腰壁の色のコーディネート例の第2回は、有彩色についてです。
有彩色には、赤や黄色などの暖色系、青や青緑などの寒色系、緑や紫などの中性色系があります。
- 板やモールディングを使って腰壁を制作する場合
- 床、ドアや建具などと同じ木の色(茶色)の腰壁を使う場合(茶色は暖色)
の参考になる8パターンの腰壁とインテリア例を紹介して行きますので、参考にして下さいね。
暖色・寒色・中性色の腰壁と壁の組み合わせ実例-目次
1.暖色の腰壁
1-1.茶色の腰壁
腰壁の色を床やドアと同じ木の色(茶色)にする場合、床の色と全く同じにする方法もありますが、床色より濃いor薄い茶色の腰壁をコーディネートするのもありです。
暗め(ダークブラウン)・中間(ミディアムブラウン)・明るめ(ライト/ナチュラルブラウン)の3種類の茶色の腰壁インテリア例を紹介していきましょう。
ダークブラウン
床と腰壁の色を全く同じダークブラウンでコーディネートした玄関ホール~階段の例。
フローリング、建具、腰壁を全て同じメーカーで揃えたような雰囲気。
ダークブラウンの腰壁にベージュの壁を組み合わせてあるので、重厚感がUPして見えます。
明るい茶色の床の寝室に、床色より暗い茶色の腰壁をコーディネートした例。
フローリングと腰壁の茶色が違うと変かと思っていましたが、そんなことないですね。
眠るだけの部屋ですが、腰壁があることでリッチな雰囲気に見えます。
ダークブラウンの収納家具とデスクをコーディネートした仕事部屋に、ダークブラウンの腰壁をコーディネートした例。
家具と腰壁の雰囲気がばっちり合ってる!
壁をホワイトではなく薄いグレーにすることで、上品さがUPして見えます。
床と腰壁を同じ暗さの茶色にしたリビング例。
壁の色は1個前の事例よりも暗めのグレーなのでシックな印象が大幅にUP!
狭いリビングで、この事例くらいの暗さの壁色にしてしまうと圧迫感が出てしまうので注意が必要です。
暗めのミディアムブラウンのフローリングのリビングに、床よりも暗い茶色の腰壁をコーディネートした例。
天井も木製で、天井と腰壁の色が同じパターン。
クラシカルで重厚感があり、とてもリラックスできそうなリビングになっていますね。
ミディアムブラウンのフローリングのリビングに、ダークブラウンの腰壁をコーディネートした例。
これも明るさは、床の方が勝ってるパターン。
1個前の事例は天井が木の色でしたが、こちらは梁見せ天井をホワイトにしたパターン。
凸凹した天井の見た目を無視して、ホワイトのフラット天井のリビングの参考にも。
黄色が混じった明るい茶色の床のリビングに、暗めの茶色の腰壁をコーディネートした例。
壁の緑と腰壁の茶色がピッタリマッチ!
重厚感のある茶色レザーのソファを組み合わせた、落ち着きと癒しを感じるインテリア例です。
明るい茶色のフローリングのリビングに、ダークブラウンの腰壁をコーディネートした例。
クラシカルな雰囲気がたまりません!!
ビリヤード台がある、とんでもなく広いリビング例ですが「質感の良さそうなアンティーク系の茶色の家具やチェアが好き」という方が参考にすると良さそうな事例です。
ミディアムブラウン
ミディアムブラウンのフローリングのリビングに、床と同じ色の腰壁を張り、上部を黄緑にした例。
自然を感じる癒しのリビング!
「こういう内装にはシーリングファンがめちゃくちゃ合う。」と照明器具のコーディネートの仕方も参考になった事例です。
ミディアムブラウンのフローリングの仕事部屋に、床と同じ色の腰壁を張り、壁をホワイトにした例。
1個前と同じ、中間くらいの茶色ですが、1個前がオレンジ系だったのに対し、こちらは木目が美しい黄色系の茶色。
好みにもよると思いますが、「良質な木に囲まれている」という雰囲気がするので、私はこちらの方が好きです。
ミディアムブラウンのフローリングのリビングに、床と同じ色の腰壁を張り、上部を薄いグレーにした例。
とっても上品な印象。
ミディアムブラウンのところで紹介している事例は、全部、腰壁の高さが壁の半分くらいまであるパターン。
一般的に腰の高さ(90~100cm)に貼る腰壁をプラス30~40cmにすると重厚感がUPするな~、と感じるのは私だけ?
