以前紹介したインダストリアルインテリア(インダストリアルインテリア-ゴツゴツ&無機質を取り入れた厳選コーディネート36例)。
上記のトピックでは、①床や壁などの主要となる部分は木材と金属やステンレス、②色はニュートラルな色味、③金属を使った照明器具、④ヴィンテージ家具を組み合わせるとインダストリアルな部屋が出来上がると書きました。
あれから2年半経過し、DIYの材料を扱うショップやインテリア家具ショップでも、インダストリアルな雰囲気を出すデザインのものが増えてきているように思います。
そもそも、このインダストリアルテイストが何故拡大し続けるのか?
それは、DIYブームにも関係してると思うんですよね。
例えば、スケルトンのマンションをモダンやシャープな印象にしたい時、材料や見栄えの問題から「自分でする(DIY)」のは難しいでしょう。
しかしながら、「配線は丸見え」「天井のコンクリートはそのまま」「配管ダクトは露出」というインダストリアルなら、上手に隠すことを得意とするプロの知識や技術が無くても実現できてしまう。
また、後から追加する棚やテーブルにしても、端材を組み合わせたガタガタのものであってもインダストリアルには上手く馴染む。
更に、ピカピカでスタイリッシュな家具よりも、材料を自分で調達して作る家具の方がコストが抑えられる。
こういった、材料と作業の事情からDIYとインダストリアルは、とても相性が良いと言えます。
ただ、インダストリアルの場合、日本のマンションで見かける床壁天井が真っすぐで、白いクロスを貼った内装の場合「何をどう変えたらそれっぽくなるのだろう?」という想像のしにくさがあるのではないでしょうか。
インダストリアルな部屋を実現するために重要なポイントを、5つのテーマと事例で解説しますので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
インダストリアルインテリアの作り方5つのコツ-目次
1.インダストリアルインテリアとフローリングの相性について考える
インダストリアルテイストの色の基本は、黒・焦げ茶などのダークカラーやグレー・黒などの無彩色です。
となるとダークカラーのフローリングではない住まいの場合「これらのカラーに合う床色に変えることは不可能だから、インダストリアルそのものを諦める。」と思ってしまいがちですが、明るい茶色や薄い茶色でも、インダストリアルインテリアを作ることは可能です。
床色ごとに紹介しますので、あなたのお部屋と似た色のフローリングのお部屋のインテリア例を参考にしてみて下さい
1-1.黒・ダークブラウン系のフローリング
黒い梁が丸見えの黒い床のリビングに黒×ナチュラルブラウンの家具をコーディネートした例。
暗くて格好良い!!
TVボード背面の壁を真っ黒にするとこんなに都会的な印象になるんですね。
ダークブラウンの床のリビングに、ダークブラウンのレザーソファとブルーの1Pソファをコーディネートした例。
天井の梁や排気ダクトが丸見え!
床&壁のコーディネートは、天井がフラット&ホワイトの部屋で参考にしても良さそう。
ダークブラウンの床のリビングにグレー系のソファ&ラグをコーディネートした例。
ソファ周りはモダンな印象ですが、壁面がインダストリアル。
タイルとレンガという2つの異なる素材を同じ壁面に上下に貼るアイデアは、壁紙クロスを2種類張ることで真似できそうな予感です。
ダークブラウンの床のリビングの壁面をヴィンテージな茶系のレンガと木目にした例。
1個前の事例とは異なり、壁面を床と同系色の素材違いでコーディネートしたパターン。
色味を統一すると一体感が出て、まとまって見えますね。
1-2.ミディアムブラウン系のフローリング
ミディアムブラウンの床のリビングに、キャメルのレザー製3Pソファを置いた例。
白く剥げたようなレンガとラグのブルーの対比が素敵!!
「インダストリアル=黒&グレーのカラーコーディネートが基本」だと思ってましたが、青系のラグを敷くとスタイリッシュな印象になるんですね。
ミディアムブラウンの床のリビングに、黒のファブリックソファと赤のパーソナルチェアを置いた例。
壁面が真っ白なので、私達が想像するインダストリアルとはちょっぴり違いますが、天井の配線がむき出しなのでインダストリアル。
綺麗めのインダストリアルコーディネートをしたい時に参考にすると良さそうな事例です。
1-3.ナチュラルブラウン(クリーム・ベージュ)系のフローリング
ナチュラルブラウンの床のリビングに、ブルーグレーのコーナーソファとブルーのTVボードをコーディネートした例。
フローリングが明るいので、家具類は後退色の寒色をチョイス。
「暗いインテリアだけがインダストリアルではないんだな。」とこの事例を見て実感。
ナチュラルブラウンの床のリビングに、ホワイトレザーのシンプルなソファとベージュのラグをコーディネートした例。
広々&清潔感たっぷり!
