前回のトピックで「リビングやダイニングだけでなく、寝室にもアクセントクロスを使うと、おしゃれな雰囲気が出る」と紹介しました。
確かに、赤・青・緑などの有彩色は、お部屋をおしゃれに見せる効果がありますが、色の特性から「寒そう」「暑そう」「派手過ぎる」など寝室全体に大きな影響を与える場合もあります。
また、アクセントクロスは壁一面に白以外の色を用いるのが一般的なので、白い壁だけに囲まれた部屋に慣れていると「いきなり色を選べと言われても迷ってしまう」ということも。
その原因は、有彩色は、赤・青・緑をベースとして(光の三原色)、「三色を混ぜたもの」更に「明るさや暗さを変えたもの(明度)」「鮮やかさを変えたもの(彩度)」といった様々な要素が複雑に絡んでくるからです。
アクセントクロス選びに迷ってしまった場合、もう一つの方法として、グレーと黒の無彩色から選ぶという方法があります。
無彩色は「一番明るいホワイトから一番暗い黒」といった具合に明暗のみで構成される色なので、有彩色ほどの複雑さがありません。
グレーと黒を中心とした寝室のアクセントクロス事例を紹介しますので、参考にしてみて下さいね。
※壁紙クロスをカットサンプルを見る場合、同じ色でも小さいものはより暗く見える特徴がある為「壁一面に貼ると思ってたよりも明るい」と感じてしまうことがあるので、注意しましょう。
寝室のアクセントクロス-無彩色2種類と4色別のインテリア例-目次
1.グレーのアクセントクロス
1-1.ライトグレー
ベッドの頭側の壁に、明るいグレーの壁紙クロスを貼り、グレーのベッドカバーをコーディネートしたホワイトのベッドを置いた例。
ラグはカバーと同じグレー、ナイトテーブルはベッドと同じホワイト。
白と薄いグレーを使った広々と感じる寝室例です。
ベッドの頭側の壁に、薄いグレーの壁紙クロスを貼り、グレーのファブリックベッドとコーディネートした例。
グレーの壁面には、黒の額縁に入れたモノクロ写真を2枚並べてディスプレイ。
ブラケット照明も黒にして、壁面に黒をポイント的にプラスした格好良さも感じる寝室例です。
ベッドの頭側の壁に、薄いグレーの壁紙クロスを貼り、グレーのファブリックベッドとコーディネートした例。
枕カバーとベッドスローに鮮やかなオレンジ色を使い、アクセントをつけた楽しさ感じる寝室。
窓のシェードもグレー×オレンジのパターン柄です。
ベッドの頭側の壁に、薄いグレーの壁紙クロスを貼り、ダークグレーのファブリックベッドとコーディネートした例。
ホワイトとグレーの無彩色に、茶色っぽいオレンジと暗めのブルーをプラス。
暖色と寒色の両方をバランス良く取り込んだコーディネートになっています。
ベッドの頭側の壁に、薄いグレーの壁紙クロスを貼り、薄いグレーのフロアベッドとコーディネートした例。
ベッドカバーは真っ白、枕カバーはグレーとシンプルな配色。
木の梁が見える天井なので「天井面は暖かく、床面は冷たく」といった感じでしょうか。
ベッドの頭側の壁に、薄いグレーの壁紙クロスを貼り、暗めのグレーのファブリック製ヘッドボードとコーディネートした例。
ベッド本体・ナイトテーブル・チェアは全て白。
元々広い寝室ですが、白の効果と余計なものが一切ないレイアウトで、更に広々とした雰囲気になっています。
ベッドの頭側の壁に、薄いグレー×グレーのパターン柄の壁紙クロスを貼り、ホワイトのファブリックベッドとコーディネートした例。
同じ薄いグレーでも柄が加わるだけで、こんなにエレガントな雰囲気に。
ガラス天板のデスクや上品な薄いグレーのシャギーラグとの相性もバッチリです。
1-2.グレー
