住まいのインテリアをコーディネートする時、ホテルや美容院、インテリアショップやアパレルの店舗など、「普段、目にするインテリアを参考にするとセンスの良いお部屋が作れる。」と、言われていますよね。
でも、これらのインテリアは、凝った照明や高級な家具が使ってあるので「自分の住まいに」と考えた時、脳内で上手く変換できなかったりします。
そんな中、最も簡単に真似できるのが、カフェインテリア。
なぜなら、カフェは、食事をしたりくつろいだりするという住まいで言えばリビング、ダイニング、キッチンに当たる部分の要素が詰まっているからなんですね。
つまり、ソファやチェア&テーブルのデザイン、レイアウト、照明の使い方などをそっくりそのまま、自分の部屋に応用できるインテリアなのです。
しかも、料理を美味しく見せたり、居心地の良い空間を演出する工夫も凝らしてあるので、街中で見かけるカフェには参考にできる要素がぎっしり!!
そこで、今回は、カフェインテリアを6つのポイントとともに40実例紹介していきたいと思います。
カフェ インテリア【完全版】簡単に真似できる6つのコツ-目次
1.カフェインテリアに似合うソファ・ダイニングセット・チェア考察
カフェインテリアと聞くとダーク系のインテリアにナチュラル感溢れる素材を組み合わせ、グリーン(観葉植物)をアクセントに使ったリラックスできる空間というイメージを持つ方も多いでしょう。
でも、インテリアテイストは、ナチュラルだけではありません。
ステンレスやレザーを多様したモダンテイストで夜にお酒を飲めそうなカフェバーっぽいインテリアを作ることも可能です。
重要なのは、「どんなテイストにしたいか?」「そのインテリアに近づける為に、どんなデザインの家具を揃えれば良いか?」なので、まずは、事例を見て、好みのインテリアを決めることから始めましょう。
1-1.ナチュラル系カフェインテリアの例
古いlaundry wringer(洗濯絞り器)をリメイクしたテーブルにカフェチェアを組み合わせたダイニングの例。
ヴィンテージ感溢れるテーブルに塗装が剥げた椅子の組み合わせが、何とも言えません。
ずーっと屋外に置きっぱなしになっていたような見た目の家具を選ぶと、カフェっぽいインテリアはすぐに作れるような気がします。
部屋のコーナーに正方形のテーブルを置いて、二人掛けのダイニングスペースを作った例。
テーブルを壁にピタっとくっつけて、壁ではない2面にチェアを置くアイデアが素敵!!
カフェの2人席を再現したようなインテリアですね。
ダークブラウンのヴィンテージ感溢れるダイニングテーブルにステンレス製のチェアを組み合わせ、壁にこれまたヴィンテージ風のオープンシェルフをレイアウトした例。
大きな掃き出し窓があるので、外に見える木までインテリアの一部みたい♪
日当たりの良いダイニングなら、自然光をたっぷり生かしたレイアウトにすると、カフェテラスのようなインテリアが作れそうです。
屋外の事例ですが、ダイニングチェア+テーブルの組み合わせではなく、テーブルにチェアがくっついたデザインを選び、観葉植物と組み合わせるとカフェっぽい雰囲気に。
同じテーブルを室内に置くと下のような感じに。
ビリアード台がある部屋なので、ピンと来ないかも知れませんが、写真の手前(ダイニング)部分だけを見ると、ダークブラウンの床の住まいにこのテーブルがあるだけで、パブのような雰囲気を作れそうな気がしてきませんか?