ライト・ナチュラルブラウン
ナチュラルブラウンのフローリングのリビングに、床と同じ色の腰壁を貼り、上部にベージュ×グレーのパターン柄の壁紙を貼った例。
一般的に重厚感が薄いと言われる明るい茶色(白っぽい茶色)でも、ここまで高級な印象になるなんて…。
コーディネートのポイントは、壁・ソファ・カーテンに薄いグレーが使ってあるところです。
1-2.赤・オレンジの腰壁
明るい茶色のフローリングのリビングに、オレンジの腰壁を貼った例。
チェア、壁の一部、リビングテーブルもオレンジ!!
「オレンジの腰壁ってもっと派手な印象がするのかな?」と思ってましたが、上品なライトグレーのソファが置いてある影響もあって、さほど奇抜な印象は受けませんね。
ミディアムブラウンのフローリングのバスルームに、赤×黄色×ホワイトを混ぜたような色の腰壁を貼った例。
薄い赤のような、薄いオレンジのような…。
コーラルピンクっぽい腰壁が海っぽい印象の水まわりを演出している気も。
3-3.黄色の腰壁
ミディアムブラウンのフローリングの寝室に、暗めの黄色の腰壁をコーディネートした例。
木製家具との相性抜群!!
「木の色と合う腰壁の色と言えば、茶系」と思ってましたが、落ち着いた感じの黄色でも合うんですね。
クリーム色の腰壁を貼ったエレガントなバスルーム例。
何て綺麗な色合い…。
水まわりの事例ですが、リビングやダイニングの参考にも出来そうだと思ったので掲載。
フローリングが白っぽいお部屋に合いそうな腰壁の色です。
薄い黄色の腰壁にグリーンの花柄の壁紙を組み合わせたバスルーム例。
超キュートな組み合わせ!
これも水まわりの事例ですが、田舎のコテージみたいな雰囲気なので、紅茶の似合うダイニングを作りたい時に参考にすると良さそう。
2.寒色の腰壁
2-1.ダークブルーの腰壁
重厚感のある木製ダイニングテーブルセットを置いたダイニングの壁を暗いブルー+ホワイトにした例。
ネイビーの腰壁が、とっても素敵!!
タイル床のダイニング例ですが、この腰壁の色は、ミディアムブラウン~ダークブラウンのフローリングのお部屋にも合いそうな予感です。
ミディアムブラウンのフローリングのキッチンに、暗めのブルーの腰壁を張り、暗めのブルーの食器棚をコーディネートした例。
同じ壁面にある腰壁と家具の色が全く同じなので、両方ともペイントかな?
家具と腰壁の色を揃える場合、「茶系で」が当たり前だと思ってましたが、こんな素敵な組み合わせ方もあるんですね。
2-2.ブルーの腰壁
薄い茶色のフローリングのリビングの腰窓の下に、鮮やかなブルーの腰壁を貼った例。
窓には簾っぽいデザインのシェードが組み合わせてあるので夏っぽい印象!!
四季のある日本で真似ると、冬に寒々しく感じてしまいそうですが、窓下にピタリと収まる腰壁のデザインが、とても参考になります。
暗めの茶色のフローリングのダイニングキッチンに、鮮やかなブルーの腰壁を貼った例。
高級感たっぷり!
1個前の事例と同じような青の腰壁の色ですが、こちらの方が腰壁のデザインが凝ってるので重厚感UP!
腰壁のデザインは複雑に見えますが、板にモールディングを取り付ける際に四角ではなく、四隅を1段階凹ます工夫がしてあるだけです。
暗めの青の腰壁&明るめの青の腰壁の2種類をコーディネートした玄関ホールの例。
凸凹した空間を面ごとに腰壁と壁の色を変えるセンスが素敵!!
