前回、赤・青・黄色などの有彩色を使って壁をペイントした事例を紹介しました。

しかし、「コーディネートに自信がないのでカラフルな色を使うのは勇気が要る。」という方もいらっしゃるはず。

そんな方は、彩度がなく明度だけで壁の明るさを変える無彩色カラー(グレー、黒などのモノトーンカラー)を使う方法も。

ただし、黒・白以外の色は、色の暗さによって部屋の広さや開放感に影響が出ます。

下の写真は、同じ角度から見た寝室の壁を濃い(暗い)グレーと薄い(明るい)グレーでペイントした場合の比較です。

「部屋を明るくしたい色には薄いグレー。」「暗いグレーを使う場合は面積を狭く。」といった具合にちょっぴり工夫することで、お部屋の印象はガラリと変わりますので、その辺を踏まえて、暗い色から順にモノトーンカラーで壁をペイントした例を見て行きましょう。。

1.壁を無彩色でペイントしたインテリア例

1-1.黒系

ダイニングの壁を全部黒でペイントし、ホワイトのモールディング&黒×ホワイトのエレガントなダイニングテーブルセットとコーディネートした例。

重厚感のあるシャンデリアが似合う素敵な食事空間♪
狭いダイニングスペースで真似る場合は、入口の開口が広いor大きな窓があるの条件を満たしていればOKかな?

仕事部屋の壁&天井を真っ黒にペイントした例。

集中力がアップしそう!!
アンティークなデスクと黒レザーチェアとの相性抜群ですね。

寝室の壁一面の梁下部分を黒でペイントし、ライトグレーのベッド、ベージュ系のカーテン&ラグをコーディネートした例。

黒の壁=格好良い!!というイメージでしたが、合わせる色によって、エレガントな雰囲気も出せるんですね。
女性が惹かれそうなインテリア例です。

ベッドの頭部分の壁を黒でマーブル調にペイントした寝室の例。

同じ黒でも、模様が入ってると、ちょっぴり優しい雰囲気。
ラベンダー色の花瓶やシルバー色のテーブルランプを使った上品なコーディネートも参考に。

寝室の壁一面を真っ黒にペイントし、ホワイトの木製ベッドを組み合わせた北欧インテリアの例。

この寂しい雰囲気は、まさに北欧!
黒と白だけを使ったコーディネートなので、フローリングが白っぽい部屋なら簡単に真似できそう!!

リビングの壁一面を真っ黒にペイントして、黒のTVボードを組み合わせた例。

ソファはホワイトにして、開放感を演出!!
黒の壁がソファの正面にあると圧迫感が出てしまいますが、このリビングは壁の横に大きな窓があるので大丈夫。

キッチンの壁一面を黒でペイントして、ホワイトのチョークで落書きした例。

日本でもおなじみになりつつあるチョークボードペイント(黒板塗料)を使ったインテリア例です。
このペイントは、壁をメモ代わりに使うことも出来るので、作業場に使うのがおすすめです。(下の事例参照)

壁に囲まれた幅2mほどの空間にデスクをレイアウトし、正面と右側の壁を黒でペイントして黒板化した例。

黒板化した壁には、その月のスケジュールが書いてあります。
この事例を見た洋裁が趣味の知人は、「紙とペンを探すと押さえている布がずれてしまうことがあるので、布を触りながら、細かい数字をメモするのに便利そう!」とこの壁を採用することを決意。

1-2.ダークグレー系

寝室の壁4面のうち3面を薄いグレー、ベッドの頭部分を暗めのグレーでペイントした例。

枕カバーとアートにオレンジ色を使ってアクセントカラーにするセンスが素敵♪
彩度の無いモノトーン系の色で壁をペイントする最大の魅力は、この事例のように、アクセントカラーの効果を最大に引き出すことができること。

リビングの壁全部を暗めのグレーでペイントし、ライトグレーのソファ&ラグ、シルバーのリビングテーブルをコーディネートしたモダンインテリアの例。

窓の周りを幅のあるホワイトのモールディングで装飾してあるので全然部屋が暗くない!!
床付近に置く家具も全て白に近い色が使ってあるので、壁の色が暗めでも開放感たっぷりですね。

リビングの4面の壁を暗めのグレーでペイントし、ダークグレーのソファとネイビーのラグをコーディネートした例。

1個前の事例と壁の色が似ていて、広さはこちらの方があるのに、このリビングのほうが狭く感じるのは、ソファと家具の色が暗いから。
このように、床面にどんな色をもってくるかで部屋の広さの感じ方が変わるので、暗めの壁色を使う時は、家具の色にも注意しましょう。

