面にレイアウトしてあります。
ホワイトのファブリック製2Pソファとホワイトのバルセロナチェアを対面にレイアウトしたリビング例。
清潔感とくつろぎ感の両方を感じるリビング。
バルセロナチェアとオットマンの2つ足した奥行きは約150cm。
壁面の長さが2.5mほどの狭いリビングで、ソファとバルセロナチェア+オットマンを対面に置くと人が通れるスペースが無くなってしまうので、この事例のように斜め置きにするのがおすすめです。
ソファとパーソナルチェア2台の対面レイアウト例
グレーのコーナーソファと黒のイームズラウンジチェア×2台を対面にレイアウトしたリビング例。
4面の壁のうち、3面にソファとチェアが置いてあるので「ソファと椅子に囲まれた部屋」といった感じ。
イームズラウンジチェアの奥行きは約85cmなので、この部屋の広さはソファの奥行き80cmと想定すると2.7mくらいかな?
ホワイトのレザー製コーナーソファとホワイトのバルセロナチェア×2台を対面にレイアウトしたリビング例。
黒レザーとホワイトレザーを上手く組み合わせた格好良いコーディネート。
テーブル周りにたっぷりと通路スペースが確保してあるので、このリビングは1個前のリビングよりも広いです。
3.ソファとL型にレイアウトする
どんなリビング向き?
- 4畳半リビング:○
- 6畳以上リビング:○
ソファとパーソナルチェア・ラウンジチェアのL型レイアウトは、4畳半の狭いリビングでも
- 上から見た時に、ソファとパーソナルチェア・ラウンジチェアの位置を被り気味にレイアウトく
- リビングテーブルの幅を狭くする
の2点を考慮することで可能になります。
ただし、ハイバックタイプのパーソナルチェア・ラウンジチェアやオットマン付きを選択する場合は、空きスペースが少なくなり窮屈な印象になってしまうので注意が必要です。
また、3方向を壁に囲まれたリビングの場合は、ハイバックタイプのパーソナルチェア・ラウンジチェアを通路側よりも窓側に置いた方が開放感のある部屋を演出することができます。
通路側にパーソナルチェア・ラウンジチェアをレイアウトした例
ベージュのコーナーソファとホワイトの個性的なデザインのホワイトのパーソナルチェアをL型にレイアウトしたリビング例。
ハイバックデザインのパーソナルチェアで、わざとダイニングとの境界線を作ってるようなイメージ。
「食べる」と「くつろぐ」をしっかりと分けたい時におすすめのレイアウト例です。
ベージュのコーナーソファとオレンジのファブリック製パーソナルチェア+オットマンをL型にレイアウトしたリビング例。
パーソナルチェアを、ややソファの方に向けてレイアウト。
対面とL型レイアウトの中間くらいの置き方かな?
窓側にパーソナルチェア・ラウンジチェアをレイアウトした例
ダークグレーのコーナーソファと黒レザーのエッグチェアをL型にレイアウトしたリビング例。
黒で統一した格好良い部屋。
エッグチェアのサイズは、幅86cm高さ107cm程度。
この事例のリビングは天井高が高いので、窓の前にエッグチェアが置いてあっても、さほど気になりませんが、一般的な天井高(2400~2600mm)のリビングの窓の前にエッグチェアを置く場合は、採光や視界の良し悪しも考慮してレイアウトを考えるようにしましょう。
ダークグレーのコーナーソファと暗めのブルーの木製ひじ掛け付きハイバックチェア(Pacific Blue Elliott Wingback Chair by World Market)をL型にレイアウトしたリビング例。
オレンジとブルーの色使いがおしゃれ。
ソファやラウンジチェアを向かって右寄せにして、左側に一直線に窓へと抜ける通路を確保するレイアウトの仕方も参考に。
薄いライトグレーの2Pソファと黒のバルセロナチェアをL型にレイアウトしたリビング例。
黒少量に明るいグレー、木製の家具をコーディネートした、上品でほんのりと温かみも感じる空間。
バルセロナチェアの背もたれの高さは約80cm。
ハイバックタイプではないので、窓に掛かっても、さほど暗さは感じないかもしれません。
ライトグレーのフロア2Pソファと黒のイームズラウンジチェアをL型にレイアウトしたリビング例。
北欧っぽさを感じるカラー使い。
ラウンジチェアはソファ同様TVボードの方向へ向けて。
ラウンジチェアの幅は約84cmですが、斜めに置くので、窓からのスペースは1m以上必要になってきます。
茶色のファブリック製ソファと鮮やかなブルーのひじ掛け付きチェアをL型にレイアウトしたリビング例。
グリーンのTVボードとブルーのチェアのカラーコーディネートが素敵!!
