前回、おしゃれなベッドルーム実例を、緑、青、ピンクなどの色を使ったコーディネート中心に写真で紹介しましたが、その時、“黒は無機質な印象がするので、メインの色にしない方が良い”、そして、黒を多様したベッドルームコーディネートには、「おすすめできない。」を連発しています。
- 前回のトピック:狭くてもOK!カーテン・照明がおしゃれな寝室インテリア実例
でも、なかには、「シティホテルのような黒っぽい寝室にしたいんだけど…。」という方もいらっしゃるでしょうね。
しかも、世間に流通しているスタイリッシュなデザインのベッドは、黒やホワイト、ダークブラウンなど重めの色が多い…。
そんな事情を踏まえて、今回は、“黒やグレー系など使ってスタイリッシュにまとめたベッドルーム”を紹介していこうと思います。
黒をある程度用いた実例を中心に、格好良いベッドルームインテリアをみていきましょう。
スタイリッシュなベッドルームのカラーコーディネート実例
スタイリッシュなインテリアと言えば、ダークな色で見せるパターンを想像される方が多いと思います。
そこで、ブラック、グレー、ホワイトのモノトーン系と住まいのベース色に使われることが多いダークブラウン系の2つのコーディネートを順に見て行きましょう。
ブラック・グレー系
グレーのキューブ型のファブリック仕様のベッドにグレーのベッドカバーのコーディネート。
壁、ペンダント照明、ベッドサイドのインテリアにも全てキューブ型デザインを使うというこだわりよう!
センス抜群のコーディネートですね。
「ストライプならストライプ、ドットならドットと言った具合に、カーテン、ベッドカバー、ラグなどに使われる柄を揃えるとスタイリッシュになる。」ということがこの実例でわかりますよね。
ブラインド、チェスト、フットベンチ、ベッド:黒
ベッドカバー、ランプシェード、カーテン:ホワイト
ホワイトとブラックだけでコーディネートしたスタイリッシュなベッドルームの例。
余計な色は一切使用せず、ホワイトとブラックの割合は3対1。
黒を使っているのに重すぎないのは、割合が少ないからですね。
すっきりとまとまったベッドルームを作りたい方に参考になりそうです。
黒、グレー、ホワイトでまとめたホテルのようなベッドルームコーディネート。
こんなインテリア無理!と思った方、写真をじーっと見てみると、壁面の装飾や壁紙以外のコーディネートが参考になるかも。
ラグ、チェスト、ベッドカバー、ベッドフレームの色合いを真似してみるだけでも、スタイリッシュになりますよ。
ダークブラウン系
ベッド&チェストをダークブラウン、その他はホワイトでまとめたベッドルーム。
写真が暗くてよく見えないという方、すみません。
参考にしたいのは、布団カバーのデザインと後ろの鏡面調の壁紙の模様が似たような雰囲気になっているところ。
布団カバーって、わりとプレーンなタイプを選びがちですが、インテリア全体のコーディネートを考えて、凹凸のあるのを選んでも良いかも!と思った1枚です。
チェスト、ベッドは1個前の事例と同じような組み合わせで、ランプシェードとカーテンにダークブラウンを使ったベッドルーム。
ホテルの一室みたいなセンス抜群のコーディネートですね。
こうやって見ると、家具のデザインに関係なく、「配色一つでスタイリッシュな部屋にできる」というのがよくわかります。
ベッド、チェストはダークブラウン(ここまでは、前2つの事例と同じ)、更にダークブラウンの太いフレームのミラー、アニマル柄のフットベンチ、アニマル柄のクッションをコーディネートした寝室。
ベッドカバーには、生地の織り方でチェックに見えるダーク系レッドを組み合わせて、高級感もプラス。
心が落ち着くカラーコーディネートの仕方です。
木目がはっきりとしたダークブラウンのチェスト、ベッド、サイドテーブルでコーディネートしたベッドルーム。
この家具類、高そう!
