ダイニングやリビングに照明器具を選ぶ時、どんな選び方をしていますか?
- 「明かりがあれば何でも良い。」と適当に安価な器具を選ぶ。
- ちょっとおしゃれなインテリアショップで、フィーリングで決める。
どちらもアリなのですが、近頃の私は、“空間全体のバランスを考えると選ぶ器具のデザインは自ずと変わってくる”と思っています。
キッチン、ダイニング、リビングが壁で仕切られた、昔ながらの間取りの場合は、各部屋の天井の真ん中に紐を引っ張って明るさを調整する照明器具でも問題ないのですが、最近のお家は、キッチンとダイニングとリビングの間に壁がない開放的なものが多いですよね?
「例え壁がなくても、キッチン、ダイニング、リビングの場所は別々なのだから。」と今まで通りの感覚でそれぞれに合う器具をチョイスしている皆さまは、一度天井を見て下さい。
それぞれの場所を仕切る垂れ壁はなく、一つの部屋のような広い天井が広がっていませんか?
この開放感をダサイ(失礼)照明器具を何も思わないで取り付けるのは非常に勿体ない気がするのです。
いやいやダサくない、ちょっぴり素敵な照明器具を取り付けているという場合や照明器具のシェードの色をカラフルな色にして、インテリアにアクセントカラーを取り入れるコーディネート法を取り入れている場合でも、天井付近に取り付ける照明とは異なり、ペンダント照明の場合は、低い位置に明かりがあるので、このカラフルな色が視界の邪魔になってしまうことがあります。(思いっ切り邪魔という訳ではなく、無意識に視界に入りこむ感じ。)
目立たないホワイトにした場合も同じです。
では、どんな器具を選ぶと良いのか?
開放的な、ひとつながりになった空間を生かし切るのは、ガラスボール照明です。
「ガラスボール照明ってどんなの?」と思った方、実際のインテリア例を見て、開放的な間取りには“ガラスボール照明最強!!”を実感してみましょう。
1.ガラスボール照明inキッチン
キッチンカウンターの上を華やかに演出しつつ、開放感も抜群のwest elm(ウェスト・エルム)のガラスボール照明を使った事例をまずは5つ。
west elm(ウェスト・エルム)の照明器具は、日本の通販で取り扱っているところはありません(2015.2現在)が、輸入代行業者にお願いすると手に入るかも。
4m近くありそうなアイランドキッチン(対面側ダイニング)の上にガラスボール照明を4灯、横にレイアウトした例。
キッチンが丸見え状態の開放的なキッチン空間を更に助長するホワイトのカラーコーディネート。
結構大きめのペンダント照明が4つも天井からぶら下がってるのに、広々と見えるのは、ガラスボールの効果です。
1個前の事例と同じようなキッチンのレイアウトの住まいのアイランドキッチン(対面側ダイニング)の上にガラスボール照明を3灯取り付けた例。
カウンターが御影石調、ダイニングチェアが黒なので、この事例の方が重厚感があるかな?
モノトーンでまとめたキッチン&ダイニングにもガラスボール照明は似合いますね。
コの字型キッチンのシンク(対面)側の上部にガラスボール照明を2灯、コーディネートした例。
海外独特のだだっ広いキッチンではなく、コンパクトタイプなので、親近感!!
キッチンとガラス素材は相性も良いので、清潔感も感じますね。
キッチンカウンターの上にガラスボール照明を3灯、横並びにレイアウトした例。
キッチンとダイニングが一つの空間になった開放的な部屋にガラス製の照明がぴったりマッチ♪
余程綺麗好きじゃないと、壁付けキッチンを丸見えにするレイアウトは難しいと思いますが、この間取り、憧れます!
