前回、ペイントドアのトピックを書いていて、ふと思ったのが「ペイントドアに買い換えるのではなく、今あるドアを塗装するのはどうか?」ということ。
海外では、室内の壁を自分達で好きな色に塗るのが一般的だし、そのカラフルな内装に目を奪われた方も多いはず。
私が、“壁をペンキで塗る”を一番最初に目にしたのは『ローズマリーの赤ちゃん』という映画のワンシーン。
ミア・ファロー演じるこの映画の主人公ローズマリー・ウッドハウスが、新しく引っ越したアパートの壁を好きな色に塗る場面があるのですが「海外では室内インテリアを自分でアレンジする。」という事実に衝撃を受けました。
この時は、「これを我が家にも…。」という発想がありませんでしたが、数か月前、DIYブームに乗っかって、クロス壁の上からペンキを塗ってみる(黒板化する)と
(写真のおじいちゃんは私ではありません笑。)
意外と簡単にできたので、「他の部屋の壁にも塗ってみるのもありかな?」と思っています。
(ペントドアと相性の良い壁色にするのもあり!!)
しかしながら、壁のような広い面積に白以外の色を合わせるとなると、選ぶ色によって明るさ・広さなど受ける印象が違ってくることは、このサイトで何度も取り上げている通り。
そこで、今回は、壁をペイントする際に参考になる、壁の色別インテリア例を紹介していきます。
使ってる塗料がわかるものについては、商品名も記載していますので是非参考にしてみて下さいね。
【色別】壁ペイントインテリア例-目次
1.壁を暖色系でペイントしたインテリア例
1-1.赤系
寝室の壁の一部をダークレッドに塗った例。
黒の板を縦に張って見切材にして、可愛い壁紙クロスとミックスするアイデアが素敵!!
壁を全部赤にするのは暑苦しい気がしますが、こんな使い方ならリビングにも応用できそう!!
寝室の壁を白が混じった赤でペイントして、ナチュラルブラウンのベッドと組み合わせた例。
白っぽい木と赤がこんなに合うなんて新発見!!
暖色は部屋を狭く見せてしまうこともあるので、天井高が高い部屋(この部屋は三角屋根の吹き抜け)なら、この色を使っても良いかも。
リビングの短手の壁を白が混じった赤でペイントした例。
赤の壁なのに開放感があるのは、天井が高いからだけでなく、家具や内装に、開放感のあるホワイトやライトグレーが使ってあるから。
壁に赤を使いたい場合は、他の色はホワイトを基本にすると良さそうですね。
ホワイトのリビング収納のオープン部の背面を赤にした例。
カラフルな壁の一部を見せる、このインテリアの作り方憧れます!!
背板がついてる家具でも、背板部だけペイントすることで似たような雰囲気が出せる気が…。
リビング収納、壁、ドアを全部赤でペイントしたリビングの例。
何!?この部屋!!!
ちょっぴり暑苦しい気もするので、自宅には無理ですが、こんな部屋、実際に見てみたいかも。
1-2.オレンジ系
階段横の壁をダークなオレンジでペイントしたリビングの例。
ダークブラウンのフローリングと相性抜群!!
ソファとラグをベージュ系にして暖かみが演出してありますが、ライトグレーにしてシャープな印象にするのもあり。
木目が目立つ個性的なフローリングのダイニングの壁の一部をダークオレンジにした例。
凄くムードがあるダイニング!!
この壁色は、茶色に合う色なので、家具の色を迷わないで済みそう。
ライトグレーのコーナーソファをリビングの窓際にレイアウトし、背もたれ+50cm程度の高さまでオレンジ色でペイントした例。
「こういう塗り方もあるのか…」とひたすら感心!
この事例のように小面積なら、思い切り派手な色を使ってみるのもあり!!
写真ではわかりにくいですが、壁の前にホワイトのリビング収納が置いてあります。
仕事部屋の一面の壁をダーク系のオレンジでペントした例。
ダークブラウンのフローリングにライトグレーのソファを置いて、背後に黒の写真フレームを飾ることで高級な印象をUP!!