床・壁・家具のカラーコーディネートが同系色なので、まとまりを感じます。
ナチュラルブラウンの床のリビングに、ライトグレーのフロアソファをコーディネートした例。
よく見ると、壁の雰囲気だけでインダストリアル感が出してある!?
「凝ったインテリアよりもシンプルなインテリアの方が好き」という方が参考にすると良さそうな事例です。
1-4.ホワイト系のフローリング
ホワイトの床のリビングに、黒のフロアソファをコーディネートした例。
床の色に合わせて、壁面もTVボードもホワイト。
インダストリアルっぽさを演出してるのは、凸凹した壁面。
この事例は本物のレンガ壁をホワイトでペイントしたものですが、こういったニュアンスの壁紙クロスもあるので「こんな風にしてみたい」と思った方は、“ホワイトレンガ 壁紙”で検索してみると良いですよ。
ホワイトタイル床のリビングに、グレーのファブリックソファをコーディネートした例。
これまでの事例とは異なり、床&壁の内装は綺麗めにして、家具でインダストリアル感を出す手法。
この事例の場合は、リビングテーブルやTVボード、壁際のベンチを全て木製パレットを使ったものにして、インダストリアル感を演出してあります。
1-5.グレー系のフローリング
薄いグレー系フローリングのリビングに、ライトグレーのコーナーソファとダークブラウンのTVボードをコーディネートした例。
広々&格好良い!!
床・壁・天井の明るさが大体同じなので、統一感があります。
薄いグレー系フローリングのリビングに、ライトグレーのフロアソファをコーディネートした例。
「グレーの部屋」と名前を付けても良いくらい、ライトグレーで統一された空間。
窓下の壁面に、本やストレージBOXが無造作に積み上げてあるところがインダストリアルっぽい。
2.インダストリアルな壁
インダストリアルな部屋の壁面は、レンガ、古材、コンクリートが基本です。
というのも、インダストリアルは、建物の構造壁を仕上げ材を使わずにそのまま室内に活用するインテリア。
木造構造が多い日本では、構造壁をそのまま活用する(既存のクロスを剥がす)と、化粧ボードやベニア合板になっています。
外壁に使う金属材やレンガや木を再現したクロス壁紙を活用して、インダストリアルっぽい雰囲気を作りましょう。
2-1.金属の壁
ダイニングの壁面を床から天井までスチールにした例。
これは屋根材かしら??
雨風に晒される小屋用の材料をホームセンターで探せば、この事例のようなアイテムが見つかりそう。
リビングのソファ背面の壁に凸凹したホワイトスチールを使った例。
これも屋根材か外壁材かな?
部屋というより、倉庫にあるリビングルームみたい。
2-2.レンガの壁
ダイニングキッチンの壁面を一面だけレンガにした例。
スチール脚のヴィンテージテーブルとスチール製のパイプ椅子のようなデザインのチェアとの相性抜群!!
レンガ壁と真っ黒な収納家具(食器棚)のコーディネートも参考になります。
レンガ壁を背にグレーのソファを置き、隣にデスクスペースを設けた例。
インダストリアルデザインのデスク&チェアを組み合わせたデスク周りが格好良い!!
レンガが赤っぽいので、チェアやアルファベットの置物も赤にしてあるのかな?
ホワイトレンガ壁のリビングに、スチール家具をコーディネートした例。
「インダストリアルと言えば、赤系や茶系のレンガ」と思ってましたが、白でも問題なし。
ガチャガチャした雰囲気の見た目が、よりインダストリアル感をUPしている気がします。
2-3.リクレイムドウッドの壁
リクレイムドウッドは、海外の住宅に使われていた木を再生した木材のこと。
日本の家屋に使われていた材料は古材と呼ぶので、それの海外版といった感じでしょうか。
ダイニングの壁面に、茶系のリクレイムドウッドを横張りにした例。
綺麗めの家具と古臭い壁面の組み合わせが格好良い!