アイスブルーのキッチンのキッチンカウンターの上にガラスボール照明をコーディネートした例。
この写真、1個前の事例のダイニング側からキッチンを見た風景です。
ブルーとガラスがキッチン空間を清潔に見せてくれていますね。
続いては、電球がキャンドルみたいなデザインをしたガラスボール照明の事例を2つ。
紹介するRemains Lightingは、アメリカのニューヨーク、グリニッジ、シカゴ、ロサンゼルスとイギリスのロンドンにショールームがある照明器具メーカーで、アンティーク系デザインが多いです。
日本からは購入できないですが、デザイン選びの参考に。
Ⅱ型キッチンのシンク対面側の上部にガラスボール照明を2灯コーディネートした例。
アンティークなデザインの照明器具なので、キッチンはフラット扉よりも框付の方が似合うかも。
フレンチカントリーにも合いそうなデザインです。
ホワイト×アイスブルーのⅡ型キッチンのシンク側(対面)の上部にガラスボール照明を3灯、コーディネートした例。
こちらは、カウンターチェアにアルネ・ヤコブセンの黒のセブンチェアをチョイス。
ボールの中に燭台に飾ったキャンドルのような形をした電球が入っているのがよく見えます。
ホワイト×グレーのアイランドカウンターの上に、黒の鎖のアンティークデザインのガラスボール照明を2灯、コーディネートした例。
Restoration Hardwareはアメリカのメーカーですが、ここのペンダント照明は、見てるだけで楽しくなるほどデザインが豊富。
照明器具のデザインをマジマジと見たことが無いという方は、一度下記に紹介するホームページを覗いてみては?
ペンダント照明 by Restoration Hardware
2.ガラスボール照明inダイニング
木製の4人掛けダイニングテーブルセットの上にガラスボール照明を3灯、コーディネートした例。
テラスへ繋がる大きな掃き出し窓のあるダイニングなので、ペンダント照明で視界を遮ることなく、開放感たっぷり♪
この照明器具をダイニングにつけると、軽やかな印象もしますね。
1個前の事例を違う角度から見た写真。
扉の向こう側にあるリビングも凄くおしゃれ♪
リビングダイニングがひとつながりになった間取りの事例ではありませんが、天井高があるのでダイニングに開放感があります。
キッチン前の4畳半ほどのスペースに円形の5人掛けのダイニングテーブルセットをレイアウトし、上部にガラスボール照明を吊り下げた例。
キッチンを間借りしているような小さなダイニングスペースなのに、インテリアへのこだわりを感じます。
どこかカフェのような雰囲気も感じますね。
6人掛けの長方形のダイニングテーブルの上にガラスボールのペンダント照明を5灯、コーディネートした例。
「ここにペンダント照明は1個で十分じゃない?」と思ってしまいますが、多灯使いの効果で高級感も感じますね。
「このコーディネートにするには、照明の取り付け場所が最初からたくさんないと無理。私の家は1か所しかない。」という場合は、下記に紹介するようなデザインの照明器具もあります。
ガラスボールが9個ぶら下がったペンダント照明をダイニングテーブルの上にコーディネートした例。
上記のリンク先をご覧いただければわかるように、支柱から9個のガラスボールがぶら下がっているので、電源位置は1か所でOK。
CB2は、日本からも購入可能な海外の通販サイトです。
ダイニングの吹き抜け天井からミラーボールのような美しいガラスボールのペンダント照明を吊り下げた例。
この照明器具、ちょっぴりアンティーク感もあって、素敵過ぎる!!
メーカーを調べたのですが、不明でした…。
続いては、ガラスボールの中に照明器具を入れたようなデザインのペンダント照明の事例を2つ紹介。
6人掛けの正方形に近いダイニングテーブルセットの真上に、ガラスボール照明をコーディネートした例。
このペンダント照明は、 デザイナーズ家具で有名なVerner Panton(ヴァーナー・パントン)の作品で、Pantoというネーミングの製品です。
日本の通販サイトでも取扱いがあるので、気になる方は「ヴァーナー・パントン Panto」で検索してみて下さいね。
パントンと言えば、こちらも有名。
1個前の事例と同じようなデザインのペンダント照明の色違いバージョンを8人掛けの細長いガラス製ダイニングテーブルの上にコーディネートした例。
チェアの色と照明器具の一部の色を同じ赤にするアイデアが素敵!!