ここまでは、ダークカラーのカフェインテリアばかりを紹介してきましたが、ホワイトをメインにして作ることも可能。
ダイニングテーブル&チェア、ソファ、サイドテーブルを全てホワイトで統一したリビング&ダイニングの例。
森に囲まれたコテージ風インテリアがとっても可愛い♪
ふわっとしたローマンシェードの使い方など、小物使いにも注目です。
1-2.モダン系カフェインテリアの例
1畳ほどのスペースにステンレス&レザーのダイニングテーブルセットを置いて、おひとり様席を作った例。
テーブルにアートを組み合わせると、一気にカフェっぽい雰囲気になりますね。
ちなみにこのアートはIKEA製品で、1万円以内で買えるのが魅力です。
IKEAのアートをもっと見てみたい方は、下記のトピックを参考に。
ダイニングのコーナーに2人掛けのモダンなホワイトのカウンターテーブル&チェアをレイアウトした例。
後でも紹介しますが、座面の高いバースツールやカウンターチェアを活用すると、それだけでカフェっぽい雰囲気になります。
続いて、リビングをカフェっぽくする時に参考になるリビングの事例を4つ。
1-3.レザーソファで作るカフェっぽいインテリア例
ダイニングとひとつながりになったワンルームタイプのリビングダイニングで、キッチン&ダイニングをカフェっぽくした場合に、リビングも合わせてコーディネートするとより効果的です。
そんな時、使えそうなのが、レザー調ソファ。
少々ハードなイメージがするかもしれませんが、レザーソファは、先に紹介した1-1.ナチュラル系カフェインテリアの例にも1-2.モダン系カフェインテリアの例にも合わせやすく、ちょっぴりリッチな雰囲気も。
ダークカラーのリビングにブラウンのレザーソファをコーディネートした例。
サイドテーブルとリビングテーブルが円形なので、よりカフェっぽい雰囲気です。
ナチュラルカラーのリビングに茶色のレザーソファをコーディネートした例。
写真では、リビングテーブルが切れてしまってますが、ナチュラルカラーの卵型のテーブルを3つ組み合わせてあります。
レザーのソファって、ファブリックソファよりもカフェっぽいと思いませんか?
2.壁を活用してカフェっぽいインテリアに近づけよう
1.カフェインテリアに似合うソファ・ダイニングセット・チェア考察で紹介したデザインの家具をリビングやダイニングに置くだけでも十分雰囲気は出ますが、そこにプラスするともっと効果的なのが壁のインテリアです。
中でもレンガ壁と黒板塗装は鉄板アイテム。
どちらも壁紙やDIYで簡単にプラスできるので、事例を参考にコーディネートしてみると良いです。
2-1.レンガ壁を活用した例
赤系統のレンガ壁にベンチシート型のダイニングテーブルセットを組み合わせた例。
座る人数を限定しないベンチ、憧れます。
スツール:トリックス Short Stool
2方向の壁をレンガ壁に囲まれたダイニングキッチンの例。
ダイニングセットは、1面がベンチで、残りがプラスチックチェアです。
事例に映っているチェアとスツールは日本でも購入できるので、気になる方は探してみては。
ダイニングスペースに壁付けのカウンターを取り付けて、バーカウンターのようにした事例。
おぉ~!
本物のカフェのカウンターみたい!!
キッチンカウンターの袖壁にレンガ壁紙を張って、インダストリアルデザインのチェアを置けば、似たような雰囲気が作れそう!
レンガ壁のリビングにグレーのソファ&ダークブラウンのコーヒーテーブルを組み合わせた例。
壁がレンガというだけで、雰囲気抜群!!
天井の梁も再現できれば尚良しですが、大掛かりなリフォームになってしまいそうですね。
レンガ壁のリビングダイニングにコーナーソファとカウンターテーブルをコーディネートした例。
ご飯を食べるには狭そうなテーブルですが、座面が高いカウンターチェアがあるだけで格好良い雰囲気になりますね。
レンガ壁紙のインテリアをもっと見たい方は、下記のトピックを参考に。
2-2.黒板塗料を活用した例
ダイニングの壁に黒板塗料を塗り、ホワイトのチョークで英語をぎっしりと書いた例。
このインテリアたまりません!!
手前にチラリと映っているダイニングテーブルとダイニングチェアは、それぞれステンレスとプラスチックです。
木製家具でも合いますが、屋外っぽい素材の家具と組み合わせた方が、ショップっぽい雰囲気が出せるかも。
本物のコーヒーショップの事例ですが、カウンター下の黒板塗料がキッチンカウンターに応用できそうなので掲載。
一般的なお家なら、この壁の上にはカウンターが乗ってるはずなので、後で紹介するカウンターチェアとコーディネートしても面白いかも。
黒板塗料のインテリアをもっと見たい方は、下記のトピックを参考に。
2-3.レンガ壁&黒板塗料を活用した例
レンガ壁の一部に黒板塗料スペースを作り、巨大な英字を書いた例。
キッチンの例ですが、ダイニングスペースにも使えそう!!
レンガと黒板ってカフェインテリアには欠かせないと思いませんか?