リビングの壁を暗めのグレーでペイントし、ダークブラウンのソファ+サイドテーブル、ホワイト×ライトグレーのラグ、ホワイトレザーの一人掛けチェアをコーディネートした例。

グレーの壁色の部屋に赤み(この事例の場合は暗い茶色)をプラスすると、暖かい雰囲気に!!
シャンデリアに使われているようなブロンズ色のアイテムを組み合わせると、高級感のある上品なインテリアが作れそうな予感です。

ダイニングの壁と天井を暗めのグレーでペイントし、ホワイトの腰壁を張った例。

壁と天井を暗い色にすると、空間が狭く見えてしまうので、床付近を白くして回避。
海外っぽいダイニングインテリアにしたい時に参考にすると良さそうです。

縦長の仕事部屋の長手方向の壁を暗めのグレーでペイントした例。

短手方向の正面の壁が塗ってあるパターンはよく見かけますが、進行方向の壁が塗ってあるパターンは珍しい!
片側の壁が暗いことで正面の窓が強調されて、余計に開放感が出ているような気がします。

廊下の壁の2面をダークグレーでペイントして、モノクロ写真をホワイトのフレームに入れて10枚以上飾った例。

単なる通路をアート展示のような雰囲気に!!
我が家の廊下もこんな風にしてみようかと思いましたが、窓が無いので余計に狭く感じてしまう気も…。

1-3.ライトグレー系

リビングの4面の壁をライトグレーでペイントし、ホワイトのモールディングで天井際&床際を装飾し、黒のソファ&ラグをコーディネートした例。

エレガント&ゴージャスなリビング!!
グレー+ホワイトモールディングの部屋には、ホワイトの家具しか合わないのかと思ってましたが、茶系の木製家具でも合うんですね。

リビングの壁をライトグレーでペイントし、グレー×ゴールド×グリーンでコーディネートした例。

高級感のあるゴールドの使い方がセンス抜群!
ライトグレー×ホワイトにゴールドなんて知らなかった…。

無機質な空間に温かみとナチュラルをプラスした素敵なインテリア例です。

リビングの4面の壁をライトグレーでペイントし、ブルー+イエローをプラスしたカジュアルなインテリア例。

この部屋可愛い♪
“ライトグレーの壁の部屋=上品な大人な大人の部屋”という印象でしたが、この事例を見る限り、小さな子供がいるファミリー向けのリビングにも使えそうですね。

リビングの壁を白に近いライトグレーでペイントし、壁の色よりも暗いグレーのソファ、ホワイトの家具をコーディネートした例。

薄いグリーングレー系の模様が入ったカーテン、クッションカバーをプラスしてナチュラルな印象をUP。
開放感たっぷりなリビングを作りたい時に参考にすると良さそうです。

ホワイトのキッチンが見えるダイニングキッチンの壁を明るいライトグレーでペイントした例。

一瞬、「白の壁?」と思ったのですが、モールディングが目立ってるので、グレーですね。
ほんのちょっぴり黒が混じった壁色にすると、こんな上品な雰囲気になるなんて…。

梁と柱に囲まれたダイニングの窓側の壁をライトグレーでペイントした例。

マンション住まいの方は、部屋を見渡してみると、この事例のように凹んだ壁がありませんか?
(我が家は掃き出し窓の周りが、こんな感じになってました!!)
凹んだ部分だけにちょっぴり暗めの色を入れると遠近感が出て、部屋を広く見せることが出来そうですね。

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2.ホワイトの壁にモノトーンカラーをonしたおしゃれな壁ペイント例

最後は、壁全体をペイントするのではなく、ホワイトの壁をそのまま残して、黒やグレーでアクセントをつける方法を3つ。

ホワイトの壁に黒で世界地図をペイントした例。

型を探すのに時間がかかりそうですが、真っ白の壁のまま放置しておくより断然おしゃれ♪
ステッカーシールを張るのも良いですが、ペイントの方が綺麗に仕上がる気がします。

ホワイトの壁に黒で星形をペイントした例。

壁をキャンバスに星を斜めにペイントした姿は、流れ星が降ってるように見えなくもない!?
子供部屋の事例ですが、モノトーンのカラーコーディネートはリビングやダイニングにも応用できそう!!

リビングの長手方向の壁に沿って茶色のファブリックソファをレイアウトし、背面の壁をストライプにペイントした例。

グリーンが混じったグレーの事例ですが、グレー×ホワイトや濃淡グレーのストライプで応用可能。
ラインの高さは30cmくらい?
もう少し細いラインにすると、シャープな印象が作れそう!!

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