ベッドの頭側の壁に、グレーの壁紙クロスを貼り、ナチュラルブラウンの木製ベッドとコーディネートした例。
ベッドサイドには黄色の木製テーブルを置いて、アクセントカラーをプラス。
黒・白・グレーのモノトーンコーディネートに温かみのある茶色と黄色をプラスしたインテリア例です。
ベッドの頭側の壁に、縦に模様が入ったグレーの壁紙クロスを貼り、ホワイトのファブリックベッドとコーディネートした例。
カーテンとベッドカバーは壁色よりも暗いグレー。
1個前の事例と比較すると、暗い色が多い分、重厚感を感じる寝室になっています。
ベッドの頭側の壁に、グレーの壁紙クロスを貼り、水色×ホワイトのパターン柄のカバーをコーディネートしたホワイトのベッドを置いた例。
スキっと広々。
ちょっぴり寒々しい雰囲気ですが、狭い寝室で広く感じるカラーコーディネートをしたい時に参考にすると良さそうな事例です。
ベッドの頭側の壁に、グレーの壁紙クロスを貼り、グレーのファブリックベッドとコーディネートした例。
1個前の事例とは反対に、薄いオレンジやピンクをプラスした温かみを感じるコーディネート。
「暖色を使うか寒色を使うかで、部屋の雰囲気がガラリと変わる」がわかりやすい事例です。
ベッドの頭側の壁に、グレーの壁紙クロスを貼り、黒の木製ベッドとコーディネートした例。
カバー類はホワイトに縦のラインが入ったシンプルデザイン。
黒・グレー・ホワイトのモノトーンコーディネートですが、壁面に腰までの高さの木製チェストが置いてあるので、さほど寒々しい雰囲気はしません。
1-3.ダークグレー
ベッドの頭側の壁に、ダークグレーの壁紙クロスを貼り、薄いグレーのファブリックベッドとコーディネートした例。
アート&ナイトテーブル&ソファ(?)にオレンジ色をプラスして明るく華やかな印象をUP。
ちょっぴり派手な印象もしますが、カラフルな色の取り入れ方が、とても参考になります。
ベッドの頭側の壁に、ダークグレーの壁紙クロスを貼り、ホワイトのカバーをコーディネートしたシルバーのパイプベッドを置いた例。
ヴィンテージ感があって、しかも可愛い!!
壁面にレイアウトしてある収納家具も剥げたグレーですが、これはペイントでワザとアンティーク感が出してあるのかも。
ベッドの頭側の壁に、ダークグレーの壁紙クロスを貼り、ナチュラルブラウンの木製ベッドとコーディネートした例。
カーペットも壁と同じ暗めのグレーなので寝室全体が暗い雰囲気。
枕カバーやストールに、グレイッシュな薄いピンクが使ってあるので、北欧っぽい印象です。
ベッドの頭側の壁に、ダークグレーの壁紙クロスを貼り、濃淡グレーのカバーをコーディネートしたベッドを置いた例。
床は、黒っぽいフローリングに、グレーのラグをon。
グレーの壁の両サイドに木目の壁があるので、温かみを感じます。
ベッドの横の壁に、ダークグレーの壁紙クロスを貼った例。
ベッドはベージュのファブリック製で、オレンジ・黄色・茶色を使ったカラフルなパターン柄のベッドカバー&オレンジの掛け布団をon。
グレーの壁には、ダークグレーの額縁に入れた赤(オレンジ)のイラストを飾って、ベッドカバーと色が揃えてあります。
ベッドの頭側の壁に、ダークグレーの壁紙クロスを貼り、黒の木製ベッドと黒の木製チェストとコーディネートした例。
重厚感たっぷり!
ダークグレーの壁面には、縦に長い長方形のブラケット照明をシンメトリーにレイアウト。
煌びやかな印象もするハイセンスな寝室例です。
ベッドの頭側の壁に、ダークグレーの壁紙クロスを貼り、黒の木製ベッドとコーディネートした例。
鮮やかなピンク・赤・オレンジ・紫・水色を使ったストライプの枕が可愛い!!