2-4.サブウェイタイルを活用した例
ホワイトの横長タイルを何個も貼った壁と木製の棚板の組み合わせは、カフェのオーダーカウンターなどでよく見かけるスタイル。
この横長タイルは“サブウェイタイル”という名称で、黒っぽい目地と組み合わせると、清潔でおしゃれな印象になります。
ナチュラルブラウンの木製シェルフとサブウェイタイルのキッチン例。
カフェの厨房の食器置き場みたいな雰囲気!
観葉植物との相性も抜群です。
同じ面の壁の上部をレンガ壁、下部をサブウェイタイルにしたダイニングキッチン例。
格好良すぎてうっとり!
他の部屋から丸見えのキッチンがこんな壁だとテンションがあがりそうです。
サブウェイタイルのインテリアをもっと見たい方は、下記のトピックを参考に。
3.レイアウトが可能なら、窓辺にダイニングをレイアウトしてみよう
カフェに一人で行くと、景色の見える席を好んで選ぶというという人はいませんか?
そんな特等席を部屋の中に作ってしまったのが、今から紹介する5つの例。
家具や内装を豪華にしなくても、窓さえあればOKなので、今回紹介するコツの中で一番簡単です。
キッチンスペースの窓辺にパブテーブルとバースツールを組み合わせて2人掛けのカウンタースペースを作った例。
このテーブルでクロワッサンをワシワシと食べてみたい!!
畳1枚分のスペースがあればできてしまうので、窓辺にスペースの余裕があるという方は、こんな場所を作ってみると良いかも。
腰窓の下に長方形のテーブルをレイアウトし、3人掛けのテーブルスペースを作った例。
どこかのお店と勘違いしそうですが、家の中です。
この写真を見ると「カフェインテリアって、意外と簡単にできそう。」と思えてきませんか?
上げ下げ窓の真ん前に円形テーブル&チェアを置いて2人掛けのカフェスペースを作った例。
こんなインテリアなら、世の中のカフェは不要なんじゃないかと思えるくらい素敵過ぎるコーディネート!!
空いたスペースに観葉植物を置いた雰囲気作りの仕方も参考になります。
窓辺にエレガントなカフェテーブルとシャビーなチェアを置いて、カフェスペースを作った例。
1個前のインテリアも素敵でしたが、こっちも捨てがたい…。
ダークブラウンの床の部屋は1個前の例、ナチュラルブラウンの床の部屋はこっちの例を参考にすると良いかも。
窓辺に円形のコーヒーテーブルとカウンターチェアを置き、2人席を作ったダイニングの例。
片足を引っ掛けながらテーブルに寄りかかる人の姿が目に浮かびます。
レトロモダンな雰囲気も素敵ですね。
4.カウンターチェアを活用しよう
カフェっぽい雰囲気のダイニングにする場合、背もたれがついたよくあるパターンの椅子よりも、背もたれのないチェアや座面が高いチェアを選ぶとより効果的。
キッチンカウンターのあるお家なら、これらのデザインを積極的に取り入れるだけで、本物っぽいインテリアが作れます。
ダイニングチェアに背もたれのない椅子をコーディネートした例。
このチェアは、「北欧家具の新鋭HAY(ヘイ)で作る新しい北欧インテリア30実例」で紹介した注目のブランドチェア。
HAYのデザインは他にもカフェっぽいものがたくさんあるので、気になる方は上のリンク先を参考にしてみて下さいね。
アイランドキッチンにナチュラルカラーの木とレザーを組み合わせた北欧っぽいデザインのカウンターチェアをコーディネートした例。
何という質の良さそうなチェアなんでしょう!!
写真から上品さがヒシヒシと伝わってきます。
背もたれのあるモダンなダイニングチェアではないというだけで、一気にカフェっぽくなってる気がしませんか?
5.照明器具で雰囲気を3倍増しにしてみよう
カフェって、じっくり目を凝らしてインテリアを見てみると、カウンター上のペンダント照明がおしゃれなお店がたくさんあります。
自分の住まいにカフェインテリアを再現する場合は、家具のデザイン、壁インテリアを充実させたら、最後の仕上げに照明器具で雰囲気UP。
天井に照明の電源が一つしかないお部屋でも、フロアランプや多灯照明、照明レールを活用すれば、これから紹介する灯りプランも可能なので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
5-1.フロアランプ×1灯使い
円形ダイニングテーブルの上に掛かるように巨大なフロアランプをコーディネートした例。
ホワイトのテーブルにブラウンの木製チェアを組み合わせたカフェテリアの一席みたいなコーディネートが素敵!!