ホテルの一室のようなラグジュアリーなインテリアです。
1-3.イエロー系
寝室の梁と壁の一部を鮮やかな黄色でペイントした例。
全部を黄色にするのではなく、頭方向の壁をライトグレーにしてあるのがおしゃれ♪
壁面が見えないくらいびっしりと鳥のアートが飾ってあるのが個性的ですね。
リビングの4面の壁をベージュでペイントし、短手の壁に黄色で幅90cmほどのラインを2本縦に入れた例。
こんな方法もあるのね!!
リビングのアクセントカラーを黄色に決めて、それを壁に上手く取り入れた事例です。
カラーリングしたラインの上にIKEAのアートが飾ってあるのもポイント。
壁の一面を鮮やかな黄色でペイントし、ホワイトのウォールシェルフを5本取り付けて、絵本を飾った子供部屋の例。
黄色と白のコントラストが素敵!!
カラフルな壁+シンプルな棚板の組み合わせは、壁をペイントする時のアイデアとして覚えておくと良さそう。
リビングの壁の一面をちょっぴりダークな黄色でペイントした例。
ブラックレザーや黒のアイテムが多い部屋だから、暗めの黄色にしてあるのかな?
壁の色と同じサイドテーブルや一人掛けチェア×2が置いてあるのもポイントです。
リビングの壁をペールイエローにして、ホワイトのソファ&家具をコーディネートした例。
広々としている上に暖かそう♪
白の壁のリビングよりも、窓から差し込む光の効果をたっぷりと感じることが出来そうな予感です。
1-4.ピンク系
リビングの壁をピンクベージュでペイントし、ホワイトのモールディングと組み合わせた例①。
エレガントで素敵♪
紅茶が似合いそうなインテリアです。
リビングの壁をピンクベージュでペイントし、ホワイトのモールディングと組み合わせた例②。
1個前の事例と比較すると、こちらの方が暗めのピンク。
「ピンクの壁の部屋」と言葉だけで聞くと「えっ!あり得ない。」と思ってしまいそうですが、事例を見ると「ありかも…」と思えてきます。
リビングダイニングが一つの空間にある広いLDのダイニング側の壁の一部を薄いピンクでペイントした例。
面積が少なければ、こんな色もありですね。
壁全部が真っ白な空間よりもおしゃれに見えます。
リビングの4面の壁を目が覚めるようなピンクでペイントした例。
この色彩感覚は、海外ならでは!?
長時間くつろぐには厳しい色ですが、ビックリしたので掲載。
2.壁を寒色系でペイントしたインテリア例
2-1.ダークブルー系
リビングの4面の壁を暗めのブルーにして、ホワイトのソファ&ラグ、ライトグレーのTVボード兼収納家具をコーディネートした例。
シンプルでスッキリとした印象。
寒々しくなり過ぎないように、黄色と紫色を使ったクッションやカーテン、アートが使ってあるのがポイントです。
リビングの4面の壁を暗めのブルーにして、ホワイトの腰壁を張った例。
1個前の事例と壁の色が似てますが、白の面積が多い分、こちらの方が広々とした印象ですね。
壁色を暗い青にしたい時に参考にすると良さそうな事例です。
壁の4面を暗めの青にペイントし、ホワイト&茶系のソファ&ラグをコーディネートしたメディアルームの例。
映画や音楽を楽しむ部屋の事例ですが、リビングの参考にも。
青と茶色が合うなんて、この事例を見るまで気づかなかった…。
2-2.ミディアムブルー系
壁の色をターコイズブルーにして、壁色より青いカーテンを組み合わせ、グリーンがかった青のチェア+オットマンをコーディネートしたリビングの例。
白の面積がほとんどない…。
青が大好きという方は、こんなインテリアに惹かれるかも。
壁の一面をターコイズブルーにして、黒×ホワイト×シルバーのデスクをレイアウトした例。
海を連想させる素敵な色♪
木目が目立つナチュラルブラウンのシェルフとの相性も抜群です。
リビングの壁4面を爽やかな青にした例。
こんな壁色の部屋見たことない!!
ちょっぴりエスニックな雰囲気もする異国情緒溢れるリビングコーディネート例です。
2-3.ライトブルー系
リビングの壁4面を緑がかった薄いブルーでペイントした例。
うぉー!!