ベッドの足元には、水色にペイントした木製ベンチを置いて更にカラフルな印象をUP。
ベッドの頭側の壁に、ダークグレーの壁紙クロスを貼り、明るいグレーのファブリックベッドとコーディネートした例。
ダークグリーン×エメラルドグリーンのレトロっぽいパターン柄の掛け布団との相性抜群。
グレーとグリーンが、こんなに合うなんて、この事例を見なければ気づかなかったかも…。
2.黒のアクセントクロス
ベッドの頭側の壁に、黒の壁紙クロスを貼り、白地に黒で縁取りしたカバーを掛けたベッドとコーディネートした例。
黒の壁には、白に黒で大きな丸を書いたアートをディスプレイ。
ベッドやアート、サイドテーブルの陰になって黒い壁があまり見えないので、さほど圧迫感は感じません。
ベッドの頭側の壁に、黒の壁紙クロスを貼り、黒の木製フレームのベッドとコーディネートした例。
ベッドカバーは、ホワイト&黒に黒×ホワイトのパターン柄をチョイス。
大人っぽい雰囲気のエレガントな寝室事例です。
ベッドの頭側の壁に、黒の壁紙クロスを貼り、ヴィンテージな木製ベッドとコーディネートした例。
ベッドカバーは、白×剥げたグレー。
ベッドはフローリング、壁はドアやベッドカバーとデザインが揃えあります。
ベッドの頭側の壁に、黒の壁紙クロスを貼り、ヴィンテージな木を使ったガッシリしたベッドとコーディネートした例。
枕カバーとアートにオレンジを取り入れ、快活な印象をUP。
1個前の事例と同じようなヴィンテージテイストのベッドなのに、組み合わせるベッドカバーの色や柄によって、こんなにも雰囲気が変わるんですね。
ベッドの側面の壁に黒の壁紙クロス、頭側にはキッチンパネルのような光沢のあるベージュのパネルを貼った例。
何、この和っぽい雰囲気。
ベッドは黒で、カバー類はホワイト×ベージュ。
日本をイメージしたホテルの一室のようなインテリア例です。
ベッドの頭側の壁に、黒の壁紙クロスを貼り、ライトグレーのファブリック製フロアベッドとコーディネートした例。
ベッドの上には、くしゃくしゃっとした紙に英語を描いた大きな額縁をディスプレイ。
ベッドサイドにあるゴールド脚を使った変わったデザインのミニテーブルや毛皮みたいなブランケットなど、おしゃれな小物使いが参考になります。
ベッドの頭側の壁に、黒の壁紙クロスを貼り、黒×ホワイトのパターン柄のカバーを掛けたベッドとコーディネートした例。
アクセントカラーには、紫をチョイス。
枕カバーの柄とベッドスローという、たった2か所に使ってあるだけなのに、色を加えることで部屋全体が、こんなにオシャレに見えるんですね。
ベッドの頭側の壁に、黒の壁紙クロスを貼り、白に近いグレーのファブリックベッドとコーディネートした例。
カーテンとラグは、白に近いベージュ色。
白・黒・グレーの冷たい雰囲気とベースの暖かさのバランスが参考になるエレガントな寝室例です。
ベッドの頭側の壁に、黒の壁紙クロスを貼り、ホワイトのカバー類を掛けたホワイトのベッドとコーディネートした例。
ベッドの存在感が薄く、真っ先に壁に目が行く…。
ベッド上部に飾ってある、滲んだようなアート5枚の飾り方も素敵!!
北欧っぽい寝室を作りたい時に参考にすると良さそうな事例です。
ベッドの頭側の壁に、黒の壁紙クロスを貼り、薄いグレーのファブリック製フロアベッドとコーディネートした例。
カクカクっとしたデザインのベッドと壁の雰囲気が合ってる!
カバー類は、ホワイト×グレー。
無彩色を中心としたカラーコーディネートなのに、冷たい雰囲気がしないのは、カーテンの無い掃き出し窓から太陽の光が差し込んでるからかな?