このチェアはcherner side chairです。
ダイニングの隅に円形テーブルをレイアウトし、2人掛けのカフェスペースを作り、フロアランプをコーディネートした例。
このインテリア、本物のカフェっぽい!!
ウッドタイプのテーブルって素敵♪
5-2.ペンダント照明×2灯使い
ナチュラルな木製のダイニングテーブルの上に、グレーのインダストリアルデザインのペンダント照明を2灯、コーディネートした例。
チェアは全てイームズです。
北欧っぽい印象もしますが、こんなダイニングに招待されたら、飲むお茶の味も違ってくるんだろうな…。
1個前の事例と同じようなレイアウトで、黒のシェードに裸電球のレトロなデザインのペンダント照明をコーディネートした例。
この照明、味があって素敵!!
インテリアを作る時、照明器具を気にしたことが無い方も、この事例を見れば「おっ!!」と何か感じるものがあるのではないでしょうか?
5-3.ペンダント照明×3灯使い
レンガ壁のダイニングに10人掛けのダイニングテーブルをレイアウトし、ゴールド、シルバー、ブロンズのメタリックなペンダント照明をコーディネートした例。
おしゃれなカフェの一角みたい♪
このインテリアに黒板塗料をプラスしても良さそうですね。
6人掛けのダイニングテーブルに、筒のようなデザインの黒のシェードがついた3灯のペンダント照明をコーディネートした例。
天井の差し込み口が1個しかない場合でも、このようなデザインの照明をチョイスすれば、多灯と同じような印象になります。
5-4.ペンダント照明×多灯使い
カウンターの上にペンダント照明を7灯コーディネートした例。
この事例は本物のカフェですが、レンガ壁、黒板塗料、カウンターチェアなど、カフェインテリアを作る時に参考になる要素がギュギューっと詰まっているので掲載。
イエローと紫を組み合わせるカラーコーディネートの仕方も海外独特のセンスでおしゃれですね。
ダイニングテーブルの大きさとペンダント照明の数については、下記トピックも参考にして器具を選んでくださいね。
6.空いてるスペースにカフェっぽいディスプレイをしてみよう
最後に、今まで紹介してきたカフェっぽいインテリアを作る時にプラスすると良さそうなディスプレイを6つ紹介。
エレガントなサイドテーブルの上に黒板をコーディネートした例。
壁に黒板塗料を塗るのではなく、黒板を壁に掛けた事例です。
カフェメニューを書いておくと、より効果的♪
リビングの壁を背にチェア+チェスト+チェアをコーディネートした例。
カフェの入り口や廊下で席が空くのを待ってる時に、こんなインテリアを見かけたことがあります!!
背が高めのチェストをレイアウトし、横にバースツールを2脚コーディネートした例。
これは本物のカフェの写真かな?
壁のアートと間接照明の使い方がおしゃれ♪
とことんカフェインテリアにこだわるなら、こんなインテリアに挑戦してみたいです!!
ダイニングの壁の真ん中に黒のレトロな壁掛け時計を飾り、両サイドに黒のフレーム入りのモノクロ写真を6枚コーディネートした例。
このディスプレイ、お店っぽい!!
壁ってアイデア次第でいくらでも雰囲気を出す方法があるな~と勉強になる事例です。
ティーカップ、紅茶、コーヒーメーカーを一か所に集め、見せるティーコーナーを作った例。
キッチンだけではなく、ダイニングやキッチンカウンターで真似できそうなインテリアですね。
一つのテーマ(この事例の場合はティータイム)に絞って食器などを見せるとおしゃれになるんだな~と大変参考になります。
カフェインテリアと言えば、ナチュラルやダークというイメージを持っていた人も、明るい雰囲気やモダン家具を使ったコーディネートに目から鱗だったのではないでしょうか?
街でカフェに入る度、料理よりも、テーブルや家具、色使いや素材などのインテリア要素に目がいってしまう私も、一般的な家庭のカフェインテリアをマジマジと見たのは初めてなので、今回の特集はとっても参考になりました。
そして、最も感じたのは「家具やソファなどのデザインをいくらカフェっぽくしても、照明器具がそれらしくなかったら、魅力も半減かな?」ということ。
最近の私のインテリアの課題は、「照明をいかにおしゃれに使うか?」なので、余計にそう感じたのかも知れませんが、灯りってどんなインテリアにも欠かせない要素だな…。
[参照元:Houzz Inc]