前回“インテリアも秋冬支度を始めよう”というトピックを書いていて私自身、ハタと気づいたことがあります。
それは、十ウン年生きてる中で、冬になるとニットのセーターやカーディガンは必需品と言っても良いくらい毎日身に着けるのに、「なぜ、インテリアにニットを使うという発想が頭に浮かんでこなかったのか?」ということ。
冬のインテリアと言えば、コタツやブランケット、モコモコのスリッパという安直な発想したなかった私にとって、暖かそうな毛糸を使った部屋は目から鱗でした。
思い起こせば、幼い頃は、冬になると座布団カバーや玄関マットが毛糸製に変わってましたが、それは田舎の和風の家の話で、現代風のフローリングの住まいに、この暖かそうな素材がマッチすると一瞬たりとも頭をよぎったことがなかったんですね。
でも調べてみると、現代風の住まいにも合うニットを使ったインテリアアイテムは、意外とたくさん。
今回は、そんなニットを使ったインテリアをリビングを中心に紹介していきたいと思います。
ニットインテリア実例-目次
1.ニットプフを使ったインテリア例
モロッコのインテリア雑貨でおなじみのプフ。
カバーがニット製のものは、そのまま“ニットプフ”と呼ばれていて、クッションやリビングテーブル代わりに床に無造作に置けるアイテムです。
テーブル代わりにソファの前にニットプフをレイアウトしたリビングの例。
何と巨大なプフ!
プフの上で女の子が書き物をしてますが、それほどしっかりとした素材なんですね。
カバーだけ付け替えることが出来れば、暑い季節でも対応できそう。
グリーンとアイボリーのウールニットプフをリビングテーブルを挟んで、3Pソファと対面式にレイアウトした例。
この家具のレイアウトの場合、プフが置いてある場所に、ひじ掛け付きのチェアを2台並べておいてあるのをよく見かけますが、チェアだと視界が遮られて、狭苦しく感じてしまうこともしばしば。
プフなら、インテリアをセンスアップするほかに、座ることができるという実用性も兼ね備えているので一石二鳥です。
この事例の場合は、ニットプフの色とクッションカバーの色がコーディネートしてあるのがポイントです。
ベージュのフロアコーナーソファの前に、ベージュのニットプフをレイアウトして、リビングテーブル代わりにした例。
座面が低いフロアソファとプフは高さのバランスがちょうど良いので、テーブル代わりに使うのにもってこい!!
小さな子供がいるお家に似合いそうなインテリアです。
最後は、日本からでも購入可能なCB2のニットプフ(Knitted Poufs)を使った例を4つ。
ライトグレーの一人掛けソファの隣にオレンジ色のニットプフをコーディネートした例。
床に無造作に置いてあるだけなのにアクセントにもなってて可愛い♪
このプフは、直径50cm、高さ35cmほどなので、部屋の隅に“ちょこん”と置いてても邪魔だと感じることが無さそう。
ダークグレーのコーナーソファとモダンなTVボードを対面式にレイアウトしたリビングの床に、ダークレッドのニットプフを無造作に置いた例。
このインテリアもたまらんっ!
「ニットを使ったアイテム」と聞くと、ふんわりと可愛らしいものという印象を持ってしまいますが、ニットプフはモダンなインテリアにも合うのが良い!!
黒のエッグチェア by アルネ・ヤコブセンを2セット、ハの字にレイアウトし、間にベージュのニットプフをコーディネートして、上に本を乗せた例。
プフの上に本を置くという発想が無かったのでこれは新鮮!!
リビングテーブルを置かずにプフを台に使うアイデアは、テーブルを置くと狭く見えてしまうリビングで真似しても良さそう。
黒の3Pソファの前に黒のニットプフをレイアウトした狭いLDKの例。
これもリビングテーブル代わりにプフを活用した事例です。
黒のプフは、これまで紹介してきたカラフルな色やベージュのプフに比べると“暖かそう”という雰囲気は半減かな?