「ヴィンテージな内装には、ヴィンテージな家具を組み合わせるもの」と思ってましたが、新品の可愛い家具でも問題ないんですね。
ちなみにソファの前の壁は、リクレイムドウッドと同じ色味のレンガ調です。
リビングの壁面に一面だけ、茶色・ブルー・オレンジのリクレイムドウッドを横張りにした例。
色が付いてる板は、元々使われていたお家の塗装がそのまま残ってるのかな?
古材ではありませんが、UROCO by 天竜木材を組み合わせると似たようなニュアンスの壁が出来そう。
リビングの壁面を黒×ダークブラウンの剥げかけた縦張りの板にした例。
こ、これは、日本の蔵の壁面でよく見かける焼き板っぽい。
表面はギザギザなのかな?
これに似た壁紙クロスと言えば、SCRAPWOOD WALLPAPER / PHE-05あたりかしら…。
リビングのソファ背面の壁に、グレーの板を横貼りにした例。
これまでの事例の木と比べると綺麗め。
「インダストリアルな雰囲気に憧れるけど、見た目が汚いのは嫌。」という場合に参考にすると良さそうな事例です。
2-4.コンクリートの壁
ナチュラルブラウン系のフローリングとコンクリート壁のダイニング例。
ダイニングテーブルセットはグレー×ホワイトのモダンデザイン。
「壁面がコンクリート」というだけで、インダストリアル感が出るのは盲点でした。
コンクリート壁に電気の線が露出してたら、さらに良いかも。
ダークブラウン系の床とコンクリート壁&コンクリート天井のリビング例①。
そうそう、このパターン。
壁面に電気の線が丸見え状態。
家具が置いてなかったら、倉庫か向上にしか見えない!?
ダークブラウン床とコンクリート壁&コンクリート天井のリビング例②。
白い壁とコンクリート壁のバランスが素敵!!
「インダストリアル=レンガ壁」と思ってましたが、コンクリート壁の方が無機質な印象が出るので、多少、温かみのある家具をコーディネートしても冷たい雰囲気は残ったままです。
3.インダストリアルなカラーコーディネート
床色の項目と関連しますが、インダストリアルは、ダークなカラーコーディネートが基本です。
しかしながら、狭い部屋に暗い色を多く使うと圧迫感が出て、実際よりも狭く見えてしまうことも。
白っぽい内装や暖かさを演出したカラーコーディネートでインダストリアルな雰囲気を出すことも可能なので、事例を参考にメリハリのあるカラーコーディネートをしてみましょう。
3-1.ダーク系のカラーコーディネート
ダークブラウンの床のリビングに、黒のレザーソファをコーディネートした例。
天井と壁が白なので、明るい雰囲気がしますが、黒を多く取り入れた格好良いインテリア。
黒格子のサッシと天井の露出配管がインダストリアル感を演出しています。
茶×黒のタイル床のリビングに黒のソファ、黒のカーテンをコーディネートした例。
カーテンの向こう側に見えるのはベッドかな?
家具の色とファブリックの色を全て黒で統一した男らしさ満点のインテリア例です。
3-2.ライト系のカラーコーディネート
ナチュラルブラウンの床のリビングに、ホワイトのソファとミディアムブラウンの木製家具をコーディネートした例。
「明るく、広々とした雰囲気のリビングなのに、インダストリアル感が出てるのは何故だろう」と思ったら、壁面のレンガに影響を受けてる様子。
家具類をどんな部屋にでも合いそうなシンプルなデザインにする場合は、目地が規則正しく並んだレンガ壁ではなく、ボロボロで角が欠けたようなデザインのレンガにするとインダストリアルな雰囲気が出るんですね。
ナチュラルブラウンの床+レンガ壁のリビングダイニングに、ホワイトのコーナーソファをコーディネートした例。
一見「モダンインテリア?」と思ってしまうコーディネートですが、壁面と天井に露出したホームシアターの配線がインダストリアル。
ライト系のコーディネートの場合は、「隠して綺麗にしまう」の反対の発想をするとインダストリアル感がUPします。
ナチュラルブラウンの床のリビングにホワイトの2Pソファとナチュラルブラウンの木製家具をコーディネートした例。
天井の木板+ダクトレールの組み合わせと壁面のレンガがインダストリアルっぽさを演出。
天井をコンクリート調の壁紙クロス+黒のダクトレールにすると似たような雰囲気が出せそう。
3-3.モノトーン系のカラーコーディネート
グレーのタイル床のリビングに、黒のレザーソファ&家具とグレーのラグをコーディネートした例。
スタジオみたいな照明器具が格好良い!!