でも、参考にするのは、曲線を使った家具で統一してあるところ。
写真の家具はシリーズものですが、寝室にベッドと家具を置く場合は、こんな風に似たデザインを選ぶと、まとまりが出ますよ。
スタイリッシュとはちょっと違うかもですが、変わったデザインの家具を使ったベッドルーム。
家具、ベッドともに、エンボス加工のゴールド&ダークブラウンの革を使ったハードなデザインですが、こんな部屋、実際に見てみたいな~と思ったので掲載。
クロームをアクセントにしたイタリアンスタイルのベッドルーム。
これも高級感漂うインテリアですが、世の中にはこんな部屋もあるということで…。
ダークブラウンの壁&床の寝室に、壁や床よりも明るい茶色のベッドを置き、ファブリックをブルーにした例。
日本の住まいは、壁がほとんど白なので、この写真を見ても「すぐに真似できそう!」と思えないかもしれませんが、壁がホワイトだと思って写真を見直すと、「あれ?素敵!!」となりませんか?
木目が見えるベッドフレームって素敵ですね♪
スタイリッシュに見せるベッドルームインテリアの実例
寝室をスタイリッシュに見せる方法は、カラーコーディネートの仕方だけではありません。
空いた壁や床を利用したインテリアを見て行きましょう。
壁の飾り:SILVÅKRA by IKEA
今まで暗いイメージのベッドルームばかりだったので、ピンク&オレンジのコーディネートに「?」となってしまった人も多いかもしれませんが、この壁に飾られた女性のアート感のある飾り、可愛くないですか?
IKEAで2000円ほどで手に入ります。
続いて、寝室にデスクスペースも併用しているという方の参考になりそうな事例を2つ。
子供部屋の事例ですが、格好良い感じのインテリアになっているので、大人の男性におすすめかも!

Studio Ideas
装飾のないシンプルなデスク&ウォールシェルフ+レンガ調の壁紙のコーディネート。
天井と壁の間にブルーの間接照明が仕込んであるのですが、これは電気工事は必要になってくるので、無理としても、このインテリア、めちゃくちゃ格好良くないですか?
レンガがこってりし過ぎという方は、下のようなホワイトバージョンも。

Design Studio Ideas
さっきの例と全く同じ家具で、壁紙をグレーに変え、ウォールシェルフとデスクの間にホワイトレンガの壁紙を張った例。
こっちの方が明るくて開放感がありますね!
日当たりの良い、とっても広いベッドルーム。
「こんな部屋で寝てみたい…。」
ではなくて、右奥に見える壁のディスプレイに注目。
ベッドフレームの黒に合わせて、額縁も黒にしてあるんですね。
しかも、飾ってある写真7枚は、6枚をモノクロ、1枚だけカラーにするという凝った選び方。
ホワイトと黒だけでまとめた寝室なので、めちゃくちゃ格好良いですよね。
アルミ?メタル??
不思議なデザインのアートワークを飾ったベッドルーム。
チェスト、ミラー、一人掛けソファなど、家具のレイアウトの仕方がとても素敵!
全体をグレーでまとめたカラーコーディネートもお手本にしたいですね。
ヘッドボードの上に大きな写真を飾ったベッドルーム。
この部屋も全体にグレーを使ったスタイリッシュなコーディネートなのですが、注目したいのが照明の使い方。
洗練された冷たい印象の空間にオレンジ色の光で暖かさをプラスしています。
ベッドルームでは、光で空間を演出する技も追加すると居心地の良いインテリアを作ることができますよ。
スタイリッシュな壁紙を張ったベッドルームインテリア
最後は、ベッドなどの家具やベッドカバーやカーテンなどのファブリックは無難なデザインや色でまとめて、壁紙を使ってスタイリッシュに見せた実例を18個紹介します。
ベージュ、アイボリー、グレーでチェックっぽい柄を作った壁紙をベッドヘッドの壁に張った例。
家具はシンプルなホワイト系、ベッドカバーもホワイト系。
壁1枚だけに柄が入っているだけで素敵に見えますよね。
壁紙:Nuvole wall covering by Cole & Son
雨が降る前の空模様をデザインした壁紙を入口の壁に張った寝室の例。
この壁紙が白だったら、ほとんど真っ白なベッドルームになってしまうところ、壁に模様をつける(しかもグレーをベースにした色)ことで、オシャレ度がアップしています。
人の顔がプリントされたクッションも素敵ですね。
Cole & Sonの壁紙は、最近流行の輸入壁紙の通販でも扱ってるところがあるので、気になる方は調べてみては?
質感のあるグレーの壁紙を張った寝室。
ベッドフレームはグレー、ベッドリネンはホワイト×ネイビー。
カラーコーディネートがスタイリッシュ過ぎます!!
壁紙:Ajiro Diamond™ Wallpaper by Maya Romanoff
グレー×ブラックの格子チェックの壁紙を張った寝室。
この壁紙は現行シリーズにはない様子ですが、格好良いですよね!
