前回のトピックで取り上げた「アクセントカラーにビビッドな色を取り入れてインテリアをセンスアップしよう!」の今回のテーマはオレンジ(橙)色。
オレンジ色と聞いて
- 文字通り果物のorange
- 読売巨人軍
- 南瓜
- 消防士
など、身近にある様々なものを連想してしまう私ですが、色の持つイメージとしては「明るい」「元気」など、パワーを感じる気がします。
オレンジのカーテンに、オレンジのラグ、オレンジのソファなど大面積に使うと、夏場、暑苦しく感じそうなインテリアも、ホワイト・薄いグレー・黒などの無難な色の配色にアクセント的にオレンジ色をプラスするコーディネートなら、暑さを感じず、おしゃれ感もUPした空間に。
差し色にオレンジ色を使ったインテリアを部屋ごとに紹介しますので参考にしてみて下さいね。
1.キッチン
ホワイト扉のI型キッチンのビルトインオーブンレンジと調理機器前の壁をオレンジにした例。
システムキッチンに組み込めるビルトインガス調理機器に、こんな鮮やかな色があるなんて!
BlueStar Cookingという海外の製品ですが、オレンジ色以外にブルーやグリーンなど、数十種類のカラーバリエーションがあります。
ナチュラルブラウンの縦木目のキッチンとオレンジ色のキッチンパネルをコーディネートした例。
「私だったらパネル色は無難なホワイト系にしてしまうかも…」と、この事例を見てふと。
ナチュラルブラウン(木目)、グレー、黒、白の無難なカラーの中に、オレンジ色が際立って見えて素敵です。
半オープンタイプのホワイト扉のL型キッチンの壁付け側の壁とハンドル取っ手をオレンジ色にした例。
キッチンの取っ手にアクセントカラーを使うなんて…。
「今使ってるキッチンの取っ手がハンドルタイプだ」という方は、取り付け穴のピッチを確認してカラフル取っ手にチェンジするのもアリかも。
ホワイト鏡面扉のモダンなアイランドキッチンに、オレンジ色の半透明のペンダント照明とオレンジ色のカウンタースツールを組み合わせた例。
ダイニング側から見えるインテリアアイテム(照明とスツール)をオレンジ色で統一したおしゃれなダイニングキッチン。
照明器具はFL/Y、スツールはCalligaris Jam Chair Bar Stoolです。
2.ダイニング
リビングとダイニングが一部屋になった広いリビングダイニングのダイニングテーブルの上にオレンジ色のランチョンマット、リビング側のソファの上にオレンジ色のブランケットを掛けた例。
リビングとダイニングで一体感のある空間を演出する手法がおしゃれ。
ランチョンマットとブランケットという、比較的安価なアイテムを使ってアクセントカラーをプラスしてあるので、色を変えるのも簡単にできそうです。
ホワイトの楕円形テーブルに、背面がオレンジ色のホワイトのチェアを組み合わせた例。
何、このチェア。表裏で色が違う…。
ダイニングテーブルに座ってる分には、オレンジ色は目に入らず、別の場所からダイニングを見た時にオレンジ色が目に入る仕様。
単に真っ白なチェアが置いてあるよりも数倍おしゃれに見える気がします。
味のある木製の長方形ダイニングテーブルに、オレンジ色のプラスチックチェアとオレンジ色のペンダント照明を組み合わせた例。
ダイニング空間のチェアとペンダント照明の色を揃えるのは簡単に真似できそう。
照明器具はLink by LZF Lamps、チェアは通販でも入手可能なパントンチェアです。
透明ガラスの正方形テーブルに、オレンジ色のイームズチェアを組み合わせた例。
床が白っぽいせいか、開放感と温かみを感じる洗練された空間という印象。
隣にあるリビング空間にも、オレンジ色のパーソナルソファが置いてあり、ダイニングとリビングでアクセントカラーが統一してあります。
3.リビング
ダークグレーの2Pソファと1Pソファをコの字にレイアウトしたリビングに、オレンジ色のミニテーブルをコーディネートした例。
オレンジ色の60cm程度の正方形テーブルや円形テーブル(スツール?)を点在させるレイアウトがおしゃれ!