正面から右に掛けての、緑がかった青が個人的には好みです。
薄い茶色(ベージュ)のカーペットを敷いた寝室の壁に、青の腰壁を貼った例。
ダークブラウンの木製ベッドとの相性抜群!!
一般的に寒色は「冷たい」「寒い」といった雰囲気をもたらす色ですが、ベッド&ベッドカバー、床が温かみのある茶系(ベージュ)なので、冷たい雰囲気を全く感じません。
ミディアムブラウンのフローリングのリビングに、白が混じったくすんだ青の腰壁を貼った例。
1個下のライトブルーとブルーの中間くらいの色。
窓枠、ドア、ドア枠、飾り縁、収納家具が全て同じ色なので、とても統一感があります。
2-3.ライトブルーの腰壁
青色の猫足バスタブを置いたバスルームの壁を水色の腰壁+水色の壁にした例。
腰壁と壁の水色は全く同じではなく、壁の方がやや明るめ。
密閉空間+湿気がこもる日本の浴室では、このような木を使った内装は無理ですが、カラーコーディネートがとても素敵だったので掲載。
腰壁、窓枠、開口枠を薄い水色にしたバスルームの例。
何と素敵な水色!!というより白っぽい緑?
これも水まわりの事例ですが、ダイニングにも合いそう。
ペイントは、Parma Gray by Farrow & Ballで、この塗料は日本でも購入可能(http://www.farrow-ball.jp/colour/)なので、気になる方は入手してみて下さいね。
薄い水色の腰壁+ホワイトの壁の寝室例。
水を連想させる薄い水色の腰壁に、オールを横に向けてディスプレイするアイデアが素敵!!
腰壁の色とインテリアアイテムの相性を計算しつくしたセンスを感じる事例です。
3.中性色の腰壁
3-1.緑の腰壁
ミディアムブラウンのフローリングの仕事部屋に、青みがかった緑の腰壁と腰壁と同じ色の収納家具をコーディネートした例。
重厚感たっぷり!!
この事例の場合、腰壁や家具を茶系にするのもありですが、実際に使ってある緑系にした方が外の景色との一体感がUPして開放的な印象になる気がします。
ミディアムブラウンのフローリングのリビングの壁を薄い緑+鮮やかな黄緑にした例。
何という壁の色…。
個性的過ぎて真似するにはちょっぴり勇気が必要ですが、こんな壁の組み合わせ方もあるんですね。
カントリー調のくすんだグリーンの木製扉のシステムキッチンがあるキッチンスペースの壁をキッチン扉と同じ木目が目立つ、くすんだグリーンの腰壁にした例。
1個前の事例を見た後なので、とっても落ち着く…。
「木目と言えば茶色」ではなく、緑を取り入れることで、癒しを感じる空間に。
ダイニングで真似ても良さそうな腰壁事例です。
腰壁&ドア&飾り縁&天井を、同じ薄いグリーンでまとめたダイニング例。
水色のような、薄い緑のような…。
パステル系の色合いが、ダイニング全体を可愛らしい雰囲気をプラスしています。
壁面の重厚感のあるアートをモノトーンカラーのポスターにチェンジすれば、カジュアルなダイニングになりそうな予感。
腰壁・窓枠・飾り縁をはっきりとした黄緑にした例。
腰壁をこんな色にする発想は無かった…。
「デスクやチェアなどの木製家具でよく見かける色を腰壁に使っても、さほど違和感を感じないな~」と、この事例を見て実感。
3-2.紫の腰壁
チェック柄にPタイルを貼ったバスルームの壁面に、暗めの紫の腰壁をコーディネートした例。
まるでショールームみたい…。
個性的な色過ぎて、リビングの参考にはならないかもですが、トイレ内をこんな風にするのはありかも。
ダークブラウンのフローリングの仕事場の壁に、薄い紫の腰壁を貼った例。
この腰壁が紫だと気づかないくらいインテリアに馴染んでる…。
奇抜な印象は一切なく、どちらかと言えば上品さと落ち着きを感じる理由は、床が暗い茶色だからかしら?