2.ニットスローを使ったインテリア例
スロー(throw)は掛け布のこと。
別に無くても問題はないのですが、ベッドスロー(ベッドでよく目にする横長の帯のような布)、テーブルスロー(ダイニングテーブルの真ん中にある細長い布)など、スローは、インテリアをワンランクアップさせる重要なアイテムです。
ニットスローは、掛け布団の上やソファの上に掛けるのが定番で、たった1個の布が醸し出す暖かそうな雰囲気は、冬場のフローリングの冷たい印象を緩和するのに最適です。
茶色のエレガントなレザーソファにグレーのニットスローをコーディネートした例。
インテリアショップの展示品のようにおしゃれ♪
ソファの上に寝転ぶ時、寝室から毛布を持ってきてたのですが、ニットスローがあれば毛布代わりにもなるし、インテリアもセンスアップしますね。
ベージュのソファの茶系のニットスローをコーディネートした例。
初めてニットスローを目にした時「首に巻くストールを外してひじ掛けにポンと置いてあるんだ。」と思ってたのですが、あまりにもこのパターンの例が多いので、調べて初めてニットスローというインテリアアイテムだったということに気付いた私。
皆さんの中にも、「あれはズボラな人がストールを脱ぎ捨ててるだけ」と思ってる方がいるのではないでしょうか?
ダークグレーのソファにベージュのニットストールをコーディネートした例。
このニットストールは、目が粗いので、夏にもそのまま使えそう!!
暑がり主人が、エアコンの温度をMAXに下げた時の冷え対策に活躍しそうです。
グレーのソファに、ホワイト×ブルーのゴワっとしたタイプのニットスローをコーディネートした例。
昔、こんなセーター見たことある!
ちょっぴり重そうですが、見た目の暖かさは半端ない!!
ベージュの2Pソファの真ん中にベージュのニットスローを無造作に掛けたナチュラルなリビングの例。
フェイクファーのクッションとの相性抜群!!
カウハイドラグやシープスキン(写真右上のプフの下)など、マニマルテイストを意識したインテリアの作り方が参考になります。
ダークグレーのコーナーソファにひじ掛けにグレーのニットスローを引っ掛けた例。
こんなモダンなインテリアにニットを組み合わせても違和感が無いなんて…。
7人くらい座れそうな大きなソファの事例ですが、このスローの使い方は、ひじ掛けさえあれば、どんなソファにも合いますね。
ホワイトのソファの背もたれにオレンジ色のニットスローをコーディネートした例。
ニット特有の編み模様がないのでブランケットかな?
この事例のようにセンスの良いインテリアの定番=アクセントカラーをニットスローを使って取り入れるのも一つの方法です。
3.ニットクッションを使ったインテリア例
ニットクッションは、その名の通りクッションカバーにニットを使ったもの。
既製品を購入するのも良いですが、好きな色の毛糸と柄で自分だけのオリジナルを作ってみるのもありかも。
夏にカバーを外して爽やかな色とチェンジすることができるので、今回紹介するアイテムの中では一番使い勝手が良いです。
床の上にグレーのニットクッションを重ねてレイアウトした例。
毛糸の網目が目に入るだけで“温かい”気持ちになりますね。
クッションは、ソファの上に乗せるものと思いがちですが、床に直置きする下の事例のようなアイデアも。
ベージュのソファの前に木製のリビングテーブルをレイアウトし、テーブルを挟んでイエローのニットクッションを床に直置きした例。
まるで座布団みたいな使い方!
ソファの背もたれに置いてあるよりも、部屋全体が暖かそうに見えるのは私だけ?
ホワイトのソファに黄色のニットクッションをコーディネートした例。
1個前の事例と、ソファの色とクッションの色は同じなのに、この事例がまるでサマーセーターみたいに見えるのは、壁面のインテリアが海っぽいから?
同じニットカバーでも、編み方や色ってインテリアの印象を左右するので大事ですね。
この場合は、ベージュ系にするともう少し暖かそうな雰囲気が出るかも。
木製バスケットにニットクッションを2個入れて、ソファの横に置いた例。
メインのソファに組み合わせてあるクッションは、年中使えそうなシンプルなデザインにしておいて、ソファサイドで冬を演出するアイデアが素敵!!