この部屋もちょっぴりエスニックな印象。
アクセントに紫色が使ってあるので、とってもオシャレに見えます。
リビングの壁を水色でペイントした例。
ホワイトの窓枠のお家なら、今すぐ真似たくなるほど爽やかな印象。
薄い青の壁って、床色が薄い部屋にしか似合わないのかと思ってましたが、明るい茶色にも合うんですね。
リビングの壁を緑がかった薄い水色でペイントし、ホワイトの腰壁を組み合わせた例。
優しい色使いがとっても素敵♪
ソファ、ラグ、カーテンには、壁色と同じトーンの黄色が使ってあるので、カラーコーディネートもばっちりです。
3.壁を中性色系でペイントしたインテリア例
3-1.グリーン系
キッチン、ダイニング、リビングが一つの空間にある広いLDKの壁を深い緑にペイントした例。
この緑綺麗♪
天井高がある部屋(4m近くある!?)なので暗めのグリーンでも広々と感じますね。
リビングの一面の壁を渋いグリーンにペイントして、白に近いベージュ系のソファとホワイトのラグをコーディネートした例。
この部屋、和風っぽい!!
壁のグリーンと対比するように、ソファにオレンジ系のクッションがコーディネートしてあるのもポイントです。
リビングの一面の壁を渋いグリーンでペイントして、黒&茶色のレザー製ソファをコーディネートした例。
1個前の事例と渋さが似てますが、こちらはちょっぴり黄色が混じってるので明るい雰囲気!!
同じように見える緑でも、黄色の割合や明暗の違いで部屋の雰囲気が随分と変わりますね。
ダイニングの一面の壁をイエローが混じったグリーンでペイントした例。
木製のダイニングテーブルセット&キャビネットとの相性抜群!!
ちょっぴりレトロな雰囲気もありますね。
広いリビングダイニングの壁を優しいグリーンでペイントした例。
1個前の事例の壁色と似てますが、こちらの方が明度が高い?
赤をアクセントカラーにしたコーディネートの仕方も参考になります。
3-2.パープル系
リビングの凹んだ壁をダークなパープルでペイントし、ホワイトの木製シェルフを取り付けた例。
エレガントで格好良い素敵なインテリア♪
壁色に合わせたアートが横のホワイトの壁部に飾ってあるのがポイントです。
キッチン前面の壁をラベンダー色でペイントした例。
ホワイトの窓枠との相性抜群!!
キッチンの隣にあるダイニングの壁は、同じく中性色のグリーンでペイント。(ダイニングの壁色は、上のグリーンの事例で紹介)
仕切りのない2つの部屋の壁をそれぞれ違う色にするのもありですね。
リビングの一面の壁をくすんだ紫でペイントし、グレージュのソファを置いた例。
リビングの壁の一か所だけがグレーになったインテリアはよく見かけますが、紫の方が上品に見える気が…。
「リビングの床がダークブラウンだ。」という方が参考にすると良さそうな事例です。
ダイニングの一面の壁を鮮やかな紫でペイントして、ダイニングテーブル、チェア、照明器具をホワイト&黒のモノトーンでコーディネートした例。
こ、これは素敵過ぎる!!
食べる場所をこんなにファッショナブルな雰囲気に出来るなんて…。
ピンクや紫のガラス食器を多く持ってる方は、今すぐに真似できそう!!
4.壁を色をミックスしてペイントしたおしゃれなインテリア例
最後は、同じ壁に様々な色をペイントした芸術的でおしゃれな事例を15個紹介します。
ストライプ
子供部屋の一面の壁をピンク、ターコイズ、ベージュ、ネイビー、ワインレッドなどを使ってストライプ柄にペイントした例。
一見、難しそうに見えますが、色の幅を決めて、各色ごとにしっかり養生しておけば出来そうな気が…。
色選びにセンスを感じるおしゃれな事例です。
ダイニングの一面の壁をレトロなグレー、ネイビー、グリーン、オレンジを使ってストライプ柄にペイントした例。
おしゃれな柄のファブリックみたい♪
ラインの幅を変えると、こんなにおしゃれな印象になるんですね…。
壁をキャンバスに見立てて、あれこれ考えるの楽しそう♪
ボーダー
子供部屋の壁をベージュ系でペイントし、床から2mほどのところに高さ20cmほどの赤と紺色のラインを2本入れた例。
ホワイトのウォールステッカーが映えた可愛いお部屋♪
2本のラインを入れるだけなら、簡単に挑戦できそう!!