チェアの向きはTV方向ではなく、ソファ方向なので、TVを見るながらくつろげるお一人様席という意味合いよりも、家族団らん重視のお一人様席といった印象かな?
4.ソファとコの字にレイアウトする
どんなリビング向き?
- 4畳半リビング:○(リビングテーブル無推奨)
- 6畳以上リビング:○
大人2人、それぞれにパーソナルチェアやラウンジチェアが欲しいという場合は、コの字レイアウトがおすすめ。
4畳半の狭いリビングでも「リビングテーブルを無にして、オットマンをリビングテーブルに代用する」という裏技を使えば、コンパクトなコの字レイアウトが可能です。
黒のチェスターフィールドソファと茶系のハイバックソファをコの字にレイアウトしたリビング例。
コンパクトなリビングテーブルに向かって、ソファやチェアがギュッと寄ってる印象。
ハイバック仕様かつ高いひじ掛けのある一人用ソファは、視界が悪くなり閉鎖的な印象になってしまう可能性もあるので、レイアウトする場所に注意しましょう。
薄い水色のファブリック製ソファとホワイトのイームズラウンジチェアとベージュのひじ掛け付きラウンジチェアをコの字にレイアウトしたリビング例。
ベージュとくすんだ水色のカラーコーディネートがおしゃれ!!
窮屈な印象は少なく、通路スペースも必要最低限確保できているので、6畳ほどのリビングかしら?
黄色のシンプルなファブリックソファと黒のイームズラウンジチェアと水色のイームズロッキングチェアをコの字にレイアウトしたリビング例。
な、なんと、イームズオットマンをメインソファのセンターにテーブルのようにレイアウトしてある…。
この置き方を見て「リビングが狭いので、憧れのイームズラウンジチェア&オットマンは置けない」と諦めていた方も“ハッ”となったのでは?
ダークブラウンの2Pソファと紫のラウンジチェアとシルバーフレームのチェア×2台をコの字にレイアウトしたリビング例。
開放感たっぷりのリビングなので8畳くらいあるかしら?
リビングテーブルをクリア素材にして、部屋の中心にスペースがたっぷりと空いているように錯覚させる手法が、とても参考になります。
ライトグレーのファブリックソファとオレンジのファブリック製ハイバックチェアと水色のファブリック製ハイバックチェアをコの字にレイアウトしたリビング例。
オレンジとアクア系ブルーの組み合わせが可愛い!!
ハイバックチェアは、真っすぐ対面ではなく、位置をずらして斜めにレイアウト。
それぞれのチェアに座った時、視線が外れるので、居心地良く感じそうです。
5.リビング内にパーソナルチェアの専用スペースを設ける
1つのスペース(部屋)に2つの空間を作るようなイメージなので、8畳以上のお部屋なら実現可能です。
どんなリビング向き?
- 4畳半リビング:×
- 6畳リビング:×
- 8畳以上リビング:○
腰窓に向けてホワイトの寝椅子をレイアウトしたリビング例。
「一人で本を読むから放っておいて」と宣言できそうなスペース。
寝椅子の横に、コンパクトなフロアランプが置いてあるので夜間の読書も大丈夫そう。
コーナーソファ=家族のくつろぎスペース、黒のイームズラウンジチェア=個人のくつろぎ用としてレイアウトしたリビング例。
コーナーソファの突き出した部分を境界線に、くつろぎスペースを分けた感じ。
8畳リビングの長手の壁を活用すれば、この事例のちょっぴりコンパクト版が作れるかも。
グレーの3Pソファ+木製チェア=家族のくつろぎスペース、ホワイトのイームズラウンジチェア=個人のくつろぎ用としてレイアウトしたリビング例。
お一人様席からくつろぎスペースが視界に入るようにレイアウトしてあるので、孤独感は少なめ。
「一人の時間は欲しいけど、家族も見守りたい」そんな思いが伝わってきます。