壁紙:Elixir by American Blinds Wallpaper and More
鱗みたいな柄のトーンが低めのブルーグリーンの壁紙を張った寝室。
ミッドセンチュリーを匂わす家具コーディネートもお洒落!!
こうやってみると、ブラックやグレーを使わなくてもスタイリッシュなベッドルームを作れることがわかりますね。
木
壁紙:Irvin Gray Birch Tree by Brewster
カバの木をデザインしたモノトーンの壁紙inベッドルーム。
Brewsterはアメリカの壁紙メーカーですが、日本の輸入壁紙を取り扱う通販で買うことができます。
ブラックの家具にモノトーンの枯れ木(?)。
何だか寂しい雰囲気ですね。
壁紙:silver birch splashback by Cole & Son
これも白樺。
さっきとは、逆で黒地にホワイトのモノトーンパターンなので、ダークな雰囲気です。
Cole & Sonのこのシリーズは、海外インテリアで、とてもよく見かけます。
木目
明るい木目の壁紙に同じ色の飾り棚を1枚取り付けた寝室。
本や写真が置ける、こんな棚があるだけでオシャレ度アップ!
横ラインって部屋をスタイリッシュに見せる効果があるので、取り付けられる人はぜひ。
床色と同じグレー系ブラウンの木目の壁紙を張ったベッドルーム。
部屋全体のカラーコーディネートも素敵ですね!!
コンクリート
コンクリートの壁は、スタイリッシュインテリアの代表格。
コンクリ打ちっぱなしに憧れている人は、壁紙で擬似的に見せるのも一つの方法ですよ。
全周コンクリ壁紙の寝室。
無機質な感じがたまりません!
コンクリの壁紙をアクセントクロスに使った例。
ううっ…。丸太の上にベッドが乗ってる(笑)
ヴィンテージ感のある木とコンクリ壁を組み合わせた静寂を感じるインテリアです。
壁紙:Concrete wallpaper by Piet Boon
輸入壁紙のところでも紹介したコンクリの壁紙。
これ、めちゃくちゃ有名な壁紙です。
日本でも通販で手に入りますよ。
レンガ調
ホワイトレンガバージョン。
シンプルなデザインと色使いのベッドなので、壁の質感が強調されますね。
オレンジ系レンガバージョン。
このベッドルーム、スタイリッシュ過ぎ!
ナチュラル系のフローリングの寝室なら、即、真似できそう!!
チェリーのフロアハンギングのチェスト、ベージュ系のベッドなどの色使いも参考に。
ストライプ・ボーダー
赤、黒、白の太さが違うストライプの壁紙を1面だけに張った寝室。
ブラックコーディネートにアクセントとなる壁の色使いが素敵!
さり気なく置いてあるバルセロナチェアが、インテリア全体を格上げしていますね。
ベッドリネンに柄なしを使うと、もっとスタイリッシュになるかも。
グリーンとパープルのストライプの壁紙を1面だけに張った寝室。
この色の組み合わせ、私の中では“エヴァ初号機コーデ”と呼んでいます(笑)

Great Neck Upholstery Bijou Coverings
黒、グレー、ホワイト3色の太さの違うラインでボーダーを作った壁紙を張った寝室。
ボーダーやストライプの壁紙を張るときは、線の太さが全部同じものより、こんな風に微妙に違うデザインを選んだ方がスタイリッシュですね。
「ボーダーならどんなのでも良いのでは?」と思った方の為に、太さが同じ場合の写真を最後に1枚。
ホワイトとブラックの同じ太さのラインの壁外を張った寝室。
どうですか?
これまで紹介した線の太さが違う3つの例の方がスタイリッシュに見えませんか?
プレーンタイプの壁紙をアクセント的に使った事例は「アクセントクロスはこうやって張る!たった1面でインテリアが劇的に変わる174の事例紹介」を参考に。
スタイリッシュなベッドルームは、以前紹介した“おしゃれな寝室”と比較すると、スマートで都会的な印象です。
ただし、寝室のインテリアを決める時、どちらが正解ということはありません。
くつろぎ重視のリラックスした空間を演出するのか、生活感のない空間を演出するのかは、あなた次第。
色や物が溢れた広々とした空間よりも、何もない狭くて暗い場所が好きな私は、スタイリッシュな方が好きかも。
[参照元:Houzz Inc]
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