「こんなデザインの器具、インテリア用に存在するのかしら?」と思って調べてみたら“シーリングスポットライト”という名前で存在する様子。
ダクトレール必須ですが、こんな変わった明かりプランが似合うのは、インダストリアルならではかも。
3-4.ウォーム系のカラーコーディネート
茶系レンガ壁のリビングにブラウンのレザー製コーナーソファとベージュ×オレンジのライン入りのラグをコーディネートした例。
インダストリアルで、こんな暖かそうな部屋は初めて見たかも。
格好良いというよりも、家族でくつろぎやすいリビングを演出したい時に参考にすると良さそうな事例です。
ヴィンテージ感のあるダークブラウンのフローリング+赤系レンガ壁のリビングに明るめの茶色レザーのソファと茶色の木製家具をコーディネートした例。
1個前の事例とカラーコーディネートは似てますが、家具のデザインがヴィンテージ系なので格好良さがプラス。
「ブラウンルーム」というネーミングが似合いそうなインテリア例です。
4.インダストリアルインテリアっぽくなる照明器具に取り替えよう
お部屋をインダストリアルな雰囲気にする重要なアイテムは、照明器具ではないかと思います。
壁やカラーコーディネートを、これまで紹介した部屋のように演出してみても、天井に乳白色の円形のシーリングライトがついていたのでは、オシャレ度が半減。
「美しくて目立たない」器具ではなく「古臭い」「大きめ」「ゴツい」「格好良い」を基準に器具を選んで取り替えてみましょう。
4-1.ペンダント照明
ダイニングテーブルの上に、黒の大きなペンダント照明を2灯吊り下げた例。
直径60cmくらいあるでしょうか。
「テーブルの奥行きに対して器具が大きすぎるのでは?」というバランスがインダストリアルっぽい。
1960~70年にチェコスロバキアの工場で実際に使われていた器具だそう。
ダイニングテーブルの真上に、黒のツルンとした素材のペンダント照明を3灯吊り下げた例。
赤いコードが可愛い!!
器具は、Fritz HansenのCARAVAGGIOで、日本でも入手可能です。
4-2.エジソンランプ
レンガ壁のダイニングのテーブルの上に、赤いコードのエジソンランプを10個吊り下げた例。
黒い輪っかを天井から吊るして、それにコードが巻き付けてあるのかな?
「テーブルの上には、光源が一灯。」
そんな固定概念を覆す、アイデアたっぷりの照明コーディネートです。
茶系のレンガ壁のダイニングのテーブルの上に、形が異なるエジソンランプを8個吊り下げた例。
「おしゃれなインテリアは統一感があること」と言われてますが、シルエットが違ってもおしゃれに見える!!
ソケットが丸見えの裸電球は、高さを変えたり、吊り下げる場所を変えたりと色んな使い方ができるので飽きが来ないかも。
ちなみにこのタイプの照明器具は“ソケットコード”で検索すると出てきます。
茶系のレンガ壁のダイニングのテーブルの上に、シルバーの傘+エジソンランプのペンダント照明を2灯吊り下げた例。
電球が丸見えだと、こんなに可愛く見えるなんて…。
カフェのような落ち着きを感じる、居心地が良さそうなダイニング空間です。
今ある器具をエジソンランプに変えてみよう
エジソンランプは、家電量販店に売ってる電球とフィラメントの形状が違います。
口金サイズが同じであれば、簡単に取り替えることができるので、既存の照明器具の電球をエジソンランプに取り替えてみるのもありです。
附属の電球は、白熱60W(E26)クリア普通球。
これを下記のエジゾンランプに交換。
4-3.撮影ライト
茶色のレザーソファの隣に3本脚の撮影用照明のようなフロアスタンドを置いた例。
おしゃれなインテリアショップの展示品のようなコーディネート。
リビングテーブルではなく、トランクを活用するアイデアも参考にしたいですね。(トランクテーブルについては、家具の項目で詳しく解説します。)
TVボードと窓の間のコーナーに3本脚の撮影用照明のようなフロアスタンドを置いた例。
レンガ壁と撮影ライトの相性がこんなに良いなんて知らなかった…。
パイプを繋ぎ合せたようなウォールシェルフに“カチンコ”が飾ってあるので、映画をテーマにしたディスプレイにしてあるのかな?
コンクリートに、世界地図を描いたような壁の前に黒のソファを置き、コーナー部に3本脚の撮影用照明のようなフロアスタンドを置いて地図を照らした例。
照明で壁面を照らす発想が素敵!!