この器具も日本の通販で購入可能です。「ヴァーナー・パントン VP Globe」で検索すると出てきます。
5人掛けのダイニングテーブルセットの上に、ガラスコップを逆さまにしたようなデザインのガラス製のペンダント照明を3灯、コーディネートした例。
球体の照明器具の事例ではありませんが、直線的なデザインをコーディネートするとシャープな印象に。
3.ガラスボール照明inリビング
リビングとダイニングがひとつながりになったワンルームタイプのリビングダイニングのリビングテーブルの真上に、ガラスボール+シルバーラインの美しいペンダント照明をコーディネートした例。
この器具、ダイニングの事例にも登場したのですが、凄く素敵ですよね。
アンティークな上に、宇宙っぽい印象もします。
黒のアクセントクロスを張った三角屋根のリビングスペースに5個のガラスボールがぶら下がったペンダント照明をコーディネートした例。
キャンドルを逆さまにして、周りにガラスをはめ込んだような、デザインが美しい照明です。
天井高があるリビングには、こういったデザイン性のある器具を合わせた方が断然おしゃれ感がアップする気がします。
三角屋根のリビングの天井から同じデザインのガラスボール照明を4灯、吊り下げた例。
透明ガラスではなく、乳白色の暖かさを感じるデザイン。
くつろぐ場所=リビングと考えると、シャープな印象の透明ガラスより、ホワイトや乳白色のガラスの方が暖かさを演出できる気もしますね。
リビングとダイニングがひとつながりになったワンルームタイプのリビングダイニングのリビング側にホワイトの球体のペンダント照明をコーディネートした例。
やはりリビング側にガラスボール照明をつける時は、透明よりも色付の方が良いかも…。
グレーの4Pソファを壁際にレイアウトし、座面の上に明かりがあたるようにガラスボール照明を2灯、コーディネートした例。
照明器具って、部屋の真ん中に取り付けるものだと思ってましたが、こんな演出の仕方もあるんですね!!
部屋の端っこに明かりが集まってるので、ムード満点です♪
リビングダイニングがひとつながりになったワンルームタイプのリビングダイニングのリビングとダイニングの間に球体のペンダント照明をコーディネートした例。
この照明器具は、ガラスボールではありませんが、グラスファイバーのシェードがとっても綺麗!!
moooiは海外の照明器具ブランドですが、日本の通販で取り扱ってるショップもあります。
ちなみにこの器具は「moooi ランダムライト」で検索すると出てきます。
ダークブラウンのレザー製の4Pソファとオレンジの一人掛けソファ×2を対面式にレイアウトし、天井から巨大な球体型のペンダント照明を吊り下げたリビングの例。
天井高が3m以上あるので、この照明器具なのかな?
これも、透明ガラスではなく和紙っぽいデザインです。
4.ガラスボール照明in寝室
寝室の中央に格好良いゴールドフレームのガラスボール照明をコーディネートした例。
なんとも、おしゃれなデザイン!!
こんなに素敵な照明器具が天井からぶら下がってたら、寝室への愛着も増しそうな気がします。
ベッド横にレイアウトしたナイトテーブルの真上に、シルバーのペンダント照明をコーディネートした例。
ガラスボールではなく、シルバーボールなのですが、アンティーク感が素敵過ぎます!!
使い古した印象なので、清潔感はありませんが、落ち着きを感じられる気がします。
ベッドサイドのナイトテーブルの上に、シルバーのペンダント照明をコーディネートした例。
1個前の事例の照明と同じようなデザインですが、こちらはピカピカのシルバーなので、清潔感に溢れています!!
木製の板で作った簡易的なナイトテーブルの上に、ガラスボール照明をコーディネートしたインダストリアルな寝室の例。
この事例は、何度か紹介しているのですが、裸電球っぽいデザインが可愛くないですか?
レトロな雰囲気もするので、心を落ち着かせる寝室に向いているデザインですね。
ベッドの両サイドの天井からガラスボール照明を5灯、高さを変えて吊り下げた例。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、この照明、ガラスボールの中に、超小さなシャンデリアが入ってます。(上記、商品リンク参照)
こんな器具が部屋にあったらテンションが上がるに違いない!!
5.ガラスボール照明in廊下・玄関
廊下の天井に、シルバーボールのペンダント照明を等間隔に4灯、コーディネートした例。
艶やかさと周りを反射するシルバーデザインが格好良い!!
Tom Dixsonは、日本向けのサイトもあるので、同じものがあるか調べてみたのですが、掲載されていませんでした…。
Tom Dixon日本公式サイト
2階の廊下と階段の間にガラスボール照明を2灯コーディネートした例。
今回の事例紹介で一番登場したこの照明器具、どの空間にも馴染むシンプルさが良いですね。
ガラスが透明なので、電球だけがぶら下がってるように見えます。
玄関にガラスボール照明をコーディネートした例。
靴を履く、このスペースに、こんなおしゃれな器具をつけるか!?と、そのセンスにびっくり!!
器具の上部が、ランタンみたいにハンドルタイプになってるのがお洒落です。
[参照元:Houzz Inc]