この方法なら、季節ごとにクッションカバーを取り換えるという手間も省けますね。
ワインレッドのベルベッド素材の一人掛けソファにホワイトのニットクッションをコーディネートした例。
暖炉前の写真のせいもあるかもしれませんが、とっても暖かそう!
床には色違いのグレーのニットクッションを置いて、本置き場所として活用してあります。
こんな場所に座ったら5分と持たずにウトウトしそう(笑)。
木肘付きのホワイトのソファに、カジュアルテイストのクッションとニットクッションを混ぜて5個コーディネートした例。
ニット素材って、プリント柄にも合うんですね…。
ファンションでTシャツとニットカーディガンが合うことを考えれば、当然と言えば当然か。
薄いアイボリーのソファにソファと同色のニットクッションをコーディネートした例。
ナチュラルなテイストが好きな方が参考にすると良さそう!
このソファ、反対側のひじ掛けには、ソファと同色のニットスローが掛けてあります。
ダークグレーのシンプルなコーナーソファに、ライトグレーのニットクッションとプレーンタイプのダークレッドのクッションをコーディネートした例。
ブラインドがピンクなせいか、カラーコーディネートが合ってない気も。
この場合、ブラインドをライトグレーにするか、ブラインドの色はそのままでダークレッドのクッションをピンクっぽい赤紫にするとしっくりくる気が…。
4.ニットラグを使ったインテリア例
ニットラグは、夏のある日本には不向きなアイテムかもしれませんが、夏用、冬用とラグを敷き変える余裕がある場合は、ぜひ取り入れて欲しいアイテムです。
ネット検索で“ニットラグ”と入れると、網目の無いラグばかり出てくるので、世界中のハンドメイド製品が変えるETSYで探すと良いかも。
ダークグレーのソファにライトグレーのニットラグをコーディネートしたリビングの例。
ワンちゃんが心地良さそうに寝てる♪
見た目もさることながら、足触りも柔らかそうで優しい気持ちになります。
ベージュ系のニットラグを敷いたリビングの例。
こういうデザインのラグって見ると「良いな♪」と感じるのですが、いざ探すと「どこに売ってるのやら?」となってしまいます。
普通のラグに比べると需要が少ないのかな?
グレーのソファにライトグレーのニットラグをコーディネートしたリビングの例。
ゴールド脚のガラステーブルとニットが合うなんて、この事例を見るまで気づかなかった…。
このラグは、アメリカのTargetで購入したものだそうで、このショップは日本にも配送可能なので、気になる方は、こちらのサイトを見てみては?
5.カバーなどニットで作るインテリアディスプレイ
最後は、身近なインテリアアイテムにニットカバーを掛けた例やニットで作ったディスプレイの事例を5つ紹介します。
ネズミが仰向けになってる姿をニットで作り、アートフレームに入れて壁に飾った例。
この作品はハンドメイドで、先ほども紹介したEtsyで入手したものだそう。
アメリカのaKNITomyという作家さんの作品で、カエルの解剖や脳など、ちょっぴりグロテスクなものが多いのですが、作品を見てみたい方はこちら。
観葉植物を入れたガラス瓶にセーター風のニットを着せた例。
こういうデザインのセーター見たことある!!
実物のミニチュア版だから余計に可愛らしく見えますね。
ガラスの空き瓶にホワイトのニットカバーを被せ、ペン立てにした例。
ただの瓶もニットと組み合わせるだけで、こんなに素敵に見えるんですね…。
文房具や本がカラフルなので、敢えてホワイトのカバーにしてあるのもポイントです。
パターンの違うニット編みで正方形を作り、ボタンを取り付けて、フレームに入れて、時計の針を取り付けたオリジナル壁掛け時計。
なんと可愛い時計なの!!
パッと見で、ベースが毛糸だと気づく人は少ないかも…。
石鹸の下に毛糸のトレイを置いた例。
このインテリアを見た時、昔彼のお母さんが趣味で作てたアクリル毛糸2色(緑×黄色)で編んだ“たわし”を思い出しました。
貰った時は正直「ダサイ」と心の中で思ってしまったのですが、この写真を見るとそう思わないので、色って大事ですね…。