ホワイトのリビングの壁にライトグレー+細い赤のライン、細い赤のライン+太いライトグレー+細い赤のラインでボーダーを入れた例。
赤のライン以外の高さは全部同じなので、統一感があり、スッキリとした印象!!
「目立つ色を使ってみたいけど、多く塗るのはちょっと…。」という場合は、こんなアレンジの仕方をしてみるのも良いですね。
子供部屋の壁一面を暗めの青+ホワイト+暗めの赤+ホワイト+暗めの青でペイントした例。
左右の壁は、正面の壁のボーダーと同じ位置に、暗めの青+暗めの赤+暗めの青をペイント。
バスケットボールが好きな男の子の部屋かな?
どことなくユニフォームっぽい雰囲気がするペイントの仕方です。
カーキ、レトロなピンク×2色、ホワイトを使って壁をボーダーにペイントした寝室の例。
もはや芸術の域!!
配色やラインの取り方がセンス抜群ですね。
寝室の壁一面をパステルブルーとパステルピンクの2色で塗り分けた例。
境界線がぼかしてあるのが素敵♪
色の境目がはっきりとしていない方が、優しい雰囲気が出ますね。
チェック
リビングの壁一面を濃淡ベージュ+ホワイトで正方形にペイントしてチェック柄を作った例。
こ、この発想は凄い!!
壁の幅&高さをキチンと採寸して、割り付けすれば意外と簡単に真似できそうな予感。
リビングの壁一面をトーンや色みの違うグリーンでペイントした例。
縦長長方形と横長長方形を組み合わせたアンシンメトリーデザイン。
この壁も、デザインを冷静になって考えれば、真似できるような気がします。
斜め
寝室の壁の四隅を対角線で分割し、ネイビー、暗めのブルー、イエロー、黄色でペイントした例。
ベッドカバーやラグと壁の色を合わせた空間のカラーコーディネートがセンス抜群!!
似たような感じにする場合は、ファブリック類を買ってから壁の色を決めると「色が違う。」なんてことが起こらないですね。
リビングの壁一面をグリーン、ピンク、オレンジ、黄緑色で斜めにペイントした例。
ブルーの可愛いソファやカラフルなストライプクッションとの相性ばっちり♪
マルチストライプのクッションカバーは、ÅKERGYLLEN by IKEAです。
リビングの壁一面をブルー、オレンジ、紫、ネイビーなどでペイントし、色同士の境界にホワイトのラインを入れた例。
基本は直線ですが、一か所だけ斜めの線が入っています。
カラーパレットを使って慎重に色を吟味していけば10色以上の塗り分けも可能です。
ダイニングの壁をグレー、イエロー、グリーンでペイントした例。
この模様と色合い海っぽい♪
床に近い色は明度が低く、天井に近づくほど明度が高い色がチョイスしてあるので、天井高を高く見せる効果も。
曲線・幾何学
子供部屋の壁を赤、青、グリーンを使って流れるような線でペイントした例。
曲線が多いので、手先が器用じゃないと無理かも…。
ポール・スミスっぽいと感じたのは私だけ?
寝室の壁を青紫でペイントし、オレンジ・ダークレッド・紫を使って立体的な模様を描いた例。
壁に穴があいてるように見えなくもない!?
狭い部屋を広く見せたい時に使えそうなアイデアです。
壁ペイントは、壁紙クロスよりも色の選択肢があり、直線を上手く組み合わせれば壁の面積に応じたオリジナルの柄も作れるので、挑戦してみたいと思った方も多いのではないでしょうか。
今回紹介したBenjamin Moore(ベンジャミンムーア)やSherwin Williams(シャーウィン・ウィリアムズ)は海外のメーカーですが、日本国内でも入手可能です。
事例を参考に、好きな色をチョイスしておしゃれなオリジナルの壁を作ってみて下さいね。