小さめの家具を何点も置くと「ソファサイドにもっと寄せて」「1人1台ずつ」等、レイアウトチェンジが簡単そうですね。
明るいグレーのコーナーソファを置いたリビングの壁に、鮮やかなオレンジのボーダーを入れ、クッションもオレンジにした例。
壁一面をオレンジ色にするには勇気が要りますが、壁の高さの半分くらいまでなら「真似しても良いかも」と思える。
しかも、オレンジ色の壁の前には、ホワイトの収納家具が置いてあるので「オレンジ色の壁面が主張し過ぎ!」といった雰囲気も感じません。
グレーの3Pソファの対面に、ダークオレンジのひじ掛け付きチェアを2脚レイアウトした例。
「このオレンジ色のチェアが無かったら…」と想像すると、ここまで明るい雰囲気のリビングにはならなかったかも。
差し色の効果がわかりやすいインテリア事例です。
薄い紫のソファに、鮮やかなオレンジ色の単色クッションを組み合わせ、ラグにもオレンジ色のラインが入ったストライプ柄をコーディネートした例。
紫×オレンジなので、ちょっぴり奇抜な印象もしますが、ごちゃっと見えない色使いが参考になります。
さらに、ソファの上、テーブルの上、暖炉の3箇所にオレンジ色があるので暖かそうな雰囲気も。
4.寝室
明るいグレーのベッドカバーにオレンジ色のクッションとベッドスローをコーディネートした例。
無地のカバーを組み合わせたシンプルなベッド周りですが、オレンジ色の効果で華やかな印象がUP!
夏は、枕カバーとスローを寒色系にすることで涼し気な寝室に早変わり。
ヴィンテージな茶色の木製ベッドにホワイトのボックスシーツと黒×グレーのパターン柄の掛け布団カバーを組み合わせ、くすんだオレンジ色のミニ枕を2つ並べて置いた例。
古びた木と暗めのオレンジ色の相性抜群。
リラックスして眠れそうな寝室例です。
寝室の壁に、ホワイトのデスクを置き、オレンジ色のイームズチェアを組み合わせた例。
入口ドア横の壁の前にもオレンジ色の2段引き出しの収納家具をon。
寝室にデスクスペースを作りたい時のカラーコーディネートの参考になりそうな事例です。
ベッド背面の壁を暗めのオレンジ色にした寝室例。
ベッドスカートと空いたスペースに置いてあるファブリックソファもオレンジ色。
12畳以上ありそうなゲストルームっぽい寝室例ですが、落ち着きのあるオレンジ色の取り入れ方が参考になります。
5.仕事部屋
ホワイトのデスク、クリア素材のチェア、ホワイトのオープン棚をレイアウトした仕事部屋に、支柱がオレンジ色のテーブルランプとオレンジ色のひじ掛け椅子を置いた例。
真っ白な空間に、オレンジ色でパッと明るさを演出したおしゃれな事例。
エレガントな雰囲気も感じる女性っぽい仕事部屋のインテリア例です。
ホワイトの壁面収納家具、ホワイトのデスクを置いた仕事部屋の窓辺にオレンジ色のハイバックタイプのソファを2脚並べて置いた例。
この仕事部屋、よく見ると収納家具の取っ手、ゴミ箱、資料入れ(デスク横の床に置いてある箱みたいなの)もオレンジ色。
さらに、収納家具に飾ってあるフォトフレームや本もオレンジ色で統一してあります。
黒の壁面収納家具、黒のデスクを置いた仕事部屋のストレージボックスを全てダークオレンジで統一した例。
1個前の事例はホワイトの部屋でしたが、こちらは黒。
黒の高級感を損なわないように、オレンジ色が明度が低めなのがポイントです。
壁いっぱいに木目の収納家具とデスクがある仕事部屋に、オレンジ色のラグを敷いた例。
ソファスペースに置いてあるテーブルの上の置物とデスク上のテーブルランプもオレンジ色。
木の色(茶色)とオレンジ色って似た感じなので「同じ部屋に使うと同化してしまうのかな?」と思ってましたが、薄い茶色だと、オレンジ色が程よく目立つんですね。