明かりの方向や角度を自由に変えられるデザインなら、間接照明のような使い方もできるんですね。
5.インダストリアルな家具デザイン&家具色を取り入れよう
5-1.ソファ
世の中に溢れるインダストリアルなリビング例で使われているソファに革が多いせいか、「インダストリアルなリビングにはレザーソファでしょ。」と思っている方が多いかもしれません。
また、革でない(ファブリックソファの)場合は、黒かダークグレー。
実は、ソファのデザインや色は、インダストリアルインテリアを作る際に対して影響がありません。
茶色、ベージュ、黒、グレーといった良く使われる色以外のカラフルなソファのコーディネート例を紹介しますので、参考にしてみて下さい。
赤
レンガ壁と組み合わせるよりも、コンクリートや黒い家具とコーディネートするのが良さそうです。
青
2個目の事例のようなグレーが混じった青なら、落ち着きのあるリビングを演出できそうです。
黄色
彩度が高い鮮やかな黄色ではなく、マスタードや黄土色をチョイスすると、レンガ壁とも馴染みやすい気がします。
紫
インダストリアルコーディネートに紫のソファをチョイスする場合は、壁面をコンクリートかライトグレーにすると上手く馴染みます。(2個目の事例参照)
ピンク
カジュアルな印象をもたらすピンクのソファをコンクリート壁やレンガ壁のリビングに置いても問題無し。
レンガ壁のあるリビングに薄いピンクのソファを置く場合は、紫のソファ同様、レンガ壁の面ではなく、壁をグレー系にして、その前に置いた方がチグハグな印象がしないかも。(2個目の事例参照)
5-2.収納家具
ソファとは反対に、壁の前に置く家具は、木目(ヴィンテージ系なら尚良し)、黒、ダークブラウン系が基本です。
ただし、ホワイトの家具でもインダストリアルな雰囲気は出せるので壁とのバランスを考えながら、家具の色を選定していきましょう。
木目
黒
また、レンガ壁と黒のオープン棚の相性はとても良いので、オープン棚を置く場合は、背板の無いデザインをチョイスして、棚の後ろのレンガを見せるコーディネートをすると良いかも。
ダークブラウン
「同じ色味の家具が見つからない」という場合は、黒にした方が無難かも。
白
「インダストリアルに白い家具?」と思うかもしれませんが、レイアウトする面によっては、白い家具でも問題ないことも。
- 白い壁を残しておいて、その前に置く。
- コンクリート壁の前に置く。
この2つの方法なら、レンガ壁の前に置くと浮いてしまう白い家具も上手く馴染みます。
5-3.リビングテーブル
インダストリアルな部屋のテーブルには、手作り感やヴィンテージ感があるデザインがベスト。
おすすめのデザインを3つ紹介します。
木製パレット
木製パレットを2段重ねにして、キャスターを取りつけたリビングテーブルの例。
木製パレットに華奢な4本脚を取り付けてリビングテーブルにした例。
木製パレットは、板+角材+板の組み合わせなので、自然に棚付きのテーブルが完成。
リモコン類や雑誌をパパッと隙間にしまえます。
木箱
木箱を天地逆にして、キャスターをつけたリビングテーブルの例。
ガーデニングコーナーに置いてありそうなデザイン。
ブロック壁にレトロな掛け時計を4つ取り付けてワールドタイムを表示するアイデアや撮影ライトを活用したコーディネートも参考になります。
トランク
グレーのレンガ壁のリビングに千両箱っぽいデザインのトランクテーブルをコーディネートした例。
レンガ壁に大きく描かれたアルファベットが格好良い!
海外のビルの外観のような見た目なので、一瞬「屋外なのかしら?」と思いましたが、室内みたいです。
このアイデアを参考に、レンガ調クロス壁紙の上にステンシルをするのもありかも。
赤レンガ壁のリビングダイニングに茶色のレザーソファとシルバーのトランクテーブルをコーディネートした例。
このまま旅行に持っていけそうなテーブルのデザイン。
「このトランクはどこのかしら?」と調べたら、RICHARDS’ TRUNK COFFEE TABLE ALUMINUM by Restoration Hardware(海外サイト)で、お値段、何と1871ドルから…。
木製の梁が丸見えのリビングに、ダークブラウンのレザーソファとシルバーのトランクテーブルをコーディネートした例。
レンガ壁のあるリビングにも似合いそうな家具のデザイン。
このトランクも先ほどと同じRestoration Hardwareのものです。